スキップしてメイン コンテンツに移動

マリア・カラスと双璧*テバルディ、モリナーリ=プラデッリ指揮ローマ聖チェチーリア音楽院管 ヴェルディ・椿姫(全曲)

通販レコードのご案内マリア・カラス生涯のライバル、テバルディ。本質がわかるレコード。~持ち前の美声で歌い切っている。

GB DECCA GOM522-4 テバルディ&プラデルリ ヴェルディ・椿姫《英 Ace of Diamonds ED3 盤》GB DECCA GOM522-4 テバルディ&プラデルリ ヴェルディ・椿姫 レナータ・テバルディは、1946年戦災で破壊されたスカラ座の再開記念コンサートにおいてオーディションに応募、このとき大指揮者アルトゥーロ・トスカニーニに認められ、24歳の若さでデビューし、1950年代から1960年代にかけてイタリア・オペラ界でマリア・カラスと人気を二分する人気を得た偉大なディーバ。圧倒的な表現の凄さ、声の美しさ、それでいて音楽的な素晴らしさは、リリコ・スピントというソプラノの代表的な存在でした。
 懐古趣味だからではなくカラス、テバルディと云ったソプラノだけでなく1950〜60年代に活躍したデル・モナコ、バスティアニーニの男性陣も含めて素晴らしい名歌手が居たことは誰も疑わない事実です。時代が新しくなって来れば来るほど、オペラ歌手本来の風格、品格がだんだん小粒になってきた感は否めないのも事実であります。
 張りのある、しかも澄んだ美しい声は、長身の彼女が舞台に立つと、まるであたりを払うかのように風格があって、悲劇のヒロインを歌えば全身から悲しみが溢れてくるような、引き締まった声で泣き、チャーミングな役柄であればそこはかとない雰囲気を醸し出したそうです。
 椿姫・ヴィオレッタの数年間の変貌を第1幕の華やかさと、終幕の儚さの時間で謳い分けるのは一筋縄ではいかない。高級娼婦の高尚な性格を発散する第1幕に於けるコロラトゥーラの華麗な表現をリリコのテバルディに求めるのは酷と言うものであろう。むしろ終幕においてドラマティックな緊張感で描き出したユニークなヴィオレッタ像を、さすがと評価したい。
 この盤も当時の DECCA の録音の良さもあり、素晴らし音質で聴かせます。「椿姫」は「ボエーム」と並んで、オペラハウス近くのレストランにとっては鬼門の演目なのだそうです。それは、悲劇的な結末を見た聴衆が涙に暮れて、そそくさと家路について食事を楽しんで帰る気分にはなれないからだとものの本に書いてありました。しかしながら、レコードに舞台の成功を第一に考える演出の、その心配はなく。有名アリアが満載の世界的なオペラ名作を気鋭のディーヴァを売り出すデモンストレーションとしている。レナータ・テバルディの声の素晴らしさ、また作品としての素晴らしさに耳を奪われ聴き入ってしまうことでしょう。音楽鑑賞用としては、オススメの1枚です。
1954年録音。優秀録音、名演、解説書付き。
英EMI社の象徴マリア・カラスやドイツのシュワルツコップの気品ある美しい声に並び賞される存在のレナータ・テバルディは、英デッカ社のイタリアオペラ戦略には必須の存在でした。事実、夥しいオペラ全曲盤を録音しており、どの演奏も素晴らしいのです。

通販レコード詳細・コンディション、価格

プロダクト

Verdi - Renata Tebaldi, Gianni Poggi, Aldo Protti, Chorus And Orchestra Of The Accademia Di Santa Cecilia, Rome, Francesco Molinari Pradelli ‎– La Traviata ‎– DECCA ‎– GOM522-4
レコード番号
GOM522-4
作曲家
ジュゼッペ・ヴェルディ
演奏者
レナータ・テバルディ ジャンニ・ポッジ アルド・プロッティ
オーケストラ
ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団
指揮者
フランチェスコ・モリナーリ=プラデッリ
録音種別
MONO
Ace of Diamonds ED3, MONO 3枚組(140g/140g/140g), Stamper 2K/3K 2K/3K 3A/3A。

販売レコードのカバー、レーベル写真

GB DEC GOM522-4 テバルディ&プラデルリ ヴェル…
GB DEC GOM522-4 テバルディ&プラデルリ ヴェル…

コンディション

ジャケット状態
EX
レコード状態
EX
製盤国
GB(イギリス)盤
Ace of Diamonds SDD 溝無し FFRR》 英国 DECCA ffrr 録音LP、LXT ナンバーの再販盤。FFRR(FULL FREQUENCY RANGE RECORDING)の文字が中央上部にある盤はオリジナル原盤を使ってプレスされたものとされ、中古市場での価値が高くなっています。SXL ナンバーと比較すると、中古市場からは新品同様の盤が手に入ることも多く、モノラル盤で発売していたオリジナルもステレオ・カッティングしなおされているのでモノラル盤再生の難しさの心配なく、新鮮なDECCAサウンドを味わうことができるため見逃すことのできないレーベルであることは間違いありません。良質の音を安価で入手できることから、愛好家から支持されることが多いシリーズです。

通販レコード

詳細の確認、特別価格での購入手続きは品番のリンクから行えます。





 
オーダーは 品番 / 34-11398
特別価格 5,280円 (税込)
通常価格 6,600円(税込)


http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-11398.jpg
May 31, 2021 at 06:00AM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1059401.html
via Amadeusclassics

コメント

このブログの人気の投稿

♪東側の最高傑作◉フランツ・コンヴィチュニー ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 ベートーヴェン・交響曲7番

楽譜に対して客観的に誠実に取り組んで、ゆったり目のテンポでスケール大きく描きあげられた演奏と存在感あるゲヴァントハウスの音色 《独ブラック銀文字盤》DE ETERNA 825 416 コンヴィチュニー ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 ベートーヴェン・交響曲7番 旧東ドイツ時代のベートーヴェン演奏の精髄として当時大きな話題となった全集からの一枚。ゲヴァントハウス管弦楽団のカペルマイスターを終生務めたコンヴィチュニーの最高傑作で、重心の低い質実剛健な演奏は今もってひとつの基準となる名演と言えます。 序奏からズドンとヘビィ級の音塊をぶつけてきます。 ― しかし野暮ったくはない。序奏が終わっても、一切慌てず騒がず。この辺、フランツ・コンヴィチュニーならではの堂々とした音楽作りが堪能できます。 言うまでもないことですがベートーヴェンが250年前に作ったスコアを録音が発明された20世紀から以降の、120年間ほどの演奏を私たちは聞き返している。名指揮者パウル・ファン・ケンペンが死去した後、志鳥栄八郎が「あれほど騒がれていた彼が、いまそうでなくなった。演奏家というのは死んだらおしまいだ」と言っていた。とはいえ名演奏家が死後、レコードで聴き継がれるケースも有る。 どんなに録音技術が進んでも、それは生の姿を十全には伝え得ないが、演奏家の音をいたずらに増幅・美化させることも出来てしまうのが録音技術でもある。ドイツの伝統を継承する巨匠コンヴィチュニーのベートーヴェンは、彼の至芸を愛でる者にとっては格別のレコードです。 聞き手の耳をさっと捕まえてしまうような魅力には乏しいかもしれません。聞き手の耳をすぐに虜にするような愛想の良さや声高な主張もありません。まず、すぐに気がつくのは、今ではなかなか聞くことのできなくなったふくよかで暖かみのあるオーケストラの響きの素晴らしさです。きらきらした華やかさとは正反対の厚みのある響きです。弦もいいですが、特に木管群の響きが魅力的です。確かに、昨今のオーケストラと比べれば機能的とは言えないのでしょうが内部の見通しも良く透明感も失っていません。とは言え、コンヴィチュニーの基本は「淡麗辛口」です。 ドンと構えていて、ここぞというところではぐっと力こぶが入る「野蛮さ」みたいなモノが残っている演奏。隅々まで指揮者の指示が行き届...

芳香に充ちている★ティボール・ヴァルガ モーツァルト ヴァイオリン協奏曲5番 スメタナ ピアノ三重奏曲

通販レコードのご案内 ライブですが録音頗る良好です。 《フェスティバル盤》CH FESTIVAL TIBOR VARGA SION ティボール・ヴァルガ モーツァルト・ヴァイオリン協奏曲  ハンガリー出身の名ヴァイオリニスト、ティボール・ヴァルガが自身のオーケストラと共に録音した珠玉のモーツァルトです。このアルバムでは、ヴァイオリン独奏、そして指揮にと大活躍。生き生きとした演奏を繰り広げています。  音楽に身を捧げたとされる名匠、ヴァルガの端整なヴァイオリン演奏は、現在でも前置きなしに、そのまま通用するほどのものだ。1976年スイス・シオンで開催されたティボール・ヴァルガ音楽祭実況録音。ライブですが録音頗る良好です。楽器のヴィヴィッドな響きに驚く。古き良き時代を感じさせる優雅な演奏は近年の演奏が失った芳香に充ちている。この素晴らしいヴァイオリニストの残した遺産を、楽しもうではないですか。 《 FESTIVAL TIBOR VARGA SION 》1967年からスイスのヴァレー州シオン市で開催されている、ティボール・ヴァルガ シオン国際ヴァイオリンコンクールは、比類ない演奏と後進の指導で知られる、シュロモ・ミンツが芸術監督を務め、若い才能の発掘と育成で定評がある、若手ヴァイオリニストのための国際コンクールです。シオン・ヴァレー州音楽祭の期間中に行われ、その中心イベントとして注目を集めています。過去には、前橋汀子やジャン・ジャック・カントロフなど、現在の名ヴァイオリニストが受賞。 通販レコード詳細・コンディション、価格 プロダクト レコード番号 番号なし 作曲家 ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト 演奏者 ティボール・ヴァルガ 録音種別 STEREO 販売レコードのカバー、レーベル写真 コンディション ジャケット状態 M- レコード状態 EX++ 製盤国 CH(スイス)盤 通販レコード 詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。 オーダー番号 34-22740 販売価格 3,300円 (税込) 「クレジットカード決済」「銀行振込」「代金引換」に対応しております。 http://img01.ti-da.net/usr/a/m/a/amadeusrecord/34-2274...

10月17〜23日は229記事を新規投稿しました。

2022.10.17-23 クラシック音楽365日 大作曲家の生没日。名曲のゆかりの日。 10/17 作曲家・ショパンが生まれた日( 1810 年)。ポーランドで生まれるも、 21 歳でパリへ亡命し 39 歳で亡くなるまでパリで過ごした。同時代の作曲家はシューマン、リスト、ベルリオーズらである。現代でも、《夜想曲第 20 番 嬰ハ短調(遺作)》など、ピアノ作品を中心に、その演奏機会はとても多い。 2005 年の第 15 回コンクール以降はインターネットで映像がリアルタイム配信されている。 2020 年に開催予定だった第 18 回は、新型コロナウイルスの影響で翌 2021 年 10 月に延期された。 10/18 フランスの作曲家、シャルル・グノーが没した日(1893年)。ゲーテの戯曲を元にしたオペラ《ファウスト》や、歌曲《アヴェ・マリア》でも知られる。グノーがオルガニストを務めていたサン・トゥスタッシュ教会には、画家のルノワールも所属していた。グノーはルノワールの歌手としての才能を見出し、両親にルノワールをオペラ座の合唱団に入れることを提案したが、断られたという逸話も残っている。 10/19 ワーグナーのオペラ「タンホイザー」がドレスデン歌劇場で初演された(1845年)。ワーグナー32歳の頃の初期の作品であり、のちの総合芸術としての「楽劇」が生まれる前の作品である。当時初演は失敗に終わり、その後「タンホイザー」は何度も改定が加えられることになった。 10/20 アメリカの作曲家、チャールズ・アイヴズが生まれた日(1874年)。今では交響曲など、ヨーロッパをはじめ広く世界で演奏される。その経歴はユニークで、本業は保険会社の副社長。作曲は「趣味」で続けいたものの、マーラーやシェーベルクにも才能を認められ、晩年になってから注目を集めるよに。作品は実験精神に富みながらも郷土色の豊かな旋律を併せ持つ。 10/21 オーストリアのワルツ王ヨハン・シュトラウス2世作曲の《皇帝円舞曲》が、ベルリンのケーニヒツバウという新しいコンサートホールのこけら落としのために初演された日(1889年)。作曲者自身の指揮で行われた。 10/22 スペイン・カタロニア地方に生まれた今世紀最高のチェリストと呼ばれている、パブロ・...