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ピンポイントで抑える ― 熊本県知事 クラスター相次ぐ繁華街限定で営業時短要請 12月29日

Attention New Normal with Corona

みんなで感染拡大を食い止めましょう ― 新型コロナウイルス「第3波」 熊本市中心部に営業時短要請 30日から来月12日朝まで

熊本県の蒲島郁夫県知事が12月29日、熊本市中心部の繁華街の飲食店に対し、営業を午後10時までとするよう要請した。クラスター(感染者集団)の発生が相次ぐ繁華街に限定した対応。新型コロナウイルスの「第3波」に歯止めがかからない中、より強い措置に踏み切った。
危機的状況に近づいている。医療崩壊や感染拡大を防止する正念場だ」。蒲島知事は大西一史熊本市長との共同記者会見で、こう強調した。
県内の直近1週間の感染者数は過去最多の286人。熊本市が198人と7割を占め、約1カ月前の11月17~23日の27人から7.3倍に急増した。市の病床稼働率も75.5%と高止まりしている。
県内のクラスター26件のうち、17件が熊本市の飲食店で発生。大半が繁華街にあることから、蒲島知事は「ここをピンポイントで抑えることが効果的だ」と指摘した。
4月の飲食店への時短要請の際は、全県を対象に営業終了時刻を午後8時までとしたが、今回は2時間遅めた。蒲島知事は「午後10時以降の2次会や深酒によって、感染しやすい状況を招くと分析した結果だ」と説明した。ただ、時短要請に従わなくても罰則規定はなく、感染者減少につながるかは未知数だ。
県、市の合同会議座長の原田信志熊本大学長は会見に同席し、「危機感を県民に伝えるアナウンス効果は大きい」と強調。大西市長も「年末年始は混雑する場所への外出を控えてほしい」と呼び掛けた。

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