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通俗名曲の汚名返上★1節1節に生命が宿った ケンペ指揮チューリッヒ・トーンハレ管 ドヴォルザーク「新世界より」

通販レコードのご案内 ケンペ・ファンに限らずドイツ系音楽づくりのお好きな方には無条件でお薦めの優れたアルバムです。

CH EXLIBRIS EL16 606 ケンペ ドヴォルザーク・交響曲9番「新世より」《瑞ブラック銀文字盤》CH EXLIBRIS EL16 606 ケンペ ドヴォルザーク・交響曲9番「新世より」 若いころからゲバントハウス管弦楽団などの首席オーボエ奏者としてスタートしただけあって、多くの著名な指揮者を何時も真正面から目の当たりにして自然と偉大な指揮法を身につけたルドルフ・ケンペ。実に手がたい造形と音楽的な起伏、重厚なひびきをもった演奏で、いわゆるドイツ的なスタイルのドヴォルザークの典型である。細部まで細やかな音楽作りで、歌心溢れる演奏。終楽章コーダのアッチェレランドは感動もの。
 しかしこれらが音楽の質として極上でありながら、それ以上に大衆の関心をひくものがないこともまた認めねばならない。
 内声部に沈みがちな木管楽器をセンシティヴに鳴らす独特のバランス感覚から、手応えに満ちたドラマを描き出している。その指揮振りは、冴えたリズム感、自身もオーボエ奏者であったことからくる各声部の透明で豊かな響き、歌劇場での活動に支えられた劇的表現といった積極的要素に富んでいて説得力の高いものである。1節1節に生命が宿り、感傷を抑えたテンポによる第2楽章では胸を締め付けるような哀愁が漂う。
 ケンペの特質である自然で流麗なフレージング、透明な音色感、生気に満ちたエネルギーの解放が際立った演奏です。ケンペ渾身のタクトに全身全霊で応えたトーンハレの合奏も見事なもの。必然的に自然と溶け込んでエッジの効いた演奏に仕上がっています。豊かなホール・トーンを交えてオーケストラの弾力的なサウンドが快適に響く美しく迫力に富む演奏で、自然な感興の盛り上がりとはこういうものかと思わせる推移の様子、真情のこもった白熱ぶりがたまりません。
1971年初発、Producer – Peter Otto Schneider, Recorded By – Hellmuth Kolbe

http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-20921.jpg
April 30, 2019 at 06:00AM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1078875.html
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