ベートーヴェンを弾く上でピアニストにとって意識せざるを得ない録音。ベートーヴェンを聴く者にとっても最初に選ぶべきレコード。
バックハウス晩年のステレオ録音による比類なく美しい名演です。この巨匠にとって最後のベートーヴェン協奏曲全集になるであろうことを指揮者もオーケストラも噛みしめて、最高のサポートをしています。高名な老巨匠であるから、数えきれない回数演奏を重ねてきたはずですが5曲の協奏曲の個性が活き活きとしている。バックハウスの日々の日課は、数時間もスケールだけを弾くことを第一にしていたとか。それが律儀だけど押しつけがましくない演奏になっているのでしょう。バックのハウスのピアノは弾き慣れた感がなく、これ見よがしでない音で、すてきです。実直だけど地味すぎない、ぬくもりのある音です。
各曲については後述しましたが、もちろん「皇帝」が、その名の通りの出来で、山ほどあるレコードの中でも最高峰のうちの一つ。しかし、是非耳を傾け聴きこんで欲しいのがメルヘン的な音楽空間を描き出した1番、2番。シュミット=イッセルシュテット指揮ウィーン・フィルが作曲家の青春時代に相応しい希望に満ちたサポートを繰り広げています。
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《LP絶頂期の息吹が聴こえてきそうな訂装》JP LONDON SLC1871-3 ウィルヘルム・バックハウス/イッセルシュテット/ウィーン・フィルハーモニー管 ベートーヴェン・ピアノ協奏曲全集 キングレコード社は、出版社講談社(大日本雄辯會講談社)の音楽部門として1931年に発足。1951年にキングレコード株式会社として独立。1954年英デッカ原盤LONDONレーベルによるffrrモノラル第1回LP発売。1959年英デッカ原盤LONDONレーベルによるFFSSステレオ第1回LP発売。1981年に英デッカがポリグラムの傘下入りにともない、後にポリドール・レコードに吸収合併されるロンドンレコードに移行。バックハウスとウィーン・フィルが取り組んだ、ベートーヴェンのピアノ協奏曲全集は、レコード録音史上初のステレオ録音による全集となり、キングレコード社にとって稼ぎ頭盤となった。驚くこと4回もリリースしていました。その本セットは1970年6月1日発売第3回目、SDLBメタル使用。
1958年〜1959年の間に録音された全集ですが、その音質は全く古さを感じさせず、各曲共に統一された音質で時間の隔たりを感じさせません。音色は気品に満ち、タッチの一粒、一粒が、その音色の一つ一つの変化が分かるまでに明瞭です。ステレオ録音。
1958年(No.1-4)、59年(No.5)ウィーン、ゾフィエンザールで録音。
通販レコード詳細・コンディション、価格
プロダクト
Wilhelm Backhaus, Wiener Philharmoniker, Hans Schmidt-Isserstedt, Ludwig van Beethoven – Die 5 Klavierkonzerte- レコード番号
- SLC1871-3
- 作曲家
- ルードヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
- 演奏者
- ヴィルヘルム・バックハウス
- オーケストラ
- ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
- 指揮者
- ハンス・シュミット=イッセルシュテット
- 録音種別
- STEREO
FFSS ロゴ溝無キングレコード社製, STEREO 140g 3枚組, 1970年6月1日発売第3回目 Stamper SDLBメタル使用。
コンディション
- ジャケット状態
- M-
- レコード状態
- EX++
- 製盤国
- JP(日本)盤
通販レコード
詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。オーダーは | 品番 / 34-25027 |
販売価格 | 3,000円(税別) |
http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-25027.jpg
December 25, 2020 at 11:30AM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1132294.html
via Amadeusclassics
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