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新型コロナウイルス「県内1例目」の女性が退院 ― 熊本、3月24日

重篤状態から回復、県内1例目の感染者

2月22日に熊本県内で初めて新型コロナウイルスの感染が確認された20歳代の女性看護師は3月24日に退院しました。
退院した熊本市東区の託麻台リハビリテーション病院に勤務する女性看護師に発熱や全身倦怠感がない状態で、23日と24日の2回の検査で『陰性』になったことから、国の退院の基準を満たした。
熊本市では今後4週間、女性の健康観察をして、必要に応じて精神面のフォローなど日常生活に戻れるよう支援する。
梅か桜か

県内1例目の新型コロナウイルス感染者で、一時重篤化していた20歳代女性看護師には特別な治療薬の投与はなく、人工呼吸器を装着して体力の回復を待つ地道な治療が奏功した。
また、この女性と同居する60歳代の母親は20日、PCR検査で陰性と判断され、退院している。

新型コロナウイルスに効く薬はまだないのに、どうして治癒するのでしょうか

発熱や咳等の呼吸器症状が消失し、鼻腔や気管などからウイルスを検出できなくなった状況を「治癒した」と判断しています。
また、この新型コロナウイルスそのものに効く抗ウイルス薬はまだ確立しておらず、ウイルスが上気道や肺で増えることで生じる発熱や咳などの症状を緩和する目的の治療(対症療法)として、解熱剤や鎮咳薬を投与したり、点滴等が実施されています。対症療法により、全身状態をサポートすることで、この間ウイルスに対する抗体が作られるようになり、ウイルスが排除されて治癒に至ると考えられます。


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