通販レコードのご案内 小品を振らせると右に出る指揮者はいない、カラヤンのポピュラー名曲集。
《ブルー・アンド・シルヴァー、初出盤》GB COLUMBIA SAX2404 カラヤン プロムナード・コンサート"FACTORY SAMPLE NOT FOR SALE"シール添付の高音質サンプル盤 小品を振らせるとこの人の右に出る人はいないと思われるカラヤンのポピュラー名曲集。「スケーターズ・ワルツ」、「トリッチ・トラッチ・ポルカ」、「ラデッキー行進曲」、「エスパーニャ」、「楽しい行進曲」、「雷鳴と電光」、「軽騎兵」序曲、「笛吹きシュワンダ」からポルカ、「天国と地獄」序曲。誰でも知っててとても楽しい音楽ばかり。名旋律のつまみ食いではなくて、意図が隠れていそうな選曲。1956年にモノラル盤で全く同じプログラムで録音もしていることから、作曲としては自作曲の録音は1曲しか無いカラヤンが、作曲する時間があったらと構想していた管弦楽作品が、この流れなのかもしれないなぁと勝手に妄想しています。もうこの手の曲はカラヤンの独壇場。カラヤンは若いころアーヘンやウルムと云った地方の名もない歌劇場で苦労したことが、その後の止揚するステップの糧となっていたと語っているが、感受性に富んだ若い時にこうした職人気質を身につけたことが、本来持つ才能と伴に有機的に結びつき細部まで緻密に磨き抜かれたカラヤン芸術を支えたと云ってもよいのではないか。このカラヤン美学はベルリン・フィルやウィーン・フィルで大きく開花するが、この一連のフィルハーモニア管との颯爽たる演奏でも既にカラヤン美学が開花していることを確信できる。
英 EMI の偉大なレコード・プロデューサー、ウォルター・レッグは戦後ナチ党員であったとして演奏を禁じられていたカラヤンの為に、レッグ自ら1945年に創立したフィルハーモニアを提供し、レコード録音で大きな成功を収めた。1954年にドイツ音楽界に君臨していたフルトヴェングラーの急逝にともない、翌55年にカラヤンは、ついにヨーロッパ楽壇の頂点ともいえるベルリン・フィルの首席指揮者の地位に登りつめた。ここでレッグとカラヤンの関係は終止符を打つが、この約10年間に残したレッグ&カラヤン&フィルハーモニアのレコードの数々は、正に基準となるようなレコード であったと断言出来ると思います。演奏はオーケストラに合奏の完璧な正確さを要求し音を徹底的に磨き上げることによって聴衆に陶酔感をもたらせ、さらにはダイナミズムと洗練さを同時に追求するスタイルで完全主義者だったレッグと上手くうまが合ったのは当然といえば当然で、出来栄えも隙が無い。決して手抜きをしないのがカラヤンの信条であったという、DGG 盤にない魅力が本盤には有ります。若き日のカラヤンの美学が凝縮された一枚で当時の人々がこの人の演奏に熱狂したのが最も良く分かる演奏です。ステレオ録音。
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February 27, 2021 at 01:15AM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1134422.html
via Amadeusclassics
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