通販レコードのご案内 1970年代の演奏は緊張感が違うと思う。カラヤン節の極みとでも言える。
《ブルーリング盤》DE DGG 2532 007 カラヤン ブルックナー・交響曲3番 いかにもカラヤンらしい、ドラマティックで起伏豊かな『ワーグナー』交響曲である。カラヤンの録音で一番充実しているのは1970年代後半から80年代前半の録音。再録音の多いチャイコフスキー、ドヴォルザーク、ベートーヴェンと1970年代の演奏は緊張感が違うと思う。朴訥なブルックナーでさえイメージを覆すようなアプローチで、それでいてブルックナー演奏としての説得力にも欠けていない。
とにかく録音も演奏も、ダイナミック・レンジが非常に大きい。弱音部では繊細きわまりない音楽を作り出し、強奏部分では怒濤の迫力で押してくる。その較差、落差と云ってもいいのかな、これが他の指揮者ではなかなか見られないカラヤンの美学、意にそぐわない曲は他の指揮者がこぞって取り上げていようといないと取り上げない、自分の信じる流儀を貫いたカラヤン流の演出だ。
当然カラヤンの手兵、ベルリン・フィルの迫力も頂点に達している。個々の楽器が当然のように巧いし、全体がよく揃っている。磨き抜かれた流麗な響きで聴き手に迫ってくる。ステレオ録音。
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December 29, 2020 at 10:00AM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e936754.html
via Amadeusclassics
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