通販レコードのご案内 ピアノは無機的な楽器であるために、奏者の人となりがよく音に現れます。年齢を感じさせない男性ピアニストの魅力をもろに出したような凄まじい大音響に驚嘆する。ピアノを弾くというのは、こういうことかとも思う。
《ブルーライン盤》DE DGG 419 499-1 ホロヴィッツ HOROWITZ IN MOSCOW 巨匠ホロヴィッツが約60年ぶりに祖国ロシアへ帰国、モスクワで開いたリサイタル・ライヴ。時に82歳の「ヒビの入った骨董」。昔の家族との生活やラフマニノフの思い出を振り返ったり、コンサートの合間にスクリャービンの娘と対面しエチュードを演奏するなどしたことが、演奏を貴重なドキュメントにとどまらない豊かな音楽と変えている。
ホロヴィッツを聴いていていつも思うことだが、フォルテよりもピアノ、特に最弱音をどうしてこんなに美しく、鮮明に、絶妙の音色とコントロールで出すことができるのか。
レコード盤に針をおろして最初のスカルラッティが鳴りだすと同時に、ああ、やっぱりホロヴィッツの音だと実感する。少し鼻にかかったホロヴィッツの音色。「モーツァルトはロマン派のように弾き、ショパンは古典派のように弾く」という彼の言葉通り、甘くロマンティックなモーツァルト。続くスクリャービンは絶品である。10本の指から、まるでオーケストラのように色鮮やかに変幻する極彩色の音色が紡がれ、良い意味で聴き手の予測を裏切る音楽に否応なしに惹き込まれてしまう。デジタル・ステレオ、ライヴ録音。
- 品番
- 34-14448
- 商品名
- DE DGG 419 499-1 ホロヴィッツ HOROWITZ IN MOSCOW
- レコード番号
- 419 499-1
- 作曲家
- ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
- セルゲイ・ラフマニノフ
- アレクサンドル・スクリャービン
- フランツ・リスト
- ドメニコ・スカルラッティ
- ロベルト・シューマン
- 演奏者
- ウラディミール・ホロヴィッツ
- 録音種別
- STEREO DIGITAL
http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-14448.jpg
May 28, 2019 at 08:00PM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e961466.html
via Amadeusclassics
コメント
コメントを投稿