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オトナのシベリウスだ◆ギブソン指揮ロイヤル・スコティッシュ管 シベリウス 管弦楽曲集

通販レコードのご案内シベリウスが描こうとしたものが手に取るように分かります。

GB EMI HQS1070 アレクサンダー・ギブソン シベリウス・管弦楽曲集《英パープル・スタンプ・ドッグ盤》GB EMI HQS1070 アレクサンダー・ギブソン シベリウス・管弦楽曲集
 ギブソンの演奏は、まさにフィンランド、あるいはスコットランドの大自然を感じさせるような雄大なものであり、しかし、それでいて繊細さにも欠けることはありません。シベリウスが描こうとしたものが手に取るように分かります。弦楽群の統一された細やかな響き、金管の大らかな輝かしい響きなど素晴らしいし感動的、非常に堂々とした演奏で表現がストレートに過ぎる感がなくはないものの、小細工なしで率直に作品に対峙していてオーケストラからは積極的な表現意欲と力強い共感に満ちた演奏を引き出しており、色濃いロマンティシズムを感じる旋律の歌い口や生き生きとした表情、そして充実した響きの盛り上がりも素晴らしく、若いギブソンの作品に対する思い入れと指揮者としての統率力とが十二分に伝わる演奏でした。
 当時30歳代前半だったギブソンの大変な名演奏、あまり知られていないがシベリウスメダルをもらうほどのスペシャリストだ。当時のグラモフォンのカタログではマゼールの全集があるくらいで、これだけ纏まった録音は他にはリストにありません。交響詩全集も完成させていましたから、この当時パーヴォ・ベルグルンドより注目されていたのではないでしょうか。ただ、アナログ・レコード時代は専属オーケストラ契約の都合で各社に分かれて録音していましたので全集という形では存在しませんでした。
 シベリウスの全創作期間を通して、交響曲よりも長い期間にわたって、劇音楽の創作が続けられている。愛国記念劇のための音楽は、後に『歴史的情景第1番』と『フィンランディア』へと形を変えました。どちらもフィンランド人の愛国心をかきたてるものとして知られます。『クリスティアン2世』はシベリウスの後期の書法を予感させる雄大な曲。とりわけ夜想曲の濃厚な美しさがたまりません。

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April 27, 2019 at 04:00PM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1095113.html
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