通販レコードのご案内デジタル録音専門のレーベル「テラーク」の中では例外、レコード芸術で称賛された皇帝。日本では評価芳しくないゼルキンが意地を聴かせたとでも言える名演。
《独ダーク・レッド・ラベル盤》DE TELARC DG 10065 ゼルキン&小澤 ベートーヴェン・ピアノ協奏曲5番「皇帝」 ゼルキン79歳、小澤47歳。晩年のルドルフ・ゼルキンが、若き小澤征爾との信頼関係に結ばれた名盤。小澤のバックアップは絶妙で、ドイツ的な、とても優しくて温かい演奏に仕上がっています。テラーク盤となると、オーケストラに重厚感もっとあっても、いいと欲求も感じますが、これがこの頃の小澤。フランスのオーケストラでカラヤンの秘蔵っ子、ムターとカラヤンがレパートリーにしていないスペイン音楽を録音したり、ベルリン・フィルでカラヤン薬籠中のチャイコフスキーの録音は今でも耳に鮮やかに蘇ってくる。1980年代に入ると、小澤征爾は次代を担う指揮者と評されて活動の国際化も進み、レコーディングもさらに増えることに。時にカラヤン風に見栄をきったりと、発展途上の一人の識者の成長を追っていくのは面白い。テラーク・レーベルからのお誘いもカラヤンのバックアップとして注目を受けていた時期でもあり、デジタル録音の発展に関心を注いだのだと思う。ゼルキンも、晩年、流石に、タッチに心もとない処もありますが、いつものように、全霊、慈愛、気合いに満ちた良心と迫力の名演奏。デジタル録音への興味のほどはわからないが、記録されたピアノの音には心に響くものがあったのではないかと、デジタル録音の数々に聴こえるようです。ただ、ゼルキンは協奏曲を弾くと、よくも悪くも指揮者の音楽づくりに合わせて会話し、その中で表現をする人なのでゼルキンの閃きのようなものを捕らえようとしても、小澤のベートーヴェン合わせて、ゼルキンが微笑みながら弾いている姿が見えるようです。
ゼルキンの伝え聞く生き様からの印象からは、もっと剛直な演奏をイメージしますが、そんなことはなく温和、柔弱な感じ。ちからが入って欲しいところでもふわっと弾かれてしまうので、ゼルキン晩年の靜かな境地が疲れている時や、心が沈んでいる時に聴こえてくると、ルドルフ・ゼルキンの優しさが沁みます。
1981年1月24、26日ボストン、シンフォニー・ホール録音。
■デジタル・ステレオ録音、優秀録音、名演。通販レコード詳細・コンディション、価格
- レコード番号
- DG 10065
- 作曲家
- ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
- 演奏者
- ルドルフ・ゼルキン
- オーケストラ
- ボストン交響楽団
- 指揮者
- 小澤征爾
- 録音種別
- STEREO
DARK RED WITH BLACK LETTERING, STEREO 1枚組 ( 140g ), Stamper A-15/B-12。
- ジャケット状態
- EX
- レコード状態
- EX+
- 製盤国
- DE(ドイツ)盤
オーダーは | 品番 / 34-20215 |
販売価格 | 5,000円(税別) |
http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-20215.jpg
March 30, 2021 at 06:00PM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1038571.html
via Amadeusclassics
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