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3月, 2020の投稿を表示しています

父親がどちらで、息子はどちらを弾いているのか聴き分けることが出来ますか◉オイストラフ親子 デュオ 協奏曲集

オイストラフの至芸を愛でる者にとっては格別のレコードです。  一聴すると全盛期の彼の芸風は、より感情の起伏を織り込んでいるようで、かなり感情的な演奏になっています。1950年代後半のオイストラフの巧さ・重厚さをここで改めて声を大にして言うことでもありませんが、驚異的なドライヴを展開しています。  テンポも速からず、ゆったりと歌い上げる。多少速め弾いてる曲でも、なぜかゆったりしてる。彼の語り方一つ一つに感動させられ、飽きる事なく針を落とすと必ず最後まで聴き通さないと済ませられない、と言う気になる。おそらく、彼独特の線の太さも貢献してると思う。  何れにしていも豊満な美音で悠然と歌う、しかし時には威嚇するとでも表現した方が相応しいフレーズも散見されるオイストラフの真骨頂が発揮された一枚であることは間違いない。 DE DGG SLPM138 714 ダヴィッド&イーゴリ・オイストラフ ヴァイオリン協奏曲集 【収録曲】 バッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲BWV.1043 ベートーヴェン:ロマンス1番Op.40・2番Op.50 ヴィヴァルディ:合奏協奏曲Op.3-8  コンサート・ホールに比べて小さく、反響の少ないスタジオで、オンマイクで、しかもエフェクトなどで音をいじっていない録音のようで、響きは適度にあり、柔らかさを持つがぼやけ感はない。低域からどっしり感のある好録音。  この息子のイーゴリも含めてストラディバリウスから引き出してくる音が手に取るように聞こえてきます。名器が放つ高音域のキラキラした倍音、楽器から音が飛び出してくるエネルギー、音自体に備わった凝縮感といったものが、ハッキリと判ります。  静かなところで、目をつぶって耳を傾けていると、いつしかタイムスリップした気分になって、あの巨匠オイストラフが、自分だけのために目の前で演奏している。本盤は盤質も良好で、良質の録音は生々しく聴こえてきます。 http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-22124.jpg March 31, 2020 at 07:56PM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.

次回のレコードコンサートを4月26日に五福公民館で行う予定で準備中です◉第73回蓄音機を楽しむ会のご案内

(ご案内) 新型コロナウイルスの感染拡大を防止するための関係で、公民館が全講座への部屋の貸し出しを中止しましたので、例会は休止しています。 期日 令和2年4月26日(第4日曜) P.M. 1:30〜を予定(3月12日午後6時判断時点) 場所 熊本市中央区細工町 五福公民館 2階 寒暖の差はありますものの寒さは、まだまだ続きます。皆様もどうか、体調を崩されませぬようご留意下さいませ。(2/11 小出) 第1部 ベートーヴェン作曲 ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品61  ベートーヴェン唯一のヴァイオリン協奏曲を今回はドイツ・ヴァイオリン奏法の伝統を具現するクーレンカンプの演奏で楽しみたいと思います。 もともと病弱な体質であり、昭和23年(1948年)に50歳で亡くなったため、LP時代以降の音楽ファンにはあまり知られていませんが、ピアノのウィルヘルム・ケンプと並びドイツ至高の演奏家そして教育者として、ドイツ、スイスに於いて活躍しました。「一種得も言われない朴訥な美しさをさえ感ずるであろう」クーレンカンプとイッセルシュテットによるベルリン・フィルとの見事なアンサンブル、そして素晴らしい録音。誰にも親しまれる旋律の楽しい名曲の2月例会にご期待ください。 ヴァイオリン独奏:ゲオルク・クーレンカンプ 指揮:ハンス・シュミット=イッセルシュテット、ベルリン・フィルハーモニー交響楽団。昭和11年録音。 第2部 平成版・名曲新百選より  今回は新しい試みとして、今は亡き大矢野明氏の貴重なテープから下記の曲の解説を聴きながら、お掛けしたいと思います。  明治一代女の唄(新橋喜代三)、流転(東海林太郎)、鴛鴦道中(上原敏、青葉笙子)、上海だより(上原敏)、湖畔の宿(高峰三枝子)ほか4曲程。お楽しみに! http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/sp-concert-gofuku.jpg March 31, 2020 at 04:00PM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1117390.html via Amadeusclassics

名曲名盤縁起 ハイドンがいたずら心で書いた“びっくり交響曲” ハイドン〜交響曲第94番《驚愕》より第2楽章

パパ・ハイドン 誕生 ― 1732年3月31日 “交響曲の父”と呼ばれるフランツ・ヨーゼフ・ハイドンが、“パパ・ハイドン”と呼ばれて慕われるのは、彼が心の広い人間だったからだ。「自分より才能が上」と人に語ったモーツァルトからは、作品を献呈されるほど敬愛された。ベートーヴェンに対して、「やがてヨーロッパ最大の作曲家のひとりとなるでしょう」と称賛を惜しまなかったのも、並外れて謙虚で優しい人柄ゆえだった。  交響曲だけでも100曲以上書くほど勤勉なハイドンは、湯守すとでもあった。笑ってしまう音楽もたくさん残しているが、いたずら心を起こして書いた名曲がある。「驚愕」の副題のある94番目の交響曲だ。どこかおかしみを湛えた主題が繰り返された後、突然、トゥッティ(総奏)のfffで、ドーンと一発。居眠りをしていた聴衆も、「びっくりした!」と飛び起きるという次第。緩徐楽章なのにティンパニが活躍するので、「ティンパニの打撃付き」とも呼ばれている。 ハイドンは生涯に108曲の交響曲を作り《驚愕》は94番目。自筆楽譜は、西ドイツのチュービンゲン大学とワシントンの国会図書館に分けられ、なお脱落している部分は未発見。  この曲に関する有名なエピソードの真偽のほどは、わかっておりません。新作の初演に居眠りをする聴衆に腹を立てたハイドンが、わざと第2楽章を最弱奏に導いておいてから、強烈な打撃音で眠りについた聴衆を驚かそうとした、という話です。  確かに当時は、これで充分びっくりさせることはできたでしょう。しかし現代では、とてもこんな音ぐらいではびっくりどころか、かえって気持ち良くなって眠りたくなるくらいです。現代オーケストラで使われる最強音を、もしハイドン当時の眠れる聴衆が耳にしたら、びっくりするのを通り越して腰を抜かしてしまうに違いありません。刺激の強い音に慣れた耳には、其れ相応の強い音でなければ、効果はあがらないのです。こういう演奏における時代性といったものは、音量ばかりでなく、速度にも、音色にも当然現れてきます。  マーラーの弟子で、モーツァルトの演奏にかけては神格化されていた指揮者ブルーノー・ワルターは、いつもこう言っていたそうです。 “モーツァルトの演奏では、絶対に開放弦を使ってはならない!”  ヴァイオリンの糸は、下から、イ、ニ、イ、ホと調弦されていますが、ニ

クアドラフォニック☆不屈の男の精神を聴け マゼール指揮クリーヴランド管 リヒャルト・シュトラウス・英雄の生涯

迫真のリアル感と一点も曇りない明確な音は、なまなましすぎて怖くなるほど。 「その胸は若々しく純な男の野望にあふれ … 誠意ある意志は世界をも領土にしてしまう。輝ける額は月桂樹の冠を夢み、確信がその眼からひらめく」  エーバーハルト・ケーニヒが《英雄の生涯》を聴いて感じた印象ですが、詩人らしい大仰さを感じるものの、男たちが社会に立ち向かっていく心情って、そういうものじゃないかしら。この曲は老境に達した作曲家の作曲ではなく、リヒャルト・シュトラウスが35歳の時に、将来の自分像を音楽化した曲で、特定の英雄のイメージにとどまらず、世の男どものテーマ音楽にもなり得る。  神童と騒がれたロリン・マゼールは頂点から、こてんぱんにされ再びフェニックスのごとく復活した。カラヤンの後継と期待された1960年代の DECCA 録音。数々の名門オーケストラと各レコード・レーベルで実績を重ねて1970年代後半にクリーヴランド管弦楽団で頂点を極める。その上り調子で、80年代になってウィーン国立歌劇場の総監督になり、いよいよ頂点を極めるかと思われたマゼールですが、ウィーンという伏魔殿に屈しウィーンで挫折。「タンホイザー」で主役のゴールドベルクがミスをしてブーイングをくらい、マゼールも頭にきて聴衆に向かって親指を下にしてしまった。  これがケチのつきはじめ。さらに、その後のベルリン・フィルの音楽監督も逃しベルリンとも決裂。しかしマゼールはアメリカに舞い戻り、ピッツバーグに専念。日本資本が入った新生ソニークラシカルで見事なオーケストラ・トレーナーぶりを聞かせてくれた。起死回生の充電期間だったのだ。90年代にはバイエルン放送響という名器を手にいれ、同団をさらに高性能のオーケストラに仕立てあがることになるのでした。  リヒャルト・シュトラウスのシリーズは、わたしの心の宝物です。今こうしていることの大いなる糧となった経験です。かつての鋭さは、いくぶん後退し、そのぶん音楽の運びに大人の余裕と構えの大きさがあります。低迷していたソニー・クラシカルの録音には好意的な評価が少なくなかったが、かつての輝きを広めようとするものではなかった。かつての輝きを維持しようと好意的なものだった。それが無用となる衝撃的なリリースとなったのが「英雄の生涯」の一撃。細部に至るまで目が行き届き、溺れるほどに濃厚な愛の情景

耳で観る、朗読劇☆LP史に残るデザイン マルケヴィッチ指揮アンサンブル・ド・ソリスト ストラヴィンスキー・兵士の物語

通販レコードのご案内  “耳で見る”「兵士の物語」の豪華な面子。コクトーが亡くなるちょうど1年前の二度と現れることのない歴史的録音。 《ダーク・レッド SUPER ARTÌSTIQUE-STÉRÉO シリーズ盤》FR PHILIPS 6500 321 マルケヴィッチ ストラヴィンスキー・兵士の物語  変拍子を多用し、アメリカのラグタイム/ディキシーランド・ジャズを消化した奇妙でユニークな音楽。小説家のシャルル・フェルディナン・ラミューズがロシアの民話「脱走兵と悪魔」を元にしてフランス語で台本を書き、ストラヴィンスキーが7人の演奏者(ヴァイオリン、クラリネット、ファゴット、トランペット、トロンボーン、コントラバス、打楽器)からなる小編成のアンサンブルと語り手と俳優(悪魔、兵士、王女)のために作曲。  悪魔に名優ピーター・ユスティノフ、ジャン=マリー・フェルテの兵士、アンヌ・トニエッティの王女。朗読と演劇、バレエを総合した舞台作品ですが、ストラビンスキーと交友のあった20世紀の大詩人ジャン・コクトーが語り手を勤め、コクトーと交友のあったマルケヴィッチが指揮して、名手モーリス・アンドレが参加というだけで、最上の名盤と言えます。“耳で見る”「兵士の物語」の歴史的演奏。  1918年に発表された“朗読と演劇、バレエ”を総合した舞台作品で、ストラヴィンスキーの新古典主義への移行を示す重要作で、「読まれ、演じられ、踊られる」と付記されている、一種の音楽劇。更に特徴的なのは、通常語り手が受け持つ説明の一部をそれぞれの役に割り振ったり、通常パントマイムのプリンセスにセリフを割り当てたりして等々、前例がないレコードで聞く物語だけに、工夫が凝らされストラヴィンスキー創作のレコード録音としての頂点とも云えるのではないでしょうか。  この録音は 1962 年に、スイスの第17回モントルー=ヴヴェイ国際音楽祭での公演を機に実現したもので収録に参加した豪華な面子を見れば、二度と現れることのない歴史的録音であることは一目瞭然。Manoug Parikian(Vn)、Ulysee Delecluse(Cl)、Henri Helaerts(Bsn)、Maurice Andre(Tp)、Roland Schnorkh(Tb)、Joachim Gut(Cb)、Charles Peschier(P

阿蘇で3分の間を空けて二度の地震。震度1ではあるけれども4年前の大地震を想起する ― 3月30日16時26,29分頃

令和2年3月30日16時29分頃地震がありました。  震源地は、熊本県阿蘇地方(北緯33.0度、東経131.1度)で、震源の深さはごく浅い、地震の規模(マグニチュード)は2.3と推定されます。 この地震により観測された最大震度は1です。(熊本県)  各地の震度は次の通りです。 地域 震度 市町村 熊本県 震度1 阿蘇市一の宮町 南阿蘇村中松 この地震による津波の心配はありません。 http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/202003-30162901local.png March 31, 2020 from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1117777.html via Amadeusclassics

名曲名盤縁起 降る雨に濡れる若者のメランコリーを描いた名作 ドビュッシー〜歌曲《巷に雨の降るごとく》

フランスの詩人 ヴェルレーヌ誕生 ― 1844年3月30日  名歌曲が生まれる源泉は、作曲家の創作意欲をかきたてる優れた詩にある。19世紀以降、ドイツにもシューベルトなどに名歌を書かせたゲーテなどの詩人たちがいたが、フランスはまさに大詩人の宝庫であった。今日が誕生日のポール・マリー・ヴェルレーヌ(1844〜1896)も歌曲に創作に貢献した一人だ。彼の詩をもとにフォーレ、ラヴェルがかなりの歌を書いたが、ドビュッシー作品が最も知られている。  フランス語歌曲集の代表作にも挙げられる《忘れられた小唄》(1888年完成)は、ヴェルレーヌの詩集『言葉なき恋歌』のなかの詩による6つの歌曲で、《牧神の午後への前奏曲》で印象主義音楽の確立を高らかに告げたドビュッシー初期の代表作の一つ。その第2曲「巷に雨の降るごとく」は、堀口大學の名訳で日本人にも愛された名作だ。ピアノによるしとしとと降る雨の描写を背景に、若者のメランコリーがうたわれる。 巷に雨の降るごとく われの心に涙ふる。 かくも心ににじみ入る この悲しみは何やらん? やるせなき心のために おお、雨の歌よ! やさしき雨の響きは 地上にも屋上にも! 消えも入りなん心の奥に ゆえなきに雨は涙す。 何事ぞ! 裏切りもなきにあらずや? この喪そのゆえの知られず。 ゆえしれぬかなしみぞ げにこよなくも堪えがたし。 恋もなく恨みもなきに わが心かくもかなし。 http://ifttt.com/images/no_image_card.png March 30, 2020 at 08:00PM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1029185.html via Amadeusclassics

強烈な芸風が作品の意外な魅力を引き出している◉ピアノを弾く詩人☆サンソン・フランソワ ショパン 24の前奏曲集

通販レコードのご案内 本能的、直感的ともいわれ、興に乗ったときの素晴らしさ。 《日本企画盤》JP 東芝音楽工業 AA8047 サンソン・フランソワ ショパン 24の前奏曲集&4つの即興曲集  ピアノを弾く詩人とも評されたフランソワ。彼にもっともフィットしたのがショパンの演奏でした。  演奏は天才フランソワだけに名演、卓越した技量を持ち合わせていたのは隠しようがないところですが、いささかも技巧臭を感じさせることはなく、その演奏は、即興的で自由奔放とさえ言えるものだ。フランソワの特徴は、ムラ気なことであった。気分が乗らないときの演奏は、呂律が回らないほどであり、気分の良し悪しによる演奏の出来栄えの差が大きかった。が、性格的にも非常に古い芸術家タイプの人間であったので、後年程のくずれた感じは無く一曲、一曲に集中力を感じさせます。  テンポの緩急や時として大胆に駆使される猛烈なアッチェレランド、思い切った強弱の変化など、考え得るすべての表現を活用することによって、独特の個性的な演奏を行っている。「デカダンス」という言葉の似合う天才でした。そうした印象が先行しますが、一聴すると自由奔放に弾いているように聴こえる各旋律の端々には、フランス人ピアニストならではの瀟洒な味わいに満ち溢れたフランス風のエスプリ漂う情感が込められており、そのセンス満点の味わい深さには抗し難い魅力に満ち溢れている。自己主張をコントロールして全体を無難に纏めようなどという考えは毛頭なく、強烈な個性でショパンの名曲を、我が曲のように弾きあげていく。  ショパン弾きと称されているピア二ストは数多く存在しているが、その中でも、サンソン・フランソワは最も個性的な解釈を披露したピアニストの一人ではないかと考えられるところだ。稀代のショパン弾きであったルービンシュタインによる演奏のように、安心して楽曲の魅力を満喫することが可能な演奏ではなく、あまりの個性的なアプローチ故に、聴き手によっては好き嫌いが分かれる演奏とも言えなくもないが、本能的、直感的ともいわれ、興に乗ったときの素晴らしさは他に類を見ないもの。  酒・煙草・ジャズをこよなく愛し、不健康な生活の果てに46歳の若さで逝ってしまったフランソワですが、残された録音はまさにお宝の山。フランソワといえばショパンが人気で、現代のショパン演奏からは大きくイレギュ

【新たな市中感染の可能性が高い】熊本県内12人目の新型コロナウイルス感染者発生 ― 3月29日

新型コロナ12人目の感染確認 ― 市中感染か 熊本市は3月29日、新たに50歳代の男性が、新型コロナウイルスに感染したと発表しました。県内の感染者は12人になります。 感染が確認されたのは熊本市西区に住む自営業の50歳代の男性です。 なお、男性は3月25日に発熱し、2日後に市内の医療機関を受診。 インフルエンザの検査で陰性と診断され、解熱剤を使い一時は熱が下がりましたが、再び高熱が出たため、29日に別の医療機関を受診し、感染が確認されました。 「 味覚と嗅覚がおかしい 」とも訴えています。 男性はすでに入院していて、40度の熱が続いているものの会話での意思の疎通や歩行はできるということです。 しかし、男性に海外渡航歴はなく、家族に症状はなく、また、クラスター発生の可能性がある熊本市東区の温浴施設も利用していないため、熊本市は、「 新たな市中感染の可能性が高い 」として強い危機感を示しています。 そこで市は、今後、感染経路を特定するため、男性からさらに詳しく行動歴を聞き取るとともに、家族には外出を控え、検査を受けてもらうよう要請しています。 熊本県内で新型コロナウイルスへの感染が確認されたのはこれで12人となりました。このうち3人は退院しています。 必要以上に新型コロナウイルスを恐れてはなりませんが、インフルエンザでも死に至ることがあります。この新型コロナウイルスは基礎的疾患、以前に肺炎を患った経緯があると重篤になりやすいものです。 自分たちで気をつけることが、他の人を守ることになると思って、若い人たちはうつしてはならないと確かな自覚を持って行動していただきたい。 http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/%E5%AF%86%E3%82%92%E9%81%BF%E3%81%91%E3%81%A6.png March 30, 2020 at 12:45PM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1117742.html via Amadeusclassics

昭和の名演奏の鑑賞会を毎月第4日曜日に五福公民館で行っています◉第73回蓄音機を楽しむ会のご案内

(ご案内) 新型コロナウイルスの関係で、公民館が全講座への部屋の貸し出しを中止しましたので、2月23日の開催予定でした例会は中止しました。 期日 令和2年4月26日(第4日曜) P.M. 1:30〜を計画(3月12日午後6時判断) 場所 熊本市中央区細工町 五福公民館 2F 平成版・名曲新百選選定中  五福公民館に場所を移して6年を数えます。熊本市立博物館で例会を行っていた時に活用してきた、大矢野百選。その77枚のレコードを毎月の例会「第2部」で順次、全てのレコードの両面からエントリーした、151曲に投票して下さい。令和の時代に人気の高い100曲を、零和に伝える昭和の名曲新百選とするプロジェクトです。  フェースブックへのメッセージ、コメントも歓迎です。ご要望曲を次回お聴きいただきます。 熊本ふるまち・五福蓄音器を楽しむ会 http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/%E5%90%8D%E6%9B%B2%E6%96%B0%E7%99%BE%E9%81%B8.jpg March 30, 2020 at 09:00AM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1117389.html via Amadeusclassics

【歴史的音盤】あらゆるコルトーの録音中で最高傑作◉コルトー、ミュンシュ指揮パリ音楽院管◯ラヴェル・左手のための協奏曲

通販レコードのご案内   燃え立つミュンシュの棒と相性も抜群であり、ラヴェルの精緻なスコアにルーセルばりの情熱を注ぎ込んだ名演。 【SP盤】GB HMV D.B.3885.6 ALFRED CORTOT CONCERTO FOR LEFT HAND  収録曲は、ラヴェル作曲の左手のためのピアノ協奏曲ニ長調。1939年5月12日パリ録音。D.B.3885, D.B.3886 2枚が揃っています。   モーリス・ラヴェル(1875〜1937)は第1次世界大戦(1914〜1918)で負傷し右手を失ったオーストリアのピアニスト、パウル・ヴィットゲンシュタイン(1887〜1961)の依頼で「左手のためのピアノ協奏曲ニ長調」を作曲した。初演はヴィットゲンシュタインのソロ、ロベルト・ヘーガー(1886〜1978)指揮で1931年ウィーンで行われた。ヴィットゲンシュタインは力量不足で楽譜通りに弾ききれず勝手に手を加えて演奏した上にピアノがあまりにも難技巧のため音楽性がないと曲を非難した。そのため以降このピアニストとラヴェルの仲は険悪となった。楽譜通りの初演は1933年にジャック・フェヴリエール(1900〜1979)によってパリで行われた。  毎朝6時よりバッハ《平均律》とショパンの《練習曲》全曲を弾くのがコルトーの日課であった。楽聖ショパン以来の「ピアノの詩人」と評されるコルトーは生来、指の関節の力が弱かったという。しかしこの人は、冷静かつ合理的な訓練を自らに課すことによって克服し、20世紀最高の一人と言われる地位を築き上げたのである。コルトーは、左手だけで弾くこと自体は限定的な要素だとして、ラヴェルの死後に左手のソロ・パートを両手用に編曲した版を作って、ラヴェル家の人たちを激怒させたが、コルトーの音楽への姿勢もここに感じられる。   コルトーの演奏は決してロマンティシズムの残滓ではなく、20世紀の新しい演奏である。SPの時代から多かったミス・タッチ、晩年の演奏に見られる余りにも急速な技巧の衰えなどは、恵まれていたとはいえない彼のピアニストとしての遺伝子を思えば、当然のことであったかもしれない。一般にコルトーの演奏は技巧が衰える前の若いころのものが良い、というのが定説だ。しかし、録音で聞く限り、テンポが遅くなり、深みを増している晩年の演奏に惹かれる。コルトーとフルト

もちもちした前奏曲☆カラヤンの本質を知るための一枚『ドビュッシー:海、牧神の午後への前奏曲』

カラヤンをきちんと聴いてみたい。でも、何百枚もあってどれを選んで良いのかわからない。そういうあなたに絶好の1枚。カラヤンの名盤十指の一、二。そして、この誰もが聴いたことの有る名曲「牧神の午後への前奏曲」の中でも最高の演奏。 Debussy : La Mer, Prelude A L'apres, Midi D'un Faune, Ravel : Daphnis et Chloe Suite No.2 - Herbert von Karajan / Berliner Philharmoniker - DEUTSCHE GRAMMOPHON SLPM-138 923 もちもちとした陶酔感。ダイナミズムと洗練さを結実させた名録音。 ビートルズの来日で良く知られた年。イギリスのスターたちが来る直前に、日本で最も知られる外人が演奏会を二十日間ほどの滞在期間に数々行った。仙台、名古屋、岡山でカラヤンは、ドビュッシーの2曲をプログラムに演奏している。このレコードは来日直前、1966年3月に発売されています。録音は1964年だから、ヨーロッパと日本で発売するまで十分時間がとれた。 来日記念盤としてレコード店店頭で、印象深いレコードではなかったでしょうか。その想い出のある方に、話を聞かせていただけると嬉しい。 http://ifttt.com/images/no_image_card.png March 30, 2020 at 01:00AM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e919684.html via Amadeusclassics

スィング感のあるカティアと、低音部を支えるマリエル◆美貌のピアノデュオ ラベック姉妹 ブラームス ハンガリー舞曲集

通販レコードのご案内 華麗にして躍動感あふれるハンガリー舞曲。ピアノ・デュオの冴えた技巧とエスプリが感じられる演奏です。 《仏シルヴァー盤》FR PHILIPS 411 483-1 ラベック姉妹 ブラームス・ハンガリー舞曲集(4手用版)  美貌のピアノ・デュオとして絶大な人気があったラベック姉妹。見た目同様、華麗にして躍動感あふれる演奏で、ブラームスの名曲を大いに輝かせている。スィング感のある姉カティアと、しっかりと低部を支える妹マリエルの息のあったプレイが聞き物である。  ラベック姉妹の演奏は、ワイエンベルクのように技巧に優れながらも素っ気無いものなのだが、彼女たちの音楽性は美貌のピアノデュオに期待したもので評判は二分した。  連弾用のオリジナル版での演奏。全21曲からなるブラームスのハンガリー舞曲集ははじめピアノ連弾用に書かれ当時のベストセラーになった作品で、のちにピアノ独奏用、管弦楽曲に編曲されました。いわば家庭の団欒を目的に書かれたこの作品をフランスのカティアとマリエルのラベック姉妹がすこぶる感興の乗った素晴らしい演奏をきかせてくれます。  多彩な音色、自在なテンポ、そして息のあった2人ならではのスリリングなやりとり、ピアノ・デュオの楽しさを満喫させてくれます。何よりラベック姉妹のアンサンブルは、ピアノがとても緊密に交じり合って響きあう。姉の自在さに、追随しているかと思うと楔を打ち込む妹。そうした時には対立しあうかの駆け引きで、とにかく聴き応えがあって楽しい。時には高揚して騒々しさを感じさせる演奏もあるオーケストラ版と違って、すっきりと纏っていて、見通しがとても良いのが何よりの魅力的だ。 http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-22726.jpg March 29, 2020 at 10:00PM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1096409.html via Amadeusclassics

【熊本県民の皆様へのお願い】11人目の新型コロナウイルス感染者発生を受けての蒲島知事コメント ― 3月28日

県民の皆様へのお願い ― 県9,10,11例目(熊本市7,8,9例目)の感染者発生を受けての蒲島知事コメント 昨日(令和2年3月27日)以来、新たに3名の感染者が確認されました。 県では、これ以上、感染を拡大させないよう、いち早く、厚生労働省クラスター対策班の専門家の派遣を要請するなど、国や熊本市と緊密に連携し、全力で対応に当たっているところです。 県民の皆様におかれましては、引き続き、手洗いや咳エチケットに努めていただくなど、落ち着いて行動してください。 加えて、また、今週末においては、できるだけ、人ごみを避けるなど不要不急の外出は控えていただくようお願いします。 なお、県の保健所においては、県民の皆様からの相談や検査に対応しておりますので、感染を疑うような場合は、躊躇なく、最寄りの保健所まで御相談ください。 http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/%E5%AF%86%E3%82%92%E9%81%BF%E3%81%91%E3%81%A6.png March 29, 2020 at 06:45PM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1117715.html via Amadeusclassics

年輪を重ねることによる入神の芸★ギュンター・ヴァント ケルン放送交響楽団 ブルックナー「交響曲8番」

通販レコードのご案内 長年の間の不断の努力によって、結局は余人の到達し得ない高みを極める。 《独ゴールド・レーベル黒文字盤》DE DEUTSCH HARMONIA MUNDI 1C153-99853/54 ヴァント ブルックナー「交響曲8番」  日本でもその凄さが認知されてきた頃、そのきっかけとなったのが一連のブルックナー交響曲録音でした。その頂点ともいうべき第8番。  その後デジタル時代となってハンブルク北ドイツ響やベルリン・フィルともライヴ録音が遺されましたが、アナログ時代にケルン放送響と組んでセッション録音されたブルックナー録音では、すでにここでひとつ完成した姿が示されています。  ドイツ・ハルモニア・ムンディ・レーベルがまだEMI系列だった頃の録音。第3番と第8番がドイツ・レコード賞、全集でドイツ・レコード批評家賞を受賞した名盤である。そのドイツレコード賞を取ったのも肯ける充実度です。  その厳しいまでの音響構造物を、アナログならではの自然な姿で捉えた録音も特筆もの。 あてどなくさまよう森の茫洋たるそれではなく、途方もないスケールで細部まで緻密に組み立てられたドラマ  辛口ジャーナリスト、ベルガーは、「ヴァントの特徴 ― それは自己抑制、謙譲、仕事への集中、儲け仕事への無関心に集約できるもので、レコード録音にも長年関心を払ってこなかった。ケルン市はヴァントにとって必ずしも理想的な傭い主であったわけではない。 ― しかし ― 彼は公開の演奏活動に尊厳を与えた。それは芸術の真実から生じてくる尊厳であって、空疎な習慣的作業としてすぐに消えていくような偽りの活動によるものでない。」と、30年間にわたるケルン時代のヴァントを大いに労っている。(「ギュンター・ヴァント」ヴォルフガング・ザイフェルト著 根岸一美訳 音楽之友社)  この期間ヴァントは、とりわけモーツァルトを愛し、オペラや現代音楽を好んだが、後年のライフワークとも云うべきブルックナーを取り上げるようになったのは、かなり遅い時期になってからだった。  ブルックナーの初録音は、1971年の手兵ギュルツェニヒ管弦楽団との8番だったが、彼はその時62歳になっている。  自身述べているように、「ブルックナーの作品における構築の巨大な弧線を認識するだけでなく、それだけでもずいぶん時間がかかったが、

名曲名盤縁起 聴けば誰もが知っている“無名の名曲”の典型 オルフ〜《カルミナ・ブラーナ》より第1曲「おお、運命の女神よ」

オルフ没 ― 1982年3月29日  この日病没したドイツのカール・オルフはさっきょくのし寺子屋』を題材にした最初のオペラ《犠牲》を書いたという。30歳前から身体と音楽の結びつきを探求することを目指し、子供のための音楽教育界では超有名人だった。それでも普通は「オルフって?」。 《カルミナ・ブラーナ》というオルフの代表作は、不思議な魅力のある作品で、聞けば誰でも知っている“無名の名曲”だろう。「世俗カンタータ」と名づけられてはいるが、歌詞に使用された、13〜14世紀に流浪僧やぎんゆうしじんがつづったうたやしは、自然sんびのほかに、反権力・反道徳的でもあった。その猥雑でエネルギッシュな内容に衝撃を受けたオルフが、1936年に完成させたのが《カルミナ・ブラーナ》。特に合唱と打楽器が炸裂する第一曲1「おお、運命の女神よ」は、映画やテレビの音楽、コマーシャルにも使われて大評判になった。 https://recordsound.jp/images/item/w270/18300/18296_1.jpg March 29, 2020 at 12:15PM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1029177.html via Amadeusclassics

第20回 お花見コンサートは5月26日に延期となりました〜東日本大震災・熊本地震復興チャリティコンサート ご案内

第20回 お花見コンサート(東日本大震災・熊本地震復興チャリティコンサート) 新型コロナウイルス感染拡大防止のため催物中止・順延の場合もあります。 熊本県立劇場のホームページからのアナウンス をご確認下さい。 開催日 2020年5月26日(火) 開催時間 開場 13:30、開演 14:00〜終演 16:30 会場 熊本県立劇場コンサートホール 入場料 入場無料※チケットがなくても入場できます http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/20ohanami.jpg March 29, 2020 at 08:15AM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1117388.html via Amadeusclassics

時には溌剌として、時には軽快な指捌き、時には高速連打◆ジョルジュ・シフラ ショパン・ポロネーズ1-6番

通販レコードのご案内 リストの再来といわれた技巧の持ち主、シフラのショパンは極度につまらない。 ― フジ子・ヘミングを評価する人と、アンチの論争は彼女自身を否定するものではないはず。シフラの演奏も楽曲に負けない圧倒的な存在力がある。 《仏レッド白文字盤 SUPER ARTISTIQUE - STÉRÉO》FR PHILIPS 6515 006 ジョルジュ・シフラ ショパン・ポロネーズ1-6番  ポピュラー音楽ともジャズとも違う、クラシック音楽の精神ながら独創的で、隅から隅までシフラ節を聴かせる。時代考証だの演奏法だのを言っても始まりません。  頭の中を空っぽにしてシフラの世界を聴いて下さい。かしこまった孤高の演奏も良いですが音楽とは楽しむ為にもありますよね、ただ彼をまだ聴いた事の無い方はまず彼がナチス・ドイツの将校たちを前にして最初に弾いて見せたという「剣の舞」をネットで見つけて聴いて下さい。ともかくも演奏が独特でピアノというよりも打楽器を聴いているような感じの、個性的なピアニズムである。  リストを生んだハンガリーに生まれ、後半生をフランスで送った名ピアニスト、シフラは〝20世紀のリストの再来〟と云われんばかりの技巧を持ち、聴衆を唖然とさせることの出来る数少ないピアニストの一人でした。ハンガリーからフランスに、1956年秋のハンガリー動乱の際に亡命したことで陽光の下に立てるようになった彼にとって、暗雲の時代の頼りは、まともに演奏もできない環境下で指慣らしをつづけることだけだった。テクニックそのものを研鑽し最高に発揮することが演奏の最終目的であるような、あまりにも技巧一辺倒であると看做されたために世紀の超絶技巧を有していながら終世賛否両論と毀誉褒貶のあった、その理由の一つに名人芸的要素を持つ演奏を良しとしない意見も多いことも事実ですが、その即興演奏の凄まじさには圧倒される。  ただ凄まじいだけでなく、時には溌剌として、時には軽快な指捌き、時には高速連打など驚くべき演奏を聴かせる。しかし、シフラは超絶技巧も彼の魅力の一つであるが本質的な部分はその音楽性にあると思います。その音色は華麗で輝かしく、まばゆいばかりの光芒を絶えず発散する。シフラの楽曲にも負けない演奏には、圧倒的な存在力がある。  もし単にテクニックの追求だけが目的であるなら、他にも技術的に優

可憐で魅力的な毒婦*トーマス・ビーチャム ビクトリア・デ・ロス・アンヘレス ニコライ・ゲッダ ビゼー・カルメン

通販レコードのご案内  キャリア絶頂期のビクトリア・デ・ロス・アンヘレスは官能的ながら可憐さも併せ持つ魅力的なカルメン。 《英白金盤、セミサークル盤》GB EMI ASD331-333 ビーチャム ビゼー・カルメン  当時キャリアの絶頂期にあったビクトリア・デ・ロス・アンヘレスの官能的で繊細なカルメン役がなんとも魅力的で、これならば生真面目なドン・ホセ ― ハマリ役のニコライ・ゲッダが手玉に取られるのも十分に納得できるという味の濃さ。ビーチャムの指揮も起伏に富み、山あり谷ありのドラマの面白さを堪能させてくれます。  エルネスト・ギローによるオーケストラ伴奏レツィタティーヴォが印象的な、往年の『カルメン』が楽しめる演奏。マリア・カラスの毒婦っぷりとはまた違った表現で、こちらの上品なカルメンが好きな人も多いと思います。名演奏・名盤です。 1958~1959年パリ、サル・ワグラム録音。リーフレット付属 http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-21297.jpg March 29, 2020 at 12:15AM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1072577.html via Amadeusclassics

【熊本県民、外出自粛を】新型コロナウイルス感染確認は11人に ― 3月28日、熊本市 感染拡大防止策を強化

「コロナが出た」「マスクをくれ」と、顔にはマスク代わりに巻き付けたタオル。 ― 熊本市が施設名を公表した3月26日午後6時すぎ。男性2人組が慌てて施設から出てきた。従業員から感染者発生の説明を聞き、逃げ出してきたという。 「ちゃんと消毒したのか」「検査は全員したのか」。施設の電話は午後8時ごろまで鳴りっぱなし。熊本市への電話もあわせて、27日午後1時までに300件を超えたという。中には苦情や心ない言葉も含まれていた。保育園の預かりやデイサービスの利用を拒否された従業員もいた。 熊本市東区の温浴施設「ピースフル優祐悠」の、村上浩二支配人は「利用者のみなさんの安全が第一」と決断して、施設名の公表に踏み切った。それは、偏見、差別、風評被害への好手になるだろう。 「 何度か泊まったけどええとこやで! 」「 再開したら、行くから頑張れ 」― 熊本地震の時、親身になって入浴支援してくれたのを、覚えている。だったから、「ピースフル優祐悠」の名前が公表されたことに驚いた。「クラスター」発生を危ぶむ声が強く出だしていたタイミングで、ローカルの情報番組からの発信にしても、大変なことに発展しなければいいけれどと一言声を上げたくなった。しかし、これは村上支配人の勇気ある行動だった。こうした事態が起こると過剰な反応がインターネットではたびたび起きてきた。ただ、熊本地震を体験した後の熊本県民、市民だったからか、今回はネット上で、これまでとは違う反応を起こした。熊本地震直後の「ピースフル優祐悠」の行動があってこそだ。それはSNSの向こう側へ広まった、インターネット上には励ましのメッセージもあふれた。 施設は27日、保健所の立ち会いで消毒作業を終了した。従業員全員のウイルス検査も行う。「安心して利用してもらえるよう、頑張るだけです」突然訪れた逆境にくじけず、営業再開を目指して村上さんは誓う。 温浴施設でクラスターが発生した恐れがある ― 大西市長は市民に土日、不要不急の外出を控えるよう呼び掛けた。 熊本市は27、28日、いずれも同市中央区在住で、自営業の60歳代男性と60歳代の妻、会社員の40歳代男性の新型コロナウイルス感染を新たに確認したと発表した。男性2人は、すでに1人の感染が確認されている同市東区の温浴施設「ピースフル優祐悠」の利用者。大西一史市長は記者会見し、同施設でクラス

名曲名盤縁起 ピアニストの苦闘が報われる協奏曲の超難曲 ラフマニノフ〜《ピアノ協奏曲第3番》より第3楽章

〝巨大な手〟ラフマニノフ没 ― 1943年3月28日  クライスラーの名曲「愛の悲しみ」を、ヴィルトゥオーゾ仕様のピアノ独奏曲にアレンジしてしまったラフマニノフ。それはヴァイオリンの伴奏からピアノを開放して、なおさらヴァイオリンの存在さえ内包してしまう超絶的編曲の才能を発揮したものとなった。  フリッツ・クライスラー(1875年2月2日ウィーン〜1962年1月29日ニューヨーク)と、ラフマニノフは同時代のニューヨークの空気を吸って存在を示しあった共に人気演奏家で作曲家だった。マネージャーが同じだったことからクライスラーは、セルゲイ・ラフマニノフと親交を深めてグリーグの「ヴァイオリンソナタ第3番」などの録音を残した。ラフマニノフはコレルリの主題による変奏曲をクライスラーに献呈すると共に「愛の喜び」と「愛の悲しみ」の2曲をピアノ独奏用に編曲している。一方、クライスラーはラフマニノフの歌曲にヴァイオリンのオブリガードを追加した編曲を残している。  ピアニストは大きい手が有利である。指はオクターヴ(ドから次のドまで)以上広がると楽。一流のピアニストは5本の指がみな長いが、小指が薬指かと思うほど長いのも特徴。小さい頃からの練習の積み重ねでそうなるらしい。手のひらの厚さ、指の関節、手首の柔らかさも重要。腕そのものの長さも、多彩な音色を生み出すことに関係している。 そういうヴィルトゥオーゾ(名人)の資質を最も高いレベルで持っていたのが、今日が命日のロシアのセルゲイ・ラフマニノフだ。  ラフマニノフのピアノ音楽は、協奏曲の第2番と第3番が飛び抜けて有名だ。日本の実力者・小山実稚恵さんが、「どちらが難しいですか?」と質問されて、「3番のほうが何倍も難しい」と答えられた。第3楽章は、超絶技巧と歌の感性を総動員させられる長大でドラマティックなフィナーレ。 終わるとソリストは刀折れ矢尽きた感じで、鍵盤上に倒れ込みそうになるが、その後に盛大な「ブラヴォー」が待っている。 第3番(Piano Concerto No.3)【1907~09年作曲】  ラフマニノフのピアノ協奏曲の中で最もスケールの大きく、ダイナミックな作品。アカデミー賞受賞作品「シャイン」でも「世界で最も難しく、最も美しい曲」と評されている。  ラフマニノフは1907年からこの作品の構想に入っていたが

次回のレコードコンサートを4月26日に五福公民館で行う予定で準備中です◉第73回蓄音機を楽しむ会のご案内

(ご案内) 新型コロナウイルスの感染拡大を防止するための関係で、公民館が全講座への部屋の貸し出しを中止しましたので、例会は休止しています。 期日 令和2年4月26日(第4日曜) P.M. 1:30〜を予定(3月12日午後6時判断時点) 場所 熊本市中央区細工町 五福公民館 2階 寒暖の差はありますものの寒さは、まだまだ続きます。皆様もどうか、体調を崩されませぬようご留意下さいませ。(2/11 小出) 第1部 ベートーヴェン作曲 ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品61  ベートーヴェン唯一のヴァイオリン協奏曲を今回はドイツ・ヴァイオリン奏法の伝統を具現するクーレンカンプの演奏で楽しみたいと思います。 もともと病弱な体質であり、昭和23年(1948年)に50歳で亡くなったため、LP時代以降の音楽ファンにはあまり知られていませんが、ピアノのウィルヘルム・ケンプと並びドイツ至高の演奏家そして教育者として、ドイツ、スイスに於いて活躍しました。「一種得も言われない朴訥な美しさをさえ感ずるであろう」クーレンカンプとイッセルシュテットによるベルリン・フィルとの見事なアンサンブル、そして素晴らしい録音。誰にも親しまれる旋律の楽しい名曲の2月例会にご期待ください。 ヴァイオリン独奏:ゲオルク・クーレンカンプ 指揮:ハンス・シュミット=イッセルシュテット、ベルリン・フィルハーモニー交響楽団。昭和11年録音。 第2部 平成版・名曲新百選より  今回は新しい試みとして、今は亡き大矢野明氏の貴重なテープから下記の曲の解説を聴きながら、お掛けしたいと思います。  明治一代女の唄(新橋喜代三)、流転(東海林太郎)、鴛鴦道中(上原敏、青葉笙子)、上海だより(上原敏)、湖畔の宿(高峰三枝子)ほか4曲程。お楽しみに! http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/sp-concert-gofuku.jpg March 28, 2020 at 01:00PM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1117387.html via Amadeusclassics

作曲家自演盤(SP盤) ストラヴィンスキー、アンセルメ指揮、ワルター・ストララム管弦楽団・カプリッチョ

通販SPレコードのご案内 【SP盤】GB COLUMBIA LX116-8 IGOR STRAVINSKY&ANSERMET CAPRICCIO FOR PIANO AND ORCHESTRA  ストラヴィンスキーがピアノ独奏をしている自作自演盤です。曲は「ピアノと管弦楽のためのカプリッチョ」。  ピアニストとして生計を立てることを目論んだストラヴィンスキーにより、ヴィルトゥオーゾ向けの楽曲として構想された。1929年 12 月6日に、エルネスト・アンセルメの指揮と作曲者自身のピアノ独奏によって初演が行なわれた。  オーケストラは作曲家のワルター・ストララム ― 本名の Marrast のアナグラム ― がパリのオーケストラの奏者たちを集めて臨時に編成した。人門の知名度のあったオーケストラらしくストララムの死後も継続されトスカニーニが客演している。  ロシア革命後に西欧に亡命したストラヴィンスキーは、《カプリッチョ》が同時期の《ピアノと管楽器のための協奏曲》とともに主要な収入源となることを当て込んでいたらしい。ストラヴィンスキーの数少ないピアノ協奏曲の一つであり、新古典主義時代にストラヴィンスキーが手懸けた数々のピアノ曲を代表する作品でもある。  中断なしに演奏される、プレスト、アンダンテ、アレグロ・カプリッチョ・マ・テンポ・ジュストの3つの楽章から成る。全3枚そろっています。  ストラヴィンスキーは現代の最も重要な作曲家のひとり。はじめ法律を学んだが、作曲をリムスキー=コルサコフから学んで作曲家になった。稀代の興行師ディアギレフに見出され、そのバレエ・リュッスの公演のために28歳で作曲した「火の鳥」が世間の注目を集め、つづく「ペトルーシュカ」、「春の祭典」によりわずか30歳で彼の名前は世界的になった。これらの作品は、従来の手法を否定し去ったもので、かつてない強烈で複雑なリズムと、色彩的でざん新な管弦楽法とはその後の現代作曲家たちに強い影響を与えた。革命後、作風は新古典主義をへて大きく変化した。上記以後の代表作には「兵士の物語」、「詩篇交響曲」、バレエ「オルフォイス」、「3楽章の交響曲」などがある。 http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-11462.jpg

最高の子守唄◉パブロ・カザルス ジャック・ティボー アルフレッド・コルトー◯シューベルト ピアノ三重奏

通販レコードのご案内 一度聴けば、録音の古さを忘れた頃には再び、聴きたく成る。たくさんの音楽を聴いたらリセットするために在る音盤、音盤人生を終える時まで手放さない音盤。 《英ダーク・グレイ黒文字盤》GB EMI COLH12 カザルス、ティボー、コルトー シューベルト・ピアノ三重奏  カザルスが1926、28年に録音したティボーとコルトーと入れた歴史的名盤。EMI社のSPからの復刻が成功していてカザルスだけでなく、共演したティボー、コルトーも正確に捉えられている。  弾けるようなイキのよさ、三者のそれぞれの個性がぶつかり合うスリリングさは時代を超えてリスナーを刺激する。華麗なパッセージがきらめきながら空間を埋め尽くしていく。  弦楽器奏者2人のうち、より独特なスタイルを持っているのはティボーの方だ。ポルタメントをきかせた粋な節回し。早め早めに次のフレーズに飛び込んでいく気っぷのよさ。おしゃれで、洗練されていて、勘が鋭い。  一方のカザルスは大地にしっかりと根を下ろし、地の底から湧き上がってくる生命感をすくいとって音にしているかのように率直で雄々しい。  そして、このトリオに繊細さと優しさを与えているのがコルトーか。最初はピアノは遠慮気味かと思ったが、聴けば聴くほど存在感が増してくる。軽やかでキビキビした演奏が心地よいと思わせる好例の演奏。このトリオらしさが良く出ている。 http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-23787.jpg March 28, 2020 at 05:00AM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1116972.html via Amadeusclassics

最初に聴く名曲名盤*交響組曲的楽しみ カラヤン指揮ベルリン・フィル ヨハン・シュトラウス「ワルツ・ポルカ・マーチ集」

通販レコードのご案内  カラヤンが自伝の中で「血の中を流れている」と語る楽曲たち ― ザルツブルク生まれでウィンナ・ワルツにも精通していたカラヤンならではのスケール感やリズムの切れ味、洒落た表情などに満ちたひとときが味わえる演奏です。 《独ブルーライン盤》DE DGG 644 003 ヘルベルト・フォン・カラヤン シュトラウス・「ワルツ・ポルカ・マーチ集」  喜歌劇「こうもり」序曲は全曲盤を含めて9回録音をしている。スタジオ・セッション録音で公式リリースされたレコードで、これほど同曲を繰り返してレコーディングしているのはカラヤンより他にはいない。  ヨハン・シュトラウスは喜歌劇「こうもり」で一躍時代の寵児になりますが、歌劇を作曲してこそ宮廷音楽家に認められなかった。ウィンナ・ワルツは幾つものメロディーをつなげたポプリ形式のおおらかな作りですが、「皇帝円舞曲」の場合、もう少し細かいユニットに別れていて、「威厳をたたえた部分」と「おしゃれでチャーミングなメロディユニット」の対比が第1主題、第2主題として聴くことで交響曲の一つの楽章に思えてきます。ヨハン・シュトラウス2世はブラームスとの親交が深く、ブラームスの得意とする音楽ジャンルは犯すまいと心に決めていました。  晩年、歌劇「騎士パズマン」を作曲しウィーン宮廷歌劇場(現在のウィーン国立歌劇場)で初演。名実ともに音楽史に残る作曲家と認められます。《皇帝円舞曲》はシュトラウスの晩年のワルツの中では最も人気のある楽曲と認められており、彼の「10大ワルツ」の一つに数えられている。シュトラウスの大親友だったヨハネス・ブラームスは、シュトラウスは年老いてから創造力が減退したと思っていた。二重和声が付けられたシリーズや、普段から簡単な曲ばかりを作曲しているにも関わらず、わざわざ「誰でも弾けるピアノ曲集」などと銘打ったシュトラウスの晩年の作品群をブラームスは嫌っていた。しかしこのワルツ《皇帝円舞曲》については非常に好意的にとらえ、「これは管弦楽法がすばらしいので、見事に鳴るんだ。しかし結局、魅力の秘密なんか考えてもしょうがないな。」などと語り、このワルツの楽譜がジムロック社から出版されることを喜んだという。  楽団が総勢100人という大構成で演奏する曲でもあり、SPレコード時代から名指揮者の名演盤が数多い。フィルハーモニア管

絶頂期*決定版的録音 カラヤン ベルリン・フィル シベリウス・フィンランディア、エン・サガ、タピオラ、トゥオネラの白鳥

通販レコードのご案内  黒い湖の情景を彷彿とさせるかのような北欧情緒。カラヤンが残した『フィンランディア』の中でも最高峰との評価が高い名録音。 《英モノクロ切手黒文字盤 クアドロフォニック》GB EMI ASD3374 ヘルベルト・フォン・カラヤン シベリウス・フィンランディア他  レコード録音に対して終生変わらぬ情熱を持って取り組んだカラヤンはベルリン・フィルとの絶頂期に、4チャンネル(クアドロフォニック)録音方式が実用化。シベリウスの管弦楽曲から4曲を選んだ本盤は、演奏、録音ともに秀逸な一枚になった。 “楽壇の帝王”と称されるカラヤンがベルリン・フィルを率いて70年代半ばに録音したシベリウスの管弦楽曲集。曲は《フィンランディア》、《エン・サガ》、《タピオラ》、《トゥオネラの白鳥》。シベリウスはカラヤンのもっとも親愛なレパートリーの一つ。カラヤンの巧妙な演出はいっそう際立ち、語り口の巧さは絶妙の一言に尽きる。管楽器群をフルに活躍させ、背筋に水が走るほどの圧倒的な盛り上がりを見せる。音楽の隅々まで驚くほど精妙で美しい。  常に新しいテクノロジーに関心を抱き、その推進には協力を惜しまず、コンパクトディスクの開発や映像収録についても先見の明を持っていました。当然、このLPと類似の曲目のデジタル盤が出たが、カラヤンのスタイルは変わらない。 http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-19374.jpg March 27, 2020 at 10:45PM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1067962.html via Amadeusclassics

自然に行われる音楽が本来持っている快適さ*アーノンクール指揮ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス バッハ・管弦楽組曲

通販レコードのご案内  音楽はただ単に快適さを求める耳にのみ心地良いのではなく、荒々しい音と快い音の違いを区別することの出来る耳のために存在するのです。 《独 DAS ALTE WERK ブラックラベル盤》DE TELEFUNKEN C069-93147 ニコラウス・アーノンクール バッハ・管弦楽組曲  アーノンクールは古楽器演奏の旗手として活躍、この古楽器演奏こそ作曲家との精神的な結びつきを深める手段だという信念のもと、演奏に反映させ、常に新鮮な驚きに満ちた感動を私たちに与えている。どんな時代の曲でも、楽譜を徹底的に読み直すことによって、今までの慣習的な表現を改め、作品が本来持つ新鮮で刺激的な魅力を引き出すことに主眼を置いている感じを受けます。本盤もそうした成果の一枚。 『音楽は対話である〜モンテヴェルディ、バッハ、モーツァルトをめぐる考察』にアーノンクールのピリオド楽器演奏の真髄が展開されている。庭園は原生林よりもより美しく、幾何学的に整えられた生け垣は、自然に育った木よりも一層美しいのである。西洋の庭園と日本の庭造りの相違が、日本人が古楽器演奏に共鳴できるのかどうか、それは一先ず横において。例えば無伴奏ヴァイオリン・ソナタのアダージョや、マタイ受難曲のアリア『愛の故をもて、我が救い主は、今死に給う』のフルートのパートから、全ての装飾音を取り去り、もう一度自分で装飾音を書き込んでみると、たとえバッハと同時代の音楽家がそれを認めようとしなかったにしてもバッハによる唯一の正しい装飾音と、その自然さにはバッハほど豊かなファンタジーを持つものはいないと思わされる。  管弦楽組曲はヴィヴァルディ様式の協奏曲とは違い、マスの響きが獲得できるコンセルトヘボウと違い個々の楽器が音の減衰が速いので、本盤ではヴァイオリン・パートはトゥッティとソロに区別されており、オリジナル楽器や楽器編成の妙によるコントラストで音楽に表情付けを施している。それが瑞々しさともいえる、響きをとても新鮮で飽きのこないものにしています。  後に主流となるピリオド・アプローチで目立って聴かれるような奏法やテンポ設定は特に採用せず、ヴェンツィンガーなどによるアルヒーフの「学研的」なシリーズやコレギウム・アウレウムなどと線引できる。アーノンクールの演奏は、響きに挟まった汚れを洗い流しながらも表情はむしろ

昭和の名演奏の鑑賞会を毎月第4日曜日に五福公民館で行っています◉第73回蓄音機を楽しむ会のご案内

(ご案内) 新型コロナウイルスの関係で、公民館が全講座への部屋の貸し出しを中止しましたので、2月23日の開催予定でした例会は中止しました。 期日 令和2年4月26日(第4日曜) P.M. 1:30〜を計画(3月12日午後6時判断) 場所 熊本市中央区細工町 五福公民館 2F 平成版・名曲新百選選定中  五福公民館に場所を移して6年を数えます。熊本市立博物館で例会を行っていた時に活用してきた、大矢野百選。その77枚のレコードを毎月の例会「第2部」で順次、全てのレコードの両面からエントリーした、151曲に投票して下さい。令和の時代に人気の高い100曲を、零和に伝える昭和の名曲新百選とするプロジェクトです。  フェースブックへのメッセージ、コメントも歓迎です。ご要望曲を次回お聴きいただきます。 熊本ふるまち・五福蓄音器を楽しむ会 http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/%E5%90%8D%E6%9B%B2%E6%96%B0%E7%99%BE%E9%81%B8.jpg March 27, 2020 at 03:00PM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1117386.html via Amadeusclassics

戦後のベルエポックを体感できた特筆すべきセット物*マルケヴィッチ指揮モンテカルロ国立歌劇場管 バレエ音楽曲集

通販レコードのご案内  マリー・ローランサンの挿絵が素晴しい、大判解説書の絵や写真を眺めるだけでも楽しいLPの世界でも有名な名企画。  新進気鋭の天才作曲家として大活躍した若き日のマルケヴィッチ。17歳でディアギレフから依頼されてピアノ協奏曲を作曲、コヴェントガーデンでの初演ではピアニストを務め、また、20歳のときには、モントゥーの教えを受けてコンセルトヘボウ管弦楽団を指揮して自作を演奏するなど、その活躍には華々しいものがありました。  戦前に自作を録音しているが、マルケヴィチが最も積極的に録音したのは1950年代から60年代にかけてである。グラモフォンにベルリン・フィルやラムルー管とベルリオーズや近代フランス音楽。またEMIとPHILIPSにもストラヴィンスキーやロシア音楽、ベートーヴェンの交響曲などを録音した。  マルケヴィッチは本当に多彩で、ロシアものや自国のフランスものを得意としていた。鮮明な色彩と鋭いリズムで曲想をえぐった力強い激しさがあるが、その中に何か優しさを感じる繊細さを感じられる。 「ディアギレフは真に偉大な人物だった。彼は私にとって座長以上の存在だった。私は彼の教養、すべての物事に対する完璧な趣味、他人の才能をいつも認め、また物事に敢然と立ち向かう態度を尊敬していた。」 《仏レッド銀文字盤》FR Guilde Internationale Du Disque SMS-5227-8 イーゴリ・マルケヴィチ バレエ音楽曲集(抜粋)  恩師ディアギレフの没後25年に録音した「ディアギレフへのオマージュ」(EMI)から15年経過して録音した「モンテ・カルロのディアギレフ」と題された2枚組。見開きの部のマリー・ローランサンの挿絵が素晴しい。大判解説書には絵や写真が豊富に収録され眺めるだけでも楽しい。  このような大判解説書もレコードならでは。レコード聴きながら繰るのもよし。眺めるだけではなく資料的価値もけっこうあります。LPの世界でも有名な名企画、古き良き時代(戦後のベルエポック)を体感できた特筆すべきセット物です。 1972年10月録音 http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-20016.jpg March 27, 2020 at 11:00AM from

奇跡の証し フルトヴェングラー ウィーン・フィル リスト・前奏曲、ワーグナー・ローエングリン前奏曲/タンホイザー序曲

知識よりも情緒が音楽を響かせて、全体よりも細部が音楽をつくる。楽員はその指揮に従えば、奇跡を体験できた。 《英初期ラージ・ドッグ、金文字盤》GB EMI ALP1220 フルトヴェングラー ワーグナー・ローエングリン/タンホイザー/リスト・前奏曲  フルトヴェングラーのワーグナー・ローエングリン(前奏曲)は大変美しい。出だしの弦楽器だけの音色は透明感があり、表現は神々しさに溢れています。また『タンホイザー』序曲では弦楽器の細かな動きの驚くべき雄弁なニュアンス、ウィーン・フィルの繊細な名人芸にうならされます。そして、リストの交響詩「前奏曲」は、これを最初に聞いてしまうと、以降どの演奏をきいても貧弱にしか聞こえなかったほどに素晴らしい演奏である。音も明瞭でフルトヴェングラーの録音のなかでも最も音の良いものの一つとしても高い評価を得ています。  厳粛な精神性ではなく大衆的表現を押し出した、個性が魅力。ウィーン・フィルのメンバーもオペラを理解していたし、フルトヴェングラーの伝えんとすることは心得たものだったのだ。伝え方がフルトヴェングラーは演奏会場の聴衆であり、ラジオ放送の向こうにある聴き手や、レコードを通して聴かせることを念頭に置いたカラヤンとの違いでしょう。  先輩格のニキッシュから習得したという指揮棒の動きによっていかにオーケストラの響きや音色が変わるかという明確な確信の元、自分の理想の響きをオーケストラから引き出すことに成功して云ったフルトヴェングラーは、次第にそのデモーニッシュな表現が聴衆を圧倒する。当然、彼の指揮する管弦楽曲は勿論のこと、オペラや協奏曲もあたかも一大交響曲の様であることや、テンポが大きく変動することを疑問に思う聴衆もいたが、所詮、こうした指揮法はフルトヴェングラーの長所、特徴の裏返しみたいなもので一般的な凡庸指揮者とカテゴリーを異にするフルトヴェングラーのキャラクターとして不動のものとなっいる。  曲が進むに連れ次第にドラマの深淵へと引きずり込まれてゆく。求心力がある演奏で、序曲だけで名作オペラの真髄を知る事ができるくらいです。演奏も全く機械的ではない指揮振りからも推測されるように、楽曲のテンポの緩急が他の指揮者に比べて非常に多いと感じます。しかし移り変わりがスムーズなため我々聴き手は否応なくその音楽の波に揺さぶられてしまうのです。 1

【緊急】温浴施設「クラスター」警戒 新型コロナウイルス感染男性が2週間以上滞在 ― 3月26日、熊本市

3月21日以降にピースフル優祐悠を利用された方へ 熊本市6例目の感染者の70歳代男性が、東区下南部の温浴施設「ピースフル優祐悠」に滞在されていたことが判明しました。特に、3月21日以降に同施設を利用した方で、発熱などの症状がある方やご不安な方は、帰国者・接触者相談センター(096-364-3222、096-372-0705)へご相談ください。 感染の70歳代男性 温浴施設に2週間以上滞在 ― 熊本市は感染者集団「クラスター」の発生の恐れがあるとして、接触者の把握を進めている。 熊本市は3月26日、新型コロナウイルス感染が確認された住所不定無職の70歳代男性が、同市東区の温浴施設「ピースフル優祐悠」に長期滞在していたと明らかにした。滞在期間は少なくとも今月7日から25日までの2週間以上。 男性は住所不定、無職の70歳代。男性は3月21日に発熱。男性は発症した21日以降も同施設を利用していた。 この間の主な行動歴としては、館内の食堂で朝食をとった後、午前9時半頃に自身の車で外出し、昼食を外食で済ませた後、午後2時頃に同施設に戻り、館内の食堂で夕食を済ませたとのことです。なお、館内ではほぼ休憩スペースでテレビを観て過ごさし、その他は浴場とトイレを利用する以外、館内を動き回ってはいないとのこと。 24日午前8時50分に市内の医療機関Aを受診し、さらに同日16時に医療機関Bで肺をCT検査したところ感染の疑いが強まった。25日午前11時に、帰国者・接触者外来を受診した際に発熱があり、同日15時10分にPCR検査を実施。同日19時30分に、PCR検査で陽性が確認された。 この施設は、26日午後6時ごろから保健所の立ち合いのもと消毒作業を行いました。熊本市はすでに濃厚接触者を含む、従業員や知人など36人の検体検査を行っていて、全員が陰性だったとしています。 施設側は集団感染を防ぐため、施設名を公表したとし、熊本市は施設を利用した人で不安がある人は、保健所などに相談するよう呼び掛けています。 http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/%E5%AF%86%E3%82%92%E9%81%BF%E3%81%91%E3%81%A6.png March 27, 2020 at 03:45AM f

夢幻的な名演◉リパッティ、カラヤン指揮フィルハーモニア管 シューマン・ピアノ協奏曲

通販レコードのご案内  身体の状況などは微塵も感じさせず、集中力の高いピアノ演奏には驚かされるばかりである。 《名演、フラット10インチ盤》FR COLUMBIA FC1016 ディヌ・リパッティ シューマン・ピアノ協奏曲  このレコードは、ルーマニアが生んだ天才ピアニストが弾いた、シューマンの協奏曲が1枚に収められた貴重な遺産である。  これほど、ロマンの香りが高いシューマン:ピアノ協奏曲は滅多に聴けるものではない。何か、リパッティがシューマンに乗り移って、幻想的な森の奥深く分け入って、平穏な一時に身を委ねているかのようでもある。夢幻的な名演とでも言ったらよいのであろう。 品番 34-13226 レコード番号 FC1016 作曲家 ロベルト・シューマン 演奏者 ディヌ・リパッティ オーケストラ フィルハーモニア管弦楽団 指揮者 ヘルベルト・フォン・カラヤン 録音種別 MONO http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-13226.jpg March 27, 2020 from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e926761.html via Amadeusclassics

オペラ入門の第一歩に◉フィッシャー=ディースカウ、カラヤン指揮ベルリン・フィル◯ワーグナー・ラインの黄金

通販レコードのご案内  牧歌的な部分から迫力ある部分まで表現の幅が広く、リズムも引き締まっています。 《布貼りBOX、チューリップ盤》DE DGG 104 966/68 カラヤン ワーグナー・ラインの黄金(全曲)  弦楽器のクリアネスと胸のすくような金管の咆哮はカラヤンとベルリン・フィルが成し得た最高の20世紀の遺産として、真っ先に挙げねばならない録音であろう。カラヤンによって妥協なく選ばれた粒よりのキャストも豪華かつ強力。ステュアート、ヴィッカース、デルネシュ、シュトルツェなど名だたるワーグナー歌手たちの名唱はもちろん、ラインの黄金におけるディースカウのヴォータン役はカラヤンならではの慧眼にうならされる見事な人選と云えるでしょう。ショルティ盤と比較しての唯一の弱みはキャストに統一性がないことであるが、ラインの黄金を単独で鑑賞するなら第一に推す。  オペラの中でシンフォニックなリングの録音で最もオーケストラが雄弁なのがこの演奏。カラヤンの音響設計の巧みさはみごとなもので、単にライトモティーフを浮き彫りにすることに終始することなく、常に耽美的なまでの美感を呈することに成功、壮大な迫力から繊細をきわめた弱音まで、その表現能力の幅広さはさすがカラヤン&ベルリン・フィル。流麗でありながら男性的でもあり、この曲の示す情景を一分の隙もなく再現する。純音楽的にとらえ完成させていながら、映画音楽のようなスペクタクルにも欠けていない。室内楽のようなリングだと言われる理由がそこに有る。 品番 34-12167 レコード番号 104 966/68 作曲家 リヒャルト・ワーグナー 演奏者 ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ ゲルハルト・シュトルツェ ゾルターン・ケレメン ロバート・カーンズ ドナルド・グローブ ジョゼフィン・ヴィージー シモーネ・マンゲルスドルフ オラリア・ドミンゲス エルヴィン・ヴォールファールト マルッティ・タルヴェラ カール・リッダーブッシュ オーケストラ ベルリン・フィルハーモーニー管弦楽団 指揮者 ヘルベルト・フォン・カラヤン 録音種別 STEREO http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-12167.jpg M

《新型コロナ防止》5月26日に延期となりました第20回お花見コンサート〜東日本大震災・熊本地震復興チャリティコンサート

第20回 お花見コンサート(東日本大震災・熊本地震復興チャリティコンサート) 新型コロナウイルス感染拡大防止のため催物中止・順延の場合もあります。 熊本県立劇場のホームページからのアナウンス をご確認下さい。 開催日 2020年5月26日(火) 開催時間 開場 13:30、開演 14:00〜終演 16:30 会場 熊本県立劇場コンサートホール 入場料 入場無料※チケットがなくても入場できます http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/20ohanami.jpg March 26, 2020 at 05:30PM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1117385.html via Amadeusclassics

寂寥と結晶化した★フルトヴェングラー ウィーン・フィル モーツァルト 交響曲40番&アイネ・クライネ・ナハトムジーク

フルトヴェングラーの魂の告白 ― 涙の追いつけないテンポこそが壊滅を目前にしたドイツにふさわしい挽歌だ。 《仏ラージ・ドッグ・セミサークル黒文字、レア盤》FR VSM FALP30033 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー モーツァルト・交響曲40番  第2次世界大戦時中もドイツに残り、ひとり指揮をし続けたという大指揮者ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(1986〜1954年)。戦時中の1944年1月のベルリン大空襲の際、ベルリン・フィルの当時の本拠地だった旧ベルリン・フィルハーモニーホールは炎上し焼け落ちてしまった。そのため以降の演奏会は、アドミラル・パラストで行われていた。ここは戦禍を逃れ、大戦前の建物としてベルリンでは数少ない貴重な建物として残っている。戦後は、同じく建物を失ったベルリン国立歌劇場管弦楽団が、本拠地再建後の1955年に再開するまで、ここで演奏会とオペラの上演を行った。戦後まもなくメニューインを迎えて、ユダヤ人コミュニティーを支援するチャリティーコンサートを開いている。  1945年1月23日、フルトヴェングラーのベルリンでの戦中最後の演奏会がアドミラル・パラストで開かれた。連合軍の激しい空襲がいつやってくるか分からない、そんな状況でのコンサート。プログラムは、モーツァルトの「魔笛」序曲、交響曲第40番。そして、ブラームスの交響曲第1番であった。 「魔笛」序曲の次に控える曲は、フルトヴェングラーにとって例外的に厄介な交響曲第40番だった。巨匠は背筋を伸ばし、ステージに向かって力強く歩みを進めた。会場は割れんばかりの拍手で満ちた。顔の前に構えた指揮棒が暫時ためらうように震えていたが、やがて空を斬り、冒頭の分散和音の緊迫した、さざ波をヴィオラ群が奏で、すぐにヴァイオリン群がモーツァルトが書いた旋律の中でも白眉な名旋律を歌い出した。  それはスタンダールの言う“甘美な憂愁”ではなく、寂寥と結晶化した悲哀をフルトヴェングラーは表出させる。この誰よりも速く疾走する、涙の追いつけないテンポこそが壊滅を目前にしたドイツにふさわしい挽歌だと、この時の巨匠にとって、この曲の本質であるべきだった。  交響曲第40番は第1楽章を終え、第2楽章が演奏され始めたところで空襲警報が鳴り突如ホールの照明が消える。薄暗い非常灯の中で演奏は、しばらく続いたが、やがて力尽き

これ以上は望めないと思えるほどの熟達した演奏◉メニューイン、アーヴィング ドリーブ・バレエ音楽「シルヴィア&コッペリア」

通販レコードのご案内 華やかな中に、軽やかなバレエ独特のリズム感をふんだんに取り入れた演奏で小気味好いことこの上ない。 《赤盤》JP 東芝(赤盤)AA7484 メニューイン・アーヴィング ドリーブ コッペリア&シルビア(輸入メタル使用盤)  黎明期の英EMIのヴァイオリンものは、必ずと言っていいほど、この英国に帰化してサーと男爵の称号を得たメニューインが登場する。戦後同世代のハイフェッツらと共にバイオリニストとして名声の頂点をきわめた、その証左として膨大な音源が英EMIに録音した。  アーヴィングは約30年間ニューヨーク・シティ・バレエで音楽監督を務めた一流のバレエ指揮者。とりわけリズムの切れがよく、特に「コッペリア」など弾むような軽妙さで溢れている好演している。  バレエ音楽といえば誰もが最初に思い浮かべるのが、レオ・ドリーブ(1836年 ― 1891年)の「コッペリア」と「シルヴィア」ではなかろうか。19世紀に入ってバレエは、技術的に大いに進歩したが、一方では、単なる見世物的要素の強い“芸当”に終始していた。それを、芸術性の高い音楽を付けることによって、バレエ自体を高めることに成功したのがドリーブであり、“バレエ音楽の父”とも言える所以なのである。  その思想は『「音楽はバレエのテキストと密接に結びついたものでならない」「劇的な興味を犠牲にして、単に踊り手の技術の見せ場として舞曲がならべられ、音楽がその拍子とりであってはならない」・・・』(吉田徳郎氏、日本盤LP:東芝EMI EAC‐30095 のライナーノートより)など、今考えれば当たり前の考えであっても、当時のバレエ界にとっては画期的な考えであり、丁度、モーツァルトやグルックがオペラで果たしと同じ役割を、ドリーブはバレエにおいて実現させたと言うことができよう。 「コッペリア」「シルヴィア」は、そんなドリーブの真骨頂が遺憾なく発揮されたバレエ音楽の名曲として、現在も多くのファンを魅了して止まない。 http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-21884.jpg March 26, 2020 at 10:40AM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusc

ズンズン攻めないテクニシャン★ゲオルグ・ショルティ/ロンドン・フィル ホルスト 惑星

英国音楽としての矜持を重んじ、剛柔のバランスと天体の調和を描き出す。 GB DECCA SET628 ショルティ・ロンドンフィル ホルスト・惑星 爆走する重戦車のような迫力でシカゴ響だったら聴かせてくれたんじゃないかと、何故に手兵を使わないであえてロンドン・フィルで録音したのだろうと当時話題と成った《惑星》のレコードです。  それは意外なことだった。サーの称号をもらっているから、英国音楽界の重鎮だった作曲家への感謝だったのでしょうか。それにショルティの持ち味とも言え、恐らくシカゴ響だったら、と期待して聴いた人ほどに感じちゃうでしょう。  同じ称号を持っている指揮者、サー・エイドリアン・ボールトが奇しくも同じ1978年に5回目のレコードを発売しています。オーケストラもロンドン・フィルですが、こちらがショーピースのようなオーケストラ演奏の醍醐味を味あわせてくれる。 http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-22986.jpg March 26, 2020 at 07:15AM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1101522.html via Amadeusclassics

終楽章のペダルを踏み込む衝撃音の生々しさは驚くばかり◉カーゾン、フィエルスタート指揮ロンドン響◯グリーグ・ピアノ協奏曲

通販レコードのご案内  ジョン・カルショーとケネス・ウィルキンスンの名コンビによる優秀な録音も特筆ものです。 《ED4盤》GB DECCA SXL2173 カーゾン&フィエルシュタード グリーグ・P協奏曲  淡々とした美しさを奥深い透明感で貫いて描ききる素晴らしい名演。カーゾンは弾力的なリズム感と固い構成感で全体を見失わせない実に上手い設計で聴かせてくれる。エッジの効いた冒頭から終わりまで息もつけぬ緊張感を味わえます。  DECCA のオーディオファイル盤で高名な「真夏の夜の夢」の指揮者フィエルシュタードのバックは、北欧のピアノの詩人、グリーグの雰囲気がピッタリ合います。しかし、カーゾンは、小学生のとき音楽の教材だった ペルシャの市場にて を作曲したケテルビーを叔父にもつ英国ピアノ界のサラブレッド。英 DECCA 社は目の付け所が違う。何故、わが国で正当に評価されていないか不思議です。 品番 34-16796 レコード番号 SXL2173 作曲家 エドヴァルド・グリーグ セザール・フランク ヘンリー・リトロフ 演奏者 クリフォード・カーゾン オーケストラ ロンドン交響楽団 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 指揮者 エイヴィン・フィエルスタート サー・エイドリアン・ボールト 録音種別 STEREO http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-16796.jpg March 26, 2020 at 03:45AM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e955779.html via Amadeusclassics

【緊急】県内8人目 熊本市で新型コロナウイルス感染者を確認 ― 3月25日、熊本城行幸坂の開放も中止

今週末の不要不急の外出を自粛してください。 熊本市は25日、新たに同市在住の70歳代男性が新型コロナウイルスに感染したと発表した。県内の感染確認は8人目(うち市内6人)となった。 男性は住所不定、無職の70歳代。男性は3月21日に発熱。24日に市内の医療機関を受診し、別の医療機関で肺をCT検査したところ感染の疑いが強まった。 25日、帰国者・接触者外来を受診した際に発熱があり、同日、PCR検査で陽性が確認された。 市によると、男性は最近の海外渡航歴はなく、昨年まで熊本市内に居住していた。現在は市内の感染症指定医療機関に入院中。けん怠感はあるが、せきや喉に痛みはなく、軽症という。 市は男性への聞き取りから、寝床を転々としていた可能性があり、これまでの行動や接触した人がいるかどうか情報を集めている。同居している家族はいないとみている。 「飲食伴う花見、自粛を」 ― 熊本城行幸坂の開放も中止 熊本市の大西一史市長は3月25日の記者会見で、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、熊本城公園や水前寺江津湖公園など、市管理の公園で飲食を伴う花見を自粛するよう呼び掛けた。 期間は「25日から当面の間」としている。 市は、熊本地震後に立ち入り禁止になっている熊本城の行幸坂を、過去3年間、花見シーズンに数日間限定で開放してきたが、今年は開放しない。 http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/%E6%96%B0%E5%9E%8B%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B9QA.jpg March 26, 2020 at 12:20AM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1117508.html via Amadeusclassics

大スペクタクルを味わうレコード*テバルディ、ベルゴンツィ、カラヤン指揮ウィーン・フィル ヴェルディ アイーダ・ハイライト

通販レコードのご案内 ウィーン・フィルの奏でる美音はこのオペラの他の録音とは全く別次元の高みに達しています。 《英ワイドバンド ED2 盤》GB DECCA SXL2242 カラヤン&テバルディ ヴェルディ・歌劇「アイーダ」(ハイライト)  第2幕の凱旋行進曲は聴くもの誰もが心高ぶる。オペラの舞台で見る迫力よりも大スクリーンの映画で古代エジプトのスペクタクルを味わうようなレコード。  制作は英 Decca のジョン・カルーショー、エンジニアはジェームス・ブラウン&ゴードン・パリーの二頭立てという《ショルティの指環》制作陣がそのまま担当するという力の入れよう。英デッカ社のオペラ第1黄金期を象徴する傑作と言えると思います。  魅力を列挙しますと、カラヤンと当時関係良好だったウィーン・フィルとの録音。カルーショーお気に入りだったリング収録場所、ウィーンのソフィエンザールでの録音セッション。ウィーン・フィルの奏でる美音はこのオペラの他の録音とは全く別次元の高みに達しています。豊麗にして精妙無比、まさに耽美の極みです。 1959年カラヤン51歳、ウィーン国立歌劇場音楽監督就任直後の録音。英デッカ社のオペラ第一黄金期を象徴する傑作のハイライト盤です。 オーダーはリンク先の詳細掲載ページで http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-23622.jpg March 25, 2020 at 09:20PM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1114246.html via Amadeusclassics

平成版名曲新百選◉思い出がある流行歌、令和に受け継ぐ歌謡曲。あなたが薦める昭和の名曲を投票して下さい。

第4撰 (曲目) 藤山一郎 影を慕いて 東海林太郎 むらさき小唄 新橋喜代三 明治一代女の唄 上原敏 流轉 浅草〆香 流れ三味線 上原敏、浅草染千代 倅でかした 浅草染千代 しぐれ旅 上原敏、青葉笙子 鴛鴦道中 上原敏 上海だより 高峰三枝子 湖畔の宿 http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/%E5%90%8D%E6%9B%B2%E6%96%B0%E7%99%BE%E9%81%B8.jpg March 25, 2020 at 05:45PM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1117481.html via Amadeusclassics

平成版名曲新百選◉4番 紅屋の娘〜佐藤千夜子・ほんのりとしたお色気が受けた新民謡

第4番 (昭和4年5月) 曲目 紅屋の娘 歌手 佐藤千夜子 作詞 野口雨情 作曲 中山晋平 昭和歌謡の礎を構築する時期に多大な貢献をした新民謡 ― 古賀メロディーと西條八十の大衆歌謡への橋渡し  昭和3年にパリから帰った詩人、西條八十が、初めて手を染めた大衆歌謡は、昭和3年当時の銀座の風俗スケッチをした『当世銀座節』で、情景を表すことから歌いだされる歌謡曲のスタイルが様式化して、演歌と枝分かれをしていくことになります。『東京行進曲』のB面にカップリングされた、『紅屋の娘』は第1番曲の『波浮の港』と同じく大正12年頃に作曲されています。  大正の後半から昭和の初めにかけて、この曲の作者である野口雨情、中山晋平をはじめ、北原白秋、町田嘉章(のちの佳声)らによって展開された新民謡運動の流れの作品で、原詩は少女雑誌『令女界』大正14年3月号に掲載された「春の月」で、昭和4年に佐藤千夜子が吹き込んだ時にはタイトルが「紅屋の娘」となりました。紅屋は要するに化粧品屋で、紅花から取った頬紅や口紅を貝殻の皿に入れて売っていたことから、一般には紅屋と呼ばれていました。ほかに、東京神楽坂にあった『紅屋』がモデルだという説もあり、ここの店の2階が喫茶店で、女学生たちがたむろしていたという。「春の目覚め」を迎えた娘たちは、情緒の揺れが大きくなり、何か物思いにふけっていたかと思うと、意味もなくソワソワし、つまらないことに笑い転げ、すぐメソメソし、あらぬ事を口走ったりします。一見支離滅裂な歌詞には、そうした年頃の娘の心情がよく表されています。民謡調の美しいメロディーで、ほんのりとしたお色気が受けて、これもよくうたわれました。  第3番曲の『東京行進曲』は日本における映画主題歌の第1号で、大ヒットとなりました。それにつられるかのように『紅屋の娘』もヒットしたので、日活と東亜キネマが競作で映画化しました。  民謡調ののどかな曲なので今の世では気づきにくいですが、若い女性に関心の高いメイクアップのことを洒落っ気たっぷりに歌にしておりますから、当時としてはガールズ・ポップスの広告塔的存在だったのではないでしょうか。『令女界』は、今の'an.an'、'non.no'等に相当する女性誌で、20歳前後の若い女性を対象として影響力がありました。この

煌びやかであり、濃厚に、ワーグナーの官能美を堪能する ― 当時のカラヤンが無双状態にあったことを実証する記録

通販レコードのご案内 カラヤンとBPOの前途洋々の絶頂期。流麗でキメが細かく、中高音域のきれいな、類まれな美音盤。 FR VSM C069-02604 KARAJAN CONDUCTS WAGNER Volume 2 (演奏者)ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 ベルリン・フィルハーモニア管弦楽団 (曲目) ワーグナー・オペラ前奏曲&序曲集 Vol.2 楽劇 『ニュルンベルクのマイスタージンガー』 第1幕への前奏曲、歌劇 『さまよえるオランダ人』 序曲、『ローエングリン』第3幕への前奏曲、舞台神聖祝典劇 『パルジファル』 第1幕への前奏曲、第3幕への前奏曲 70年代カラヤン盤中心にEMIでドイツものを担当したミヒャエル・グロッツ、ウォルフガング・グルリッヒが制作したオーディオファイル盤。他のスタジオ録音からはなかなか聴くことのできない仕上がりとなっている。『レコード芸術』誌の歴代名盤ムック本で常に首位をキープしている名盤。 詳細掲載ページ カラヤン&ベルリン・フィルの録音は星の数くらい沢山あるが、特にEMIに録音した1970年代物は本当に素晴らしい。当時のこの組み合わせ以外には不可能であったと思われるカラヤンとベルリン・フィルの前途洋々とした絶頂期。互いの信頼から来る、堂々たる演奏の実現に結果として現れている。この時期に英国EMIレーベルでワーグナーの管弦楽曲の集中的な録音を行いアルバムを2枚制作した、本盤はその第2弾である。オペラの管弦楽曲集なんてアルバムを作らせたらカラヤンの右に出るものはいないと言われていたが、このワーグナーの作品集も見事な出来映え。第1集で気に入らせたら、第2集も自ずから売れる。COLUMBIA時代に心得た、選曲の妙味を再現。『ニーベルングの指環』の管弦楽曲集は残さなかったカラヤンだったが、残念に思わない。当時のカラヤンが無双状態にあったことを実証する記録である。ワーグナーの壮大な音楽を最良の形で聴くことが出来る。演奏の出来と録音の素晴らしさを堪能出来る。カラヤンの指揮から紡ぎだされる華麗で濃密、スケールの大きい管弦楽の洪水が豪快に渦を巻く。ワーグナーの序曲、前奏曲集ならクナッパーツブッシュかフルトヴェングラーかと身体に染み付き始めていた者としては、この滑らかで流暢な演奏をはじめて聴いた時は面食らった。ベルリ

新型コロナウイルス「県内1例目」の女性が退院 ― 熊本、3月24日

重篤状態から回復、県内1例目の感染者 2月22日に熊本県内で初めて新型コロナウイルスの感染が確認された20歳代の女性看護師は3月24日に退院しました。 退院した熊本市東区の託麻台リハビリテーション病院に勤務する女性看護師に発熱や全身倦怠感がない状態で、23日と24日の2回の検査で『陰性』になったことから、国の退院の基準を満たした。 熊本市では今後4週間、女性の健康観察をして、必要に応じて精神面のフォローなど日常生活に戻れるよう支援する。 県内1例目の新型コロナウイルス感染者で、一時重篤化していた20歳代女性看護師には特別な治療薬の投与はなく、人工呼吸器を装着して体力の回復を待つ地道な治療が奏功した。 また、この女性と同居する60歳代の母親は20日、PCR検査で陰性と判断され、退院している。 新型コロナウイルスに効く薬はまだないのに、どうして治癒するのでしょうか 発熱や咳等の呼吸器症状が消失し、鼻腔や気管などからウイルスを検出できなくなった状況を「治癒した」と判断しています。 また、この新型コロナウイルスそのものに効く抗ウイルス薬はまだ確立しておらず、ウイルスが上気道や肺で増えることで生じる発熱や咳などの症状を緩和する目的の治療(対症療法)として、解熱剤や鎮咳薬を投与したり、点滴等が実施されています。対症療法により、全身状態をサポートすることで、この間ウイルスに対する抗体が作られるようになり、ウイルスが排除されて治癒に至ると考えられます。 厚生労働省のホームページ・新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)令和2年3月23日時点版より http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/20200323c.jpg March 25, 2020 at 07:15AM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1117435.html via Amadeusclassics

東京オリンピック・パラリンピックは「1年程度」の延期決定 ― 「東京2020」の名称は維持

組織委と国際オリンピック委員会(IOC)は「1年程度」延期して東京オリンピック・パラリンピックを開催すると決めた  今年7月24日から始まる予定だった東京オリンピックの主催者たちは、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)への配慮から、開催を「1年程度」延期することで合意した。日本の安倍晋三首相が24日夜、明らかにした後、組織委と国際オリンピック委員会(IOC)が共同声明で発表した。 東京2021。同じ炎、新しい日程。みんな家から出ないでご無事でね。 ― 英短距離走選手のディナ・アッシャー=スミス(インスタグラム) 安倍首相は「開催国・日本として、現下の状況を踏まえ、世界のアスリートの皆さんが最高のコンディションでプレーでき、観客の皆さんにとって、安全で安心な大会とするため、おおむね1年程度延期することを軸に検討していただけないか」とバッハ会長に提案した。 これを受けてIOCのトーマス・バッハ会長は「100%同意する」と答えたと首相は話した。「遅くとも2021年夏までに開催する」ことで合意を得たという。 東京五輪の開催時期についてはこれまですでに、米英の陸上競技連盟や米水泳連盟が、延期を要請していた。 たとえ今年7月に東京五輪が予定通り開催されても、カナダ、オーストラリア、イギリス各国の五輪委が選手団を派遣しない方針を示していた。 英オリンピック委員会(BOA)会長のサー・ヒュー・ロバートソンも23日、選手団を派遣する可能性は低いとし、イギリスが「オーストラリアとカナダに「間もなく続く」ことになるだろうと述べていた。 「これは、選手たちや全てのオリンピック関係者、そして国際社会の健康を守るためだ」とIOC会長と日本の安倍総理大臣は説明し、東京における第32回オリンピック競技大会の日程を、2020年以降だが2021年夏よりは遅くならない時点に変更する。 「東京でのオリンピック大会は、この大変な時代において世界への希望の目印になることができると、首脳たちは合意した。そして世界が暗いトンネルの中にいる今、オリンピックの聖火が、そのトンネルの先にある光明になれるはずだと、合意した」と表明。 「そのため、オリンピックの炎はこのまま日本に留まることで合意した。さらに、大会の名前は東京2020オリンピック・パラリンピック競技会のままにすると、

平成版名曲新百選◉3番 東京行進曲〜佐藤千夜子・朝ドラにもなった流行歌手第1号の金字塔、昭和の歌謡曲第1号

第3番 (昭和4年5月) 曲目 東京行進曲 歌手 佐藤千夜子 作詞 西條八十 作曲 中山晋平 昭和の歌謡史の第一ページ ― 映画主題歌の第1号  昭和の初め、現代流行歌の草分け時代。中山晋平メロディーで幕を開け、古賀政男の出現によって日本中を席巻し、黄金期を迎えます。それは支那事変が起こって戦況が悪化、音楽が統制下に置かれる昭和10年まで続きます。  昭和の初め、娯楽雑誌として日本一の発行部数を誇っていた「キング」に掲載された、菊池寛の評判小説を日活が映画化するに当たって、ビクターがタイアップして作った映画主題歌で、昭和4年5月発売されるや爆発的なヒットとなりました。  昭和の初め、日本歌謡界のクイーンは佐藤千夜子でした。本名は千代、山形県出身で、上野の音楽学校に学んでいた彼女が、中退して中山晋平の作曲した童謡や新民謡を歌って、レコード以前からその声価は高かったものです。ビクター専属のレコード歌手第1号として吹き込んだ『波浮の港』は15万枚、映画主題歌『東京行進曲』が25万枚の大ヒットは驚異的なものでした。昭和の歌謡史の第一ページに深く刻まれた彼女の輝く足跡は、いつまでも消えないでしょう。  歌詞は、関東大震災から立ち直った東京のモダン風俗をうたったものですが、ヒット・ソングを映画化した大正時代の小唄映画と違って、これは映画とレコードが同時に企画製作された最初の作品で、映画主題歌の第1号といえる記念すべき作品です。  冒頭に〝昔恋しい銀座の柳〟という詞がありますが、銀座の柳並木は明治期にイチョウに切り替えられ、この歌より6年前の関東大震災でそれも壊滅状態となっていました。この歌の当時はプラタナスになっていましたが、曲の大ヒットで< 銀座に柳を復活させよう >の気運が盛り上がり、銀座に柳が復活しました。後に作詞作曲も同じメンバーで「銀座の柳」が作られ完全復活が宣言されました。折角の銀座の柳も太平洋戦争の東京大空襲などで壊滅し、現在は4代目だそうです。 http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/%E5%90%8D%E6%9B%B2%E6%96%B0%E7%99%BE%E9%81%B8.jpg March 24, 2020 at 11:55PM from アナログ

強烈な芸風が作品の意外な魅力を引き出している◉ピアノを弾く詩人☆サンソン・フランソワ ショパン 24の前奏曲集

通販レコードのご案内 本能的、直感的ともいわれ、興に乗ったときの素晴らしさ。 《日本企画盤》JP 東芝音楽工業 AA8047 サンソン・フランソワ ショパン 24の前奏曲集&4つの即興曲集 Chopin 24 PRELUDES/4 IMPROMPTUS  ピアノを弾く詩人とも評されたフランソワ。彼にもっともフィットしたのがショパンの演奏でした。  演奏は天才フランソワだけに名演、卓越した技量を持ち合わせていたのは隠しようがないところですが、いささかも技巧臭を感じさせることはなく、その演奏は、即興的で自由奔放とさえ言えるものだ。フランソワの特徴は、ムラ気なことであった。気分が乗らないときの演奏は、呂律が回らないほどであり、気分の良し悪しによる演奏の出来栄えの差が大きかった。が、性格的にも非常に古い芸術家タイプの人間であったので、後年程のくずれた感じは無く一曲、一曲に集中力を感じさせます。  テンポの緩急や時として大胆に駆使される猛烈なアッチェレランド、思い切った強弱の変化など、考え得るすべての表現を活用することによって、独特の個性的な演奏を行っている。「デカダンス」という言葉の似合う天才でした。そうした印象が先行しますが、一聴すると自由奔放に弾いているように聴こえる各旋律の端々には、フランス人ピアニストならではの瀟洒な味わいに満ち溢れたフランス風のエスプリ漂う情感が込められており、そのセンス満点の味わい深さには抗し難い魅力に満ち溢れている。自己主張をコントロールして全体を無難に纏めようなどという考えは毛頭なく、強烈な個性でショパンの名曲を、我が曲のように弾きあげていく。  ショパン弾きと称されているピア二ストは数多く存在しているが、その中でも、サンソン・フランソワは最も個性的な解釈を披露したピアニストの一人ではないかと考えられるところだ。稀代のショパン弾きであったルービンシュタインによる演奏のように、安心して楽曲の魅力を満喫することが可能な演奏ではなく、あまりの個性的なアプローチ故に、聴き手によっては好き嫌いが分かれる演奏とも言えなくもないが、本能的、直感的ともいわれ、興に乗ったときの素晴らしさは他に類を見ないもの。  酒・煙草・ジャズをこよなく愛し、不健康な生活の果てに46歳の若さで逝ってしまったフランソワですが、残された録音はまさにお宝の山。フランソワ

名曲名盤縁起 海の底で流れたスペインの珠玉の調べ◉グラナドス〜《12のスペイン舞曲》より「アンダルーサ」

グラナドス没 ― 1916年3月24日  芸術の神に愛された音楽家は、ときに悲しい最期を与えられることがある。20世紀前半のスペインを代表する作曲家、エンリケ・グラナドスの場合は大西洋の海の藻屑となって天に召された。1916年のこの日、彼はオペラ《ゴイェスカス》のアメリカ初演の成功の美酒に酔いながら祖国に戻るサセックス号の船上にいた。 船がドーヴァー海峡に差し掛かったとき、ドイツの潜水艦Uボートから魚雷が発射された。  ギター曲としても愛奏されているグラナドスのピアノ音楽の代表作が、1892年に書かれ彼の名声を世に広めた《12のスペイン舞曲》である。なかで最も親しまれているのが、アンダルシア地方の風景を描いた第5曲「アンダルーサ」だ。 孤独なつぶやきを思わせる変則的なリズムの上で嘆きの歌が切々と奏でられる3部形式の音楽で、中間の真珠の輝きを思わせるメロディは、まるでグラナドスの非常の死を予告していたかのように、哀愁を帯びて美しい。 https://recordsound.jp/images/item/w270/8100/8029_1.jpg March 24, 2020 at 05:10PM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1115953.html via Amadeusclassics

軽やかでありながら華麗、しかも燃えるような情熱を内に秘めた唯一無二のパフォーマンス*リパッティ・プレイズ・ショパン

通販レコードのご案内  夭折の天才が残した、歴史的にも貴重な記録。 《仏ダークブルー銀文字盤》FR COLUMBIA 33FCX493 ディヌ・リパッティ Dinu Lipatti PLAYS CHOPIN  リパッティの遺した名盤のひとつ。数あるショパンの『ワルツ集』の中でもひときわ光芒を放っている逸品。  フランスで身に付けた華麗さや洗練さと、ラテン的な情熱が絶妙なバランスを保っている。  これがモノ録音しか聴くすべが無い現代でも高い支持を得ている要因では無いかと結論づけては早計でしょうか。 リパッティは録音が良くない、ピアノの音色がわからないなどと言う人もありますが…  令和2年のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」。後の明智光秀が主人公で、十兵衛と名乗っていた頃。斎藤道三との対面シーンから撮影はクランクインしたそうだ。2人が対面する直前の斎藤道三の登場は、常在寺の住職・日運が道三の正室である小見の方の病気平癒のため、献上した珊瑚の玉を数珠を作るためにかたちの揃った玉を小姓に仕分けさせているところからはじまる。そこで、リパッティのレコードの音が脳裏に浮かんできた。粒のそろった真珠玉が転がるような玲瓏にして高貴なピアノ。リパッティは録音が良くない、ピアノの音色がわからないなどと言う人もありますが、この日本初出盤はそんなことはなく、リパッティがどのような音色を持ったピアニストであったのか、はっきりとわかります。重厚な低音、鮮やかな中音、玉を転がすような高音と、音域ごとに優れたバランスがあります。ベーゼンドルファーか、スタインウェイか、録音に使用されたピアノははっきりしませんが、弦がハンマーで叩かれていることをイメージさせないベヒシュタインの響きは立体的な音の遠近も奏でられる特色がありますが、SPレコード録音は、テープ録音と比較はできませんが、年代を考えればむしろ優秀録音と言えます。  リパッティが、20世紀のピアノ演奏史に燦然と輝いているのは、単に残された数少ない録音の素晴らさからだけではと思います。リパッティは録音に対しては何時も真剣で一枚のレコードが完成するまでは何度もテイクを重ね、それがより完成度を高めて、結果として強い説得力を生んだと云われている。  33歳で夭折した天才、リパッティが遺した歴史的録音で、自身の行く末を知っていたのか、時に疾走

響きは理知的で陶然とすることしか出来ない クレンペラー指揮フィルハーモニア管 ワーグナー・序曲、前奏曲集

通販レコードのご案内 迫力満点で極限的なスケールが終始維持されている上に、透明で深い静謐感を持った弱音も意味深く、この気迫の籠った快演は何度聴いても飽きません。ワーグナーの序曲、前奏曲集の極めて素晴らしいレコードだ。 《英マジックノーツ・セミサークル盤》GB COLUMBIA SAX2347 オットー・クレンペラー フィルハーモニア管 ワーグナー・管弦楽集  迫力満点で極限的なスケールが終始維持されている上に、透明で深い静謐感を持った弱音も意味深く、ここで繰り広げられている音楽世界に陶然とすることしか出来ないワーグナーの序曲、前奏曲集の極めて素晴らしいレコードだ。  ヴィーラント・ワーグナーを感激させたエピソードでも知られる管弦楽曲録音。強烈な高揚感で有名な『ジークフリートの葬送行進曲』はじめ、どれも強い表現意欲に突き動かされたような名演ばかりです。  アナログ的で引き締まった密度のある音と音色で、楽音も豊か。情報量が多く、対旋律の細部に至るまで明瞭に浮かび上がってくる。高域は空間が広く、光彩ある音色。低域は重厚で厚みがある。オーケストレーションが立体的に浮かび上がる。 オーダーはリンク先の詳細掲載ページで http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-23609.jpg March 24, 2020 at 10:45AM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1114205.html via Amadeusclassics

煌びやかであり、官能的であり、濃厚で、「すごい!」と思わせる、圧倒的な表現の振幅によって演奏されたワーグナー

通販レコードのご案内 カラヤンとBPOの前途洋々の絶頂期。演奏の凄まじさと選曲内容から見てイチオシはこのディスクだ。レコード芸術推薦盤 GB EMI ASD3130 KARAJAN CONDUCTS WAGNER Volume 1 (演奏者)ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 ベルリン・フィルハーモニア管弦楽団 (曲目) ワーグナー・管弦楽曲集 Vol.1 『タンホイザー』序曲とヴェヌスベルクの音楽(パリ版)、『ローエングリン』第1幕への前奏曲、『トリスタンとイゾルデ』前奏曲と愛の死 70年代カラヤン盤中心にEMIでドイツものを担当したミヒャエル・グロッツ、ウォルフガング・グルリッヒが制作したオーディオファイル盤。他のスタジオ録音からはなかなか聴くことのできない仕上がりとなっている。カラヤンの録音のなかでもベスト盤と言えます。 詳細掲載ページ カラヤン&ベルリン・フィルの録音は星の数くらい沢山あるが、当時のこの組み合わせ以外には不可能であったと思われるカラヤンとベルリン・フィルの前途洋々とした絶頂期。ベルリン・フィルの実力を最高に引き出しているという点では当盤が最右翼、圧倒的な表現の振幅によって演奏されたワーグナーでしょう。ワーグナーの序曲、前奏曲集ならクナッパーツブッシュかフルトヴェングラーかと身体に染み付き始めていた者としては、この滑らかで流暢な演奏をはじめて聴いた時は面食らった。日本盤は見開き2枚組で発売された。気負いもなくレコード再生したら、煌びやかであり、官能的であり、濃厚で、「すごい!」と肌がほてった。その感覚を今も、初めて聴くレコードに期待している。ワーグナー特有のうねりや美しいサウンドは陶酔的である。しかし、それだけではなく、『タンホイザー』序曲とヴェヌスベルクの音楽はパリ版ということもあるのか、色彩溢れて、合唱が加わるとラヴェルのダフニスとクロエを聴いているようだ。オーケストラはなだらかに、句読点なく、すべてのフレーズがレガートの応酬。せっかくのベルリン・フィルの美音と合奏力が無駄に消費されている贅沢高カロリー。カラヤンのワーグナー管弦楽曲集は当盤と80年代のベルリン・フィルとデジタル録音したドイツ・グラモフォン盤がありますが、演奏の凄まじさと選曲内容から見ても、イチオシはこのディスクです。 カラヤンならではの豊麗かつ