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5月, 2019の投稿を表示しています

GB COLUMBIA 33SX1044 デニス・マシューズ モーツァルト ピアノ協奏曲17番、25番

《通販レコードのご案内》 芸を技術から解き放つ〜イギリスを代表する二人のモーツァルティアンらが、天国のモーツァルトに聴かせることだけを考えた唯一無二の感動作! 品番 34-16794 レコード番号 SX1044 演奏者 デニス・マシューズ 作曲家 ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト 指揮者 ハリー・ブレック オーケストラ ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズ 録音種別 MONO ジャケット状態 EX レコード状態 EX 製盤国 GB(イギリス)盤 グレード(協奏曲) ミディアム 販売レコードのカバー、レーベル写真 レーベル・ワンポイントガイド 《 コロムビア銀文字レーベル(Magic Notes Green with Gold Lettering) 》は緑地に金文字、あるいは銀文字がベースとなっており、中央に大きく COLUMBIA の文字が描かれ、上部にトレードマークの音符がある。イギリス・コロンビアのレーベル。 RecordLabel GREEN WITH GOLD LETTERING Recording&Weight MONO (150g) Release&Stamper - 通販レコード オーダー番号 34-16794 販売価格 4,000円 (税別) 詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。 詳細掲載ページ http://bit.ly/2wxxwnS http://img01.otemo-yan.net/usr/r/e/c/recordsound/34-16794.jpg May 31, 2019 at 10:30PM from RecordSound http://recordsound.otemo-yan.net/e1097710.html via IFTTT

録音は極上*優美な旋律と柔和な表現が忘れがたい ポリーニ、ベーム指揮ウィーン・フィル ベートーヴェン・ピアノ協奏曲第3番

通販レコードのご案内  硬質、精密が常に優るポリーニだが詩情豊かに、ベ―ム、ウィーン・フィルに合わせるように奏し、とても暖かくロマンティックな演奏に仕上がっている。 《仏ブルーライン盤》DE DGG 2531 057 ポリーニ&ベーム ベートーヴェン・ピアノ協奏曲3番  当時ベームの最もお気に入りだったピアニスト、ポリーニとの共演です。全集が計画されていたようですが、1981年にベームが他界、第1、2番を替わりにオイゲン・ヨッフムが振って変則的なカタチで完成しました。  ポリーニのピアノ演奏は、今聴いても全く文句のない完璧な演奏ではないでしょうか。ポリーニ35歳の時でポリーニらしい磨き抜かれた音と、クリアな解像度を実現する高く計算されたバランス、およびウィーン・フィルの温かくリッチな響きが相俟って、未だにこれらの作品の模範的演奏として存在しています。そして、カール・ベームの音楽とはどうだったか、興味を持って、これから聴く者に分かりやすくて魅了する録音でしょう。  録音はギュンター・ヘルマンス。ポリーニの精巧なタッチが怜悧に録られています。ステレオ録音。 1977年11月録音。優秀録音盤。ギュンター・ヘルマンスの録音。 http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-12064.jpg May 31, 2019 at 10:15PM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1065686.html via Amadeusclassics

TAS◉SXL6000 ハチャトゥリアン指揮ウィーン・フィル◯ハチャトゥリアン・ガイーヌ、スパルタカス

怒涛のごとく突き進む、有名な「剣の舞」に始まる「血沸き肉踊る」民族色豊かな音楽。 GB DEC SXL6000 アラム・ハチャトゥリアン ハチャトゥリアン・ガイーヌ ◎米ソ、冷戦真っただ中の1960年代、ハチャトゥリアンは西側での定期的な訪問の際にいくつかの録音を行った。ウィーン・フィルにとっても珍しいレパートリーに加え、作曲者本人の熱い思いが伝わってくる名演です。 GB DECCA SXL6000 アラム・ハチャトゥリアン ハチャトゥリアン・ガイーヌの商品詳細 . http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-14057.jpg May 31, 2019 at 07:10PM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e919189.html via Amadeusclassics

最初に聴く名曲名盤★カラヤン節の極み ムター、カラヤン指揮ベルリン・フィル◆モーツァルト「ヴァイオリン協奏曲3・5番」

 カラヤンの録音で一番充実しているのは1980年代のデジタル録音。再録音の多いチャイコフスキー、ドヴォルザーク、ベートーヴェンと1970年代の演奏は緊張感が違うと思う。円熟してカラヤン節の極みとでも言える。レコード録音の壺を先天的に把握していたカラヤンのオーケストラの鳴らしっぷりは、ダイナミック・レンジが非常に大きい。ノイズに埋もれないレコード録音の理想を手に入れて、弱音部では繊細きわまりない音楽を作り出し、強奏部分では怒濤の迫力で押してくる。その較差、落差と云ってもいいのかな、他の指揮者ではなかなか見られないカラヤン流の演出。  ベルリン・フィルの迫力も頂点に達している。個々の楽器が当然のように巧いし、全体がよく揃っている。ムターもカラヤンの意図を良く理解している。カラヤンの教えに忠実に弾いているのか、二人共に同じ目標を目指していたからか、現在のムターのスタイルも延長線上にあるのでカラヤンの美点を吸収したのかもしれない。 通販レコードのご案内 《仏ブルーライン盤 仏製見開きジャケ》FR DGG 2531 049ムター モーツァルト・ヴァイオリン協奏曲3&5番  現役最高峰ヴァイオリニストの一人アンネ=ゾフィー・ムター、15歳にしてカラヤン&ベルリン・フィルと録音した鮮烈なモーツァルト。カラヤンの秘蔵っ子ムター Anne-Sophie Mutter は十代 前半から、カラヤンと共演を重ね、数々の名協奏曲を録音してきました。 カラヤンマニアの私もつられて彼女の LP/CD を何枚か購入しました。近年少し太めの体系となり、ストラディ締め上げています。 http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-8507.jpg May 31, 2019 at 04:00PM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1041394.html via Amadeusclassics

高麗青磁の危ういまでにつきつめた美しさ*チョン・キョンファ ラドゥ・ルプー フランク/ドビュッシー・ヴァイオリンソナタ

通販レコードのご案内  天に向かって音符がカーブを描いている。 《英ナローバンド ED4 盤》GB DECCA SXL6944 チョン・キョンファ フランク/ドビュッシー・ヴァイオリンソナタ  ティボーは別格として、ここには絶好調の頃の彼女の壮絶な美しさがある。その切れるような美意識と鮮やかな情感で光の中を駆け抜けるように通り過ぎていく音楽。チョン・キョンファ(鄭京和)、29歳の時に録音されたこのソナタ2曲は少々線の細い音質ではあるが女性的な繊細さと彼女ならではのダイナミックさが感じられる。  鄭京和が日本に登場したのは1971年のプレヴィン指揮ロンドン交響楽団来日公演のソリストとして前年に DECCA に録音したばかりのデビュー・アルバム、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を引っさげての登場だった。東洋人の少女が世界レーベルで録音したことは、当時においては眼を見張ることだった。日本からも多くの若手ヴァイオリニストを輩出していたものの、ヨーロッパのメジャー・オーケストラとの共演、ましてレコーディングなどは、まだまだ考えにくかったから当時の日本の音楽関係者は必ずしも韓国の新進女性ヴァイオリニストを素直には歓迎できなかったようです。  しかし「レコード芸術」等の音楽雑誌に掲載されたチョン・キョンファに関する記事を読んでいて感じたものは、諏訪内晶子さんがチャイコフスキー国際コンクールで優勝し蘭PHILIPSから素敵なレコードが発売された時も似ていた。何かと嫉妬もあるのでしょうが、『音楽家』として見れないものでしょうかね。  1977年ロンドンでの録音。この演奏は、まさに高麗青磁の危ういまでにつきつめた美しさを想わせるものです。ラドゥ・ルプーのピアノがまたとてもよい。ヴァイオリンの音色に寄り添うことに徹底している。その暖かい和声の光は、冷たいまでに硬質で精密な肌合いのチョンの美音をほのかに浮かび上がらせる。そして、そのリリシズムに満ちた響きが、次第にチョンの感情を高ぶらせ激情に狂わせているのです。  だからといって、その音楽はあくまでも気高く気品に満ちています。それがドビュッシーだから尚更感じられることになったのでしょうが、これがリードとサポートでしょう。  チョン・キョンファ29歳の時に録音された、高麗青磁の危ういまでに線の細い硬質な音質ではあるが女性的な

指揮者として作曲家として新機軸で聴かせたブラームス★ffss マゼール指揮クリーブランド管ブラームス・交響曲全集

若々しい指揮者の手腕と作曲家の目が大胆でスリリングに  マゼールの卓越した楽譜の読みと、それを十全に表出するクリーヴランド管弦楽団の技術が相俟って、極めて明晰で解像度の高いブラームスが提示されている。  アメリカ人のロリン・マゼールは、1930年にパリで生まれ、5歳からバイオリン、7歳から指揮を学び、8歳のときに指揮者としてデビューしました。若くしてアメリカの主要なオーケストラを指揮したあと、世界を代表するオペラハウス、オーストリアのウィーン国立歌劇場の総監督や、アメリカで最も古い歴史を持つオーケストラ「ニューヨーク・フィルハーモニック」の音楽監督を務めました。  英デッカによって収録された、このブラームス交響曲全集は、1972年にクリーヴランド管弦楽団の常任に就任したマゼールが満を持して、75、76年にかけて録音したブラームスの全集で発売は76年。マゼール40代半ば、ウィーン・フィル・ニューイヤー・コンサートでウィリー・ボスコフスキーの後任を引き受けた期間のヴァイオリンを弾きながら指揮すぐ姿は素晴らしかった。優れたヴァイオリンの腕前で名ヴァイオリニスト・ヨアヒムの助言を得ながら作曲を進めたブラームスの音楽でのヴァイオリンの扱いに於いて演奏効果を熟知した圧倒的なオーケストラの鳴らし方が見事です。この時期のマゼールならではの緻密な音響と、徹底的に追求されたフォルムの美感や、細部に至るまで掘り起こされる音楽情報の豊富さが印象的なものです。  特に、常に克明な拍節感をもって提示される低弦の響きがもたらす、古典的とさえいいたくなる軽快さには情緒派の演奏とは対照的なマゼールのブラームス観が如実に伺われます。カラヤンから始まり、フルトヴェングラー、ワルター、セル、アーベントロート、ベーム、ザンデルリンク、ショルティなどなど、トレンドの指揮者の新しい録音も聞いていて全て惚れ惚れしてしまっていますが、聴いているうちにブラームスを聴いているというよりは指揮者を聴いているような感覚となっている、ドイツ音楽の伝統の中にある魅力です。60年代とがらりとスタイルを変えたマゼールのベートーヴェンと並び、70年代を代表する録音で、恰幅が良く極めてバランスの良い音楽を作り上げています。作曲家でもあるマゼールは、ブラームスの複雑なリズム構造を見通し良く表現。交響曲のがっしりとした枠組みを押

赤ステ★ハイドンをより自然に近づけ心暖まる★ヨッフム指揮ベルリン・フィル ハイドン:交響曲第88番《V字》&第98番

今後も聴き継がれていくであろう素晴らしいレコード 重量盤 Haydn: Sinfonien Nr.88 G-DUR, Nr.98 B-DUR - Berliner Philharmoniker - Eugen Jochum - Deutsche Grammophon SLPM138782 ―― わたしは数々、作曲家を幅広く聴くようになってハイドンは楽しくなりました。それはLPレコード時代に録音されたものがどうアピールされたかにもよるでしょうが、演奏者やハイドンを学んだ作曲家たちは楽譜に描かれている事柄に感銘を受けて表現をしたいと思うのだろう。 ハイドン以前の作曲家の作品は違った世界観のあるもので、ハイドンを知らない作曲家だけが、その後また違う世界観を見せてくれているのでしょう。 ヨッフムの音色は極めてドイツ的、ここでのベルリン・フィルの音色にもフルトヴェングラー時代の音色が残っていると思われます。インターナショナル化する前のベルリン・フィルの純ドイツ的な響きが素晴らしく、実に深みのある音色です。エンジニアはギュンター・ヘルマンス、彼らしい少し固めの音質の優秀録音。 演奏も味わい深く、極めて内容のあるハイドンになっていて響きにコクがあります。60代はじめの頃のヨッフムはきびきびとした音楽の運びの中に、祈りにも似た歌を奏でていきます。ゲルマン的なハイドンを好まれる方には最適の一枚でしょう。 ハイドン創造の原点はここにありと云わんばかりの錯覚を起こさせる稀有な名演。 ヨッフムは生涯一貫してブルックナーに愛情を注いできたといって過言ではない人であり、残された録音の多さにもそれは示されている。有名な2つの全集(バイエルン放送響&ベルリンフィルとのグラモフォン盤。ドレスデン・シュターツカペレとのEMI盤)の他に、モノ時代に数点在ると言う。 録音は1958~67年のステレオ録音。ベルリンのイエス・キリスト教会とミュンヘンのヘルクレスザールの二箇所で行われた録音セッションが行われている。本盤は、そうしたブルックナー全集制作の最中、バイエルン放送交響楽団と収録したハイドンです。 ドイツ的な風合いの再現という意味では、質実剛健なサウンドによるヨッフムのハイドン演奏の面白さがダイレクトに迫ってきます。長らく名盤の地位を保っているが、今後も聴き継がれていくで

最高の子守唄◉パブロ・カザルス、ジャック・ティボー、アルフレッド・コルトー◯シューベルト・ピアノ三重奏

通販レコードのご案内  一度聴けば、録音の古さを忘れた頃には再び、聴きたく成る。たくさんの音楽を聴いたらリセットするために在る音盤、音盤人生を終える時まで手放さない音盤。 《歴史的名演盤》FR VSM COLH12カザルス・トリオ シューベルト・ピアノ三重奏  カザルスが1926、28年に録音したティボーとコルトーと入れた歴史的名盤。EMI 社の SP からの復刻が成功していてカザルスだけでなく、共演したティボー、コルトーも正確に捉えられている。  弾けるようなイキのよさ、三者のそれぞれの個性がぶつかり合うスリリングさは時代を超えてリスナーを刺激する。華麗なパッセージがきらめきながら空間を埋め尽くしていく。ここでのカザルスは率直で雄々しい。そして、このトリオに繊細さと優しさを与えているのがコルトーか。最初はピアノは遠慮気味かと思ったが、聴けば聴くほど存在感が増してくる。軽やかでキビキビした演奏が心地よいと思わせる好例の演奏。モノラル録音。 http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-8781.jpg May 31, 2019 at 03:00AM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e941053.html via Amadeusclassics

GB EMI ASD3776 エッシェンバッハ ロンドン・フィル モーツァルト ピアノ協奏曲9番、27番

《通販レコードのご案内》 カラヤンがベルリン・フィルとベートーヴェンのピアノ協奏曲の録音をスタートさせたものの、たちぎれになって10年。 品番 34-21060 商品名 GB EMI ASD3776 エッシェンバッハ モーツァルト・ピアノ協奏曲9番/27番 レコード番号 ASD3776 演奏者 クリストフ・エッシェンバッハ 作曲家 ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト 指揮者 クリストフ・エッシェンバッハ オーケストラ ロンドン交響楽団 録音種別 STEREO ジャケット状態 M- レコード状態 EX++ 製盤国 GB(イギリス)盤 グレード(協奏曲) ミディアム 販売レコードのカバー、レーベル写真 レーベル・ワンポイントガイド 《 モノクロ切手 白枠 》はセミサークルレーベルのニッパーの部分が四角い縁取りで囲まれ、ちょうど切手(スタンプ)のように見えるためです。このスタンプ・ドッグ(ニッパー)・ラベル(ER3)は、郵便切手が白黒(モノクロ)になります。番号で見ると、ASD2470あたりから2750あたりまではカラー・ドッグ(ニッパー)がオリジナルでこれ以降は、モノクロのスタンプ・ドッグが初版ということになるらしい。この、ASDシリーズの半円ニッパー(ハーフムーン)とスタンプ(カラー、モノクロ両方とも)ドッグ(ニッパー)のLPは盤自体のクオリティがとても高く、ばらつきも少なく優秀なプレス技術といえます。 RecordLabel "W&B STAMP DOG" WITH BLACK LETTERING Recording&Weight STEREO Release&Stamper - 通販レコード オーダー番号 34-21060 販売価格 3,000円 (税別) 詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。 詳細掲載ページ http://bit.ly/2YZtVLt http://img01.otemo-

共演者も豪華*無上の創造芸術 カザルス&シュナイダー マールボロ祝祭管 バッハ・ブランデンブルク協奏曲全曲

歴史の中から楽譜を拾い上げ「チェロの旧約聖書」へと育てた男。 《米 ダーク・ブラウン、ゴールド 6eyes 盤》US COLUMBIA M2S731 カザルス&シュナイダー バッハ・ブランデンブルク協奏曲(全曲)  太陽にも大地にもたとえられるのは、平和だなぁと感じさせるから。ゴリゴリした通勤電車から開放されて職場に駆け込む前に、ほんの20分時間を作って聴いたらどんなに活き活きと一日をやり抜けるだろう。  チェロの神様、パブロ・カザルスは、スペインのカタロニア地方ヴェンドレル生まれ。4歳でピアノ、ヴァイオリン、フルートを演奏し、11歳の時にチェロに出会った。カザルスの母は息子の才能を見抜き、音楽家への道を歩ませ、のちにバルセロナでガルシアに師事した。13歳の時に忘れ去られていたバッハの無伴奏チェロ組曲を発見。12年後に発表し大きな反響を呼ぶ。 ― 13歳のときにバルセロナの薄汚い楽譜店でこの無伴奏の楽譜偶然発見、古い昔の練習曲と言われた通りに徹底的に貪りつくまで研究、納得して披露したときは25歳になっていた。その頃にはこの楽譜は単なる練習曲だろうと、チェロ音楽の聖典だろうと夢中になれる音楽だったろう。ちなみに、カザルスが初めて全曲をレコードにしたのは、彼は60歳になっていた。少年時代からの思い出で、平和な気持ちになれたことだろう。録音は2番、3番が最初の年、特徴的な1番と6番を挟んで、1936年から39年までの3年をかけた。その意図するところを聴きとって貰いたい。  1920年にバルセロナ・カザルス管弦楽団を設立して指揮活動も始めたが、1939年にスペインが独裁フランコ政権に支配されると、これに抗議してすべての公開演奏を拒否し、寒村プラードに閉じこもった。しかし、第2次世界大戦終結後間もなく、1947年のバッハ生誕200年に世界中の音楽家がカザルスのもとを訪れ、プラード音楽祭が開催された。その後、母の故郷でプエルト・リコ・カザルス音楽祭、更にマールボロ音楽祭を毎年のように開催し、カザルスはそこで指揮棒を持って数々の名演を繰り広げていた。  マールボロ音楽祭は若手音楽家と著名音楽家と共同で行われる膨大な音楽祭で、公演は1週間あたり60回から80回のリハーサルの後、約5週間、毎週末に行われる音楽祭です。その音楽祭は米 CBS と米 COLUMBIA

知の勝るバッハ演奏はつまらない◉シューリヒト指揮フランクフルト放送響◯J.S. バッハ・管弦楽組曲 No.2,No.3

通販レコードのご案内  シューリヒトの真価が発揮された隠れた名盤。仰々しい解釈ではないが、この演奏でなければと一定の評価をする方々も多い名演です。 《ダーク・グリーン盤》FR Concert Hall Society M2231 カール・シューリヒト バッハ・管弦楽組曲 2&3番  シューリヒトが晩年に数々の録音を残したコンサート・ホールの中の1枚。 ― この会社がなければシューリヒトのモーツァルト、ヨハン・シュトラウスなども聴けなかったわけで、それだけでもこの会社は偉い!  このバッハも古楽器全盛のこの曲の録音の中でも少しも古くさくなく理知的な演奏で、いささかも媚びを売らない格調の高さ超一流の芸術と言えるでしょう。 http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-16652.jpg May 30, 2019 at 05:30PM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e945214.html via Amadeusclassics

この胸のときめきを◉プレヴィン指揮ロンドン響◯ベルリオーズ・序曲集

通販レコードのご案内  芸風の幅広さと、音楽造りのスマートさに大いに共感した。 《クアドラフォニック盤》GB EMI ASD3212 プレヴィン ベルリオーズ・序曲集  「オーケストラのある夜会」に代表されるような痛烈な風刺で彩られた音楽評論から、「管弦楽法」のような教育的著作までベルリオーズは作曲以外にも文筆活動を熱心に行ったことは良く知られています。  ベルリオーズの興味は音楽とドラマの結合にあったので、オペラなどの序曲として構想されながら肝心のオペラは完成せずに序曲だけが残ったというパターンが非常に多く、この《序曲集》の5曲は同様の背景を持っています。アルバムの曲順ではなく曲の成立から順に追うと ― 序曲「宗教裁判官」 ( Side B-2 ) オペラの序曲として作曲されたものですが、このオペラは結局は完成せず、その多くの素材は「幻想交響曲」の中に流用された。ベルリオーズの最も初期の作品の一つです。 序曲「ローマの謝肉祭」 ( Side A-3 ) ベルリオーズの管弦楽作品としては最も有名な作品です。歌劇「ベンヴェヌート・チェッリーニ」の第2幕への序曲として書かれたものでしたが、その評判があまりにもよかったので後に独立した作品として序曲「ローマの謝肉祭」と呼ばれるようになりました。サルタレロ ― メンデルスゾーンのイタリア交響曲の終楽章が《サルタレロ》様式 ― という独特なリズムで爆発的なクライマックスが築かれるこの作品は管弦楽法の大家と言われたベルリオーズの真骨頂が発揮されています。 序曲「海賊」 ( Side A-1 ) この作品は何度も改訂され、最終的にはバイロンの「海賊」を下敷きにして完成されたようです。ただし、その文学作品とこの音楽との間にどのような結びつきがあるのかはそれほど明瞭ではありません。おそらくは、活動の場所を英国に広げようという意図があったのでしょうが、結果的にはあまり上手くいかなかったのか、これもまた序曲だけの演奏会用の作品です。 歌劇「ベアトリスとベネディクト」 序曲 ( Side A-2 ) 歌劇「ベアトリスとベネディクト」の第1幕への序曲。 歌劇「ベンヴェヌート・チェッリーニ」 序曲 ( Side B-1 ) 歌劇「ベンヴェヌート・チェッリーニ」の第1幕への序曲。  この盤の後にもプレヴィンは再三ベルリオーズの《

若さの発露が優っている◉ポリーニ、ベーム指揮ウィーン・フィル◯ベートーヴェン・ピアノ協奏曲第4番

通販レコードのご案内  華々しいこの曲の随所に聴かれるフレーズは粒立ったピアノのタッチに思わずため息が出てしまう。 《ブルーリング盤》DE DGG 2530 791 マウリツィオ・ポリーニ ベートーヴェン・ピアノ協奏曲  当時ベームの最もお気に入りだったピアニスト、ポリーニとの共演です。  しかし、この4番は物足りない。全集が計画されていたようですが、1981年にベームが他界、第1、2番を替わりにオイゲン・ヨッフムが振って変則的なカタチで完成しました。ベームはバックハウスとの火花を散らした録音があるし、ポリーニは15年後にアバドとの全集があるので全集が完成しなかったことは残念とは思えませんね。  録音はギュンター・ヘルマンス。ポリーニの精巧なタッチが怜悧に録られています。1976年6月、ステレオ録音。1976年初発。 http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-16782.jpg May 30, 2019 at 10:00AM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e936373.html via Amadeusclassics

熟成された濃密な男盛りを味わう*オイストラフ、マルティノン指揮フィルハーモニア管 ラロ・スペイン交響曲

通販レコードのご案内 『オイストラフがこの国を訪れたら、他のヴァイオリニストは全て太陽の前の星の如く輝きを失うであろう』と語ったトスカニーニ好みの演奏。それは『問題集の解答編を見させていただく感じ』だ。 《仏ダーク・ブルー銀文字 フラット重量盤》FR COLUMBIA FCX427 オイストラフ&マルティノン ラロ・スペイン交響曲  この演奏は、オイストラフの超絶的名演でしょう。  この時オイストラフは46歳、弾き盛りだけあって縦横無尽に歌いまくります。若干ゆっくりしたテンポですが、それがかえって細かいテクニックや芳醇なワインの様な美音を聴かせてくれます。マルティノンとフィルハーモニア管弦楽団も充実の演奏でオイストラフを上手くサポートしています。 http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-20729.jpg May 30, 2019 at 07:00AM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1057078.html via Amadeusclassics

夢幻的な名演★音質を超えて感興させる名演 リパッティ カラヤン指揮フィルハーモニア管 グリーグ&シューマン・ピアノ協奏曲

通販レコードのご案内  まさにレコード芸術史上の忘れえぬべっぴん。 《仏ダーク・ブルー金文字 フラット盤》FR COLUMBIA FCX322 ディヌ・リパッティ グリーグ&シューマン・ピアノ協奏曲  33歳で夭折した天才、リパッティが遺した歴史的録音で、自身の行く末を知っていたのか、時に疾走し、時にたゆたう緩急絶妙のテンポ変化、その結果として生まれる瑞々しい歌と躍動感が作品と一体となった稀代の名演。  リパッティが、20世紀のピアノ演奏史に燦然と輝いているのは、単衣に残された数少ない録音の素晴らさからだけではと思います。リパッティは録音に対しては何時も真剣で一枚のレコードが完成するまでは何度もテイクを重ね、それがより完成度を高めて、結果として強い説得力を生んだと云われている。  彼のピアニズムを一言で言い表すとすれば、繊細、清潔、透明、端整といった表現が相応しいと思います。例えばブザンソンのライヴを聴いて居て感じることですが、既に迫り来る死を避けがたい運命と悟ってたと思われながら、そのような苦悩を微塵も演奏からは感じさせずに、常に聴衆の方を向いていたのではと思いたくなります。  これがモノ録音しか聴くすべが無い現代でも高い支持を得ている要因では無いかと結論づけては早計でしょうか。  33歳で逝ってしまったことが、何故か、英国のジャクリーヌ・デュ・プレやイシュトヴァーン・ケルテス ― それぞれに病死ではありませんが、突然の最期として ― に重なりあう。リパッティの33歳の早すぎた死は、何枚も名盤量産するという輝かしい未来を奪い、歳月を重ねて到達する円熟の境地を与えなかったですが、このルーマニアの才能を惜しむ声は高まりこそすれ、一向に衰えずリパッティ初期盤収集に苦労します。 http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-8836.jpg May 30, 2019 at 04:00AM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1050798.html via Amadeusclassics

色彩感と躍動感にあふれる輝かしい*生命の跳躍 シャルル・ミュンシュ フランス国立管 ドビュッシー・海、夜想曲

通販レコードのご案内  やりたいことを突き詰めたかのような《海》、真昼間のエネルギーを感じさせる《夜想曲》。 《仏レッド黒文字盤》FR FESTIVAL CLASSIQUE FC408 シャルル・ミュンシュ ドビュッシー・海  ミュンシュの輝かしい盤歴の中で、数では上位に入る「海」は確認されただけでも10種以上存在しています。1968年11月に亡くなったミュンシュ最晩年の録音であり、複数ある録音のうちの最後を飾る珠玉の演奏です。  ミュンシュが生涯に取り上げた数多くの曲の中でもとりわけ気に入っていたのがこの「海」であり、最晩年のこの演奏でも老いた感じは一切なく、むしろ溌剌とした表情や、内容を深く抉る彼らしい演奏を聴きとることができます。もちろん水面が穏やかな海では決してなく、水面下に想像を絶する蠕動を湛えたかのような動的な流れを伴った表現は圧巻の一言です。やはりこの真昼間のエネルギーを感じさせる「海」は別格で、やりたいことを突き詰めたかのような、ある意味完遂されたミュンシュの音楽は聴く者を魅了して止みません。フランス国立放送管弦楽団も意図をよく理解し、他のレーベルのスタジオ録音とは違った反応の良さもこの盤も聴きどころでしょう。  音質的には“コンサート・ホール”の録音自体の質は千差万別とはいえ、弦楽器や管楽器の生々しさや、繊細な響きを本盤では鮮度の高い音で堪能できました。特に当時の管楽器の音色は出色です。押し出しと音の厚みを味わうことができます。フランス・プレス盤、ステレオ録音。仏ADFディスク大賞特別賞受賞(1969年)。 1968年2月パリでのセッション、ステレオ録音。 ■CONCERT HALL SOCIETY 原盤 http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-16260.jpg May 30, 2019 at 12:30AM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1065016.html via Amadeusclassics

《バレンタイン向き》恋すれば良い演奏ができる◉アモイヤル メンデルスゾーン・ヴァイオリン協奏曲

冒頭の有名なメロディーは「世界一美しい音で弾く!!」 「メンデルスゾーンのことは、どれくらい知っていますか?メンデルスゾーンを弾くときは、その人を想って心臓がトクトクします」 アモイヤルは良い演奏をするためには、楽譜を上手に読むだけではなくて作曲家のことを知らなければいけないと説く。 「あなたは繊細な感覚を持っていて、この曲の美しさを感じているけれど、この曲のどこが美しいのか?自分が演奏しているものは何なのか?ということをわかっていない。あなたの演奏は、音符の列にしか聴こえない」 ただそれは、作曲家の生い立ちを学習するということではなくてメンデルスゾーンについて調べて彼の理解を深める事で、恋愛感情を持つほどに好きになれというのです。 品番 34-18078 商品名 FR ERATO STU70803 ピエール・アモイヤル メンデルスゾーン・Vn協奏曲 レコード番号 STU70803 演奏者 ピエール・アモイヤル 作曲家 フェリックス・メンデルスゾーン 指揮者 テオドール・グシュルバウアー オーケストラ バンベルク交響楽団 録音種別 STEREO ジャケット状態 EX レコード状態 EX 製盤国 FR(フランス)盤 カルテ(協奏曲) BLUE&WHITE WITH BLACK LETTERING、STEREO (120g)、Release 1973 http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-18078.jpg May 29, 2019 at 09:20PM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e898055.html via Amadeusclassics

活力を汲む*生を前向きに歩むための導きの糸 ベーム指揮ベルリン・フィル モーツァルト・交響曲40番/41番「ジュピター」

淡々として渋み深く、やわらかな歌にみちあふれていながら、それがきびしい造型感と手を結び合っている。  ベームはモーツァルトの演奏に精魂傾けてきた人である。モーツァルトとともに老い、モーツァルトとともに若返りつつ、ベームは指揮者としての齢を重ねてきた。 わたしが長年、彼に捧げてきた愛情のすべてを彼は千倍にもしてわたしに報いてくれた。彼はいつもわたしに、苦難のときでも決して自分の職業に絶望しないようにと、勇気を授けてくれた。彼は、新しい行為におもむくとき、いつも活力を汲むことのできる霊泉のような存在である と、 ベームはモーツァルトについて 語っている。 JP DGG SMG2007 ベーム・ベルリンフィル モーツァルト 交響曲40&41番(輸入メタル使用盤)  モーツァルトを愛する方で、この言葉に同感される方は大いに違いないと思うが、このレコードの演奏を聴くと、ベームの言わんとするしたことが何倍もの重みになって、こちらの心に伝わってくる。  ベームにとってモーツァルトは、つねに生を前向きに歩むための導きの糸なのである。何歳になっても、それがなおさらそうであり続けるというのは、なんと素晴らしいことであろう。「永遠のモーツァルト」という形容を、この演奏に冠したい。ステレオ録音。  終生モーツァルトを愛した巨匠ベームのモーツァルトへの情熱が伝わるモダン楽器オーケストラ演奏です。独墺系の伝統ともいうべき大柄で堅固なスタイルによるモーツァルト演奏は、独自の魅力を伴って印象深いものがあります。正確無比なテンポ感と確信に満ちた造型による演奏は、古楽器演奏が全盛となった現在でも全く色褪せることがない名演です!! 1961年12月(40番)、1962年3月(41番)ベルリン、イエス・キリスト教会でのヴォルフガング・ローゼによる名演、名盤。 モーツァルト円熟期の傑作ですから滋味というか深味求められますが録音含めて本盤以外思い浮かばない。 http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-21772.jpg May 29, 2019 at 06:15PM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-ya

IT COLUMBIA QCX10357 ヴァルター・ギーゼキング ピアノ曲集

《通販レコードのご案内》 モーツアルトの演奏に欠かせないフレージング、アゴーギクは抜群、素晴らしい演奏です。 品番 34-18269 レコード番号 QCX10357 演奏者 ヴァルター・ギーゼキング 作曲家 ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト   フレデリック・ショパン   ロベルト・シューマン   フェリックス・メンデルスゾーン   エドヴァルド・グリーグ   クロード・ドビュッシー   アレクサンドル・スクリャービン   モーリス・ラヴェル 録音種別 MONO ジャケット状態 EX レコード状態 EX 製盤国 IT(イタリア)盤 グレード(器楽) ミディアム 販売レコードのカバー、レーベル写真 レーベル・ワンポイントガイド 《 コロムビア銀文字レーベル(Magic Notes Dark Blue Silver Lettering) 》は紺地に金文字、あるいは銀文字がベースとなっており、中央に大きく COLUMBIA の文字が描かれ、上部にトレードマークの音符がある。イタリア・コロンビアのレーベル。 RecordLabel DARK BLUE WITH SILVER LETTERING Recording&Weight MONO (180g) Release&Stamper 6N/10N 通販レコード オーダー番号 34-18269 販売価格 8,000円 (税別) 詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。 詳細掲載ページ http://bit.ly/2wr4DK5 http://img01.otemo-yan.net/usr/r/e/c/recordsound/34-18269.jpg May 29, 2019 at 03:00PM from RecordSound http://recordsound.otemo-yan.net/e1097527.html via IFTTT

最初に聴く名曲名盤★カラヤン節の極み ムター、カラヤン指揮ベルリン・フィル◆モーツァルト「ヴァイオリン協奏曲3・5番」

 カラヤンの録音で一番充実しているのは1980年代のデジタル録音。再録音の多いチャイコフスキー、ドヴォルザーク、ベートーヴェンと1970年代の演奏は緊張感が違うと思う。円熟してカラヤン節の極みとでも言える。レコード録音の壺を先天的に把握していたカラヤンのオーケストラの鳴らしっぷりは、ダイナミック・レンジが非常に大きい。ノイズに埋もれないレコード録音の理想を手に入れて、弱音部では繊細きわまりない音楽を作り出し、強奏部分では怒濤の迫力で押してくる。その較差、落差と云ってもいいのかな、他の指揮者ではなかなか見られないカラヤン流の演出。  ベルリン・フィルの迫力も頂点に達している。個々の楽器が当然のように巧いし、全体がよく揃っている。ムターもカラヤンの意図を良く理解している。カラヤンの教えに忠実に弾いているのか、二人共に同じ目標を目指していたからか、現在のムターのスタイルも延長線上にあるのでカラヤンの美点を吸収したのかもしれない。 通販レコードのご案内 《独ブルーライン盤》DE DGG 2531 049 カラヤン&ムター モーツァルト・ヴァイオリン協奏曲3・5番  現役最高峰ヴァイオリニストの一人アンネ=ゾフィー・ムター、15歳にしてカラヤン&ベルリン・フィルと録音した鮮烈なモーツァルト。カラヤンの秘蔵っ子ムター Anne-Sophie Mutter は十代 前半から、カラヤンと共演を重ね、数々の名協奏曲を録音してきました。 カラヤンマニアの私もつられて彼女の LP/CD を何枚か購入しました。近年少し太めの体系となり、ストラディ締め上げています。 http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-7019.jpg May 29, 2019 at 02:45PM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1041386.html via Amadeusclassics

彫りが深く豊かな歌に溢れた演奏と透明感がある録音◉ジュリーニ指揮フィルハーモニア管◯チャイコフスキー・交響曲6番《悲愴》

通販レコードのご案内   この心地よさはジュリーニならでは、曲の美しさを堪能するには最適な演奏でしょう。「悲愴」というタイトルに即して歌い上げるフリッチャイやマルケヴィッチのようなデモーニッシュさはありませんが、安心してそのメロディーに身を浸すことが出来ます。 《英ブルー・アンド・シルヴァー、オリジナル盤》GB COLUMBIA SAX2368 ジュリーニ チャイコフスキー・交響曲6番「悲愴」   歌に溢れながら気品があり、官能に溺れすぎずいやらしくならないところはジュリーニの真骨頂でしょう。  レッグは1954年に目をかけていたカラヤンがベルリンに去ると、すぐさま当時実力に見合ったポストに恵まれなかったクレンペラーに白羽の矢を立て、この巨匠による最良の演奏記録を残すことを開始した。レッグが EMI を去る1963年まで夥しい数の 正に基準となるようなレコード がレッグ&クレンペラー・フィルハモニアによって生み出された ― と同時に39歳で名門ミラノ・スカラ座の音楽監督に就任していた カルロ・マリア・ジュリーニ にも密かに目を付けていた。  レッグとジュリーニの出会いは、まさに基準となるようなオペラ作りからスタートしたと言っても過言でない!!その証左として、クレンペラー盤に先んじる形で、モーツァルトの フィガロの結婚&ドン・ジョバンニ 等々の英コロンビアを代表する名盤が、世に送り出された。本盤はその勢いと余力でレッグ&ジュリーニ・フィルハーモニア管が作り出した名盤と云えると思います。ジュリーニのこの後の活躍が本盤からハッキリ窺えます。イギリス・オリジナル盤、ステレオ録音。ウォルター・レッグの製作。 1959年6月ロンドン、キングズウェイ・ホールでの優秀録音、名演、名盤 http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-21480.jpg May 29, 2019 at 11:00AM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1078486.html via Amadeusclassics

洗練度では、この曲の代表盤◉ビクトリア・デ・ロス・アンヘレス カントルーブ:オーヴェルニュの歌

通販レコードのご案内  代表盤とされるダヴラツと比べ洗練度では上回っている。 《初期プレス盤》AU EMI OASD2826 ビクトリア・デ・ロス・アンヘレス 歌曲集 オーヴェルニュの歌(カントルーブ)、愛と海の詩(ショーソン) 1973年初発。優秀録音で知られる一枚。声、オーケストラ共に艶が有り、鮮度感に溢れ生き生きとした生命力を感じさせる音。 ネラ・ダヴラツと並ぶこの曲の代表盤。洗練度ではこちらが上でしょう。 品番 34-14619 レコード番号 OASD2826 作曲家 ジョゼフ・カントルーブ 演奏者 ビクトリア・デ・ロス・アンヘレス 指揮者 ジャン=ピエール・ジャキヤ オーケストラ コンセール・ラムルー 録音種別 STEREO http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-14619.jpg May 29, 2019 at 07:00AM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e925748.html via Amadeusclassics

鮮烈、鮮明な音質で味わえる名演★オリジナル クレンペラー指揮フィルハーモニア管・メンデルスゾーン&シューマン:交響曲4番

通販レコードのご案内  クレンペラーのレコードを聴く時は「音楽を楽しもう」というのではなく「偉大な精神との交流」のつもりにならないといけない。そうでないと、とても付き合いきれない。 《英国初出、アミコロ盤》GB COLUMBIA SAX2398 オットー・クレンペラー メンデルスゾーン・交響曲4番「イタリア」/シューマン・4番 ❖LP リリース時から一貫して評価の高いクレンペラーのメンデルスゾーンとシューマン。大きなスケールの中に、たくましく美しく描かれる独特のロマンティシズムは見事なもので、『イタリア』の解釈は慌てずはしゃがず。メンデルスゾーンらしい品位を保ちながら、各パートのやりとりを際立たせて作品の情報量の多さと面白さを満喫させます。  シューマンの4番では、欠点の散見されるオーケストレーションに配慮して効果的な改変を試みており、第1楽章後半など無類の高揚感でまとめあげています。  何ものにも揺るがない安定感と、確かに古いスタイルながら純粋にスコアを再現した音が、本盤には一杯詰まっている。オーケストラの配置が第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンが指揮者の左右に配置される古いスタイルで、包み込まれるような感覚はステレオ録音で聴く場合には、やはり和音の動きなどこの配置の方が好ましい。本盤を聴くとクレンペラーが作り出す「偉大な精神の創造 ― スローテンポの音作り ―」によって隠れていた音符が一音一音浮かび上がってきます。  この時代はモノーラル・テイクとステレオ・テイクが同時進行していました。モノーラルはダグラス・ラター、ステレオはクリストファー・パーカーと、それぞれ違うプロデューサーが担当していました。❖ http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-19721.jpg May 29, 2019 at 03:00AM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1008232.html via Amadeusclassics

絢爛絵巻★音楽で描く帝国の存亡 バルビローリ指揮フィルハーモニア管 エルガー・エニグマ変奏曲、コケイン序曲

通販レコードのご案内  力押しのない、無理のないテンポ、極めて丁寧な音楽展開で、暖かみのある歌でもって作品を描く。 《蘭モノクロ切手盤》NL EMI ASD548 ジョン・バルビローリ エルガー・創作主題による変奏曲「エニグマ」Op.36,序曲「コケイン」Op.40 ❖19世紀末、そろそろ落日を迎える大英帝国の「威厳」と「過去の栄光」が交錯する30分の音楽パノラマみたいな色彩が強い。この曲特有なノスタルジックな美しさを全面に出していて、その意味ではしみじみとした味わいがあって、ほどよいホールトーンを含んだ端正で透明感のある響き。まさに英国音楽を堪能させてくれるという感じです。❖ http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-14707.jpg May 29, 2019 from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1008477.html via Amadeusclassics

ピアノが好きな人なら是非とも持っておくべき一枚◉ウラディーミル・ホロヴィッツ◯ホロヴィッツ・イン・モスコー

通販レコードのご案内  ピアノは無機的な楽器であるために、奏者の人となりがよく音に現れます。年齢を感じさせない男性ピアニストの魅力をもろに出したような凄まじい大音響に驚嘆する。ピアノを弾くというのは、こういうことかとも思う。 《ブルーライン盤》DE DGG 419 499-1 ホロヴィッツ HOROWITZ IN MOSCOW  巨匠ホロヴィッツが約60年ぶりに祖国ロシアへ帰国、モスクワで開いたリサイタル・ライヴ。時に82歳の「ヒビの入った骨董」。  昔の家族との生活やラフマニノフの思い出を振り返ったり、コンサートの合間にスクリャービンの娘と対面しエチュードを演奏するなどしたことが、演奏を貴重なドキュメントにとどまらない豊かな音楽と変えている。  ホロヴィッツを聴いていていつも思うことだが、フォルテよりもピアノ、特に最弱音をどうしてこんなに美しく、鮮明に、絶妙の音色とコントロールで出すことができるのか。  レコード盤に針をおろして最初のスカルラッティが鳴りだすと同時に、ああ、やっぱりホロヴィッツの音だと実感する。少し鼻にかかったホロヴィッツの音色。「モーツァルトはロマン派のように弾き、ショパンは古典派のように弾く」という彼の言葉通り、甘くロマンティックなモーツァルト。続くスクリャービンは絶品である。10本の指から、まるでオーケストラのように色鮮やかに変幻する極彩色の音色が紡がれ、良い意味で聴き手の予測を裏切る音楽に否応なしに惹き込まれてしまう。デジタル・ステレオ、ライヴ録音。 品番 34-14448 商品名 DE DGG 419 499-1 ホロヴィッツ HOROWITZ IN MOSCOW レコード番号 419 499-1 作曲家 ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト セルゲイ・ラフマニノフ アレクサンドル・スクリャービン フランツ・リスト ドメニコ・スカルラッティ ロベルト・シューマン 演奏者 ウラディミール・ホロヴィッツ 録音種別 STEREO DIGITAL http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-14448.jpg May 28, 2019 at 08:00PM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞

聴きながら眠ろうと考えたのが過ちだった◉ユーディ・メニューイン○バッハ・無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ全曲

弦の一本一本が見えると言えばちょっと大げさですが、それぐらいの優秀録音という事です。思わず真剣に聴いてしまったほどの、やはりすごい音楽、そして演奏なのだということを再認識させられてしまった。 《音質良好》GB EMI SLS5045 ユーディ・メニューイン バッハ・ヴァイオリン無伴奏(全曲)  メニューインは戦後同世代のハイフェッツらと共にヴァイオリニストとして名声の頂点をきわめる。その証左として膨大な音源が英 EMI に録音された。  黎明期の英 EMI のヴァイオリンモノは必ずと言っていいほど、この英国に帰化してサーと男爵の称号を得たメニューインが登場する。本盤もメニューインの松脂が飛び散っています。地味だが、なかなかの好演。やや固い締まった響きで、音楽の運びはオーソドックスだが独特のバランス感覚を持ち合わせた演奏です。  また、メニューインはヨガや菜食主義を実践し、健康管理を怠らず壮年期になるまでソリストとしての活動に取り組んだ強い精神が本盤でも随所に聴けます。  メニューインの初期盤は、余りにも発売枚数が多すぎて、中古レコードの世界では、優れた演奏に対して 低い評価(価格が安い)がなされているが、この“無伴奏”だけは別格。 品番 34-14117 レコード番号 SLS5045 作曲家 ヨハン・ゼバスティアン・バッハ 演奏者 ユーディ・メニューイン 録音種別 STEREO http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-14117.jpg May 28, 2019 at 05:00PM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e943498.html via Amadeusclassics

GB EMI ALP1155 ヴィットリオ・グイ モーツァルト&ハイドン 交響曲39番&95番

《通販レコードのご案内》 クラシック音楽の世界遺産級。 品番 34-19715 商品名 GB EMI ALP1155 ヴィットリオ・グイ モーツァルト&ハイドン・交響曲39番&95番 レコード番号 ALP1155 作曲家 ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト   ヨーゼフ・ハイドン 指揮者 ヴィットリオ・グイ オーケストラ グラインドボーン音楽祭管弦楽団 録音種別 MONO ジャケット状態 M- レコード状態 EX+ 製盤国 GB(イギリス)盤 グレード(交響曲) ミディアム 販売レコードのカバー、レーベル写真 レーベル・ワンポイントガイド 《 セミサークル 》は基本的には、赤の地に上半分の半円の中に蓄音機とニッパーの絵が入り、半円の上部は「HIS MASTER’S VOICE」のロゴが印刷されたデザインになります。これを、「ラージ・ドッグ・イン・セミサークル(半円、ハーフムーン)」と呼びます。フランス盤は、LA VOIX DE SON MAITRE(VSM)となる。 HMVの名演・名録音がカタログを埋め尽くしている。番号では、ASDの576あたりから2470までは、ステレオ録音のオリジナルであると考えられています。中でも、シューリヒトのブルックナー、ケンペ・バルビローリの一連の録音、そして、デュ・プレの名盤は、オーディオファイル・音楽ファンの憧れの的です。 RecordLabel "LARGE DOG IN SEMI-CIRCLE" WITH GOLD LETTERING Recording&Weight MONO (220g) Release&Stamper 3N/4N 通販レコード オーダー番号 34-19715 販売価格 12,000円 (税別) 詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。 詳細掲載ページ http://bit.ly/2X9dvzZ http://img01.otemo-yan.ne

プライスの清廉なイゾルデ*カルロス・クライバー シュターツカペレ・ドレスデン ワーグナー・トリスタンとイゾルデ

通販レコードのご案内 夜が箱庭の裡に立ち込めたかのような無際限の奥行を、痕跡としての情念の糸が果てしもなく辿っていく。 《独ブルーライン盤》DE DGG 410 534-1 カルロス・クライバー ワーグナー・トリスタンとイゾルデ(ハイライト)  惚れ薬を飲んでしまったことに始まる女と男の事件はその端緒から破綻まで、すべてがブランゲーネの回想の中で語られるが如き儚く美しい記憶以外のなにものでもない愛のメルヒェン。そこには観照すべき情念のフォルムはあっても、忘我の官能に私たちが今浸るべき世界は存在しない。しかし、マーガレット・プライスの清廉なイゾルデ役、終幕の絶唱が凄いコロのトリスタン役と、キャストは高水準で、一時夢に遊んで、聴き終えた後は現実の中で頑張れる糧になればいい。  クライバーの「トリスタンとイゾルデ」は美しい。フルトヴェングラー、カラヤンのどろどろねっとり路線とはかなり方向性の異なる、すっきりとした、若々しく、リリカルな果てしもなく美しい演奏。  天才カルロス・クライバーによって100%その実力を引き出されたシュターツカペレ・ドレスデンのメンバーが真剣にクライバーの指揮棒の先を追う驚愕すべき凄絶演奏に圧倒される一組。鏡面がずっと広がっていくような瞑想に浸らせる中、唐突に訪れる劇的な高揚感は、炎のように熱く水のようにしなやか、異常な熱狂と浄化された美感という相反する要素がここでは奇跡的に同居しています。 1980~82年デジタル録音。VEBドイッチェ・シャルプラッテン(当時のドイツ民主共和国、ベルリン)との共同制作。 http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-21933.jpg May 28, 2019 at 01:15PM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1097438.html via Amadeusclassics

世紀のヴァイオリニスト・ハイフェッツの厳粛かつ強靱な響きと仄暗いパッション 名曲の基準盤◉シベリウス〜ヴァイオリン協奏曲

シベリウス作曲 ヴァイオリン協奏曲ニ短調 作品47 ― 1935年11月26日  1903年に作曲され、1905年に改訂された作品。シベリウスのヴァイオリン協奏曲はこの作品1曲であるが、交響曲的でスケールの大きな作品である。というのも、シベリウスはこの作品を1903年に作曲したが、その後、ブラームスのヴァイオリン協奏曲を聴きその交響曲的な楽曲に衝撃を受け、書き直したといわれている。  シベリウスの基本は交響曲であり、民族的な素材に基づいた交響詩です。ですから、彼はこのコンチェルトを書くときも、独奏楽器の名人芸をひけらかすだけのショーピースとしてではなく、交響的な響きをともなった構成のガッチリとした作品を書いたつもりでした。ところが、ベルリンで初めて聞いたブラームスのコンチェルトは、そう言う彼の思いをはるかに超えた、まさに驚くほどに交響的なコンチェルトだったが故に、彼に大きな衝撃を与えました。  この作品は第1楽章の冒頭部分、シベリウス自身が「極寒の澄み切った北の空を、悠然と滑空する鷲のように」と指定しているヴァイオリンの緊張感のある演奏で始まり、それと同時に交響曲的でソロヴァイオリンも音楽をオーケストラとともに作り上げていく作品である。  シベリウスは14歳の時にヴァイオリンを買い与えられるや、たちまちこの楽器に夢中になり、明けても暮れてもヴァイオリンを奏でないと気がすまないほどになりました。やがて、ひとりで弾いているだけでは飽きたらず、姉リンダのピアノ、弟クリスチャンのチェロと一緒にピアノ・トリオを楽しんだり、友人たちと弦楽四重奏に興じたり、やがては学校のオーケストラに参加して演奏するまでになりました。そんな彼でしたから、ヴァイオリニストになる夢を持っていました。  しかし、ヘルシンキ音楽院生の時にメンデルスゾーンの協奏曲を弾く機会を得たものの、人前に出ると極度に緊張するという演奏家としては致命的な「欠点」を自覚して、作曲に主体を移すようになりました。生来の社交好きだったシベリウスは、作曲家として評価を得るための足場を作りたくて様々に交際を重ねましたが、八方美人でもあったのでしょう。それは、創作のための時間さえ削ってしまうほどのもので、とうとう行き詰まりに陥ってしまいました。  こうした危機的な状態から彼を救ってくれたのが、親友だったアクセル・カ

情熱的で才能に恵まれた代弁者をもつ作曲家は幸せだ◆バーンスタイン ニューヨーク・フィル コープランド 名曲撰

通販レコードのご案内 まるで自作自演のような乗りの良さで演奏している永遠のスタンダードともいうべきバーンスタインの傑作。 《英Hi-Fi STEREO プラム盤》GB PHILIPS SABL192 バーンスタイン コープランド・名曲撰  「アパラチアの春」も含め、アーロン・コープランドの音楽は、どの曲も穏やかだが芯の力強さがあっていい。短いが「市民のためのファンファーレ」を聞く度に、トランペットの響きに強い愛国心を感じさせる。  レナード・バーンスタインのように情熱的で才能に恵まれた代弁者をもつ作曲家は幸せである。コープランド作品のこれらの演奏は最初に発売されて以来ずっと好評で、のちに作曲家自身によって録音された作品全集より好まれてもいる。作曲家自演の演奏に関心があった頃でもあり、わたしはコープランド自身の録音で最初に聴いたがバレエ組曲という性格の音楽に期待している理想があるためか、「ロデオ」と「ビリー・ザ・キッド」はコープランド自作自演より好んでいるレコードが多い。  バーンスタインはこの曲にリズムの正確な鋭さを与えるが、また例によって心の底からの温かみをもたらしてもいる。まるで自作自演のような乗りの良さで、しかもオーケストラはこの上なく腰が軽く、リズム感も抜群。各楽器が生き生きして艶のある音を出しており、特に管楽器がもの凄く上手い。  そしてバーンスタインは、この曲をだれよりもよりよく知っているニューヨーク・フィルハーモニックから名人芸的な反応を巧みに引き出している。コープランドのオーケストラ作品のディスクとしては永遠のスタンダードともいうべきバーンスタインの傑作の1枚。こんなコープランドは今後そう出るものではない。 バレエ組曲『ロデオ』より4つのダンス・エピソード、1960年録音。ビリー・ザ・キッド組曲、1959年ボストンのシンフォニー・ホールでのセッション、ステレオ録音。(MS 6175 原盤) http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-5072.jpg May 28, 2019 at 05:50AM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e109742

涙が出そうになる超絶的名盤*ニルソン ホフマン クナッパーツブッシュ ワーグナー・トリスタンとイゾルデ

通販レコードのご案内  オーケストラの響きは壮大そのもの、テンポもゆったりしているけれども盛り上がるところは壮絶な大音響による大音楽でニルソンも素晴らしい。 《英ブラックffrr盤》GB LONDON OS25138 ビルギット・ニルソン ワーグナー・トリスタンとイゾルデ(抜粋)  私が言うまでもなく巨匠だけれども、クナッパーツブッシュは交響曲を振るときは怪演とか珍演とか言われもしますが、ワーグナーを振る時は偉大な大巨匠です。現代ではクラシック音楽には“癒やしの音楽”を求めているようですが、この時代は偉大な音楽を聴くこと、或いは作品を聴くという姿勢で音楽から文化や意義を得ようとした時代だと感じます。  そのワーグナーの偉大さを強烈に感じる「トリスタンとイゾルデ」は、この究極の愛の物語への共感度も他の指揮者と芸格が違いすぎるし今後も聴くことはできまい。  Side-1に前奏曲と愛の死。Side-2は、第1幕第3場から"Weh,ach wehe!Dies zu dulden!(ああ悲しい、こんな屈辱を受けて!~イゾルデの呪い)"が録音されています。LPレコードの面割としても、理想的だ。英DECCA黄金期の録音であり、ハンス・クナッパーツブッシュの推薦でコンサートマスターに就任したウィリー・ボスコフスキーが統制していた時代のウィーン・フィル、特にその弦の音色のコクと厚みには黄金期を実感します。 http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-22756.jpg May 28, 2019 at 01:50AM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1097084.html via Amadeusclassics

GB EMI SLS809 ヘルベルト・フォン・カラヤン ベルリン・フィル モーツァルト 後期6大交響曲集

《通販レコードのご案内》 カラヤンのモーツァルト演奏のスタイルは変化することはなかった。 品番 34-21035 レコード番号 SLS809 作曲家 ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト 指揮者 ヘルベルト・フォン・カラヤン オーケストラ ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 録音種別 STEREO ジャケット状態 EX レコード状態 M- 製盤国 GB(イギリス)盤 グレード(交響曲) ミディアム 販売レコードのカバー、レーベル写真 レーベル・ワンポイントガイド 《 モノクロ切手 白枠 》はセミサークルレーベルのニッパーの部分が四角い縁取りで囲まれ、ちょうど切手(スタンプ)のように見えるためです。このスタンプ・ドッグ(ニッパー)・ラベル(ER3)は、郵便切手が白黒(モノクロ)になります。番号で見ると、ASD2470あたりから2750あたりまではカラー・ドッグ(ニッパー)がオリジナルでこれ以降は、モノクロのスタンプ・ドッグが初版ということになるらしい。この、ASDシリーズの半円ニッパー(ハーフムーン)とスタンプ(カラー、モノクロ両方とも)ドッグ(ニッパー)のLPは盤自体のクオリティがとても高く、ばらつきも少なく優秀なプレス技術といえます。 RecordLabel WHITE&BLACK STAMP DOG Recording&Weight STEREO 4枚組 (130g/110g/140g/135g) Release&Stamper 1971 2G/2G 2/2 2G/3 1G/3 通販レコード オーダー番号 34-21035 販売価格 16,000円 (税別) 詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。 詳細掲載ページ http://bit.ly/2wpy7rT http://img01.otemo-yan.net/usr/r/e/c/recordsound/34-21035.jpg May 27, 2019 at 11:00PM from R

ピアノの新約聖書*イヴ・ナット ベートーヴェン・ソナタ17番「テンペスト」/19番/20番/21番「ヴァルトシュタイン」

通販レコードのご案内  新約聖書と言われている極めて洗練された優美なベートーヴェンです。 《仏ホワイト・アンド・ブルー黒文字フラット盤 オリジナル》FR Les Discophiles Français DF126 イヴ・ナット ベートーヴェン・ピアノソナタ 17-21番  ピアニストとしては、明晰なタッチと透徹した造形美を誇るイーヴ・ナットがその最晩年の1953年〜55年に残した名演として世界的に評価の高いベートーヴェン全集は秀逸。演奏の素晴らしさは万人が認める通り。中期~後期は勿論、ベートーヴェンの初期のソナタ群がこれほどまでの名曲だったことに改めて気づくと思います。イヴ・ナットはフランス人でありながら、ベートーヴェンやシューマンの曲を得意としていた。ドイツ出身の演奏家がベートーヴェンを演奏すると、どことなく力み過ぎているような印象が残るがイヴ・ナットは、優美な演奏で安定感を感じることができる。  イヴ・ナットはソロだけでなく室内楽の世界にも熱中し、ティボーやエネスコ、イザイといった巨匠たちと各地で共演を繰り広げ、作曲家の意図する核心に迫り続けていました。ナットのベートーヴェンはこうした室内楽で培った経験の集大成。とても思索的、内省的なベートーヴェンですが、ドイツ系の奏者シュナーベルやバックハウスと違ってギリギリで抑制の利いた造形感覚が素晴らしいと思います。極めて洗練された優美なベートーヴェンです。  音質もほとんどがモノラル後期のものだけに聴きやすい水準にあり、幸いな事は録音技師にアンドレ・シャルランを迎えた事でモノーラルでありながら、そのピアノの音は瑞々しく気品があり現在聴いても全く古臭さを感じさせないどころか優秀録音です。  ベートーヴェンの創作活動において、ピアノ・ソナタは最も重要なジャンルの一つ。19世紀前半におけるピアノという楽器の発展の中で、彼はピアノ音楽の新しい表現方法を追求しました。“ピアノの新約聖書”と称される32曲のピアノ・ソナタは、ピアニストのみならず、ピアノに関わる全ての人間にとって避けて通ることができない、今なお燦然と輝く存在です。 『テンペスト』の名で知られる第17番は、3楽章全てがソナタ形式というユニークな構成。第1楽章はテンポや強弱の急激な変化や朗詠調のレチタティーヴォなど、まるで朗読を聞いているような大胆な楽想

豪快にしてダイナミックな下品さ★プライス、ヴィッカーズ、メリル、ショルティ指揮ローマ歌劇場管 ヴェルディ・アイーダ

通販レコードのご案内  日本ではショルティのヴェルディ演奏はレクイエム以外ほぼ黙殺されてしまった。不思議な話である。 《ブルー・ラベル盤》DE DECCA 6.35108 ゲオルク・ショルティ ヴェルディ・アイーダ  『大丈夫です。履いてますよ』と籠目ていたポーズを正すというのが流行していますね。その以前には、『ワイルドだろぉ~』というのが流行ってましたが。わたしには生まれた時に同じ病院で、しかも近所で親同士も親しかった幼なじみの男の子が二人いまして、お風呂に一緒に入ると男の子のとんがったものを握るのを観て、親はいやらしいとは言わなかった。10年経って、三人はお互いの身体にいやらしさを感じた。さて、古代ローマ人がローマ風呂から現代の銭湯に迷い込んでくる人気漫画が映画化されてヒットしたが、それでは男湯に迷い込んでいたが、その古代ローマ人は現代日本の風俗に目を背けるだろうか。  王女の身分を隠して敵国の王女の世話をしている主人公。解放を懇願する捕虜の中に長年あえなかった父王の姿を見つけて思わず声をかけてしまったので身分がバレてしまう。そこから音楽は登場人物たちの心情をとことん語り尽くすが、音響的聴かせどころは前半だ。  有名な「凱旋行進曲」のアイーダ・トランペット独特の輝きを振り撒きながら突き進む音色や、その前のワイドでド迫力の合唱もショルティの引き締まったスケール豊かな指揮と相まって実に見事でスカッと気分爽快になる。オーディオ的に聴いても第一幕第一場後半や第二場後半の合唱が力強くワイドに拡がり、その迫力に圧倒されてしまう。  レコード店の大先輩から、ショルティの音はとにかくでっかかったと教わったことがある。ホールが飽和するほどにオーケストラを響かせたということだろうが、そうした批評が割りを食わせているのがショルティのこの『アイーダ』だ。曲に対する期待が二分するのだろうか。舞台演出や生演奏には到底及ばないわけでレコード録音はアプローチが違って当然だ。  本盤でショルティは、ヴェルディが意図したと思われる古代の遺跡や彫像に通ずる率直で硬質なドラマティシズムをあますところなく表現している。「アイーダ」が近世ヨーロッパのドラマではなく、古代世界の物語であることを納得させられる。そこから古代人の質朴な愛憎の葛藤も浮かび上がってくる。上品さにかけるが、生々しく心情を吐

最良の音楽が楽しめる、数少ないスタジオ録音◉フルトヴェングラー指揮ベルリン・フィル○シューマン・交響曲第4番

通販レコードのご案内  カラヤンの狙いを裏切り、CD時代になりフルトヴェングラーの放送録音が膨大に正規録音として世に溢れてしまいますが、どうぞフルトヴェングラー自身が発売許可したスタジオ録音盤で聴くことが大事です。 《10 inch 盤レア》GB DGG DG16063 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー シューマン・交響曲4番  フルトヴェングラーが亡くなる1年半前、1953年5月のスタジオ録音によるシューマンの交響曲第4番は、フルトヴェングラーの最も優れたレコーディングとして知られるものです。  フルトヴェングラーのスタジオ録音は決して多いとはいえないが、それらの中で最も優れたレコーディングは、シューベルトの「ザ・グレイト」とシューマンの交響曲第4番である。  確かに彼の芸術はライヴ録音に、より端的にあらわされている。とはいえ、ライヴ録音の中には貴重と云われる録音ほど、記録としての貴重さを云うものも多い。いろいろフルトヴェングラーは聞いているけれどもスタジオ録音盤はまだ聴いていなかったというケースも多いのではないだろうか。  この演奏は、剛毅そのもの。ベルリン・フィルの遠慮の全く無い合奏は例外的ともいえるほど燃焼した音楽で、極めて劇的な表現である。メリハリが強く、アゴーギグが大きく、フルトヴェングラーならではのロマン的な気質をそのままあらわした音楽が楽しめます。 品番 34-18272 レコード番号 DG16063 作曲家 ロベルト・シューマン オーケストラ ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 指揮者 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー 録音種別 MONO http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-18272.jpg May 27, 2019 at 02:35PM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e957540.html via Amadeusclassics

盤質優秀◉ロンドン響ではなく◉ケルテス指揮ウィーン・フィル ドヴォルザーク:新世界交響曲

通販レコードのご案内  DECCAでケルテスは《新世界交響曲》を2種ほぼ同時期に録音しています。 《日オレンジ銀文字盤》JP LONDON K20C-8605 ケルテス ドヴォルザーク・交響曲9番「新世界より」  アメリカに長期滞在中だったドヴォルザークが、新天地で出会った様々な音楽を取り入れながら祖国ボヘミアへの郷愁を綴った《新世界より》は、ノスタルジックな旋律に溢れた人気曲。特に第2楽章の哀愁に満ちた旋律は「家路」のタイトルで広く知られています。ハンガリー生まれの名指揮者ケルテスが名門ウィーン・フィルを指揮した演奏は、彼の才能を世に知らしめた名盤として有名なものです。  当時32歳という若さのケルテスが、老舗のウィーン・フィルの奥深い響きを生かしつつ、ドラマティックなテンポの変化を加え、ティンパニの壮絶な強打や金管の咆哮によって、作品に生気をみなぎらせてゆく様は、まるでライヴ演奏を思わせるほどのスリリングな熱気をはらんでいます。  当アルバムは、ケルテスにとっての名門デッカ・レーベルへのデビューを飾った記念碑的録音で、特に 日本では、1961年にキング・レコードから発売されて 以来、ライナー/シカゴ響のRCA盤、バーンスタイン/ニューヨーク・フィルのコロンビア盤、セル/クリーヴランドのエピック盤、カラヤン/ベルリ・フィルのDG盤など並んで、「新世界」の定番LPとなった。  このレコードは1961年に収録され英国では初版、第2版を発売した後、1965年よりケルテス&ロンドン交響楽団との全集録音の企画が持ち上がったのでした。ところが全集録音を発売する旨味とウィーン・フィルを長期的に確保できない板挟みで、ケルテス・ドヴォルザーク交響曲はロンドン響との録音を DECCA は発売していました。結局1966年に、ロンドン響を指揮してこの交響曲を再録音し、若々しいダイナミズムの代わりに円熟味を獲得した演奏を成し遂げましたが、日本の音楽ファンの間では断然このウィーン・フィル盤の評価が高いとされています。  ロンドン響との《新世界交響曲》をレコーディングする前に結局のところは、つまり、この音源は一度お蔵入りしていた訳です。そして70年代に入り、再度プレスしたのがこのレコードとなります。プロデュースは、デッカでのケルテスの録音の多くを担当したレイ・ミンシャルで、

DMM 録音秀逸盤★ニコラス・アーノンクール デジタル・デモンストレーション・レコード

通販レコードのご案内  Classical Favorites by Nikolaus Harnoncourt 《DMM盤》DE TELDEC 6.42999 アーノンクール DIGITAL DMM AUDIOPHILE DEMONSTRATION RECORD  アーノンクールは古楽器演奏の旗手として活躍、この古楽器演奏こそ作曲家との精神的な結びつきを深める手段だという信念のもと、演奏に反映させ、常に新鮮な驚きに満ちた感動を私たちに与えている。どんな時代の曲でも、楽譜を徹底的に読み直すことによって、今までの慣習的な表現を改め、作品が本来持つ新鮮で刺激的な魅力を引き出すことに主眼を置いている感じを本盤は余すことなく紹介しています。録音秀逸。 品番 34-15378 レコード番号 6.42999 指揮者 ニコラウス・アーノンクール 録音種別 STEREO http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-15378.jpg May 27, 2019 at 07:00AM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e966337.html via Amadeusclassics