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複雑膨大な構成因子それぞれに名指揮者バルビローリの配慮が濃やかに反映され長大な作品のどこにも空虚な瞬間が感じられない

ヒューマンな抒情に陶酔◉人が成す奇跡の証明

通販レコードのご案内GB EMI ASD596-7 バルビローリ ベルリン・フィル マーラー:交響曲9番

  • 説明不要の歴史的名盤のオリジナルです。客演指揮で感激したベルリン・フィルからの強い希望でセッション録音が実現したという、レコード史上に名高いエピソードで知られます。屈指の入手困難盤としても有名で、当店でも5年ぶりの入荷となります。コンディションは、盤面もきれいでノイズはほとんどなく、ジャケットも問題なしの逸品です。
  • GB EMI ASD596-7 バルビローリ マーラー:交響曲9番
1964年1月10~11日、14日、18日ベルリン、イエス・キリスト教会での優秀録音、名演。

「伝説の名演」

通販レコードのご案内GB EMI SLS851 バルビローリ/ニュー・フィルハーモニア管/ベルリン・フィル マーラー 交響曲6番/9番

マーラー交響曲9番はベルリン・フィルにとって曰く付きの曲と言っていい。1963年にバルビローリが客演指揮した際、ベルリン・フィルの楽団員がその音楽の素晴らしさに感動し、楽団員全員の希望により実現したのがこの録音。
  • GB EMI SLS851 バルビローリ/ニュー・フィルハーモニア管…
  • ドイツ・グラモフォン専属であったベルリン・フィルが当時EMIに録音する事は極めて異例なことで、またイギリス人の指揮者がベルリン・フィルと録音するのは、1937年のサー・ビーチャム以来の事であったそうです。バルビローリ自身もこれがベルリン・フィルとの唯一の録音となりました。
そして、この録音を凌駕する演奏はまず有り得ないという事で、その後どの指揮者もこの曲を意識的に避けるようになったという「伝説の名演」だという事です。

希少なバルビローリのベートーヴェン・ピアノ協奏曲録音

通販レコードのご案内GB PYE GSGC2028 カッツ&バルビローリ ベートーヴェン:ピアノ協奏曲5番「皇帝」

バルビローリがベートーヴェンのコンチェルトを録音したのは、おそらくこれ一枚だけではないでしょうか。レコード会社の意向か、ピアニストからのリクエストか、はたまた巨匠がこのソリストだったら、面白いベートーヴェンになるぞと舌なめずりしたか。名指揮者というより、大指揮者というのが良いのでしょうか。《皇帝》であろうと抑え込んで、どこまでもバルビローリを聴くための演奏になっている。それはもう徹底的にバルビローリの色に染め上げてしまいます。ですから、ベートーヴェンの作品らしさを聴きたいときにはバルビローリ以外の選択肢は無制限にある。
  • 勇壮な第1楽章も、雄々しさとは無縁。バルビローリに興味のある人にしかお勧めはできないレコード。この録音の最大の聴き所は第2楽章。この綿々と歌い継いでいく表現がお気に召したならば、これに匹敵するような演奏は他では見つかりません。そこにこそバルビローリを選んでしまう誘惑があるのです。
  • GB PYE GSGC2028 カッツ&バルビローリ ベートーヴェン…
1959年4月、マンチェスター録音。
構築の人ベートーヴェンの《皇帝》を、歌う人のバルビローリと組んだピアニストのミンドル・カッツはルーマニア出身、1978年1月30日に没しているのでLPレコード時代の音楽家だ。1957年にパリで西欧デビューを果たし、上り調子にあった。サー・ジョン・バルビローリ、セルジュ・チェリビダッケ、アンタル・ドラティ、ヨーゼフ・クリップス、ロリン・マゼールと共演。ジョルジェ・エネスクに才能を見いだされ、フロリカ・ムジチェスク門下。バッハ、ベートーベン、ハチャトゥリアン、プロコフィエフの演奏で有名。ヴァイオリニストのヘンリク・シェリングと共演したフランクとブラームスのヴァイオリン・ソナタの録音は高く評価されている。トルコのイスタンブールでベートーヴェンのピアノソナタ「テンペスト」を演奏中に死去。《皇帝》のもつ気宇壮大さが出されていないという評価はある一方、《皇帝》のネーミング自体が作曲後に第三者により名づけられてものであり、この曲の本質が皇帝であるということとは別の話。少し見方を変えれば、《皇帝》が持つ新しい魅力をカッツが引き出しているとも言える。澄み渡った音色は、繊細な抒情的表現力は、師リパッティを思わせる演奏を聴かせる。同郷のクララ・ハスキル(1895年〜1960年)やディヌ・リパッティ(1917年〜1950年)の後継者と目されれていたが、享年52歳という事で、いまでは忘却の彼方、没後半世紀の年月の間に素晴らしいベートーヴェン弾きが埋もれかかっている。


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