人々を深い感動に招く男性的で雄渾な演奏は,この名曲に不滅の輝きを与えている。 ベルリオーズを得意とした彼が、最晩年に唯一 Deutsche Grammophon に、しかもミュンヘンのオーケストラ(バイエルン放送響)を振った珍しい録音です。亡くなる前年の録音ながらミュンシュの表現は若々しい。バイエルン放送響は多少粗削りながらも情熱的な演奏で指揮に応え、明瞭なハーモニーを聴かせる合唱も見事である。美しくしっかりと歌う合唱、それにソロを歌うのが名テノールのシュライアーというのも嬉しい聴きどころ。最晩年のミュンシュが到達した不滅の音楽世界を記録した名盤中の名盤です。 DE DGG 104 969-970 シャルル・ミュンシュ ベルリオーズ・レクイエム さらにシュライヤーがソロをつとめているのも贅沢なものです。ミュンシュのベルリオーズは内在するエネルギーや生命力を鮮明に表現し、リズムが強調されるので淀みが全くない力感に溢れたものです。ミュンシュは生前「ベルリオーズの『レクィエム』は音楽におけるシスティナ聖堂のミケランジェロの『最後の晩餐』に例えるべき作品である」と語っていましたが、正にそのような演奏と言えましょう。 録音エンジニア Günter Hermanns, Hans-Peter Schweigmann, 録音プロデューサー オットー・ゲルデス, 1968年。 http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-531.jpg August 31, 2019 at 08:45PM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1104632.html via Amadeusclassics