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四季の冬による変奏曲 ― NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」ではヴィヴァルディの音楽が引用される。

Vivaldi Winter
アントニオ・ヴィヴァルディ(1678-1741)はバロック時代のイタリアの作曲家で、急緩急の3楽章構成と、急の楽章におけるリトルネッロ形式(合奏による部分が、独奏を中心とする自由な部分を挟んで何度か回帰する形式)を特徴とする当時の独奏協奏曲の様式の確立に大きく貢献した。
彼の作品の中でも特に有名な『四季』は、1725年に出版された全12曲のヴァイオリン協奏曲集『和声と創意の試み』Op.8の第1番から第4番にあたる。第4番 ヘ短調(RV297, P442, FⅠ-25)には「冬」の副題を付けている。
雪と氷に覆われ、冷たい風が吹きすさぶ冬の風景。炉端でひたすら春の訪れを待つ日々。戸外から聞こえる雨の音。北風と春を先取りする南風との衝突など、冬の様々な情景が巧みに表現される。

"Variations on Winter from Vivaldi's Four Seasons"

ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲集《四季》から《冬》に基づく変奏曲を作曲したダニー・サイデンバーグは、ヴィオラとヴァイオリン奏者、作曲家、アレンジャー、教育者として、クラシック、ジャズ、ポップスタイルの間を行き来する多様で折衷的な音楽キャリアを楽しんできました。
彼は16歳でピッツバーグ交響楽団でソロデビュー。ジュリアード音楽院で学んだ後、ニューヨークで長年バレエ、ブロードウェイ、オペラ、室内楽、スタジオ、ソロとして活躍。とくに12年間つとめた、タートル・アイランド・ストリングカルテットのヴィオラ奏者としてよく知られています。ダニーは2003年にカルテットを離れ、ロサンゼルスのスタジオ・ミュージシャンとして、フルタイムで何百もの映画やテレビのスコアで演奏しました。彼はまた、熟練した古楽パフォーマーでもあり、シカゴを拠点とするチャンバー・ジャズ・アンサンブル、UnBandeを率いています。

源頼朝略史平治の乱で父・義朝が敗れた清和源氏の一流たる河内源氏の源頼朝は、伊豆国へ配流されていた。治承4年(1180年)、後白河法皇の皇子である以仁王の令旨を受けると、伊豆で北条時政、北条義時などの坂東武士らと平家打倒の兵を挙げ、鎌倉を本拠として関東を制圧する。
弟たちを代官として源義仲や平家を倒した頼朝は、戦功のあった末弟・源義経を追放。その後、諸国に守護と地頭を配して力を強め、ついに奥州合戦で奥州藤原氏を滅ぼして、建久3年(1192年)に征夷大将軍に任じられた。


通販レコードのご案内バロック音楽を演奏するのにはピリオド楽器が当時の音に忠実であるという風潮から、モダン楽器排斥ともいえる状態が続いているが、きっとバッハはこうした音楽を理想としていたのではないかと感じる『ブランデンブルク協奏曲』(リヒター指揮ミュンヘン・バッハ管弦楽団)で、素晴らしいヴァイオリンソロを聴かせたオットー・ビュヒナー。彼がここではレーデルの棒の下で、自由闊達に歌いまくっています。ERATOにはジャン=フランソワ・パイヤール盤があったため、なかなか日の目を見ることの少ない録音ですが、飽きずに聴き続ける人がそこそこいるのではないでしょうか。
  • AU WRC STE335 レーデル&ブフナー ヴィヴァルディ・四季
  • クルト・レーデルの「四季」は、イ・ムジチを始めとする、かつてのオーソドクスな演奏を逸脱した名盤の一つです。音の輪郭1つ1つがくっきりと明瞭で輝いている。自由な即興性を楽しませるでなく、きっちり作り込まれたロマン派のヴァイオリン曲にも聴こえる。これも一興。四季の移ろいが、斯くも明るく楽しいものであったら、人生は実に気楽なものでしょう。

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