「熊本県内の医療は危機的状況」 ― 新型コロナウイルス感染症対策県調整本部の坂上拓郎本部長
新型コロナウイルス感染症対策県調整本部の坂上拓郎本部長(熊本大大学院教授)は12月28日、熊本県庁で会見し、「医療現場は危機的状況。医療崩壊を防ぐため感染予防を徹底してほしい」と呼び掛けた。現在は重症患者の受け入れが人員不足などの理由で難航したり、広域調整が必要になったりする例が目立つといい、坂上本部長は「患者に対応できる医師や看護師も圧倒的に少なく、現場の負担が増している」と指摘した。また、陽性率が第1波の平均1.6%から9.3%に上昇していることから、「感染者の増加傾向が続いている」と危機感を示した。
12月28日午前10時時点の入院患者は164人(病床稼働率39.0%)。患者急増を受け、県は受け入れ病床を20床追加し420床(31医療機関)とした。すぐに受け入れが可能な「即応病床」も約360床まで増やした。
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