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4月, 2019の投稿を表示しています

生命力*ランパル、ラスキーヌ、ランスロ、パイヤール モーツァルト・フルートとハープのための協奏曲/クラリネット協奏曲

通販レコードのご案内  流麗典雅の極み。ここにはフランスの楽人らしい洗練の粋を極めたモーツァルト演奏が有る。 《仏ブラック銀文字盤》FR ERATO EF28011 ランパル&ラスキーヌ モーツァルト・フルート&ハープ協奏曲  モーツァルトの協奏曲の名品二編を収めたLPは 1963 年に録音されたもので、第2次世界大戦後のフランス音楽の復興運動の中で、楽譜出版社エディション・コスタラ社のレコード録音部門として創設された ERATO レーベルが創立後 10 年を経て生み出した永遠不滅の名盤として、LP 初出以来カタログから消えたことのないアルバムです。 もしもモーツァルトの《フルートとハープのための協奏曲》における「原イメージ」というものがあるとすると、それはおそらく当ディスクに由来するものといえるのではないだろうか。(吉井亜彦、『クラシック不滅の名盤1000』、2007 年)  これには紛れも無く頷いてしまう。こう言われるほどだから、わたしと同じ思い出この演奏を気に入っているモーツァルト・ファンが居るということでしょう。  収録場所は明示されていませんが、この時期のERATO録音の通例として、パリ市内の音響効果の優れた会場(教会?)で行われたものと思われます。流麗なフランス風の華やかさをまき散らすソロやオーケストラの響きを温かみのあるアナログ・サウンドで捉えた定評のある名録音です。 1963年6月、ステレオ・セッション。[プロデューサー]ミシェル・ガルサン、[エンジニア]ダニエル・マドレーヌ http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-12435.jpg April 30, 2019 at 01:00PM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1046649.html via Amadeusclassics

カラヤン指揮ベルリン・フィル、フィルハーモニア管 モーツァルト・交響曲29番&38番「プラハ」

モーツァルトは非常に恐い存在だ。 なぜならあまりにも自然だし、あまりにも神と一体化している。でもプロとして避けて通ることはできない・・・とは、ある日本人ヴァイオリニストが言った思い。この言葉はモーツァルトの音楽に真摯に取り組もうとすればするほど肉体的にも精神的にも奮い立つものがないと難儀だろう。そういった理由でモーツァルトを苦手としている音楽家は意外と多いのではないでしょうか。 品番 34-18039 商品名 GB COL CX1703 ヘルベルト・フォン・カラヤン モールァルト・交響曲29番&38番「プラハ」 レコード番号 CX1703 作曲家 ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト 指揮者 ヘルベルト・フォン・カラヤン オーケストラ ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団   フィルハーモニア管弦楽団 録音種別 MONO ジャケット状態 M- レコード状態 EX 製盤国 GB(イギリス)盤 カルテ(交響曲) DARK BLUE WITH GOLD LETTERING、MONO (150g)、Stamper 11S/2S http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-18039.jpg April 30, 2019 at 10:00AM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e897406.html via Amadeusclassics

通俗名曲の汚名返上★1節1節に生命が宿った ケンペ指揮チューリッヒ・トーンハレ管 ドヴォルザーク「新世界より」

通販レコードのご案内  ケンペ・ファンに限らずドイツ系音楽づくりのお好きな方には無条件でお薦めの優れたアルバムです。 《瑞ブラック銀文字盤》CH EXLIBRIS EL16 606 ケンペ ドヴォルザーク・交響曲9番「新世より」  若いころからゲバントハウス管弦楽団などの首席オーボエ奏者としてスタートしただけあって、多くの著名な指揮者を何時も真正面から目の当たりにして自然と偉大な指揮法を身につけたルドルフ・ケンペ。実に手がたい造形と音楽的な起伏、重厚なひびきをもった演奏で、いわゆるドイツ的なスタイルのドヴォルザークの典型である。細部まで細やかな音楽作りで、歌心溢れる演奏。終楽章コーダのアッチェレランドは感動もの。  しかしこれらが音楽の質として極上でありながら、それ以上に大衆の関心をひくものがないこともまた認めねばならない。  内声部に沈みがちな木管楽器をセンシティヴに鳴らす独特のバランス感覚から、手応えに満ちたドラマを描き出している。その指揮振りは、冴えたリズム感、自身もオーボエ奏者であったことからくる各声部の透明で豊かな響き、歌劇場での活動に支えられた劇的表現といった積極的要素に富んでいて説得力の高いものである。1節1節に生命が宿り、感傷を抑えたテンポによる第2楽章では胸を締め付けるような哀愁が漂う。  ケンペの特質である自然で流麗なフレージング、透明な音色感、生気に満ちたエネルギーの解放が際立った演奏です。ケンペ渾身のタクトに全身全霊で応えたトーンハレの合奏も見事なもの。必然的に自然と溶け込んでエッジの効いた演奏に仕上がっています。豊かなホール・トーンを交えてオーケストラの弾力的なサウンドが快適に響く美しく迫力に富む演奏で、自然な感興の盛り上がりとはこういうものかと思わせる推移の様子、真情のこもった白熱ぶりがたまりません。 1971年初発、Producer – Peter Otto Schneider, Recorded By – Hellmuth Kolbe http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-20921.jpg April 30, 2019 at 06:00AM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeu

夢幻的な名演*音質を超えて感興させる名演 リパッティ カラヤン指揮フィルハーモニア管 グリーグ&シューマン・ピアノ協奏曲

通販レコードのご案内  まさにレコード芸術史上の忘れえぬべっぴん。 《仏ダーク・ブルー銀文字 フラット盤》FR COLUMBIA FCX322 ディヌ・リパッティ シューマン/グリーグ・ピアノ協奏曲  33歳で夭折した天才、リパッティが遺した歴史的録音で、自身の行く末を知っていたのか、時に疾走し、時にたゆたう緩急絶妙のテンポ変化、その結果として生まれる瑞々しい歌と躍動感が作品と一体となった稀代の名演。  リパッティが、20世紀のピアノ演奏史に燦然と輝いているのは、単衣に残された数少ない録音の素晴らさからだけではと思います。リパッティは録音に対しては何時も真剣で一枚のレコードが完成するまでは何度もテイクを重ね、それがより完成度を高めて、結果として強い説得力を生んだと云われている。  彼のピアニズムを一言で言い表すとすれば、繊細、清潔、透明、端整といった表現が相応しいと思います。例えばブザンソンのライヴを聴いて居て感じることですが、既に迫り来る死を避けがたい運命と悟ってたと思われながら、そのような苦悩を微塵も演奏からは感じさせずに、常に聴衆の方を向いていたのではと思いたくなります。  これがモノ録音しか聴くすべが無い現代でも高い支持を得ている要因では無いかと結論づけては早計でしょうか。  33歳で逝ってしまったことが、何故か、英国のジャクリーヌ・デュ・プレやイシュトヴァーン・ケルテス ― それぞれに病死ではありませんが、突然の最期として ― に重なりあう。リパッティの33歳の早すぎた死は、何枚も名盤量産するという輝かしい未来を奪い、歳月を重ねて到達する円熟の境地を与えなかったですが、このルーマニアの才能を惜しむ声は高まりこそすれ、一向に衰えずリパッティ初期盤収集に苦労します。 1947年(グリーグ)、1948年(シューマン)、名演、名盤。 フラット盤。1948年4月9〜10日ロンドン EMI アビーロードスタジオセッション。リパッティ、カラヤンという夢の組み合わせ実現は、勿論大御所レッグがいなかったら考えられなかった。1947 年は純粋に SP 録音。モノラル録音。このレコードは、盤は初期モノ盤ということもあり、サーフェスノイズやパチノイズも発生するが、音楽鑑賞用としてはオススメの1枚です。 http://img01.otemo-yan.net/us

悲劇のヒロインを演ずるのに相応しいプリマドンナはほかにはいない◉マリア・カラス◯ポンキエッリ/ラ・ジョコンダ(全曲)

通販レコードのご案内  DMM 再リリースと云え発売から30有余年経過して 未開封 は貴重です。 《新品未開封》DE EMI EX7 49518 1 マリア・カラス ポンキエッリ/ラ・ジョコンダ(全曲)  英 EMI のレッグと関係を持った1952年ごろから1964年晩年のトスカ録音の12年位と以外と短い。海運王オナシスとの恋にやぶれ、晩年催眠剤に頼り、孤独の中、53歳でこの世を去ったマリア・カラスは波乱万丈の生涯をおくった伝説のプリマドンナです。カラスほど 悲劇のヒロイン を演ずるのに相応しいプリマドンナはいない。  この録音が今日まで色褪せないのは、カラスの魅力の全てを表出した強烈な歌唱とカラスの生涯が重なっているからでは・・・・。1950年代後半の演奏ですので、声の調子が気迫と歌心は全盛期で、素晴らしい。カラスのソプラノよりも少し重い声質で、メゾのような響きを持っています。本盤でも全盛期の高音に近い歌唱を聴くことが出来ます。聴き直す度に、カラスは紛れもない不世出のソプラノだったのがよくわかる名盤です。 品番 34-9305 レコード番号 EX7 49518 1 作曲家 アミルカーレ・ポンキエッリ 歌手 マリア・カラス ピエール・ミランダ・フェラーロ フィオレンツァ・コッソット イーヴォ・ヴィンコ Irene Companeez Leonardo Monreale カルロ・フォルティ レナート・エルコラーニ オーケストラ ミラノ・スカラ座管弦楽団 指揮者 アントニーノ・ヴォット 録音種別 MONO http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-9305.jpg April 29, 2019 at 11:00PM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e929826.html via Amadeusclassics

胸のすく音の洪水*カラヤン美学の徹底した カラヤン指揮ベルリン・フィル モーツァルト・後期6大交響曲集

カラヤンのモーツァルト演奏のスタイルは変化することはなかった。  カラヤンとベルリン・フィルのモーツァルトで、《ハフナー》、《リンツ》、《プラハ》、39番、40番と《ジュピター》は二種類あるが、引き締まったモーツァルトを聞きたいか、ゴージャスで華やかなサウンドを楽しみたいか。好みで選んで聞くのが良いが、名手の揃ったベルリン・フィルの木管楽器を楽しむにはEMI盤が勝る。優美に磨かれた、華麗なモーツァルト。カラヤン美学の徹底した演奏です。スケールの大きな中にも美しさがちりばめられ、この上なく心地の良い響き。ベルリン・フィルとカラヤンの見事なコラボレーションが生み出した、不朽不滅のモーツァルト後期交響曲集をここに聴くことができます。  録音場所はイエス・キリスト教会で、1970年9月に行なわれた。この時期、カラヤンとベルリン・フィルのコンビはEMIと、ドイツ・グラモフォンで旺盛に録音を行った。よく知られているように、ダーレム地区の騒音問題などもあって、カラヤンのベルリンでの録音拠点は、1973年からベルリン・フィルハーモニーに移りますが、このモーツァルト後期交響曲集と、ブルックナーの第4番&第7番、チャイコフスキーの後期交響曲集に関しては非常に短い期間で録音場所を違えて再録音をおこなっているのです。  1970年当時のカラヤンは、イエス・キリスト教会の豊かな響きを存分に生かした分厚く豊麗なサウンドを志向していましたが、5年後の録音場所は、ベルリン・フィルハーモニーに移って精悍なモーツァルトを聞かせている。単なる再録音ということになりますので、5年という短い期間にカラヤンの嗜好が変化したことを十分に窺わせます。こちらが一般的にはカラヤンのモーツァルトだろう。 通販レコードのご案内  他のスタジオ録音からはなかなか聴くことのできない仕上がり 《英モノクロ切手盤、初発》GB EMI SLS809カラヤン モーツァルト後期6大交響曲集  カラヤン&ベルリン・フィルによるモーツァルト:後期6大交響曲集。同コンビで1975~1977年にはDGGからもリリースされたときは驚きをもって迎えられたとのことですが、EMI盤がダーレムのイエス・キリスト教会での録音、DG盤がフィルハーモニーザールでの録音ということで、サウンドの傾向には大きな違いが見られます。  本盤はイエス・

調和に驚嘆◉ブライマー指揮ロンドン管楽合奏団◯モーツァルト・管楽セレナード/ディベルティメント全集

通販レコードのご案内  イギリス風のメロウなサウンドに明るくのびやかな音色。 《Ace of Diamonds ED4 盤》GB DECCA SDDL405-9ジャック・ブライマー モーツァルト・管楽セレナード/ディベルティメント全集  「ロンドン管楽合奏団」は、クラリネットのジャック・ブライマーが主宰していたアンサンブルで、その当時のイギリスの木管の名手を集め、かなり高い水準キープしています。クラリネット、オーボエ、ホルン、ファゴット。この一風変わった編成の室内楽は後年の後輩達も大きく刺激されこのジャンルに挑んだくらいにモーツァルトが残した意欲作で、またそれらの調和がことのほか美しいことに驚嘆させられます。  モーツァルトの管楽器に対する扱いの卓越ぶりはいまさら言うに及びませんが、それにしても、特に比較的新しい楽器であるクラリネットを、この時代にここまで自由に表現できる作品を書いた人はいなかったのではないでしょうか。  ブライマーのクラリネットがまたこよなくいい音を出しており、モーツァルトの、それこそ天から降りてきたとでも形容しようのない旋律を響かせています。FFSS 録音の長所を十二分に享受したと云いたくなるような素晴らしい録音です。英 Decca の優秀録音も手伝って各楽器が手に取るように認識でき、またそれらの調和がことのほか美しいことに驚嘆させられます。 品番 34-9267 レコード番号 SDDL405-9 作曲家 ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト オーケストラ ロンドン管楽合奏団 指揮者 ジャック・ブライマー 録音種別 STEREO http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-9267.jpg April 29, 2019 at 03:30PM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e955921.html via Amadeusclassics

清楚でチャーミングな◉フェラス、ミュンヒンガー指揮シュトゥットガルト室内管◯モーツァルト・ヴァイオリン協奏曲3、7番

通販レコードのご案内   1954年、最初期フラット盤、入手難として高名なレア盤。モノラル録音とは思えない豊麗な音に耳を疑いました。 《最初期フラット盤》GB DECCA LXT5044 フェラス&ミュンヒンガー モーツァルト・ヴァイオリン協奏曲3&7番  チャーミングなニュアンスをたたえたモーツァルト。ゆったりしたミュンヒンガーの伴奏に乗って、フェラスがこぼれるような美しい音と若々しい表情で曲を堪能させてくれます。フェラスの演奏は、清楚で良く歌って、しかも過剰なるなヴィヴラートに陥らない抑制された情熱と官能さえ感じさせて、瑞々しいテクニックがどこまでも爽やかです。そしてミュンヒンガーのバックは雰囲気タップリ、ソロを包み込む豊満さ。やや濃厚で暗めですが、この味わいの濃さは、両者の個性に間違いありません。両者の主張が明快で良さが発揮されています。  カラヤンお気に入りのヴァイオリニストとして、1960年代 DGG の中心的存在だったクリスチャン・フェラス。本盤はそれ以前に Decca に記録された秘蔵盤。カラヤンと共演した時の演奏とは別人のようだという声も多い。数あるヴァイオリンのレコードの中でも最も入手難として高名なレア盤。かつ最初期フラット盤。 品番 34-13972 レコード番号 LXT5044 作曲家 ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト 演奏者 クリスチャン・フェラス オーケストラ シュトゥットガルト室内管弦楽団 指揮者 カール・ミュンヒンガー 録音種別 MONO http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-13972.jpg April 29, 2019 at 11:45AM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e955914.html via Amadeusclassics

奇跡の証し フルトヴェングラー ウィーン・フィル リスト・前奏曲、ワーグナー・ローエングリン前奏曲/タンホイザー序曲

知識よりも情緒が音楽を響かせて、全体よりも細部が音楽をつくる。楽員はその指揮に従えば、奇跡を体験できた。 《英初期ラージ・ドッグ、金文字盤》GB EMI ALP1220 フルトヴェングラー ワーグナー・ローエングリン/タンホイザー/リスト・前奏曲  フルトヴェングラーのワーグナー・ローエングリン(前奏曲)は大変美しい。出だしの弦楽器だけの音色は透明感があり、表現は神々しさに溢れています。また『タンホイザー』序曲では弦楽器の細かな動きの驚くべき雄弁なニュアンス、ウィーン・フィルの繊細な名人芸にうならされます。そして、リストの交響詩「前奏曲」は、これを最初に聞いてしまうと、以降どの演奏をきいても貧弱にしか聞こえなかったほどに素晴らしい演奏である。音も明瞭でフルトヴェングラーの録音のなかでも最も音の良いものの一つとしても高い評価を得ています。  厳粛な精神性ではなく大衆的表現を押し出した、個性が魅力。ウィーン・フィルのメンバーもオペラを理解していたし、フルトヴェングラーの伝えんとすることは心得たものだったのだ。伝え方がフルトヴェングラーは演奏会場の聴衆であり、ラジオ放送の向こうにある聴き手や、レコードを通して聴かせることを念頭に置いたカラヤンとの違いでしょう。  先輩格のニキッシュから習得したという指揮棒の動きによっていかにオーケストラの響きや音色が変わるかという明確な確信の元、自分の理想の響きをオーケストラから引き出すことに成功して云ったフルトヴェングラーは、次第にそのデモーニッシュな表現が聴衆を圧倒する。当然、彼の指揮する管弦楽曲は勿論のこと、オペラや協奏曲もあたかも一大交響曲の様であることや、テンポが大きく変動することを疑問に思う聴衆もいたが、所詮、こうした指揮法はフルトヴェングラーの長所、特徴の裏返しみたいなもので一般的な凡庸指揮者とカテゴリーを異にするフルトヴェングラーのキャラクターとして不動のものとなっいる。  曲が進むに連れ次第にドラマの深淵へと引きずり込まれてゆく。求心力がある演奏で、序曲だけで名作オペラの真髄を知る事ができるくらいです。演奏も全く機械的ではない指揮振りからも推測されるように、楽曲のテンポの緩急が他の指揮者に比べて非常に多いと感じます。しかし移り変わりがスムーズなため我々聴き手は否応なくその音楽の波に揺さぶられてしまうのです。 1

オーディオファイル冥利につきる、とことん音響美を追求した◉ショルティ指揮シカゴ響 ベルリオーズ・幻想交響曲

通販レコードのご案内  音響美を追求した豪快でダイナミックな、ショルティらしい演奏。 《英国オリジナル盤》GB DECCA SXL6571 ゲオルク・ショルティ ベルリオーズ・幻想交響曲  破竹の勢いだった壮年期のショルティと運動機能抜群のシカゴ交響楽団のコンビが放つ音響の輝きが、そのままレコードに詰まっている。アメリカで74年グラミー賞を受賞したことからも伺えるが、この曲が大好きなわたしとしてならフランス的ではない、情緒不足だとの批判はできるが、ここまで徹底されると、これもまた筋の通った凄い演奏である。両肘をグイグイ動かしているショルティの指揮姿が見えるようだ。  録音はイリノイ大学クラナートセンターでのセッション。ホールトーンは適切だが、直接音がまず耳に届く、当時のデッカらしいマルチ・マイクの効果が活きた、各楽器の動きが鮮明にピックアップされている。名技集団シカゴ交響楽団の強靭な音を強調するような録音。ドラマティックな山場を各所に少しずつ作り上げる聴かせ上手な演奏と言えそうです。各楽器のソロも見事ですが、名手ジェイコブの吹く「怒りの日」のチューバには圧倒されました。明るい音色を活かして、弦楽器が幾重にも重なるハーモニーが美しい演奏だ。 http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-19578.jpg April 29, 2019 at 04:00AM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e997638.html via Amadeusclassics

夢幻的な名演◉リパッティ、カラヤン指揮フィルハーモニア管 シューマン・ピアノ協奏曲

通販レコードのご案内  身体の状況などは微塵も感じさせず、集中力の高いピアノ演奏には驚かされるばかりである。 《名演、フラット10インチ盤》FR COLUMBIA FC1016 ディヌ・リパッティ シューマン・ピアノ協奏曲  このレコードは、ルーマニアが生んだ天才ピアニストが弾いた、シューマンの協奏曲が1枚に収められた貴重な遺産である。  これほど、ロマンの香りが高いシューマン:ピアノ協奏曲は滅多に聴けるものではない。何か、リパッティがシューマンに乗り移って、幻想的な森の奥深く分け入って、平穏な一時に身を委ねているかのようでもある。夢幻的な名演とでも言ったらよいのであろう。 品番 34-13226 レコード番号 FC1016 作曲家 ロベルト・シューマン 演奏者 ディヌ・リパッティ オーケストラ フィルハーモニア管弦楽団 指揮者 ヘルベルト・フォン・カラヤン 録音種別 MONO http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-13226.jpg April 29, 2019 from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e926761.html via Amadeusclassics

オーディオの拘り甲斐を感じる*ミルシテイン スタインバーグ指揮ピッツバーグ響 ベートーヴェン・ヴァイオリン協奏曲

通販レコードのご案内  ヴァイオリンの貴公子と呼ばれたミルシテインの、この気品はオーディオにこだわって再生して楽しみたいものだ 《英ダーク・グリーン金文字盤》GB CAPITOL P8313 ナタン・ミルシテイン ベートーヴェン・ヴァイオリン協奏曲  英初期盤を聴いてしまうと、その香気があるような美しい品性のある音質に魅了されてしまう。演奏家としては同門のハイフェッツと同じく傑出した超絶技巧の持ち主ではあったが、それを前面に押し出す演奏には消極的だった。むしろイザイを通じて身につけた、歌心と美音を尊重するベルギー楽派の優美な演奏スタイルが際立っている。そのためしばしばミルシテンはヴァイオリンの貴公子と称される。同門のハイフェッツやエルマン比してアクは少ない。しかしその音楽は決して退屈なものではなく、時にはフランス流エスプリ色の強い堅固に構築された音楽の中からほとばしる情熱を垣間見せる。 「彼は古今東西最も音が明瞭・透明なヴァイオリニストだ」とイツァーク・パールマン( Itzhak Perlman )は評していたようです。そのミルシテインは練習の虫で「もっと明瞭なフレージングができる指使いを発見したぞ」と友人に話し聴かせる事も多々あったようですが、演奏スタイルは「超絶技巧」を前面に出さず音色もフレージングも非常に明瞭で独特の気品があり、艶やかで匂い立つ様な色気に満ちた素晴らしいものです。  この演奏を聞くとまず、これがスタジオ録音であるが、あたかもライヴのように生々しく、びりびり伝わってくるものがあります。そんな目の前で弾かれているかのような実在感と緊張感があるのは、ミルシテンの感情が深いところから完全に音にのって現れてくるからでしょう。汗が散る様子すら容易に目に浮かぶ物凄い熱演です。このような英国初期LPレコードを入手すると、再生装置にこだわって名演奏を楽しみたいと思うようになる。 録音:1955年1月19日ピッツバーグ、the Syria Mosque、セッション・モノーラル http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-19562.jpg April 28, 2019 at 08:00PM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://

名曲名盤縁起 不思議な魅力がある現代作曲家の「愛の歌」 メシアン〜《トゥランガリラ交響曲》より第5楽章「星々の血の喜び」

色彩の現代作曲家メシアン逝去 ― 1992年4月28日  現代音楽は可哀想である。クラシック・ファンを自認する人にさえ、聴かれもせずに「わけの分からない音楽」と、放ったらかしにされる。しかし、日本のオーケストラのコンサートによく行かれる方には、お馴染みの現代音楽があるはず。今日が命日のフランスの現代作曲家オリヴィエ・メシアンの代表作《トゥランガリラ交響曲》だ。  一般的にはまだ現代音楽の印象かと思われるが、オリヴィエ・メシアン(Olivier Messiaen 1908〜1992)は20世紀を代表する作曲家、オルガン奏者、鳥類学者であった。「どんな曲?」と思われそうだが、彼の革新的な色の使い方、時間と音楽との関係の概念とバードソングの使い方は、特徴中の特徴といえる音楽だ。今日のような日和の良い午後にぴったり、彼の命日には彼自身の演奏の録音を聴いてみましょう。 http://recordsound.jp/images/item/w270/12500/12473_1.jpg April 28, 2019 at 04:00PM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1068136.html via Amadeusclassics

現代*日本の音楽教育に最も貢献している ムーティ指揮ニュー・フィルハーモニア管 ドヴォルザーク・交響曲9番「新世界」

他人からのテクニックを学ぶことは出来ますが、他人にうまく演奏させる方法を学び取ることは出来ません。  音楽は世界共通の言語です。国も、性別も職業も、宗教も歌ったり、楽しんだりすることに関わらない。様々な国の音楽を聴いて、その国に想いを馳せ、その曲自体を楽しむことは、まことに正しいし、音楽の持つ偉大な力のひとつだと思います。音楽を聴いて幸せな気持ちになったり、癒されたりする。何より、生きる喜びを人とシェアできるのが音楽の素晴らしさです。  2016年4月29日、内閣府は春の叙勲を発令した。各界で功労のあった内外合わせて4,024人の中に、リッカルド・ムーティの名があった。このたび受賞した旭日重光章は、ヘルベルト・フォン・カラヤンが1989年に受賞したのと同じものだ。海外叙勲制度はなかなか一般人には縁遠く思われるものだが、今回の受賞には長年活躍を続けるマエストロへの感謝を、我々音楽ファンに代わって国が示してくれたようにも感じられ、なにか喜ばしく思われるものである。 これだけの経歴を誇るマエストロが、一年のうちにそれぞれに性格の違うアンサンブルとの来日公演をたて続けに行うことは異例中の異例だ。  リッカルド・ムーティの活躍からは、ますます目が離せない。1941年生まれ、最初ピアニストを志したが、偶然の機会得て指揮に転じトスカニーニの副指揮者からスカラ座の指揮者として活躍したアントニーノ・ヴォットに学んだ。  トスカニーニの後継者として衆目の一致するところであったグイド・カンテルリが1956年の秋、パリ・オルリ空港での墜落事故で僅か36歳という生涯を終えて以来、イタリアは国際的なコンサート指揮者を見出し得ないでいた。そうしたイタリアの期待を担ってリッカルド・ムーティは彼より8歳先輩のクラウディオ・アバドとともにコンサートの指揮者としても、オペラの指揮者としても次の世代の巨匠の座を狙うに足る十分な足固めをしている。  彼が巨匠クレンペラー亡き後のニュー・フィルハーモニア管弦楽団に、沈滞と財政的困窮から脱出する救世主として迎え入れられたのは1973年の秋であり、その翌年のシーズンから彼は文字通り、ロンドンの名門オーケストラのシェフとして君臨した。国際的な大都会ロンドンを活躍の本拠地として、ムーティの活躍はウィーン、ベルリン、ミラノと多忙を重ねていった。  最初の

午後1時半から五福公民館で、聴き手の美感に訴えてくる、艶や甘みにも品がある昭和初期の電気録音を聴こう◉蓄音機を楽しむ会

(ご案内) 期日 平成31年4月28日(第4日曜) P.M. 1:30〜 場所 熊本市中央区細工町 五福公民館 2F 今月(2019年4月)は元号では平成31年の新年度であると同時に平成最後の月であります。来月は令和元年5月となります。恒久の自然のいとなみ(推移)は何も変りませんけれども、人為的な社会制度の推移は変化します。 気候は活気ある若葉青葉の新緑の候に向っています。私達も、その自然の勢気を心身に享受しながら毎日を精進して行きましょう、(4/13 小出) 第1部 ベートーヴェン作曲 交響曲第3番 変ホ長調 作品55(英雄)  本曲はベートーヴェン自身の作曲家としての歴史のみならず全音楽史上に於ても記念碑的な意味をもった作品です。「私は今までの自分の作品には満足できない。これからは全く新しい道を行くつもりだ」とベートーヴェンが翻然として自分の個性に目覚めたこの告白から激しい情熱に燃えて作曲に精進した後に最初に到達したピークがこのエロイカ(英雄)と呼ばれる第三交響曲です。1904年1月に完成、翌年1月ウィーンにおいて初演されました。 今回の演奏は1920年代の録音ではありますがニューヨーク・フィル指揮メンゲルベルクの名演で聴いてみましょう。 第2部 平成版・名演新百選(第12回)  平成最後に鑑賞するのは、戦後の流行歌。東京音頭は戦前曲ですが新しい時代を希望する曲として選曲しました。 「新雪」「峠の我が家」「東京音頭」「さくら音頭」「りんごの唄」「そよかぜ」「悲しき竹笛」「乙女舟」「旅笠道中」「大利根月夜」の10曲。昭和流行家の歳時記といった趣向で楽しみます。 http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/sp-concert-gofuku_2.png April 28, 2019 at 08:00AM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1094723.html via Amadeusclassics

最後の日の録音★貴重な文化財 ギーゼキング ベートーヴェン・ピアノソナタ9,10,13,14番「月光」

通販レコードのご案内  いよいよ満を持してEMIにベートーヴェンのピアノ・ソナタの全曲録音を行っていましたが、残り3分の1弱というところで力尽きてしまいました。 《英ブルー・アンド・シルヴァー盤》GB COLUMBIA SAX2259 ギーゼキング ベートーヴェン・ピアノソナタ9,10,13,14番「月光」  ギーゼキングは、死去から半世紀を迎えた今なお、伝説のピアニストとして語り継がれてギーゼキングのレコードは何度も回を重ねて発売され、今尚倒産の危機に瀕していたEMIの屋台裏を支えてたと言っても過言で無いのではと思えるほど。最早、 貴重な文化財 という側面を持っているのではと接しています。ギーゼキングの演奏はそのしっかりとした古典的な造形や盤石な楽曲の構築、そしてヴィルトオージティに裏打ちされた艶のある陰影を醸し出す美音等が特色ですが、本盤の演奏にも見事にこのことが当てはまります。本盤は、聴けばギーゼキングの演奏は曲の分析力が明晰で、当時の拙い録音にもかかわらず、ニュアンスに富んだ繊細な音色と、多彩な表情の変化が如実に聴き取れる。その上、演奏技巧に欠点がない。曲の解釈においても迷いが無く、凄い速さで押し切る気分爽快の快演。ギーゼキングのピアノ書法は、卓越した演奏技巧により、いささかの曖昧さも残さずベートーヴェンを完全にリアライズする。  本盤は1959年初発です、ギーゼキングは1956年10月26日に既に他界していました。享年、60歳。決してもう若いとはいえない年齢です。しかし彼のピアニズムは衰えを感じさせるどころか、豪快なテクニックと円熟の極みともいえる音色を聞かせてくれる。そのペダル操作が比類なく、完璧なまでの作品の記憶力と、細部にわたって楽譜の忠実な再現、楽曲構造に対する明快な洞察力などで、ギーゼキングは戦前から活躍した同時代のピアニストの中でも卓越した存在だった。  ジャケット裏の曲目リストがレコードの1面・2面と逆になっています。レコードは月光が1面です。1961年に再発売されますが、その際でも逆になったままでの発売でした。 http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-20390.jpg April 28, 2019 at 04:00AM from アナログサウンド! ―

今となってはグールドなしにはバッハは語れない◉グールド◯J.S. バッハ・パルティータとトッカータ

通販レコードのご案内  グールドが若かった時代の記録ですから、はち切れんばかりのエネルギーが噴出しています。 《グレイ・ラベル盤》DE CBS CBS79409 グレン・グールド バッハ・パルティータ&トッカータ  1957年から録音開始した一連のバッハは秀逸で、聴き返す度に抗し難い魅力に引き込まれてしまいます。  バッハが書いた音符の一つ一つが頭の中を駆け抜けて行き・・・グールドの演奏で、その全ての音を聴き取ることができます。甘えのない音は、緊張感となって私達の心に確かに届いてきました。  グールド以前のバッハ演奏と比べても、グールド他界後も、幾多の高名なピアニストが登場しようともグールドを過去に押しやるようなピアニストは現れていないと思えるぐらい異色のキャラが光る演奏は、何十回、何百回、レコード盤に針を下ろそうとも、そこには気持ちの良い緊張が生まれてきます。 品番 34-16392 レコード番号 CBS 79409 作曲家 ヨハン・ゼバスティアン・バッハ 演奏者 グレン・グールド 録音種別 STEREO http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-16392.jpg April 28, 2019 from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e935852.html via Amadeusclassics

強烈な芸風が作品の意外な魅力を引き出している◉ピアノを弾く詩人☆サンソン・フランソワ ショパン 27の前奏曲集

通販レコードのご案内 本能的、直感的ともいわれ、興に乗ったときの素晴らしさ。 《英国直輸入スタンパー使用盤》JP 東芝AA8043 フランソワ ショパン 練習曲集(Jメタル日本企画盤)  ピアノを弾く詩人とも評されたフランソワ。彼にもっともフィットしたのがショパンの演奏でした。  演奏は天才フランソワだけに名演、卓越した技量を持ち合わせていたのは隠しようがないところですが、いささかも技巧臭を感じさせることはなく、その演奏は、即興的で自由奔放とさえ言えるものだ。フランソワの特徴は、ムラ気なことであった。気分が乗らないときの演奏は、呂律が回らないほどであり、気分の良し悪しによる演奏の出来栄えの差が大きかった。が、性格的にも非常に古い芸術家タイプの人間であったので、後年程のくずれた感じは無く一曲、一曲に集中力を感じさせます。  テンポの緩急や時として大胆に駆使される猛烈なアッチェレランド、思い切った強弱の変化など、考え得るすべての表現を活用することによって、独特の個性的な演奏を行っている。「デカダンス」という言葉の似合う天才でした。そうした印象が先行しますが、一聴すると自由奔放に弾いているように聴こえる各旋律の端々には、フランス人ピアニストならではの瀟洒な味わいに満ち溢れたフランス風のエスプリ漂う情感が込められており、そのセンス満点の味わい深さには抗し難い魅力に満ち溢れている。自己主張をコントロールして全体を無難に纏めようなどという考えは毛頭なく、強烈な個性でショパンの名曲を、我が曲のように弾きあげていく。  ショパン弾きと称されているピア二ストは数多く存在しているが、その中でも、サンソン・フランソワは最も個性的な解釈を披露したピアニストの一人ではないかと考えられるところだ。稀代のショパン弾きであったルービンシュタインによる演奏のように、安心して楽曲の魅力を満喫することが可能な演奏ではなく、あまりの個性的なアプローチ故に、聴き手によっては好き嫌いが分かれる演奏とも言えなくもないが、本能的、直感的ともいわれ、興に乗ったときの素晴らしさは他に類を見ないもの。  酒・煙草・ジャズをこよなく愛し、不健康な生活の果てに46歳の若さで逝ってしまったフランソワですが、残された録音はまさにお宝の山。フランソワといえばショパンが人気で、現代のショパン演奏からは大きくイレギュラー

オトナのシベリウスだ◆ギブソン指揮ロイヤル・スコティッシュ管 シベリウス 管弦楽曲集

通販レコードのご案内 シベリウスが描こうとしたものが手に取るように分かります。 《英パープル・スタンプ・ドッグ盤》GB EMI HQS1070 アレクサンダー・ギブソン シベリウス・管弦楽曲集  ギブソンの演奏は、まさにフィンランド、あるいはスコットランドの大自然を感じさせるような雄大なものであり、しかし、それでいて繊細さにも欠けることはありません。シベリウスが描こうとしたものが手に取るように分かります。弦楽群の統一された細やかな響き、金管の大らかな輝かしい響きなど素晴らしいし感動的、非常に堂々とした演奏で表現がストレートに過ぎる感がなくはないものの、小細工なしで率直に作品に対峙していてオーケストラからは積極的な表現意欲と力強い共感に満ちた演奏を引き出しており、色濃いロマンティシズムを感じる旋律の歌い口や生き生きとした表情、そして充実した響きの盛り上がりも素晴らしく、若いギブソンの作品に対する思い入れと指揮者としての統率力とが十二分に伝わる演奏でした。  当時30歳代前半だったギブソンの大変な名演奏、あまり知られていないがシベリウスメダルをもらうほどのスペシャリストだ。当時のグラモフォンのカタログではマゼールの全集があるくらいで、これだけ纏まった録音は他にはリストにありません。交響詩全集も完成させていましたから、この当時パーヴォ・ベルグルンドより注目されていたのではないでしょうか。ただ、アナログ・レコード時代は専属オーケストラ契約の都合で各社に分かれて録音していましたので全集という形では存在しませんでした。  シベリウスの全創作期間を通して、交響曲よりも長い期間にわたって、劇音楽の創作が続けられている。愛国記念劇のための音楽は、後に『歴史的情景第1番』と『フィンランディア』へと形を変えました。どちらもフィンランド人の愛国心をかきたてるものとして知られます。『クリスティアン2世』はシベリウスの後期の書法を予感させる雄大な曲。とりわけ夜想曲の濃厚な美しさがたまりません。 http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-22653.jpg April 27, 2019 at 04:00PM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amad

くつろいで居心地のよい音楽◆室内楽のカミ曲 ウィーン八重奏団 メンデルスゾーン 八重奏曲

通販レコードのご案内 音楽の喜び・楽しみを共にわかちあい、輝いていた黄金時代のウィーン・フィルの心。意気のようなものが充満している。 《英オレンジ金文字フラット盤》GB DECCA LXT2870 ヴィエンナオクテット メンデルスゾーン 八重奏曲(フラット210g重量盤・金文字初出)  淡々とした美しさを奥深い透明感で貫いて描ききる素晴らしい名演。ウィーンの名手達が弾力的なリズム感と固い構成感で全体を見失わせない実に上手い設計で聴かせてくれる。  一貫して広がりを持った、豊かで伸びやかな感性に溢れている。こうした表現は、当時のウィーン・フィルのトップ、ボスコフスキーやヒューブナーらの名手。気心の知れたメンバーによる演奏ということもあるのでしょう、きっちり作り上げた精密感よりも余裕と慈しみを感じさせる秀演。モーツァルトでもそうですが、こういうくつろいで居心地のよい音楽はこの団体の十八番ですね。  メンデルスゾーンの八重奏曲は、明るく爽やかな初期ロマン派の雰囲気と若き天才の瑞々しい感性に彩られた名曲です。アントン・フィーツのリーダーで1972年にステレオ録音されていますが、本録音はステレオ盤はありません。  この弦楽八重奏曲はメンデルスゾーンが、16歳の時に作曲した作品です。友人でヴァイオリンの先生のお誕生プレゼントとして作曲された曲だそうですが、裕福な家庭に生まれて何不自由なく育った作曲家が、16歳で作曲したということを割り引く必要は全くない、完成度の高い楽曲です。この楽曲はヴァイオリンが4人、ヴィオラが2人、チェロが2人となる弦楽四重奏×2の編成です。ロックで言えば、ツイン・ドラムにツイン・リードのようなイメージでしょう。音の厚みが凄い、とても若々しくて瑞々しい室内楽のカミ曲です。 http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-22573.jpg April 27, 2019 at 12:00PM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1094772.html via Amadeusclassics

幸福の魔法 最初の「惑星」初ステレオ録音★カラヤン指揮ウィーン・フィル ホルスト・惑星

通販レコードのご案内  豊麗にして精妙無比。このカラヤンでウィーン・フィルを完全掌握した英デッカ社の黄金期を象徴する傑作。 《英ワイドバンド、ED2盤》GB DECCA SXL2305 カラヤン&ウィーンフィル ホルスト・惑星  カラヤンの指揮する曲は概して大胆さや迫力にプラスして、丁寧でかつ美しいということです。とりわけ、ゆっくりのテンポの美しい旋律は、カラヤンの最も得意とする部分だと思います。  本盤では、例えば、怒濤のような旋律の中で、ぱっと花が咲くように美しいメロディーが流れる。この点にかけては、カラヤンは見逃さず見事に再現している。言い換えればダイナミックレンジが広いとでもいえましょうか。  カラヤン&ウィーン・フィルの守備範囲とダイナミックレンジの広さを知らしめるのに役立っていると思います。《惑星》史上初録音として話題になった盤。魅力を列挙しますと、カラヤンと当時関係良好だったウィーン・フィルとの録音。カルーショーお気に入りだったリング収録場所、ウィーンのソフィエンザールでの録音セッション。ウィーン・フィルの奏でる美音はこの他の録音とは全く別次元の高みに達しています。豊麗にして精妙無比。 http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-18278.jpg April 27, 2019 at 08:00AM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1095005.html via Amadeusclassics

明日の午後◉五福公民館で聴き手の美感に訴えてくる、艶や甘みにも品がある昭和初期の電気録音を聴きませんか◉蓄音機を楽しむ会

(ご案内) 期日 平成31年4月28日(第4日曜) P.M. 1:30〜 場所 熊本市中央区細工町 五福公民館 2F 今月(2019年4月)は元号では平成31年の新年度であると同時に平成最後の月であります。来月は令和元年5月となります。恒久の自然のいとなみ(推移)は何も変りませんけれども、人為的な社会制度の推移は変化します。 気候は活気ある若葉青葉の新緑の候に向っています。私達も、その自然の勢気を心身に享受しながら毎日を精進して行きましょう、(4/13 小出) 第1部 ベートーヴェン作曲 交響曲第3番 変ホ長調 作品55(英雄)  本曲はベートーヴェン自身の作曲家としての歴史のみならず全音楽史上に於ても記念碑的な意味をもった作品です。「私は今までの自分の作品には満足できない。これからは全く新しい道を行くつもりだ」とベートーヴェンが翻然として自分の個性に目覚めたこの告白から激しい情熱に燃えて作曲に精進した後に最初に到達したピークがこのエロイカ(英雄)と呼ばれる第三交響曲です。1904年1月に完成、翌年1月ウィーンにおいて初演されました。 今回の演奏は1920年代の録音ではありますがニューヨーク・フィル指揮メンゲルベルクの名演で聴いてみましょう。 第2部 平成版・名演新百選(第12回)  平成最後に鑑賞するのは、戦後の流行歌。東京音頭は戦前曲ですが新しい時代を希望する曲として選曲しました。 「新雪」「峠の我が家」「東京音頭」「さくら音頭」「りんごの唄」「そよかぜ」「悲しき竹笛」「乙女舟」「旅笠道中」「大利根月夜」の10曲。昭和流行家の歳時記といった趣向で楽しみます。 http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/sp-concert-gofuku_2.png April 27, 2019 at 04:00AM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1094722.html via Amadeusclassics

完璧なテクニックと甘美な美音★マイケル・レビン スラトキン指揮ハリウッド・ボウル響 ヴァイオリン・リサイタル

【通販レコードのご案内】 エネルギッシュな演奏を堪能できる本物のヴォルトーゾ 《独ジャーマン・スタンプ・ドッグ盤》DE EMI C 063-81 646 マイケル・レビン ヴァイオリン・リサイタル  希有な才能を持ち、36歳で不遇の死を遂げたヴァイオリニスト、マイケル・レビン(1936年5月2日〜1972年1月19日)は驚嘆すべきテクニックでもってかなりの技巧を要する難曲をバリバリと弾きこなす一方で、独特の美しい音色で聴く者の心を酔わせる情感をも持ち合わせたヴァイオリニストでした。  アメリカ生まれの神童の登場だった。1936年ニューヨーク生まれ。音楽一家に生まれたレビンは幼少よりその才能を開花させました。9歳の時にリサイタルを開きデビューし、12歳でパガニーニの《無伴奏ヴァイオリンのためのカプリース》を録音した。  ニューヨーク・フィルのヴァイオリン奏者の父、ジュリアードのピアノ教師の母の元に生まれたレビンは、早熟の天才として9歳からジュリアード音楽学校で名教師ガラミアンに師事し「瑕疵のない、生まれついての完璧なヴァイオリニスト」と認められた、ただ一人の門人であった。14歳の時にはカーネギー・ホール・デビューを飾り大成功を収めました。早熟なヴィルトゥオーソぶりは少年期のメニューインを彷彿とさせ、細かく繊細なヴィブラートと驚異的な音程の良さ、そして自由自在なボーイングは、ハイフェッツの再来とも言われた技巧とデイヴィッド・オイストラフの甘美な音色を持ち合わせたヴァイオリニストと申せましょう。10代半ばにして米 COLUMBIA に3枚の LP を録音、18歳から6年間にわたり米キャピタル社と専属契約、数々の名演奏を残しています。その音色を聴けば、きっと忘れられないでしょう。  彼は、ハイフェッツを崇拝していたらしいが、録音からもその完成された演奏技巧を聴きとることができる、本物のヴォルトーゾ。迷いの無い艶のある音色が、天才少年の名を欲しいままにした自信と希望に溢れた圧倒的なテクニックで展開されます。後年精神病にかかったなんて嘘の様。美音とエネルギッシュな演奏が堪能できる1枚です。 http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-22655.jpg April 27, 2019 from ア

ソ連国家の音楽教育の脅威を聴く★ コーガン、ギレリス、ロストロポーヴィチ ベートーヴェン・ピアノ三重奏曲7番「大公」

反ロマン的とか禁欲的といわれるコーガンとは別人かと思うほど、豊かな叙情性に富んだ音色を披露しており、優秀録音の名盤。  コーガンは度々来日して演奏会を開いたことで日本での愛好家は数多い。その来日の度に高級なアンプやスピーカーを大量に買い込んで帰っていったということだ。それぐらいは驚くに値しないけど、コーガンが帰国前に荷物の搬送のために来たトラックはソ連大使館から派遣されたものだったといいます。つまりは送料も関税もゼロ。なんとも国を上げての羨ましい後押しだろう。しかし、なかなか資本主義社会では起こりえないことが旧ソ連では起こっていたエピソードだ。  ソヴィエトの演奏家が西側で演奏する際は何かしらの報告の提出を求められていただろうことは想像に難くない。繊細で神経質なコーガンにとってそれは苦痛なことだったろう。このことが70年代以降コーガンが西側であまり演奏しなくなってしまうことと関係しているのかもしれない。 ドイツから音楽を持ち去ったソ連 ― 日本に新鮮な潮流を注ぎこんだソ連  本盤は当時のソ連、というより世界最高峰の3人が組んだトリオによるべートーヴェンの名曲。現在の民主化されたロシアと違い、ソ連時代は国家が教育にも関与していたこともあり凄みのある歴史に名が残るような音楽家が多かった。第2次世界大戦はヨーロッパではドイツにソ連軍が押し寄せて終結した。そして、フルトヴェングラーを始め数々の録音原盤を持ち去られたことはクラシック音楽のレコード愛好家の良く知るところ。一方、日本へは第2次大戦後、数年たって一連のソ連演奏家が大挙して押し寄せてきた。まだ疲弊を引きずっていた日本の音楽界は、彼らからは大戦の痛手を感じさせない、パワーと抒情性が確実な技術にあることに驚嘆し心酔した。抒情の代表としてはリヒテルとロストロポーヴィチが抜きん出て当時の日本で大人気だった。ギレリスは1950年代というと「鋼鉄のタッチのピアニスト」と称され晩年とは違うガンガン弾きまくる、ある種のロシア・ピアニズムの潮流の典型。1950年代、エミール・ギレリス(Pf)、レオニード・コーガン(Vn)をフューチャーして、ムスティスラフ・ロストロポーヴィッチ(Vc)の他、ルドルフ・バルシャイ(Va)を適宜交えて数々の室内楽の録音が残っている。3人相互の信頼の厚さを物語るように、実にインティメイトな音楽が聴

オーディオの拘り甲斐を感じる*ミルシテイン スタインバーグ指揮ピッツバーグ響 ベートーヴェン・ヴァイオリン協奏曲

通販レコードのご案内  ヴァイオリンの貴公子と呼ばれたミルシテインの、この気品はオーディオにこだわって再生して楽しみたいものだ 《仏レインボーFull Dimensional Soundロゴ盤》FR CAPITOL P8313 ミルシテイン・スタインバーグ・ピッツバーグ響 ベートーヴェン vn協奏曲(レインボーレーベル)  英初期盤を聴いてしまうと、その香気があるような美しい品性のある音質に魅了されてしまう。演奏家としては同門のハイフェッツと同じく傑出した超絶技巧の持ち主ではあったが、それを前面に押し出す演奏には消極的だった。むしろイザイを通じて身につけた、歌心と美音を尊重するベルギー楽派の優美な演奏スタイルが際立っている。そのためしばしばミルシテンはヴァイオリンの貴公子と称される。同門のハイフェッツやエルマン比してアクは少ない。しかしその音楽は決して退屈なものではなく、時にはフランス流エスプリ色の強い堅固に構築された音楽の中からほとばしる情熱を垣間見せる。 「彼は古今東西最も音が明瞭・透明なヴァイオリニストだ」とイツァーク・パールマン(Itzhak Perlman)は評していたようです。そのミルシテインは練習の虫で「もっと明瞭なフレージングができる指使いを発見したぞ」と友人に話し聴かせる事も多々あったようですが、演奏スタイルは「超絶技巧」を前面に出さず音色もフレージングも非常に明瞭で独特の気品があり、艶やかで匂い立つ様な色気に満ちた素晴らしいものです。録音は大きくCAPITOLモノラル期録音と、英COLUMBIAに分けられる。どちらも良いが、CAPITOLは入手しやすい、これもレアではないが、何時聴いても惚れ惚れするソロ。時代の波に決して風化する事のない揺るぎの無いヴァイオリンだ。  当時勢いを伸ばしていた新興レーベルの米キャピトルと組んだ数多くのレコーディングでも抜きんでた名盤、メジャーレーベル慌てふためいたと言われています。この演奏を聞くとまず、これがスタジオ録音であるが、あたかもライヴのように生々しく、びりびり伝わってくるものがあります。そんな目の前で弾かれているかのような実在感と緊張感があるのは、ミルシテンの感情が深いところから完全に音にのって現れてくるからでしょう。汗が散る様子すら容易に目に浮かぶ物凄い熱演です。このような英国初期LPレコードを入

現代にも通じる完璧なまでのテクニック★ コーガン、コンドラシン指揮フィルハーモニア管 ブラームス・ヴァイオリン協奏曲

反ロマン的とか禁欲的といわれるコーガンとは別人かと思うほど、豊かな叙情性に富んだ音色を披露しており、優秀録音の名盤。  コーガンは度々来日して演奏会を開いたことで日本での愛好家は数多い。その来日の度に高級なアンプやスピーカーを大量に買い込んで帰っていったということだ。それぐらいは驚くに値しないけど、コーガンが帰国前に荷物の搬送のために来たトラックはソ連大使館から派遣されたものだったといいます。つまりは送料も関税もゼロ。なんとも国を上げての羨ましい後押しだろう。しかし、なかなか資本主義社会では起こりえないことが旧ソ連では起こっていたエピソードだ。  ダビッド・オイストラフと共に20世紀ロシア-ソ連ヴァイオリン楽派を代表した巨匠、レオニード・コーガン( Leonid Kogan )が全盛期だった1959年録音。コーガンは1951年イザイ(エリザベート王妃)コンクールで優勝して以後、西側世界に本格的に姿を現わしましたが、50~60年代に西ヨーロッパの舞台に立つ度にロンドンとパリで制作された EMI 録音の数々は、ヴァイオリン演奏史において除くことができない輝く遺産として屈指のものとなっています。ソヴィエトの演奏家が西側で演奏する際は何かしらの報告の提出を求められていただろうことは想像に難くない。繊細で神経質なコーガンにとってそれは苦痛なことだったろう。このことが70年代以降コーガンが西側であまり演奏しなくなってしまうことと関係しているのかもしれない。  序奏から「一閃」、まさに研ぎ澄まされた鋭利な刃物が閃くようにソロが入ってくると鳥肌が立つ。 コーガンは流石! と思わせるブラームスでコンドラシンとの息もぴったりです。現代のヴァイオリニストにも通じる完璧なまでのテクニックと、コーガンでしか表現することのできない豊かなヴィブラートを堪能できます。  コーガンのヴァイオリンは、ピンと筋の通った演奏。高音の持続音が特に美しい。細身で、冴え冴えとして、輝かしい音色。どこまでも伸びてゆく高音から、キラキラと燦めきがこぼれ落ちてくる感じで、ため息が出るほどの美音。冷ややかな感じがするほど清冽で透明な音色と強烈な集中力、完璧なイントネーションとボーイング・テクニックを特徴とする、現代のヴァイオリニストにも通じる完璧なまでのコーガンのテクニックは、19世紀後半以後ロシア=アウアー

名匠同士唯一の共演且つ稀代の名演*オイストラフ、クリュイタンス指揮フランス国立放送管 ベートーヴェン・ヴァイオリン協奏曲

通販レコードのご案内  クリュイタンスのバックも万全でベートーヴェンのイメージそのもの、現在の演奏では聴くことが出来ないドイツ音楽らしいゴツゴツ感があり、素晴らしいの一言に尽きます。 《仏ロイヤル・ブルー、銀文字盤、フランス製初期棒付きインナースリーブ》FR COLUMBIA FCX817 オイストラフ・クリュイタンス・フランス国立放送響 ベートーヴェン vn協奏曲  このベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲は、オイストラフの至芸を愛でる者にとっては格別のレコードです。一聴すると全盛期の彼の芸風は、より感情の起伏を織り込んでいるようで、かなり感情的な演奏になっています。1950年代後半のオイストラフの巧さ・重厚さは、驚異的なドライヴを展開しています。テンポも速からず、ゆったりと歌い上げる。多少速めに弾いてる曲でも、なぜかゆったりして聴こえる。音符を弾いているのではなくて、一音一音に意味があり、まるで言葉で話しかけられているように思えます。  彼の語り方一つ一つに感動させられ、飽きる事なく針を落とすと必ず最後まで、と言う気になる。おそらく、彼独特の線の太さも貢献していると思う。何れにしていも豊満な美音で悠然と歌う、しかし時には威嚇するとでも表現した方が相応しいフレーズも散見されるオイストラフの真骨頂が発揮された一枚であることは間違いない。懐の深い雄大な演奏です。  豊麗で伸び伸びとしたオイストラフのヴァイオリンと音楽性豊かなクリュイタンスの指揮がベスト・マッチ。ベルリン・フィルとの全曲でベートーヴェンを得意としていたクリュイタンスと、ここではフランス国立放送管弦楽団のバック、録音会場もパリの音響効果が抜群の体育館サルワグラム、もう何も云うことなし。20世紀におけるヴァイオリン協奏曲の一つの頂点を築いた、永遠の輝かしい記録がこのディスクに刻まれています。 20世紀を代表する両巨匠が共演した唯一の録音にして歴史的名盤。英国盤 SAX2315 初期盤の良好なものは入手困難。仏蘭西初期棒付きインナースリーブ。こちらはモノラル盤です。ステレオ録音盤が推薦されますが、ぜひその盤所持されている方に聞いて頂きたい逸品。モノ盤プリアンプを片チャンネルだけで再生すると奥行きを伴った臨場感感じさせる名盤です http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/

名曲、名演、名録音を満喫◉アンセルメ指揮スイス・ロマンド管弦楽団 レスピーギ・ローマの噴水/ローマの松

レスピーギの華麗なオーケストレーションを忠実に再現した、アンセルメの模範的演奏。  レスピーギの代表作、ローマの松とローマの噴水は、カラフルでダイナミックなオーケストレーションで有名だが、本盤は、アンセルメ&スイス・ロマンド管弦楽団の名コンビの演奏で、デッカの鮮明な録音も手伝い、レスピーギのオーケストレーションがくっきりと浮かんでくる。演奏のほうも説得力がある。 GB DECCA SXL6141 エルネスト・アンセルメ レスピーギ・ローマの松  オーケストラは音程が不正確だったり、縦の線がずれていたりといった乱れもありますが、アンセルメならではのテンポ設定のうまさが光る明晰さ、明るいカラフルな響きのなかにも陰影をくっきりとつけていて、フレンチスタイルの鄙びたバソンの響きも古典的な雰囲気にうまく合っていました。  なお「アッピア街道の松」に古代ローマの楽器をイメージして指定されているバンダのブッチーナ( Buccina )はサクソルン族を使用しています。水牛の角のような形状の金管楽器でバルブやピストンもなく自然倍音を奏でるしか無い、この楽器は1930年代にドイツのアレキサンダー社によって復元されナチスドイツの親衛隊が吹いている写真も存在しますが、レスピーギがこの楽器の音を実際に聞いたのかという事実はわかりません。現実のスコアには自然倍音以外の音も記譜がされており、レスピーギ自身は、ソプラノとテナーについてはフリューゲルホルン、バスについてはユーフォニウム若しくはバリトンを想定していたようです。  1963年1月スイス、ジュネーブのヴィクトリア・ホールでの録音。火事により失われてしまったヴィクトリアホールの響きを見事に捕らえた録音も良く、オルガンの重低音にうまく乗ったオーケストラの響きが空間に豊麗に拡散していく様子がはっきりとわかります。  希少な"ORIGINAL RECORDING BY THE DECCA"初期盤です。 http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-17005.jpg April 26, 2019 at 07:30AM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics

朝の目覚めがすっきり。1795年に作曲されたハイドンの素敵な佳品。《ジプシー・ロンド》〜クラシック名曲ガイド、これを聞け

ハイドン:ピアノ・トリオ第39番ト長調HobXV:25 Op.73-2  ハイドンのピアノ三重奏曲といえば、カザルス・トリオなどで有名な第25番をはじめとする数曲のみが有名ですが、実際には弦楽四重奏曲とほぼ平行して書き続けられており、全41曲を遺す大きな一分野となった作品群を形成しています。弦楽四重奏曲と大きく異なるのは、ほとんどの作品が2~3楽章からなり、比較的自由に構成されているという点でしょうか。ハイドンが書いた他のジャンルに較べ、短調作品の比率が高いのも興味深いところです。  ディヴェルティメント風のものや、ピアノをメインにヴァイオリンとチェロのオブリガートが付いたピアノ・ソナタ風のもの、ヴァイオリンとチェロがソリスティックに活躍し後世に影響を与えたタイプのものに至るまで、ヴァリエーションに富んだ作風を俯瞰できるのも魅力です。 http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/fjHaydn.jpg April 26, 2019 at 03:30AM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1032434.html via Amadeusclassics

ストラディヴァリウスの個性を引き出している*ミルシテイン ヨッフム指揮ウィーン・フィル ブラームス・ヴァイオリン協奏曲

通販レコードのご案内  汗が散る様子すら容易に目に浮かぶ。ミルシテンの感情が深いところから完全に音にのって現れてくるのが伝わる。ヴァイオリンの貴公子と呼ばれたミルシテインの、この気品はオーディオにこだわって再生して楽しみたいものだ。 《仏ブルーライン盤》FR DGG 2530 592 ミルシテイン ヨッフム ウィーン・フィル ブラームス ヴァイオリン協奏曲  演奏家としては同門のハイフェッツと同じく傑出した超絶技巧の持ち主ではあったが、それを前面に押し出す演奏には消極的だった。むしろイザイを通じて身につけた、歌心と美音を尊重するベルギー楽派の優美な演奏スタイルが際立っている。そのためしばしばミルシテンは ヴァイオリンの貴公子 と称される。同門のハイフェッツやエルマン比してアクは少ない。しかしその音楽は決して退屈なものではなく、時にはフランス流エスプリ色の強い堅固に構築された音楽の中からほとばしる情熱を垣間見せる。 「彼は古今東西最も音が明瞭・透明なヴァイオリニストだ」とイツァーク・パールマン(Itzhak Perlman)は評していたようです。そのミルシテインは練習の虫で「もっと明瞭なフレージングができる指使いを発見したぞ」と友人に話し聴かせる事も多々あったようですが、演奏スタイルは「超絶技巧」を前面に出さず音色もフレージングも非常に明瞭で独特の気品があり、艶やかで匂い立つ様な色気に満ちた素晴らしいものです。  ミルシテインは、ブラームスのスタジオ録音を3種残した。最後になった本盤の録音ではミルシテインが70歳過ぎであるが、テクニックは衰えていない。どの演奏も過剰にテクニックをひけらかさず、過剰な感情移入も避けている。オーケストラのスケールの大きさ上手さではオイゲン・ヨッフム指揮ウィーン・フィルが一頭ぬきんでていて、ミルシテインはそれに一歩も引かない素晴らしい独奏を繰り広げている。  ブラームスのヴァイオリン協奏曲のカデンツァには大半がヨアヒムのもので、あとはクライスラーのものが演奏されることが多いが、ミルシテインは3度の録音いずれでもミルシテインの自作のものが用いられている。この演奏は文句無く最高で、他の追随を許さず超然としています。  この演奏を聞くとまず、これがスタジオ録音であるが、あたかもライヴのように生々しく、びりびり伝わってくるものがあります

名曲定番★最高の合唱 シュミット=イッセルシュテット指揮ウィーン・フィル ベートーヴェン・交響曲9番「合唱付き」

通販レコードのご案内  ウィーン・フィルの柔らかくて美しい響き、最高の合唱。 《英ワイドバンド ED3盤》GB DECCA SXL6233 イッセルシュテット ベートーヴェン・交響曲9番「合唱付き」  ウィーン・フィルがステレオで最初に制作した、ベートーヴェンの交響曲全集となったシリーズの『合唱』。全集から『5番』と『8番』を組み合わせた1枚は、当時のレコ芸でレコード・アカデミー賞に輝いています。録音は優秀。金管は輝かしい音色で独唱、合唱共に全く歪み感がない気持ちの良い音質です。イッセルシュテットらしさを感じる、甘さのない男性的な表現ですがウィーン・フィルの艶やかな音色としなやかな表現を巧みに引き出しています。  イッセルシュテツトは録音活動はSP時代から活発で、独テレフンケンからポピュラー名曲と協奏曲を大量にリリースしている。戦後も録音活動は続けているが、あまり恵まれたものではなかったところ、名門英デッカ社から1958年、バックハウス独奏によるベートーヴェンピアノ協奏曲全集をウィーン・フィルでやってみないかと誘いを受けたことと、1965年から同じベートーベンの交響曲全集を録音したことで、一躍、レコード愛好家に名前を知られることとなった。  この抜擢については、子息エーリヒ・シュミット(英国読みはエリック・スミス)が英デッカのプロデューサーであった関係と噂され、また録音現場を実見した人は、オーケストラのほうは、ただ黙々と、指揮と録音技師の指示に従う、といった態度に見えましたと語っていたという。しかし、結果として生まれた音盤は、1960年代のウィーン・フィルの良さを最も素直に出したものとして、今なお評価が高い孤高の名演としてコレクターの耳を満足させている。  そこにはホットな歌手が勢揃いしたことが大切で、『ワルキューレ』のキングの起用には、F=D氏を頼もうかという大冒険もあったとか。そうしたら、この『合唱』もソリストの顔ぶれが変わっていただろうか。この『合唱』が、セッション録音であったことを忘れて聴き惚れるほどに、ライヴの熱さを感じるのはソリスト面々の個性が良く出ているからだと思います。  『伝統的』とされるほど、イッセルシュテットという指揮者の音楽は演奏から伝わってこない。バランスが良くとれているのはよく感じられますが、演奏は遅いテンポでウィーン・フィル

聴きながら眠ろうと考えたのが過ちだった◉ユーディ・メニューイン○バッハ・無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ全曲

弦の一本一本が見えると言えばちょっと大げさですが、それぐらいの優秀録音という事です。思わず真剣に聴いてしまったほどの、やはりすごい音楽、そして演奏なのだということを再認識させられてしまった。 《音質良好》FR VSM 2C167-02710-2 メニューイン バッハ・ヴァイオリン無伴奏全曲  メニューインは戦後同世代のハイフェッツらと共にヴァイオリニストとして名声の頂点をきわめる。その証左として膨大な音源が英 EMI に録音された。  黎明期の英 EMI のヴァイオリンモノは必ずと言っていいほど、この英国に帰化してサーと男爵の称号を得たメニューインが登場する。本盤もメニューインの松脂が飛び散っています。地味だが、なかなかの好演。やや固い締まった響きで、音楽の運びはオーソドックスだが独特のバランス感覚を持ち合わせた演奏です。  また、メニューインはヨガや菜食主義を実践し、健康管理を怠らず壮年期になるまでソリストとしての活動に取り組んだ強い精神が本盤でも随所に聴けます。  メニューインの初期盤は、余りにも発売枚数が多すぎて、中古レコードの世界では、優れた演奏に対して 低い評価(価格が安い)がなされているが、この“無伴奏”だけは別格。 品番 34-11767 レコード番号 2C167-02710-2 作曲家 ヨハン・ゼバスティアン・バッハ 演奏者 ユーディ・メニューイン 録音種別 STEREO http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-11767.jpg April 25, 2019 at 05:00PM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e968194.html via Amadeusclassics

名曲名盤縁起 不滅の巨匠の第一歩を印したショパンの傑作 ショパン〜バラード第1番ト短調

巨匠ポリーニ東京デビュー ― 1973年4月25日 “交響曲の父”と呼ばれるフランツ・ヨーゼフ・ハイドンが、“パパ・ハイドン”と呼ばれて慕われるのは、彼が心の広い人間だったからだ。「自分より才能が上」と人に語ったモーツァルトからは、作品を献呈されるほど敬愛された。ベートーヴェンに対して、「やがてヨーロッパ最大の作曲家のひとりとなるでしょう」と称賛を惜しまなかったのも、並外れて謙虚で優しい人柄ゆえだった。  交響曲だけでも100曲以上書くほど勤勉なハイドンは、湯守すとでもあった。笑ってしまう音楽もたくさん残しているが、いたずら心を起こして書いた名曲がある。「驚愕」の副題のある94番目の交響曲だ。どこかおかしみを湛えた主題が繰り返された後、突然、トゥッティ(総奏)のfffで、ドーンと一発。居眠りをしていた聴衆も、「びっくりした!」と飛び起きるという次第。緩徐楽章なのにティンパニが活躍するので、「ティンパニの打撃付き」とも呼ばれている。 ハイドンは生涯に108曲の交響曲を作り《驚愕》は94番目。自筆楽譜は、西ドイツのチュービンゲン大学とワシントンの国会図書館に分けられ、なお脱落している部分は未発見。  バラードって何だろう。たとえば「好きなバラードを1曲挙げて下さい」と問われて、あなたは何と答えますか。  嘗てネットの掲示板では、洋楽、J-POPから様々なアーティストの様々なヒット曲が並んだ。それから分かることは、緩やかなテンポの情感を感じさせる曲であるところが共通なぐらいで、一般に、愛をテーマとするセンチメンタルな歌を広くバラードと称するようだった。  もともとバラードの語義は、14〜15世紀フランスの宮廷風の恋愛を主要な主題とした歌曲スタイルに由来する。また、中世以来のイギリスの歴史物語や伝説、社会風刺を題材にした歌曲にバラッドがある。  しかしショパンの《バラード》は、どれとも異なる。ポーランドの詩人ミツキェヴィチが書いたバラードからインスピレーションを受けたとも伝えられるが、対象になった詩があるわけではない。むしろ標題音楽では無く、ソナタに近い。ショパンの独創から生まれた、絶対音楽だ。いずれもドラマティックで感情表現の振幅が大きい。  なかでも、この《バラード第1番》は人気が高い。陰鬱で情熱的な第1主題と甘美な第2主題を中心に、目まぐる

聴き手の美感に訴えてくる、艶や甘みにも品がある昭和初期の電気録音を聴きます◉第66回蓄音機を楽しむ会のご案内

(ご案内) 期日 平成31年4月28日(第4日曜) P.M. 1:30〜 場所 熊本市中央区細工町 五福公民館 2F 今月(2019年4月)は元号では平成31年の新年度であると同時に平成最後の月であります。来月は令和元年5月となります。恒久の自然のいとなみ(推移)は何も変りませんけれども、人為的な社会制度の推移は変化します。 気候は活気ある若葉青葉の新緑の候に向っています。私達も、その自然の勢気を心身に享受しながら毎日を精進して行きましょう、(4/13 小出) 第1部 ベートーヴェン作曲 交響曲第3番 変ホ長調 作品55(英雄)  本曲はベートーヴェン自身の作曲家としての歴史のみならず全音楽史上に於ても記念碑的な意味をもった作品です。「私は今までの自分の作品には満足できない。これからは全く新しい道を行くつもりだ」とベートーヴェンが翻然として自分の個性に目覚めたこの告白から激しい情熱に燃えて作曲に精進した後に最初に到達したピークがこのエロイカ(英雄)と呼ばれる第三交響曲です。1904年1月に完成、翌年1月ウィーンにおいて初演されました。 今回の演奏は1920年代の録音ではありますがニューヨーク・フィル指揮メンゲルベルクの名演で聴いてみましょう。 第2部 平成版・名演新百選(第12回)  平成最後に鑑賞するのは、戦後の流行歌。東京音頭は戦前曲ですが新しい時代を希望する曲として選曲しました。 「新雪」「峠の我が家」「東京音頭」「さくら音頭」「りんごの唄」「そよかぜ」「悲しき竹笛」「乙女舟」「旅笠道中」「大利根月夜」の10曲。昭和流行家の歳時記といった趣向で楽しみます。 http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/sp-concert-gofuku_2.png April 25, 2019 at 09:50AM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1094663.html via Amadeusclassics

ただただ音符と戯れている★かつて鍵盤の獅子王 ヴィルヘルム・バックハウス ベートーヴェン・ピアノ・ソナタ17番/28番

通販レコードのご案内  ベートーヴェンを弾く上でピアニストにとって意識せざるを得ない録音。ベートーヴェンを聴く者にとっても最初に選ぶべきレコード。 《英オレンジラベル、銀文字オリジナル盤》GB DECCA LXT6063 ヴィルヘルム・バックハウス ベートーヴェン・ピアノ・ソナタ17番/28番(銀文字・初出)  バックハウス晩年のステレオ録音による比類なく美しい名演です。嘗て鍵盤の獅子王と異名を取る日本でとりわけ人気の高いバックハウス。彼のピアノは、演奏に特徴がないのが特徴。老齢に達して彼は、ただただ音符と戯れている。  『テンペスト』の名で知られる第17番は、3楽章全てがソナタ形式というユニークな構成。第1楽章はテンポや強弱の急激な変化や朗詠調のレチタティーヴォなど、まるで朗読を聞いているような大胆な楽想が特徴的。抒情的な第2楽章を挟んで、第3楽章は騎馬の足音から思いついたと言われる16分音符の音型が内なる情熱を孕みながら全編を疾走する、暗い劇的な音楽が本当に美しい。なお、『テンペスト』という通称は、弟子のアントン・シンドラーがこの曲とピアノ・ソナタ第23番の解釈を尋ねた時、ベートーヴェンが「シェイクスピアの『テンペスト』を読め」と答えたとされるところに由来しているそうです。  1816年に作曲。まさに孤高の境地に達するベートーヴェン後期のスタイルを持った最初のピアノ・ソナタが第28番です。3楽章構成で、第1楽章のきわめて自由な形式の中で漂う夢のような美しい音楽が必見。第2楽章は三部形式の行進曲風幻想曲、第3楽章は弱音ペダルによる寂寥感をたたえた序奏を経て堂々としたソナタ形式で展開します。 これは鑑賞者にも学習者にも、永遠にベートーヴェンのピアノソナタのコンパス。 で、彼のことばの中にこんなのがある。 私は、コンサートの準備に際して、楽譜の研究とともに、何よりも音階練習に集中する。それに加えて、アルペジオの練習、さらにバッハの平均律。これが私のテクニックの基礎である。 私のテクニックに興味をいだく人たちに、『私が頼りにするのは音階練習だ。音階プラス努力だ』と言うと、たいていの人は驚くようだ。 ・・・・・しかし、私は、まじめに努力する音楽学生に手の届かないような、そんな不思議な秘訣など、何も持ってはいない。 ・・・・・もう一度言うが、私のテク

オーディオファイル冥利につきる、とことん音響美を追求した◉ショルティ指揮シカゴ響 ベルリオーズ・幻想交響曲

通販レコードのご案内  音響美を追求した豪快でダイナミックな、ショルティらしい演奏。 《英国オリジナル盤》GB DECCA SXL6571 ゲオルク・ショルティ ベルリオーズ・幻想交響曲  破竹の勢いだった壮年期のショルティと運動機能抜群のシカゴ交響楽団のコンビが放つ音響の輝きが、そのままレコードに詰まっている。アメリカで74年グラミー賞を受賞したことからも伺えるが、この曲が大好きなわたしとしてならフランス的ではない、情緒不足だとの批判はできるが、ここまで徹底されると、これもまた筋の通った凄い演奏である。両肘をグイグイ動かしているショルティの指揮姿が見えるようだ。  録音はイリノイ大学クラナートセンターでのセッション。ホールトーンは適切だが、直接音がまず耳に届く、当時のデッカらしいマルチ・マイクの効果が活きた、各楽器の動きが鮮明にピックアップされている。名技集団シカゴ交響楽団の強靭な音を強調するような録音。ドラマティックな山場を各所に少しずつ作り上げる聴かせ上手な演奏と言えそうです。各楽器のソロも見事ですが、名手ジェイコブの吹く「怒りの日」のチューバには圧倒されました。明るい音色を活かして、弦楽器が幾重にも重なるハーモニーが美しい演奏だ。 http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-19745.jpg April 25, 2019 at 03:15AM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1094774.html via Amadeusclassics

夢幻的な名演★音質を超えて感興させる名演 リパッティ カラヤン指揮フィルハーモニア管 グリーグ&シューマン・ピアノ協奏曲

通販レコードのご案内  まさにレコード芸術史上の忘れえぬべっぴん。 《米ODYSSEY ブラウン盤》US COLUMBIA ML4525 ディヌ・リパッティ グリーグ&シューマン・ピアノ協奏曲  33歳で夭折した天才、リパッティが遺した歴史的録音で、自身の行く末を知っていたのか、時に疾走し、時にたゆたう緩急絶妙のテンポ変化、その結果として生まれる瑞々しい歌と躍動感が作品と一体となった稀代の名演。  リパッティが、20世紀のピアノ演奏史に燦然と輝いているのは、単に残された数少ない録音の素晴らさからだけではと思います。リパッティは録音に対しては何時も真剣で一枚のレコードが完成するまでは何度もテイクを重ね、それがより完成度を高めて、結果として強い説得力を生んだと云われている。  彼のピアニズムを一言で言い表すとすれば、繊細、清潔、透明、端整といった表現が相応しいと思います。例えばブザンソンのライヴを聴いて居て感じることですが、既に迫り来る死を避けがたい運命と悟ってたと思われながら、そのような苦悩を微塵も演奏からは感じさせずに、常に聴衆の方を向いていたのではと思いたくなります。  これがモノ録音しか聴くすべが無い現代でも高い支持を得ている要因では無いかと結論づけては早計でしょうか。  33歳で逝ってしまったことが、何故か、英国のジャクリーヌ・デュ・プレやイシュトヴァーン・ケルテス ― それぞれに病死ではありませんが、突然の最期として ― に重なりあう。リパッティの33歳の早すぎた死は、何枚も名盤量産するという輝かしい未来を奪い、歳月を重ねて到達する円熟の境地を与えなかったですが、このルーマニアの才能を惜しむ声は高まりこそすれ、一向に衰えずリパッティ初期盤収集に苦労します。 http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-16254.jpg April 25, 2019 from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1010356.html via Amadeusclassics

オーディオの拘り甲斐を感じる*ミルシテイン スタインバーグ指揮ピッツバーグ響 ベートーヴェン・ヴァイオリン協奏曲

通販レコードのご案内  ヴァイオリンの貴公子と呼ばれたミルシテインの、この気品はオーディオにこだわって再生して楽しみたいものだ 《英ダーク・グリーン金文字盤》GB CAPITOL P8313 ナタン・ミルシテイン ベートーヴェン・ヴァイオリン協奏曲  英初期盤を聴いてしまうと、その香気があるような美しい品性のある音質に魅了されてしまう。演奏家としては同門のハイフェッツと同じく傑出した超絶技巧の持ち主ではあったが、それを前面に押し出す演奏には消極的だった。むしろイザイを通じて身につけた、歌心と美音を尊重するベルギー楽派の優美な演奏スタイルが際立っている。そのためしばしばミルシテンはヴァイオリンの貴公子と称される。同門のハイフェッツやエルマン比してアクは少ない。しかしその音楽は決して退屈なものではなく、時にはフランス流エスプリ色の強い堅固に構築された音楽の中からほとばしる情熱を垣間見せる。 「彼は古今東西最も音が明瞭・透明なヴァイオリニストだ」とイツァーク・パールマン( Itzhak Perlman )は評していたようです。そのミルシテインは練習の虫で「もっと明瞭なフレージングができる指使いを発見したぞ」と友人に話し聴かせる事も多々あったようですが、演奏スタイルは「超絶技巧」を前面に出さず音色もフレージングも非常に明瞭で独特の気品があり、艶やかで匂い立つ様な色気に満ちた素晴らしいものです。  この演奏を聞くとまず、これがスタジオ録音であるが、あたかもライヴのように生々しく、びりびり伝わってくるものがあります。そんな目の前で弾かれているかのような実在感と緊張感があるのは、ミルシテンの感情が深いところから完全に音にのって現れてくるからでしょう。汗が散る様子すら容易に目に浮かぶ物凄い熱演です。このような英国初期LPレコードを入手すると、再生装置にこだわって名演奏を楽しみたいと思うようになる。 録音:1955年1月19日ピッツバーグ、the Syria Mosque、セッション・モノーラル http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-19563.jpg April 24, 2019 at 09:00PM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://

名曲名盤縁起 素晴らしいメロディが散りばめられた隠れた名作 ブルッフ〜ヴァイオリン協奏曲第1番より第3楽章

ブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番初演 ― 1866年4月24日 “3大ヴァイオリン協奏曲”というのがある。ベートーヴェン、メンデルスゾーンに、ブラームスかチャイコフスキーの、何れかが挙げられる。 ― 3曲目が難しいので、“4大”にすると激論にならない。しかし、ほかにもヴァイオリン協奏曲には名作が数多い。 “10大”となれば必ず入選するのが、ドイツの作曲家マックス・ブルッフの代表作、ヴァイオリン協奏曲第1番だ。  1866年の今日、ドイツのコブレンツで初演され、「メンデルスゾーン以後の最高傑作」と評判になった。当時はまだ、後に“4大”となるブラームスとチャイコフスキーの作品が初演されていなかったので、このブルッフの協奏曲が人気を集めたのは当然だったろう。  その第3楽章アレグロ・エネルジコ(速く、精力的に)は楽しげに踊るような第1主題と、魅惑的な歌による第2主題によるソナタ形式で書かれていて、ヴァイオリニストが技と歌心を思う存分発揮できる。ロマンティックな名曲だ。 http://recordsound.jp/images/item/w270/18900/18895_1.jpg April 24, 2019 at 05:30PM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1093777.html via Amadeusclassics

熊本の輸入盤専門店、長谷裕二さんに委託している通販レコードは5月7、8、9日に案内します。

 長谷裕二さんに販売を委託しているレコードを通販サイトで紹介しています。レコード盤のコンディションを判断していただいて値付けをお願いし、書いてもらった紹介文を、月5枚〜10枚の新規の追加、月30枚を上限にブログで案内しています。  5月のご案内は7、8、9日に更新します。 委託販売中のレコードの紹介です。 その期間は、「他の投稿を挟まないでくれ」との長谷裕二さんとの約束のもと、わたしの方からの新しいレコードの紹介や、ブログ発信は、こちらで更新しています。 CLASSICAL NOTES - 世界の名曲とレコードを最高峰の音で観賞 analog.blog.jp - 100年後でも聴いて楽しいアナログ名盤レコード http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/store.amadeusclassics.com.png April 24, 2019 at 02:30PM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1094592.html via Amadeusclassics

名匠同士唯一の共演且つ稀代の名演*オイストラフ、クリュイタンス指揮フランス国立放送管 ベートーヴェン・ヴァイオリン協奏曲

通販レコードのご案内  クリュイタンスのバックも万全でベートーヴェンのイメージそのもの、現在の演奏では聴くことが出来ないドイツ音楽らしいゴツゴツ感があり、素晴らしいの一言に尽きます。 《仏ロイヤル・ブルー、銀文字盤、フランス製初期棒付きインナースリーブ》FR COLUMBIA FCX817 オイストラフ・クリュイタンス・フランス国立放送響 ベートーヴェン vn協奏曲  このベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲は、オイストラフの至芸を愛でる者にとっては格別のレコードです。一聴すると全盛期の彼の芸風は、より感情の起伏を織り込んでいるようで、かなり感情的な演奏になっています。1950年代後半のオイストラフの巧さ・重厚さは、驚異的なドライヴを展開しています。テンポも速からず、ゆったりと歌い上げる。多少速めに弾いてる曲でも、なぜかゆったりして聴こえる。音符を弾いているのではなくて、一音一音に意味があり、まるで言葉で話しかけられているように思えます。  彼の語り方一つ一つに感動させられ、飽きる事なく針を落とすと必ず最後まで、と言う気になる。おそらく、彼独特の線の太さも貢献していると思う。何れにしていも豊満な美音で悠然と歌う、しかし時には威嚇するとでも表現した方が相応しいフレーズも散見されるオイストラフの真骨頂が発揮された一枚であることは間違いない。懐の深い雄大な演奏です。  豊麗で伸び伸びとしたオイストラフのヴァイオリンと音楽性豊かなクリュイタンスの指揮がベスト・マッチ。ベルリン・フィルとの全曲でベートーヴェンを得意としていたクリュイタンスと、ここではフランス国立放送管弦楽団のバック、録音会場もパリの音響効果が抜群の体育館サルワグラム、もう何も云うことなし。20世紀におけるヴァイオリン協奏曲の一つの頂点を築いた、永遠の輝かしい記録がこのディスクに刻まれています。 20世紀を代表する両巨匠が共演した唯一の録音にして歴史的名盤。英国盤 SAX2315 初期盤の良好なものは入手困難。仏蘭西初期棒付きインナースリーブ。こちらはモノラル盤です。ステレオ録音盤が推薦されますが、ぜひその盤所持されている方に聞いて頂きたい逸品。モノ盤プリアンプを片チャンネルだけで再生すると奥行きを伴った臨場感感じさせる名盤です http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/

動乱★征服 カラヤン指揮ウィーン・フィル チャイコフスキー・ロメオとジュリエット、R.シュトラウス・ドンファン

何れも全体に覇気が漲っている快演。その演奏の切れの良さは、まさにこの時代ならではのもの。  ここには若い時代のカラヤンの面目があり、強引なくらいに自分の側にオーケストラを引き寄せ、好んで粘り気味の表情をつくりだすという姿勢がある。そしてカラヤンはまた、そうした表情の中でクライマックスをつくるうまさも見せる。その後のカラヤンのもののような相当に効果を意識した精緻な色彩感やテンポの動きはないにしても、若いカラヤンの意欲がはっきりと出ているところが面白い。  1950年代初頭から継続しているロンドンでのフィルハーモニア管弦楽団とのEMIへの録音に加えて、1959年からはベルリン・フィルとはドイツ・グラモフォンへの、ウィーン・フィルとはデッカへの録音がスタートし、ちょうどステレオ録音が導入されて活気付いていたレコード市場を席巻する形になりました。中でも、名プロデューサー、ジョン・カルショウとのコラボレーションによって、ウィーン・フィルと進められたデッカへの録音では、スタンダードなシンフォニーのみならず、ホルスト「惑星」のパイオニア的録音も含む多様なオーケストラ曲や綺羅星のような豪華キャストをそろえたオペラ全曲盤が続々と生み出されたのです。  デッカが1950年代半ば以降ウィーン録音の根城としたゾフィエンザールは、響きの多さのみならず、演奏会に多用され録音のためには確保しにくいムジークフェラインとは違って、細部の音に至るまで明晰に収録しようとする同社の録音ポリシーには理想的な会場で、そこでの録音は、オーケストレーションの綾や空間性を生々しく再現する骨太なデッカ・サウンドの代名詞ともなりました。セッションは、ゴードン・パリーとジェームズ・ブラウンがエンジニアを担当し、各所で花を添えるクラリネットやオーボエ、ウィンナ・ホルンなど管楽器のソロの魅惑的な音色、芳醇な弦楽パートの存在感など、ウィーン・フィルの特徴的な響きを生々しく捉えています。 通販レコードのご案内 《英 ワイド・バンド深溝 ED1 盤》GB DECCA SXL2269 カラヤン チャイコフスキー・ロミオ&ジュリエット  英国デッカ社では、1959年にEMIと契約の切れたカラヤンと契約。1965年までカルショーが後世に伝えるに相応しいカラヤン&ウィーン・フィルの名盤を、この6年間で製作することにな

熟成された濃密な男盛りを味わう*オイストラフ、マルティノン指揮フィルハーモニア管 ラロ・スペイン交響曲

通販レコードのご案内 『オイストラフがこの国を訪れたら、他のヴァイオリニストは全て太陽の前の星の如く輝きを失うであろう』と語ったトスカニーニ好みの演奏。それは『問題集の解答編を見させていただく感じ』だ。 《仏ダーク・ブルー銀文字 フラット重量盤》FR COLUMBIA FCX427 オイストラフ・マルティノン・フィルハモニア管 ラロ スペイン交響曲(190gフラット重量盤)  この演奏は、オイストラフの超絶的名演でしょう。  この時オイストラフは46歳、弾き盛りだけあって縦横無尽に歌いまくります。若干ゆっくりしたテンポですが、それがかえって細かいテクニックや芳醇なワインの様な美音を聴かせてくれます。マルティノンとフィルハーモニア管弦楽団も充実の演奏でオイストラフを上手くサポートしています。 http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-22619.jpg April 24, 2019 at 05:15AM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1094828.html via Amadeusclassics

夢幻的な名演*音質を超えて感興させる名演 リパッティ ガリエラ指揮フィルハーモニア管 グリーグ ピアノ協奏曲

通販レコードのご案内  まさにレコード芸術史上の忘れえぬべっぴん。リパッティの最初期盤は音が良い。 《英ロイヤル・ブルー金文字盤》GB COLUMBIA 33C1040 ディヌ・リパッティ グリーグ・ピアノ協奏曲  33歳で夭折した天才、リパッティが遺した歴史的録音で、自身の行く末を知っていたのか、時に疾走し、時にたゆたう緩急絶妙のテンポ変化、その結果として生まれる瑞々しい歌と躍動感が作品と一体となった稀代の名演。  リパッティが、20世紀のピアノ演奏史に燦然と輝いているのは、単衣に残された数少ない録音の素晴らさからだけではと思います。リパッティは録音に対しては何時も真剣で一枚のレコードが完成するまでは何度もテイクを重ね、それがより完成度を高めて、結果として強い説得力を生んだと云われている。  彼のピアニズムを一言で言い表すとすれば、繊細、清潔、透明、端整といった表現が相応しいと思います。例えばブザンソンのライヴを聴いて居て感じることですが、既に迫り来る死を避けがたい運命と悟ってたと思われながら、そのような苦悩を微塵も演奏からは感じさせずに、常に聴衆の方を向いていたのではと思いたくなります。  これがモノ録音しか聴くすべが無い現代でも高い支持を得ている要因では無いかと結論づけては早計でしょうか。  33歳で逝ってしまったことが、何故か、英国のジャクリーヌ・デュ・プレやイシュトヴァーン・ケルテス ― それぞれに病死ではありませんが、突然の最期として ― に重なりあう。リパッティの33歳の早すぎた死は、何枚も名盤量産するという輝かしい未来を奪い、歳月を重ねて到達する円熟の境地を与えなかったですが、このルーマニアの才能を惜しむ声は高まりこそすれ、一向に衰えずリパッティ初期盤収集に苦労します。 1947年(グリーグ)、名演、名盤。 http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-22605.jpg April 24, 2019 at 02:15AM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1094766.html via Amadeusclassics

フレッシュ*アバド ロンドン響 ヒンデミット/ヤナーチェク・シンフォニエッタ、ウェーバーの主題による交響的変容

通販レコードのご案内  率直さの漲る表現で聴かせる若き日のアバドのシャープな感性が光る一枚です。 《英ナローバンド ED4 盤》GB DECCA SXL6398 アバド ヤナーチェック・シンフォニエッタ  ヤナーチェク唯一の交響曲作品となった晩年の《シンフォニエッタ》、交響曲ふうの4楽章から成るヒンデミットの《交響的変容》を組み合わせた本盤は、アバドがデビューして間もない頃に録音した近・現代オーケストラ作品集で、その解釈は指揮者の技量もよく分かる若さと緻密な計算が見事にバランスされた快演でした。  私がクラシック音楽を聴き始めて間もなく、颯爽と若き指揮者アバドはデビューし、LPでリリースされた数々のバレエ音楽の演奏は印象に残っています。それがメキメキ頭角を現して、やがてベルリン・フィルのシェフにまで登り詰めたわけです。大病後の生まれ変わったようなスタイルに驚き、独墺大作曲家のシンフォニー等でも一定の評価を得てはいましたが、私はかつて若きアバドがロンドン交響楽団を振ってのプロコフィエフの古典交響曲、バレエ音楽「ロメオとジュリエット」抜粋、バレエ組曲「道化師」等を聴いていました。RCA盤に比べ入手しやすく、しかもコンディションも良く、バジェット価格の本盤はオーディオ再生のリファレンスによく使っています。湿度の高い時と乾燥した空気の中では、そのトランペット群の響きのニュアンスの変化を楽しんでいます。  この指揮者の作品を演奏する事への意欲とともに、非常に良いセンスと、作品の内容への完璧な理解力が備わっている演奏は、聴き続けて疲れず、聴き返して飽きない。村上春樹の『1Q84』のモチーフになって一躍注目を受けた、ヤナーチェク独特の作曲語法をアバドがしっかりと咀嚼していることが伝わってくるので、ヤナーチェク初心者の方にもぜひおすすめしたい。  初発はED3ですが、本盤スタンパーは1W/1W。 http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-11184.jpg April 23, 2019 at 11:15PM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1054286.html via Am