2022.10.17-23
クラシック音楽365日
大作曲家の生没日。名曲のゆかりの日。10/17
作曲家・ショパンが生まれた日(1810年)。ポーランドで生まれるも、21歳でパリへ亡命し39歳で亡くなるまでパリで過ごした。同時代の作曲家はシューマン、リスト、ベルリオーズらである。現代でも、《夜想曲第20番 嬰ハ短調(遺作)》など、ピアノ作品を中心に、その演奏機会はとても多い。
2005年の第15回コンクール以降はインターネットで映像がリアルタイム配信されている。2020年に開催予定だった第18回は、新型コロナウイルスの影響で翌2021年10月に延期された。
10/18
フランスの作曲家、シャルル・グノーが没した日(1893年)。ゲーテの戯曲を元にしたオペラ《ファウスト》や、歌曲《アヴェ・マリア》でも知られる。グノーがオルガニストを務めていたサン・トゥスタッシュ教会には、画家のルノワールも所属していた。グノーはルノワールの歌手としての才能を見出し、両親にルノワールをオペラ座の合唱団に入れることを提案したが、断られたという逸話も残っている。
10/19
ワーグナーのオペラ「タンホイザー」がドレスデン歌劇場で初演された(1845年)。ワーグナー32歳の頃の初期の作品であり、のちの総合芸術としての「楽劇」が生まれる前の作品である。当時初演は失敗に終わり、その後「タンホイザー」は何度も改定が加えられることになった。
10/20
アメリカの作曲家、チャールズ・アイヴズが生まれた日(1874年)。今では交響曲など、ヨーロッパをはじめ広く世界で演奏される。その経歴はユニークで、本業は保険会社の副社長。作曲は「趣味」で続けいたものの、マーラーやシェーベルクにも才能を認められ、晩年になってから注目を集めるよに。作品は実験精神に富みながらも郷土色の豊かな旋律を併せ持つ。
10/21
オーストリアのワルツ王ヨハン・シュトラウス2世作曲の《皇帝円舞曲》が、ベルリンのケーニヒツバウという新しいコンサートホールのこけら落としのために初演された日(1889年年)。作曲者自身の指揮で行われた。
10/22
スペイン・カタロニア地方に生まれた今世紀最高のチェリストと呼ばれている、パブロ・カザルス(1876-1973)が1889年のある日のこと、スペイン・バルセロナの町を歩いていました。その時に通りにある古本屋に立ち寄りました。その本屋の片隅に埃をかぶったままになっていた楽譜を見つけました。これがあの有名なパブロ・カザルスと大バッハ作曲の「無伴奏チェロ組曲」との偶然の出会いであり、それ以後、後世の音楽愛好家が「チェロの旧約聖書」とまで呼ばれるようになった大バッハの、偉大なチェロ音楽を聴けるようになった出来事でした。カザルスはこの古い楽譜をもとに、「チェロ組曲」を12年間もの間日夜研鑽を重ねて世に公開していったのでした。
あの日、あの時、カザルスがあの古本屋に立ち寄ることがなければ、おそらく永遠にこの「無伴奏チェロ組曲」は埃をかぶったまま本屋の片隅で眠ったまま人々から忘れられた存在となった運命をたどっていたかも知れません。そのパブロ・カザルスは、1973年10月22日にプエルト・リコで96歳の生涯を閉じています。
10/23
ルキノ・ヴィスコンティ監督の「ヴェニスに死す」が日本で公開された日(1971年)。原作はトマス・マンの同名の作品。静養のためベニスを訪れた老作曲家は、ふと出会った貴族の血を引く美少年の美しさの虜となっていく姿を描いた。テーマ曲に《マーラーの交響曲第5番・第4楽章》が用いられている。
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