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情熱的で才能に恵まれた代弁者をもつ作曲家は幸せだ◆バーンスタイン ニューヨーク・フィル コープランド 名曲撰

通販レコードのご案内まるで自作自演のような乗りの良さで演奏している永遠のスタンダードともいうべきバーンスタインの傑作。

GB PHILIPS SABL192 バーンスタイン コープランド・名曲撰《英Hi-Fi STEREO プラム盤》GB PHILIPS SABL192 バーンスタイン コープランド・名曲撰
 「アパラチアの春」も含め、アーロン・コープランドの音楽は、どの曲も穏やかだが芯の力強さがあっていい。短いが「市民のためのファンファーレ」を聞く度に、トランペットの響きに強い愛国心を感じさせる。
 レナード・バーンスタインのように情熱的で才能に恵まれた代弁者をもつ作曲家は幸せである。コープランド作品のこれらの演奏は最初に発売されて以来ずっと好評で、のちに作曲家自身によって録音された作品全集より好まれてもいる。作曲家自演の演奏に関心があった頃でもあり、わたしはコープランド自身の録音で最初に聴いたがバレエ組曲という性格の音楽に期待している理想があるためか、「ロデオ」と「ビリー・ザ・キッド」はコープランド自作自演より好んでいるレコードが多い。
 バーンスタインはこの曲にリズムの正確な鋭さを与えるが、また例によって心の底からの温かみをもたらしてもいる。まるで自作自演のような乗りの良さで、しかもオーケストラはこの上なく腰が軽く、リズム感も抜群。各楽器が生き生きして艶のある音を出しており、特に管楽器がもの凄く上手い。
 そしてバーンスタインは、この曲をだれよりもよりよく知っているニューヨーク・フィルハーモニックから名人芸的な反応を巧みに引き出している。コープランドのオーケストラ作品のディスクとしては永遠のスタンダードともいうべきバーンスタインの傑作の1枚。こんなコープランドは今後そう出るものではない。
バレエ組曲『ロデオ』より4つのダンス・エピソード、1960年録音。ビリー・ザ・キッド組曲、1959年ボストンのシンフォニー・ホールでのセッション、ステレオ録音。(MS 6175 原盤)

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