フランス人でなければ、出せない洒落たエスプリ。
発展的に解消してパリ管弦楽団に変わるが、それに比してもパリ音楽院管弦楽団の音色は、弦楽器のややくすんだ色調に軽やかな木管や金管が絡んでくる塩梅が実に味わいがある。アンサンブルは上手いとはいえないが、そこに人肌の音楽的情緒を感じるのだろう。それを渋味というのか。ロシアの音楽であるプロコフィエフをマルティノンが指揮すると、あたかもフランス音楽であったかのような色彩を感じる。プロコフィエフの音楽の背景にあるものに対して、過度にロシア的にならず、さりとてモダンにひた走るわけでもなく、エッセンスは漏らさず表現している。青春の「憂い」も「感傷」も根底に明るさがあり、細かいことに拘らずに、存在感のある音色だけで惹きつける。イタリアの泣き笑いも、ドイツの精神性も、汗臭いロシアの大地からも解き放って、メロディーだけが色彩的でオーディオ的快感を満たしていく。パリ音楽院管弦楽団のプレーヤーらは、それぞれが自分の演奏に酔いしれ、お祭り騒ぎのような熱狂を帯びない。各楽器の個性は強く出ているものですから、幕末維新ドラマや「ラブライブ!」に代表される群像ストーリーの一人ひとりを追いながら聴く楽しみ方が出来て楽しい。
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《仏ダーク・レッド銀文字盤》FR RCA 630.514 マルティノン プロコフィエフ・交響曲7番 色彩設定と音響造型にみせる鋭敏なセンスといい、あらゆるフレーズに注入された絶妙なニュアンスといい、その目ざましい魅力は失われていません。 残響を効果的に収めた録音も非常に雰囲気豊か。フランス人でなければ、出せないコクが滲み出ています。■ステレオ録音、モノラル盤。
通販レコード詳細・コンディション、価格
FR RCA 630.514 – Jean Martinon, Paris Conservatoire Orchestra - PROKOFIEV – Symphony No.7
プロダクト
- レコード番号
- 630.514
- 作曲家
- セルゲイ・プロコフィエフ
- オーケストラ
- パリ音楽院管弦楽団
- 指揮者
- ジャン・マルティノン
- 録音種別
- MONO
DARK RED WITH SILVER LETTERING, MONO 1枚組(170g)。
コンディション
- ジャケット状態
- M-
- レコード状態
- M-
- 製盤国
- FR(フランス)盤
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オーダーは | 品番 / 34-12370 |
特別価格 | 2,640円(税込) |
通常価格 | 3,300円 |
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March 31, 2022 at 02:00PM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1041110.html
via Amadeusclassics
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