通販レコードのご案内 鉄の意志を持ったクールな音楽が隙のない一定の鼓動を保ちながら聴き手に迫ります。
《米チューリップ 米国RCAプレス盤》US DGG SLPM138 658 ムラヴィンスキー チャイコフスキー・交響曲5番 1938年の常任指揮者就任以来、およそ50年間レニングラード・フィルの常任指揮者として君臨したムラヴィンスキーは絶大なカリスマ性と鋭いセンスで聴衆を虜にしました。このチャイコフスキーの第5番は、1960年に行われたイギリス公演の後、オーストリアの楽友協会ホールで録音された同録音最高峰の名盤です。1960年の秋、ムラヴィンスキーはレニングラード・フィルを率いてイギリス、フランスをはじめとした7カ国を巡り34回の公演を持ちました。この時、ドイツ・グラモフォン社は、ロンドンとウィーンでチャイコフスキーの後期の交響曲3曲の録音を行っています。
レニングラード・フィルは一糸乱れぬ、まるで軍隊のように感ずるでしょう。演奏にはロシア的な泥臭さはなく、冷酷なようでいて19世紀的なロマンティシズムと都会的な洗練さも感じられます。弦楽器、管楽器がユニゾンで動く、チャイコフスキーの悪癖とも言えるところでの、同じ旋律に微妙な違いをつけるなど、楽譜の一音一音に至るまでの細心の配慮は見事です。
しかし、ソ連軍隊と西側先進録音技術の融合の成果は大きい。英DECCAの技術は第二次大戦中に潜水艦ソナー開発の一翼を担った賜物。戦後の動乱でフルトヴェングラーの録音テープをソ連軍隊が持ち帰ったことなどあれども、営利拡大の目標を同じに持てばかの名盤を作り出した。東西、それぞれの秀でたところを活かすと全地球的な平和の象徴になるのですよ。
1960年11月オーストリア、楽友協会ホール、優秀録音、名演、名盤。
http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-23081.jpg
August 27, 2019 at 06:15AM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1102905.html
via Amadeusclassics
コメント
コメントを投稿