通販レコードのご案内バッハ演奏に生涯をささげた巨匠の、モダン楽器演奏における決定盤で、「マタイ受難曲」、「ミサ曲ロ短調」と並ぶカール・リヒターの代表作です。フルートのオーレル・ニコレが絶品。
《日本語リーフレット》DE ARCHIV 2708 005 カール・リヒター ミュンヘン・バッハ管弦楽団 バッハ:管弦楽組曲(全曲)
バッハ演奏の第一人者カール・リヒターによる管弦楽組曲の全曲録音。現代の古楽演奏とは全く違う、この時代の演奏ならではの壮麗で重厚なバッハ演奏もまた素晴らしいものです。
旧東ドイツの牧師の息子に生まれたリヒターは、1950年代から70年代に峻厳な気迫を湛えた入魂の演奏で、現代人の心に強くアピールする清新なバッハ像を打ち立てた。
バッハの《管弦楽組曲》は〈ブランデンブルク協奏曲〉と並ぶその代表的管弦楽作品の一つです。この「管弦楽組曲」の名で親しまれているのはいまではバッハ作品だけですが、「序曲」と名のつく音楽と同じもので、“Ouvertüre”と綴られる。モーツァルトの時代に「交響曲」スタイルの原型となり、マーラーが《組曲第2番》と《組曲第3番》をモダン・オーケストラ用に編曲して、交響曲第1番を作曲するスタートとなった。中でも《組曲第3番》第2曲は通称「G線上のアリア」として有名となり、交響曲第5番は、バッハの《組曲第3番》をなぞっている。バッハ自筆譜は、他の作品同様に残っていないが、バッハはこの作品群を「組曲」(Suite)とは呼ばなかった。バッハにとって組曲とは、アルマンド、クーラント、サラバンド、ジーグの4曲から成る組曲のことであったので、より自由な「序曲に始まる作品」というような意味で「序曲」 (Ouvertüre) と呼ばれていたようだ。それにより、新しいバッハ全集では「4つの序曲(管弦楽組曲)」としている。
作曲された時期は特定できず、ヴァイマル時代、ケーテン時代に原型があって、ライプツィヒ時代にコレギウム・ムジクムで演奏するために大幅に加筆されたと考えられる。〈組曲第4番〉の序曲は、ヴィヴァーチェ部分に合唱を加えて、カンタータ110番の冒頭合唱曲に転用されている。LPレコードの頃には、〈組曲第5組曲 BWV1070〉としての録音があるが、今日では長男フリーデマンの作とされる。
ピリオド楽器による演奏が今や主流の世の中であるが、それらの演奏を聴き、このリヒター盤に戻ると、ハッとさせられる箇所もあり、このリヒター盤の価値は未だ高いと認識させられるのである。 確固とした解釈のもとに鳴る音楽は、時として荘厳に、また、時として冷徹に響くが、決して嫌味でない。バッハの世俗音楽はもっと気軽に聴きたいという気持ちもないわけではありませんが、リヒター盤の峻烈な演奏から得られる感動はそういう気持ちを吹き飛ばしてしまいます。その演奏は力強く、そして力強いという以上に厳しいものであり、それがバッハの世俗音楽の演奏であるところにより大きな衝撃があります。理屈を超えて、入り込める何かが、この演奏にはあります。
本盤は1960&61年のステレオ録音、モダン楽器小編成オーケストラによる求心力の強いキビキビとした力強いバッハ演奏が身上とされるカール・リヒターならではのパワフルな名演揃いで、聴き手の襟を正さずにはいられないリヒターの演奏がここでも聴ける。《組曲第2番》のソリストにオーレル・ニコレが加わっている。リヒターのしつらえた完璧なフォルムの中にあって、随所で味わい豊かなソロを聴かせてくれています。しかし、ニコレの名人芸を聴かせる演奏にはなっていない。オーレル・ニコレの、それを聴きたい人にはバウムガルトナー盤がおすすめ。リヒターの演奏を他の演奏と分けるものを精神性と呼ぶべきかどうか迷いますが、現代が忘れ去りつつある何かがこの演奏にはあります。
バッハの《管弦楽組曲》は〈ブランデンブルク協奏曲〉と並ぶその代表的管弦楽作品の一つです。この「管弦楽組曲」の名で親しまれているのはいまではバッハ作品だけですが、「序曲」と名のつく音楽と同じもので、“Ouvertüre”と綴られる。モーツァルトの時代に「交響曲」スタイルの原型となり、マーラーが《組曲第2番》と《組曲第3番》をモダン・オーケストラ用に編曲して、交響曲第1番を作曲するスタートとなった。中でも《組曲第3番》第2曲は通称「G線上のアリア」として有名となり、交響曲第5番は、バッハの《組曲第3番》をなぞっている。バッハ自筆譜は、他の作品同様に残っていないが、バッハはこの作品群を「組曲」(Suite)とは呼ばなかった。バッハにとって組曲とは、アルマンド、クーラント、サラバンド、ジーグの4曲から成る組曲のことであったので、より自由な「序曲に始まる作品」というような意味で「序曲」 (Ouvertüre) と呼ばれていたようだ。それにより、新しいバッハ全集では「4つの序曲(管弦楽組曲)」としている。
作曲された時期は特定できず、ヴァイマル時代、ケーテン時代に原型があって、ライプツィヒ時代にコレギウム・ムジクムで演奏するために大幅に加筆されたと考えられる。〈組曲第4番〉の序曲は、ヴィヴァーチェ部分に合唱を加えて、カンタータ110番の冒頭合唱曲に転用されている。LPレコードの頃には、〈組曲第5組曲 BWV1070〉としての録音があるが、今日では長男フリーデマンの作とされる。
ピリオド楽器による演奏が今や主流の世の中であるが、それらの演奏を聴き、このリヒター盤に戻ると、ハッとさせられる箇所もあり、このリヒター盤の価値は未だ高いと認識させられるのである。 確固とした解釈のもとに鳴る音楽は、時として荘厳に、また、時として冷徹に響くが、決して嫌味でない。バッハの世俗音楽はもっと気軽に聴きたいという気持ちもないわけではありませんが、リヒター盤の峻烈な演奏から得られる感動はそういう気持ちを吹き飛ばしてしまいます。その演奏は力強く、そして力強いという以上に厳しいものであり、それがバッハの世俗音楽の演奏であるところにより大きな衝撃があります。理屈を超えて、入り込める何かが、この演奏にはあります。
本盤は1960&61年のステレオ録音、モダン楽器小編成オーケストラによる求心力の強いキビキビとした力強いバッハ演奏が身上とされるカール・リヒターならではのパワフルな名演揃いで、聴き手の襟を正さずにはいられないリヒターの演奏がここでも聴ける。《組曲第2番》のソリストにオーレル・ニコレが加わっている。リヒターのしつらえた完璧なフォルムの中にあって、随所で味わい豊かなソロを聴かせてくれています。しかし、ニコレの名人芸を聴かせる演奏にはなっていない。オーレル・ニコレの、それを聴きたい人にはバウムガルトナー盤がおすすめ。リヒターの演奏を他の演奏と分けるものを精神性と呼ぶべきかどうか迷いますが、現代が忘れ去りつつある何かがこの演奏にはあります。
1960.6.14-19, 1961.6.12-16 ミュンヘン、ヘラクレスザール録音。Producer – Karl-Heinz Schneider, Recording Supervisor – Walter Alfred Wettler
通販レコード詳細・コンディション、価格
Münchener Bach-Orchester · Dirigent: Karl Richter – Johann Sebastian Bach – 4 Ouvertüren (Orchestersuiten) BWV 1066-1069
プロダクト
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レコード番号2708 005
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作曲家ヨハン・セバスティアン・バッハ
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演奏者オーレル・ニコレ
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オーケストラミュンヘン・バッハ管弦楽団
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指揮者カール・リヒター
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録音種別STEREO
SILVER WITH BLACK LETTERING, STEREO 2枚組 (135g/140g)。日本語リーフレット付属
コンディション
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ジャケット状態EX
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レコード状態M-
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製盤国DE(ドイツ)盤
アルヒーフ・レーベルのステレオ時代のレーベルは、銀色のベースにレーベルの周囲に二本の青色の線が印刷された、一般に「ブルーラインレーベル」から始まる。そのなかでも、ステレオ初期盤のレーベルは、12時の位置に「STEREO」の表記がみられる。次の世代になると、この「STEREO」表記はなくなる。
この頃のアルヒーフ・レーベルの名盤としてはカール・リヒターが残した数多くのバッハの名作を中心とした名録音を上げることができる。「マタイ受難曲」そして「ヨハネ受難曲」、数多くのカンタータそして、管弦楽組曲などの器楽曲はいまでも、バッハ演奏の模範として多くのファンを魅了している。
http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-26298.jpg
September 30, 2021 at 10:00AM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1147734.html
via Amadeusclassics
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