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名曲名盤縁起 不思議な魅力がある現代作曲家の「愛の歌」 メシアン〜《トゥランガリラ交響曲》より第5楽章「星々の血の喜び」

色彩の現代作曲家メシアン逝去 ― 1992年4月28日

FR ERATO STU70302 ピエール・ブーレーズ メシア… 現代音楽は可哀想である。クラシック・ファンを自認する人にさえ、聴かれもせずに「わけの分からない音楽」と、放ったらかしにされる。しかし、日本のオーケストラのコンサートによく行かれる方には、お馴染みの現代音楽があるはず。今日が命日のフランスの現代作曲家オリヴィエ・メシアンの代表作《トゥランガリラ交響曲》だ。
Olivier Messiaen 一般的にはまだ現代音楽の印象かと思われるが、オリヴィエ・メシアン(Olivier Messiaen 1908〜1992)は20世紀を代表する作曲家、オルガン奏者、鳥類学者であった。「どんな曲?」と思われそうだが、彼の革新的な色の使い方、時間と音楽との関係の概念とバードソングの使い方は、特徴中の特徴といえる音楽だ。今日のような日和の良い午後にぴったり、彼の命日には彼自身の演奏の録音を聴いてみましょう。

http://recordsound.jp/images/item/w270/12500/12473_1.jpg
April 28, 2019 at 04:00PM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1068136.html
via Amadeusclassics

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