通販レコードのご案内 巨匠ワルターのロマン味あふれる名演でモーツァルトの小品を。
《日本コロムビア盤ウォーキング・アイ盤》JP COLUMBIA OL189 ワルター・コロムビア響 モーツァルト 小夜曲&序曲集(輸入メタル使用盤) ブルーノ・ワルターとコロンビア交響楽団とのステレオ録音は、1961年3月が最後となりました。その最終日には本盤に収録された4曲の序曲のセッションが行われましたが、最後の作品がワルターのこよなく愛したモーツァルトだったというのは、偶然とは思えません。ワルターは孫をかわいがるようにモーツァルトを演奏する。数多い「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」の演奏の中でもワルターのものはとびきりの名演で、この曲の規範ともいうべきもの。いつ何度聴いても新鮮で美しい。歌劇「魔笛」序曲をはじめ、ワルターはこの中の何曲かは複数回録音も行っており、このステレオ盤が必ずしもワルターのベスト演奏ではないが。しかし、この偉大な響きは最晩年のワルターにしかなしえない世界であり、唯一のものです。常にワルター指揮の演奏は、モーツァルトの真情に迫り、あたたかく歌い上げようとする姿勢において一貫していますが、この演奏でも早めのテンポで、あまり細部に拘泥しない行き方をとっています。この名指揮者独特の「歌」は、あまり濃厚ではないながらも、全体の厳粛な流れを淀ませることなく凜とした旋律を際立たせています。こうしたことはワルターの個性というより、同世代の指揮者の特徴である。自然の流れのなかで、しかしモーツァルトへの畏敬の念あればこその深みをここに感じる。円熟期以降、全般に金管楽器、打楽器の過度な強調をおさえて、弦楽器と木管楽器の融合の響きを大切にしたが、そうした特質があますところなく表出されているのが本盤である。
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August 31, 2019 at 07:15AM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1104305.html
via Amadeusclassics
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