通販レコードのご案内いつもながら滔々とテンポが遅くドイツの幽遠たる森に足を踏み入れるような深き響き。而してパワフルで録音も素晴らしく、ウィーン・フィルの魅力を最高に引き出しているのは当盤であろう。
楽劇《ワルキューレ》は、その《ニーベルングの指環》全4部作中2番目に位置する作品で、タイトルの「ワルキューレ」とは、神々の頭ウォータンと女神エルダとの間に生まれ、空を駆ける馬に乗って、戦死した英雄たちの魂をワルハラ城へ運ぶ役目を与えられた9人の娘達のことである。楽劇は、ウォータン最愛のワルキューレであるブリュンヒルデ、それにウォータンが人間界に儲けたジークムント、ジークリンデの双子兄妹らの誕生から物語が始まる。離れ離れに成っていた兄妹は再会するが、やがて不倫の恋に陥って死を宣告される。一方、兄妹処刑の命を受けたブリュンヒルデは、二人の愛の強さに心を打たれて父の意志に背いてしまう。そして、その罰として、彼女が炎に包まれた岩山の上で眠りに封じ込まれ、神格を奪われる場面までを、この《ワルキューレ》は描いている。《指環》の物語は、この楽劇でいよいよ佳境に入る訳だが、音楽的にみても、これは4部作中最も充実度の高い傑作と言って良い。
幕開きに先立って演奏される第1幕への前奏曲は、冒頭まず低弦に出る「嵐の動機」を中止とした激しい音楽で、音による自然描写の最も優れた一例に数えられる。クライマックスの後、音楽が次第に静まってゆくところで楽劇の幕が開く。
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August 27, 2019 at 02:45AM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1104241.html
via Amadeusclassics
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