通販レコードのご案内 ウィーン・フィルの柔らかくて美しい響き、最高の合唱。
《英ワイドバンド ED3盤》GB DECCA SXL6233 イッセルシュテット ベートーヴェン・交響曲9番「合唱付き」 ウィーン・フィルがステレオで最初に制作した、ベートーヴェンの交響曲全集となったシリーズの『合唱』。全集から『5番』と『8番』を組み合わせた1枚は、当時のレコ芸でレコード・アカデミー賞に輝いています。録音は優秀。金管は輝かしい音色で独唱、合唱共に全く歪み感がない気持ちの良い音質です。イッセルシュテットらしさを感じる、甘さのない男性的な表現ですがウィーン・フィルの艶やかな音色としなやかな表現を巧みに引き出しています。イッセルシュテツトは録音活動はSP時代から活発で、独テレフンケンからポピュラー名曲と協奏曲を大量にリリースしている。戦後も録音活動は続けているが、あまり恵まれたものではなかったところ、名門英デッカ社から1958年、バックハウス独奏によるベートーヴェンピアノ協奏曲全集をウィーン・フィルでやってみないかと誘いを受けたことと、1965年から同じベートーベンの交響曲全集を録音したことで、一躍、レコード愛好家に名前を知られることとなった。
この抜擢については、子息エーリヒ・シュミット(英国読みはエリック・スミス)が英デッカのプロデューサーであった関係と噂され、また録音現場を実見した人は、オーケストラのほうは、ただ黙々と、指揮と録音技師の指示に従う、といった態度に見えましたと語っていたという。しかし、結果として生まれた音盤は、1960年代のウィーン・フィルの良さを最も素直に出したものとして、今なお評価が高い孤高の名演としてコレクターの耳を満足させている。
そこにはホットな歌手が勢揃いしたことが大切で、『ワルキューレ』のキングの起用には、F=D氏を頼もうかという大冒険もあったとか。そうしたら、この『合唱』もソリストの顔ぶれが変わっていただろうか。この『合唱』が、セッション録音であったことを忘れて聴き惚れるほどに、ライヴの熱さを感じるのはソリスト面々の個性が良く出ているからだと思います。
『伝統的』とされるほど、イッセルシュテットという指揮者の音楽は演奏から伝わってこない。バランスが良くとれているのはよく感じられますが、演奏は遅いテンポでウィーン・フィルの柔らかくて美しい響きを最大限に活かしています。ソリストは自分の個性を披露。合唱は極めて優秀。カラヤンがベルリン・フィルとオペラを録音する時にも、合唱にはウィーン国立歌劇場合唱団を呼んでいたのが納得出来ました。
なお、録音セッション場所が、カルーショーの指環で高名な ウィーンのソフィエンザール であることも、我々コレクターにとって録音が素晴らしく嬉しい。ショルティの『ワルキューレ』が1965年の録音。テノールのジェームズ・キングは、『ワルキューレ』で大活躍していた。もっと聴きたかったから、ご褒美。
また当時の技術で第九を一枚でと危惧する、ご意見お有りかと思いますが、本盤を聴かれた後はそんな心配無用と思うこと必至です。シングルカバーで発売できたこと、リーズナブルな価格で、加えて演奏、録音が素晴らしかった故、何度も再プレス重ねて、溝なし ED3 盤。優秀録音オーディオファイル盤イギリス・プレス盤、ステレオ録音。
1965年12月ウィーン、ソフィエンザールでのセッション録音。エンジニアはエリック・スミス。優秀録音、名演、名盤
■ワイドバンド、ED1 がオリジナル盤。http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-20693.jpg
April 25, 2019 at 08:00PM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1094368.html
via Amadeusclassics
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