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11月, 2022の投稿を表示しています

個性は普段着から*イダ・ヘンデル、ベルグルンド、ボーンマス響 シベリウス&ウォルトン・ヴァイオリン協奏曲

無二の個性は普段から発散していた ― ダメであれば最初から弾き直して決してつぎはぎはしなかった。  ポーランド出身、英国の大女流ヴァイオリニスト ― イダ・ヘンデル(Ida Haendel/1928~2020)は、ヨハンナ・マルツィやジネット・ヌヴーと同世代。カール・フレッシュとエネスコに師事し、彼女の演奏をシゲティも絶賛している。1935年ワルシャワで開催された第1回ヴィエニャフスキ国際コンクールで第7位に入賞(1位はヌヴー、2位がオイストラフ)。ヌヴーが49年に飛行機事故で早世したため、戦後のもっとも有名な女性ヴァイオリニストとなった。鋭いテクニックと、ニュアンスに富んだ音色が特徴的だが、気品よりは感情表出の激しさによって、女性ヴァイオリニストの中でも一頭地を抜いている。ヘンデルは幼少よりフレッシュやエネスコといった大家から音楽やヴァイオリンの基礎を学び、8歳でプロムス・コンサートで華々しくロンドン・デビューを飾ったという天才少女。  ポーランド出身で Muza にはモノラル時代を含め多くの作品が残っていますが録音嫌いで、録音が極端に少ないためキャリアの割に情報は少なく過去の演奏家に錯覚されてそうだが、今も現役で活躍しています。今なお現役で、2008年に来日したときにスタジオで収録したアルバム『魂のシャコンヌ』(RCA BVCC-31116)が発売された。テクニックや艶やかな音色にはいささかの衰えもみせてはいないが、押しつけがましくない正確な感覚によるスタイル、見事なまでに自由なフレージング、楽曲の大きな方向惟に対する鋭い感覚といったヘンデルの資質は、冷静な正確さや小節レベルの 派手さといった部分的なものにこだわっていないからこそ賞賛される。  ヘンデルは録音の際には決してつぎはぎはしないそうだ。つまり、ダメであれば小品なら最初から、ソナタであれば楽章単位で弾き直すというわけです。必要以上に細部のミスにこだわったような雰囲気は感じられない。  ざっと500年続いて絶えていない〝ドイツ音楽〟はベートーヴェンからブラームスを中心に、そこにはシューマン。前後にはバッハやブルックナーまで人それぞれに名前が浮かぶと思います。それに対して、ウォルトンをはじめイギリスの音楽とは20世紀の音楽です。  ヘンリー・パーセル以来、長らく自国産の作曲家を生み出さなかった

くつろいで居心地のよい音楽◆室内楽のカミ曲 ウィーン八重奏団 メンデルスゾーン 八重奏曲

通販レコードのご案内 音楽の喜び・楽しみを共にわかちあい、輝いていた黄金時代のウィーン・フィルの心。意気のようなものが充満している。 《英オレンジ金文字フラット盤》GB DECCA LXT2870 ヴィエンナオクテット メンデルスゾーン 八重奏曲(フラット210g重量盤・金文字初出)  淡々とした美しさを奥深い透明感で貫いて描ききる素晴らしい名演。ウィーンの名手達が弾力的なリズム感と固い構成感で全体を見失わせない実に上手い設計で聴かせてくれる。  一貫して広がりを持った、豊かで伸びやかな感性に溢れている。こうした表現は、当時のウィーン・フィルのトップ、ボスコフスキーやヒューブナーらの名手。気心の知れたメンバーによる演奏ということもあるのでしょう、きっちり作り上げた精密感よりも余裕と慈しみを感じさせる秀演。モーツァルトでもそうですが、こういうくつろいで居心地のよい音楽はこの団体の十八番ですね。  メンデルスゾーンの八重奏曲は、明るく爽やかな初期ロマン派の雰囲気と若き天才の瑞々しい感性に彩られた名曲です。アントン・フィーツのリーダーで1972年にステレオ録音されていますが、本録音はステレオ盤はありません。  この弦楽八重奏曲はメンデルスゾーンが、16歳の時に作曲した作品です。友人でヴァイオリンの先生のお誕生プレゼントとして作曲された曲だそうですが、裕福な家庭に生まれて何不自由なく育った作曲家が、16歳で作曲したということを割り引く必要は全くない、完成度の高い楽曲です。この楽曲はヴァイオリンが4人、ヴィオラが2人、チェロが2人となる弦楽四重奏×2の編成です。ロックで言えば、ツイン・ドラムにツイン・リードのようなイメージでしょう。音の厚みが凄い、とても若々しくて瑞々しい室内楽のカミ曲です。 ウィーン八重奏団 は1947年、当時ウィーン・フィルのコンサートマスターだったヴィリー・ボスコフスキーと首席クラリネット奏者だったアルフレート・ボスコフスキー兄弟を中心に結成された。ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、コントラバスの弦5人と、クラリネット、ホルン、ファゴットの管3人からなる。今日までウィーン・フィルの名手たちによって受け継がれてきた伝統の音色が魅力。 Ensemble – Members Of The Vienna Octet Cello – ニコ

リリー、モーツァルトを弾いて下さい ― リリー・クラウス&ボスコフスキー&ヒューブナー 音楽学者たちの三重奏

通販レコードのご案内 3人の名手達が残した素晴らしいモーツァルトの名盤。 JP 東芝音楽工業 AB9492C MOZART/PIANO TRIOS(COMPLETE) (演奏者)リリー・クラウス ウィリー・ボスコフスキー ニコラウス・ヒューブナー (曲目) モーツァルト・ピアノ三重奏曲全集 フランス・ディスコフィル・フランセ・メタル原盤 DF81/83-1 使用160㌘重量盤。国内初出貴重盤で仏蘭西ディスコフィル・フランセ盤も凌駕するかのような素晴らしい音質。リリー・クラウス(ピアノ)、ウィリー・ボスコフスキー(ヴァイオリン)、ニコラウス・ヒューブナー(チェロ)。ウィーン所縁の3人でピアノ・トリオ全曲録音はフランスのディスコフィル・フランセ・レーベルのモーツァルト生誕200年に向けて慶事盤として1954年録音開始、並行してリリー・クラウスによるピアノ・ソナタ全集やリリー・クラウスとシモン・ゴールドベルクがヴァイオリン・ソナタ全曲も開始。いずれもモーツァルトを語る上では避けては通ることのできない演奏。この一連の企画にすべて参加したリリー・クラウスは名実ともに最高のモーツァルト弾きの地位不動のものといえます。 詳細掲載ページ 〝比類なきモーツァルト弾き〟として誰もが認めるリリー・クラウス。一音一音を非常にマルカートにはっきり鳴らして、完璧に弾きこなしいるのが特徴。若い頃からモーツァルトの作品の録音に熱心にし、ロココ調のチャーミングな甘い演奏になってしまいかねない音楽が、毅然とした節度を保ち、気品に満ちた大人の演奏をしている。 演奏家は身体で勝負するだけに、心身の衰えを如何にカバーしていくかが難しい。特に女性の場合、多くはそれに結婚・出産などが重なる。全身全霊を傾けた命がけの演奏家として、宇野功芳氏が挙げるのはアルゲリッチ、デュ・プレ、チョン・キョンファそれにリリー・クラウスと、みな女性だが長く第一線を保ち続けたのはクラウスぐらいで、彼女を驚異と宇野氏は捉えている。彼女らは、いわゆる女性的なものを押し出さず、火のような情熱と作品に切り込んでいく深みにおいて男性奏者に匹敵する。しかし、このまま死んでもいいというほどの燃え尽き方を男性奏者は絶対にしないものではないか。 ハンガリー生まれのリリー・クラウスは「モーツァルトは燃え立つ火です」と語

親しみ易さと気取りのなさには達者なヴィオラがいないとつまらない《アメリカ》カルテット〜クラシック名曲ガイド、これを聞け

弦楽四重奏曲 第6番 ヘ長調 作品96《アメリカ》  ドヴォルザークは、1892年(51歳)に渡米し、約2年間、ニューヨーク国民音楽院の初代校長としての責務を果たした。そしてその間に、「交響曲 第9番《新世界より》」、「チェロ協奏曲」、「弦楽四重奏曲第6番」《アメリカ》といった名作を相次いで生んだのだった。  ドヴォルザークの作曲した弦楽四重奏曲は、作品番号のないものまで含めると全部で13曲もあるが、その中では、この「第6番」《アメリカ》が抜きん出て優れている。わずか15日という短期間に作曲されたこの曲は、黒人霊歌を思わせるような旋律が使われているので、昔は《ニガー》(二グロの蔑称)と呼ばれていたが、人種問題のやかましい今日では、この名称は使われない。  ドヴォルザークの弦楽四重奏曲はいい曲があるのですが、不思議なことにあまり演奏されません。全部で13曲のうち、せいぜい2番から8番くらいまでの曲しか演奏されず、その中でも6番目に当たる《アメリカ》は、圧倒的に数多く演奏されています。アメリカに滞在中に書いた最も有名な三曲中の一曲です。1893年の夏、ドヴォルザークの故郷であるボヘミアからの移民の集まっていた秋穂阿州のスピルヴィルという村で、夏の間に作曲された。昔はこのヘ長調のクヮルテットをよく《ニガー》というニックネームをつけて呼んでいました。これは黒人霊歌に似た旋律がたくさん現れることからつけられたものと思われますが、今ではもっぱら《アメリカ》の愛称が用いられるようになりました。そもそも NIGGER という言葉は、戦争中にアメリカ兵たちに使われた JAP と同類で軽蔑の気持ちが込められており、私たち日本人やヨーロッパの人たちは感じなくても、黒人たちにとっては耐えられない嫌な言葉らしい。最近では黒人暴動が相次いで起き、人種問題にはとりわけ敏感なアメリカでは、NEGRO という言葉すら蔑意が含まれているとして気を使うくらいですから、人種問題とは何の関わりもないドヴォルザークのクヮルテットに、黒人霊歌に似ているというだけの理由で《ニガー》などという危険な別名をつける必要はさらさらないわけです。 達者なヴィオラがいないとつまらない。  それにしてもこのクヮルテットは、いうにいわれぬ独特な魅力を秘めています。 鑑賞のポイント  第1楽章アレグロ・マ・

〝若さ〟と〝老成〟の共立 ― 楽曲の核心を強力なまでの説得力をもって描き切る若きムーティの何をも恐れぬ指揮ぶり

通販レコードのご案内 計算尽くで達成できるものでは無い〝ミラクル〟 GB EMI ASD3645 (演奏者)リッカルド・ムーティ指揮 フィラデルフィア管弦楽団 (曲目) ムソルグスキー・展覧会の絵/ストラヴィンスキー・火の鳥 現代を代表する巨匠、リッカルド・ムーティは、フィラデルフィア時代にEMIに大量に録音を残しています。オーマンディから引き継いでフィラデルフィア管弦楽団の音楽監督となったムーティの人気は凄まじく、同楽団に第2の黄金時代をもたらしました。このコンビが乗りに乗っていた時代の、ロシア人気曲のカップリング。伝統的にロシア音楽を得意としてきたフィラデルフィア管の、明るく官能的なサウンドが満喫できる一枚です。 詳細掲載ページ ムーティが若き日に録音した「展覧会の絵」「火の鳥」はどれもみずみずしく高水準な演奏です。若きムーティが自分自身を信じる「自信」に溢れた、それは計算尽くで達成できるものでは無い、天才ぶりの音楽なのです。何をも恐れぬ境地で、楽曲の核心を強力なまでの説得力をもって描き切る指揮ぶりには、〝若さ〟と〝老成〟したものが両立した奇跡のような音楽を生み出しています。現在最高齢の現役指揮者となったブロムシュテットの、新しいベートーヴェンの交響曲全集の速めのテンポで運ぶ、年齢を感じさせない躍動感あふれる演奏に、しなやかで瑞々しい音楽に驚くと同時に堅実な解釈に、円熟の極みを感じて、かつてのムーティの演奏を思い出していました。 1970年代末期にアナログ録音技術は完成され、特に70〜80年代にかけてのEMIにおける録音は、切れ味の鋭さ、音のメリハリ、色彩感、そして歌心を得た、魅力的なサウンドとなっています。 1978年3月録音。初発は1979年。 通販レコード詳細・コンディション、価格 プロダクト レコード番号 ASD3645 作曲家 モデスト・ムソルグスキー イーゴリ・ストラヴィンスキー オーケストラ フィラデルフィア管弦楽団 指揮者 リッカルド・ムーティ 録音種別 STEREO 販売レコードのカバー、レーベル写真 コンディション ジャケット状態 M- レコード状態 EX++ 製盤国 GB(イギリス)盤 WHITE & BLACK STAMP DO

プレミアム盤撰 ― 決定盤〝ウラニアのエロイカ〟、デ・ヴィートの高額盤、セルが生涯愛していたシューマンの交響曲

決定盤〝ウラニアのエロイカ〟 通販レコードのご案内 US URANIA URLP7095 フルトヴェングラー ベートヴェン:交響曲3番「英雄」 ピリオド楽器演奏や、ベートーヴェン時代の音楽習慣が研究されて、それを反映した現代の演奏に慣れきると、極めて遅いテンポで、じっくりと始まって徐々に巨大に高揚していく。しかし、音楽が停滞したりもたれると感じることは全く有りません。 フルトヴェングラーの演奏は急激なアッチェレランドなど部分的なデフォルメに驚かされるが、決して全体の統一感を損なわないし不思議と構造的な破綻を感じない。そんな相反することを同時に成し遂げられる演奏家はフルトヴェングラーしか居ないし、人間感情の吐露が神々しさと凌ぎ合っているところに魅力を覚えるのでしょう。 伝え方がフルトヴェングラーは演奏会場の聴衆であり、ラジオ放送の向こうにある聴き手や、レコードを通して聴かせることを念頭に置いたカラヤンとの違いでしょう。 1953年に米ウラニア社から発売され、フルトヴェングラー自身の訴えによって一時発売が中止され幻と化した、高名な〝ウラニアのエロイカ〟 ― いまだ決定盤と言われる名演奏、1944年とはとても信じられない生々しい音質、すべてが圧倒的なオリジナル盤です。細かな擦れ跡はありますが、ジリパチノイズ程度で、周期的なスクラッチノイズはありません。 オーダーはリンク先の詳細掲載ページで 鮮度では群を抜いている ― 一枚のレコードの範疇を超えた高額盤。 通販レコードのご案内 GB EMI ALP1856 ジョコンダ・デ・ヴィート/クーベリック バッハ ヴァイオリン協奏曲/モーツァルト ヴァイオリン協奏曲第3番 名手が楽器を選ぶのか。楽器が弾き手を選ぶことも有るようだ。 中古のアナログ・レコードの中でヴァイオリン協奏曲、ヴァイオリン・ソナタのレコードには目ン玉の飛び出る超高額盤が多い。 残された録音は少ないジョコンダ・デ・ヴィート。本盤もその残された貴重な記録の一枚。 このレコードを聴かなければ、それは解らない。屈指のストラディヴァリウスの明るく艶やかな高音、まろやかな逞しさを持つ低音で音楽の旋律美が味わえる。そこを味わいたいから競うようにコレクションされるのだ。一枚のレコードの範疇を超えた超高額ではあるけど、ストラディヴァリウスの

豪快にしてダイナミックな下品さ★プライス、ヴィッカーズ、メリル、ショルティ指揮ローマ歌劇場管 ヴェルディ・アイーダ

通販レコードのご案内 日本ではショルティのヴェルディ演奏はレクイエム以外ほぼ黙殺されてしまった。不思議な話である。 《ブルー・ラベル盤》DE DECCA 6.35108 ゲオルク・ショルティ ヴェルディ・アイーダ  『大丈夫です。履いてますよ』と籠目ていたポーズを正すというのが流行していますね。その以前には、『ワイルドだろぉ~』というのが流行ってましたが。わたしには生まれた時に同じ病院で、しかも近所で親同士も親しかった幼なじみの男の子が二人いまして、お風呂に一緒に入ると男の子のとんがったものを握るのを観て、親はいやらしいとは言わなかった。10年経って、三人はお互いの身体にいやらしさを感じた。さて、古代ローマ人がローマ風呂から現代の銭湯に迷い込んでくる人気漫画が映画化されてヒットしたが、それでは男湯に迷い込んでいたが、その古代ローマ人は現代日本の風俗に目を背けるだろうか。  王女の身分を隠して敵国の王女の世話をしている主人公。解放を懇願する捕虜の中に長年あえなかった父王の姿を見つけて思わず声をかけてしまったので身分がバレてしまう。そこから音楽は登場人物たちの心情をとことん語り尽くすが、音響的聴かせどころは前半だ。   有名な「凱旋行進曲」のアイーダ・トランペット独特の輝きを振り撒きながら突き進む音色や、その前のワイドでド迫力の合唱もショルティの引き締まったスケール豊かな指揮と相まって実に見事でスカッと気分爽快になる。オーディオ的に聴いても第一幕第一場後半や第二場後半の合唱が力強くワイドに拡がり、その迫力に圧倒されてしまう。  レコード店の大先輩から、ショルティの音はとにかくでっかかったと教わったことがある。ホールが飽和するほどにオーケストラを響かせたということだろうが、そうした批評が割りを食わせているのがショルティのこの『アイーダ』だ。曲に対する期待が二分するのだろうか。舞台演出や生演奏には到底及ばないわけでレコード録音はアプローチが違って当然だ。  本盤でショルティは、ヴェルディが意図したと思われる古代の遺跡や彫像に通ずる率直で硬質なドラマティシズムをあますところなく表現している。「アイーダ」が近世ヨーロッパのドラマではなく、古代世界の物語であることを納得させられる。そこから古代人の質朴な愛憎の葛藤も浮かび上がってくる。上品さにかけるが、生々しく心情

少女の健気さが初々しく等身大で迫る*チョン・キョンファ、プレヴィン指揮ロンドン響 チャイコフスキー・ヴァイオリン協奏曲

通販レコードのご案内 音楽的にもオーディオソースとしても究極の1枚。 《英ナローバンド ED4 オリジナル盤》GB DECCA SXL6493 チョンキョンファ&プレヴィン シベリウス&チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲(ED4初出)  現代世界最高のヴァイオリニストのひとりチョン・キョンファが1970年に録音した、記念すべきデビュー・アルバム。高度のテクニックと迸る情熱を見事に昇華させた比類のない音楽を作り上げてます。極めてヴォルテージの高い演奏で、プレヴィンの重厚にして華麗なサポートも聴き応えあります。  デビュー・アルバムには常にどうこういう言葉がない。不思議とアイドルのレコードでも同様で、それはみんながアーティストを独り立ちさせようと頑張っているからかもしれない。東洋人のロンドン・デビューは、非常にセンセーショナルなものだった。アジア出身の国際的なクラシック演奏家というと珍しくないが、当時としては画期的だった。11年後に同曲を再録音しますが、それと比べると正に体当たりの激しい演奏という感じでした。  怖いもの知らずの溌剌とした指さばき、弓さばき。ぐいぐいと盛り上げていく語り口の巧さは他の録音を寄せ付けないほどの説得力ではないでしょうか。フレージングで気負いすぎている部分も感じられますが、伸びやかな美しい音色と豊かな音量で懐の深い演奏を聴かせています。デビュー・アルバムには誰でも最も本質がでていると思います。彼女の良い面だけが出て、音楽も気持ちよく弾んでいます。 1970年6月ロンドン、キングズウェイホールでのクリストファー・レイバーン、ケネス・ウィルキンソンによる優秀録音、名演。 通販レコード詳細・コンディション、価格 プロダクト レコード番号 SXL6493 作曲家 ピョートル・チャイコフスキー 演奏者 チョン・キョンファ オーケストラ ロンドン交響楽団 指揮者 アンドレ・プレヴィン 録音種別 STEREO NARROW BAND ED4 ORIGINAL, STEREO (130g), Release 1970, Stamper 7W/6W。 販売レコードのカバー、レーベル写真 コンディション ジャケット状態 M- レコード状態 EX++ 製盤国 GB

重文級◉SXL2031-2 フラグスタート、ショルティ指揮ウィーン・フィル◯ワーグナー・ワルキューレ第3幕全曲

通販レコードのご案内 新しいテクノロジーを積極的に活用しょうとして、表現の可能性を追求している。 GB DECCA SXL2031-32 (演奏者)ゲオルグ・ショルティ指揮 ウィーンフィルハーモニー管弦楽団 キルステン・フラグスタート、オットー・エーデルマン、マリアンネ・シェヒ、オーダ・バルスボルグ、イローナ・シュタイングルーバー、グレース・ホフマン、クレア・ワトソン、オーデ・バルスボルク、マーガレット・ベンス、アニー・デロリー、ヘティ・プリュマッハー、 フリーダ・レースラー (曲目) ワーグナー・ワルキューレ第3幕全曲 RING全曲収録前夜祭セッション。ステレオ録音の可能性を追求するため実験を試みた。ワルキューレたちを歌いながら移動させると左右のスピーカーからどのように再生されるか!? 結果、モニタールームでは歓声が沸き上がった。ソプラノ歌手、キルステン・フラグスタート、バス歌手、オットー・エーデルマン他の歌唱、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による1957年録音盤。 詳細掲載ページ 1966年に全曲を録音しているので、この第3幕の古い録音は忘れられた。 眼光鋭くきびきびした動きで指揮するショルティそのもの。ステレオ録音がどういう効果を生むのか、まだ手探りの時代。まだ、レコード会社がステレオ録音に懐疑的な時代だった。予行練習と言え完成度は天下一品なのが本盤から伺えます。カルショウはステレオ録音の可能性を追求するため、いろいろ実験を試みた。最後の魔の炎のシーンは、ウオータンが火の神ローゲを呼ぶところでは左から歌い、最後のジークフリートの動機を歌うクライマックスでは中央にきて歌う、という演出を試みている。楽器や歌手の音像は左右のスピーカーの間にきれいに定位する。 1957年5月13~17日、ウィーン、ゾフィエンザール録音。プロデューサーとエンジニア、ジョン・カルショー,エリック・スミス/ジェイムズ・ブラウン 通販レコード詳細・コンディション、価格 プロダクト レコード番号 SXL2031-32 作曲家 リヒャルト・ワーグナー 演奏者 キルステン・フラグスタート、オットー・エーデルマン、マリアンネ・シェヒ、オーダ・バルスボルグ、イローナ・シュタイングルーバー、グレース・ホフマン、クレア・ワトソン、オーデ・バル

熟成された濃密な男盛りを味わう*オイストラフ フルニエ ブラームス・ヴァイオリン協奏曲、二重協奏曲

通販レコードのご案内 何十年もクラシック音楽を聴いてこられたオールドファンにとってダヴィッド・オイストラフはやはり特別な思い入れがあるヴァイオリニスト。 《仏カラー切手ドッグ盤》FR VSM 2C181-52289/90 オイストラフ、フルニエ クレンペラー、ガリエラ フランス国立放送管、フィルハーモニア管 ブラームス・ヴァイオリン協奏曲&二重協奏曲  20世紀を代表する巨匠ヴァイオリニスト、ダヴィッド・オイストラフ。1908年ウクライナ、オデッサに生まれオイストラフはソ連を代表するヴァイオリニストとして君臨しました。第2次大戦終了後西側での活動が本格的に始まると20世紀を代表する巨匠としての評価を確立しました。英EMIにはメジャー・レーベルとして最も多くの録音を残し、得意のレパートリーは、いずれも名演のほまれ高い演奏です。1950年代後半から60年代前半のオイストラフ絶頂期の録音。名演奏が数多くあるブラームスのヴァイオリン協奏曲ですが、中でも名盤中の名盤。  パリ、サルワグラムで録音されたクリュイタンス&フランス国立放送管とのベートーヴェンと並ぶクレンペラー&フランス国立放送管とのブラームスは、協奏曲集の決定版。 豊潤さ、深淵さが加わり演奏家としての絶頂期  誰もが一度はダヴィッド・オイストラフの演奏に魅了される。緩急強弱の表現すべてが万全で、安定感があり、艶やかで美しい音色でも、鬼気迫る切れ味鋭い音色でも、翳りのあるメランコリーな音色でも、人をひきつける。どんなに一流と呼ばれる人でも、作品やその中にあるフレーズとの相性の良し悪しが出ることがしばしばあるが、オイストラフにかかると、そういうことはほとんど起こらない。ヴァイオリニストの王と讃える人が多いのも当然である。  オイストラフは録音を多く遺しているが戦争や冷戦があったために、凄まじい技術を誇っていた若い頃、思うように活動できなかったことが惜しまれる。オイストラフは1908年9月30日にオデッサに生まれ、ナタン・ミルシテインの先生でもあったピョートル・ストリヤルスキーに師事。音楽学校ではヴィオラとヴァイオリンの両方を学んだ。1924年に最初のリサイタルを開催。1935年に出場したヴィエニャフスキ・コンクールでは2位 ― この時の1位は、7月の鑑賞会で聴いていただいた、ジネット・ヌヴー ―

♪のびやかな〝うた〟が魅力的 フルニエ&セル&ベルリン・フィル ドヴォルザーク・チェロ協奏曲

ピエール・フルニエが米 CBS に録音する見返りにジョージ・セルがベルリン・フィルを振ることで成立した唯一のセッション。 その演奏スタイルとノーブルな容姿から〝貴公子〟と謳われたフランスのチェリスト、フルニエ2度目となるドヴォルザークの代表的な録音。フランスの名チェリストであったフルニエがセルの指揮するベルリン・フィルハーモニーをバックに、1960年代初頭に録音した名盤の誉れ高いドヴォルザークのチェロ協奏曲。この協奏曲に内在する郷愁や憧憬を雄大なスケールで、しかも詩情豊かに表現した名演です。 通販レコードのご案内 《RESONANCE》 DE DGG 2535 106 フルニエ&セル ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ヴィンテージLPの人気盤となるとカザルス、ジャクリーヌ・デュ・プレ、ロストロポーヴィチを指折れるドヴォルザークのチェロ協奏曲。独奏のチェロとオーケストラとががっぷり四つに組んでぶつかり合う感じではなく、オーケストラとチェロとが室内楽みたいに掛け合いながら、のびのびと旋律を奏で、歌い上げていく雰囲気がフルニエ盤の魅力。フルニエのチェロのカンタービレな歌いぶりもいいし、ベルリン・フィルの管楽器群、殊にフルートやクラリネット、オーボエといった木管楽器の演奏が聴きどころ。歌わせるところではゆったりとメロディーを歌わせ、締めるべきところではぴしっと締めてアンサンブルを整えるマエストロ・セルの熟練の棒さばきの見事さ。これは、セルの下、フルニエとベルリン・フィルがドヴォルザークの歌をのびやかに歌い上げてゆく、そこに一番の趣と味わいがある演奏です。 1962年6月ベルリン録音。録音は、ベルリン郊外のダーレム地区にあるイエス・キリスト教会で行なわれました。1950年代初頭から1972年までベルリン・フィルの録音がほぼ独占的に行なわれていたこの教会は、深みのある豊かな響きが特徴ですが、アナログ時代のドイツグラモフォンの名エンジニア、ギュンター・ヘルマンスは、その中でチェロ独奏を美しく明晰に際立たせつつ、その背後に大きく広がるオーケストラのソノリティを余すところなく録音に収めています。 販売レコードのカバー、レーベル写真 BLUE LINE, STEREO 1枚組(110g), Release 1975。 通販レコード

♪平成版名曲新百選◉思い出がある流行歌、令和に受け継ぐ歌謡曲。あなたが薦める昭和の名曲を投票して下さい。

SPレコードを蓄音機で楽しむ会・無料コンサート 第4撰 (曲目) 藤山一郎 影を慕いて 東海林太郎 むらさき小唄 新橋喜代三 明治一代女の唄 上原敏 流轉 浅草〆香 流れ三味線 上原敏、浅草染千代 倅でかした 浅草染千代 しぐれ旅 上原敏、青葉笙子 鴛鴦道中 上原敏 上海だより 高峰三枝子 湖畔の宿 http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/%E5%90%8D%E6%9B%B2%E6%96%B0%E7%99%BE%E9%81%B8.jpg November 28, 2022 at 08:30PM from アナログレコードの魅力✪昭和の名盤レコードコンサートでご体験ください http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1156799.html via Amadeusclassics

細菌、飛沫ウイルスなど空気中の微細物質を防ぐ ― 《不織布サージカルマスク》抗菌や防塵に効果的な三層構造の不織布マスク

抗菌や防塵に効果的な、三層構造の使い捨て不織布マスク ― 50枚入り1箱 レギュラーサイズ(17.5cmx9.5cm) 大人用サージカルマスク ●高密度フィルター 3層構造 【外部層】ポリプロピレン(PP)不織布 大きな粒子の侵入を防ぐ(花粉、ダスト、アレルゲン) 【中間層】メルトブロー不織布 細菌、飛沫ウイルスなど空気中の微細物質を防ぐ 【内部層】活性炭、ポリプロピレン(PP)不織布 細かいほこり・ 微粉塵などの防止 ●顔にピッタリフィット設計 立体プリーツ加工で顔にフィットさせて隙間を抑える。 ノーズワイヤーにより口元が圧迫されず呼吸がらくにできます。 ●長時間の使用時に快適 ソフトな素材、柔らかくて肌にやさしく呼吸も快適。 不織布サージカルマスク 50枚入り1箱 使い捨て 三層構造 大人用レギュラーサイズ オーダー品番 34-8 商品名 不織布サージカルマスク 50枚入り1箱 使い捨て 三層構造 大人用レギュラーサイズ オーダー、詳細掲載ページへ ※注意事項※ 画像のカラーは、撮影時の照明等の具合により実物と異なる可能性がございます。なお、商品の色の見え方と実物の色は、お客様のご使用されているパソコン・モニターの環境等により多少異なる場合がございますのでご了承ください。 在庫分は【即日発送】しており、ご注文から2~5営業日でお届けしておりますが、在庫状況や配送業者の事情などにより、お届けに遅れが生じる場合がございます。 税関、天候、郵便事情等で遅くなる場合が御座います、予めご了承ださい。 ご注文順に発送しておりますが、在庫切れとなった際は、入荷分から随時お届けいたします、予めご了承ださい。 配送時の不在等で返送となる場合がございますので、ご注意ください。 http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-8.jpg November 28, 2022 at 05:30PM from アナログレコードの魅力✪昭和の名盤レコードコンサートでご体験ください http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1150408.html via Amadeusclassics

思わず拳を振るってしまう☆ロンドン不滅の名盤 ケルテス指揮ロンドン響 ドヴォルザーク・交響曲第1〜9番(全曲)

通販レコードのご案内 クライマックスでは聞いていて思わず拳を振るってしまう! ― 不滅のロンドン ffss ステレオ名盤。テルアビブで水死しなければ指揮者の世界はケルテスを中心に動いただろうという言葉が大袈裟ではないと思わせる力作です。 《英ED4 ナローバンド盤》GB DECCA 6D1-7 ケルテス ドヴォルザーク・交響曲1-9番  TAS 優秀録音に推薦されている初発は ED1 ですが、アナログレコード入門のファースト・チョイスには本セットが最適。これをリファレンスにヴィンテージの森に分け入って未知の体験を堪能して欲しい。  とある英国の老エンジニアは、LPの音を料理に例えて「EMIは燻製で、Deccaは直火焼き」と言ったとか。本セットはイギリスプレス。オランダプレスもあるが、聴き比べると面白い。  テルアビブの海岸で散ったケルテスがベストパートナーだったロンドン交響楽団と残してくれた逸品。ホルンの名手、バリー・タックウェルも在籍していた当時のロンドン交響楽団は、技術はもちろん、表現力にもかなり高度なものがあり、また、英 DECCA の優秀な録音技術もあって、この作品本来のロマンティックな味わいを満喫することができます。重厚にしてややブラームス寄りのシンフォニックで構築力の勝った豪快なドヴォルザークで若々しさを感じさせるケルテス指揮下、ロンドン交響楽団がよく鳴っている。快感すら覚えます。1961年録音のウィーン・フィルとの《新世界より》が大評判を呼び、その続編として第8番がロンドン響と録音されました。 ― 以降、1967年に発売された再度の《新世界より》を含め、1968年の序曲集までも録音。 ― レコード芸術1964年2月号で推薦盤となり「オーケストラを完全に棒の統制下に収めて、意のままに動かしているようすが強く感じとれる。そして、彼の演奏は、この曲のロマンティックな情感を抑え、ダイナミックな面を強調している。」と評されました。  ケステスはブダペストに生まれ、リスト音楽院で大作曲家ゾルタン・コダーイに学んでいます。1955年からブダペスト国立歌劇場の指揮者となりましたが、1956年ハンガリー動乱で西側に亡命。1960年にアウクスブルク国立歌劇場の音楽総監督に就任し、1963年から亡くなるまでケルン国立歌劇場の音楽総監督を務めました。コンサート指揮者

ストラディヴァリウスの個性を引き出している*ミルシテイン ドヴォルザーク、グラズノフ・ヴァイオリン協奏曲

通販レコードのご案内 汗が散る様子すら容易に目に浮かぶ。ミルシテインの感情が深いところから完全に音にのって現れてくるのが伝わる。 《米ダーク・グリーン金文字盤》US CAPITOL P8382 ミルシテイン ドヴォルザーク・ヴァイオリン協奏曲  20世紀を代表するヴァイオリニスト、ナタン・ミルシテインの神髄が味わえるアルバム。ミルシテインが最も得意としたドヴォルザークとグラズノフのヴァイオリン協奏曲をカップリングしたもの。澄み切った美しい音色と卓越した技巧で、作品の魅力を巧みに引き出している一枚。 後にミルシテンを尊敬するフランク=ペーター・ツィンマーマンが、彼へのトリビュート・アルバムとして同じドヴォルザークとグラズノフをカップリングしたCDを録音したほど強い影響力をもった演奏が展開されています。  使用楽器は高名なストラディヴァリウスで、楽器の制作時期は黄金期ではあるが一級の名器に比べるとやや音量が少な目の楽器だという。ストラディヴァリウスと言っても同一作者が楽器を一本、一本、作り、調整していたわけでないことは近頃では判明していること。細身に聞こえても演奏者の腕の衰えと捉えるのはおかしい。  長谷裕二さんの説明書きでは、しばしばミルシテインの美音がカラヤンにダメにされたと強調するような書かれ方をしているようですが、その根拠気にかかります。  しかし本盤を聴けば、この楽器の潜在能力をミルシテインが十分に引き出していたに気づくと思います。一挺のヴァイオリンがフルオーケストラに引けをとらない存在感を示し、完全に対峙している。ドヴォルザーク、グラズノフのヴァイオリン協奏曲にぴったりではないか、作曲家が個性を押し出した音楽の感動を与えてくれることを如実に証明してくれた演奏です。 Recorded in the Syria Mosque, Pittsburgh, Pennsylvania, February 16 & 17,1957. Producer: Richard C. Jones, Recording engineer: Frank Abbey 通販レコード詳細・コンディション、価格 プロダクト Milstein, Steinberg, The Pittsburgh Symphony Orchestra ‎– Dvořák, Glazou

10月17〜23日は229記事を新規投稿しました。

2022.10.17-23 クラシック音楽365日 大作曲家の生没日。名曲のゆかりの日。 10/17 作曲家・ショパンが生まれた日(1810年)。ポーランドで生まれるも、21歳でパリへ亡命し39歳で亡くなるまでパリで過ごした。同時代の作曲家はシューマン、リスト、ベルリオーズらである。現代でも、《夜想曲第20番 嬰ハ短調(遺作)》など、ピアノ作品を中心に、その演奏機会はとても多い。 2005年の第15回コンクール以降はインターネットで映像がリアルタイム配信されている。2020年に開催予定だった第18回は、新型コロナウイルスの影響で翌2021年10月に延期された。 10/18 フランスの作曲家、シャルル・グノーが没した日(1893年)。ゲーテの戯曲を元にしたオペラ《ファウスト》や、歌曲《アヴェ・マリア》でも知られる。グノーがオルガニストを務めていたサン・トゥスタッシュ教会には、画家のルノワールも所属していた。グノーはルノワールの歌手としての才能を見出し、両親にルノワールをオペラ座の合唱団に入れることを提案したが、断られたという逸話も残っている。 10/19 ワーグナーのオペラ「タンホイザー」がドレスデン歌劇場で初演された(1845年)。ワーグナー32歳の頃の初期の作品であり、のちの総合芸術としての「楽劇」が生まれる前の作品である。当時初演は失敗に終わり、その後「タンホイザー」は何度も改定が加えられることになった。 10/20 アメリカの作曲家、チャールズ・アイヴズが生まれた日(1874年)。今では交響曲など、ヨーロッパをはじめ広く世界で演奏される。その経歴はユニークで、本業は保険会社の副社長。作曲は「趣味」で続けいたものの、マーラーやシェーベルクにも才能を認められ、晩年になってから注目を集めるよに。作品は実験精神に富みながらも郷土色の豊かな旋律を併せ持つ。 10/21 オーストリアのワルツ王ヨハン・シュトラウス2世作曲の《皇帝円舞曲》が、ベルリンのケーニヒツバウという新しいコンサートホールのこけら落としのために初演された日(1889年年)。作曲者自身の指揮で行われた。 10/22 スペイン・カタロニア地方に生まれた今世紀最高のチェリストと呼ばれている、パブロ・カザルス(1876-1973)が18