通販レコードのご案内音楽こそ全人生〜技巧に走らず繊細な雅味をもち、併せて激昂の気合いを伺わせて興味深い。作品を造形する際の古典的なバランス感覚が特徴。
(演奏者)マグダ・タリアフェロ
(曲目)シューマン・謝肉祭
これは60歳頃の録音で、90歳まで現役であった彼女らしく、生命力あふれるリズム感の素晴らしい名演奏です。フラット盤としては特に良いコンディションの超レアなオリジナル盤です。
ブラジル生まれながら、フランスのコルトーに学んだマグダ・タリアフェロは、20世紀前半のフランスを代表した女性ピアニスト、同時代の作曲家との交流も盛んだったタリアフェロは、特にロマン派、近代フランスものの名手として名高く。フォーレの演奏旅行に随行するなどフランス音楽の権威。ヴィラ=ロボスは親友だった。作曲家から自作の初演者として指名を受けることも間々あったが、彼女の側でもピエルネやアーン、ヴィラ=ロボス、リヴィエらに新作を申し込むこともあった。しかしドイツ・ロマン派の作品などもレパートリーに持ち、このシューマン「謝肉祭」もテクニック的に優れていることはもちろん実に味わい深い演奏。
ピアノは芸術、ピアノは快楽、もっともまれな、もっとも洗練された楽しみ。私たちのすべての夢をかなえてくれるもの。演奏者がその演奏によって聴衆の一人一人に音楽の魔法の力を伝えるとき、音楽を聴き愛する人は、たんにそれをうけとるだけではなく、音楽の魔法と魅力に世界にわけいる冒険者になるのです。音楽は私のよろこび、忍耐強い練習を積み重ねてはじめてえられる深いよろこび。演奏者としての長年の経験のすべてをこめた、合理的な演奏法によって、できるだけ多くの人々にこの魅力的な世界のエリートになってもらうようにするのが、私の願いです。この願いの実現こそが私の苦労の代償であり、そのために私はピアノ教育にも熱意をもって取り組んできました。小さな子どもたちを導くことにも、すでに演奏家の域に達しているピアノストたちに助言を与えることにも、ひとしなみに喜びを感じています。ああ、聖なるミュージック、音楽こそ私の全人生!― マグダ・タリアフェロ。1965年9月28日 パリ、サル・ブレイエルでのリサイタルのプログラムより
タリアフェロの録音は古くは1929年にまで遡る。SP、LP、CDを演奏家として体験している。以前鶴屋クラシックサロンでの鑑賞会でジネット・ヌヴーを紹介したが、女流音楽家の音楽への情熱にはたくましさを感じる。技巧に走らず繊細な雅味をもち、あわせて気迫も感じられる演奏を特徴とする、タリアフェロは1893年生まれで、1908年にパリ・デビュー。1986年に亡くなっている。第2次世界大戦中にブラジルに帰国しましたが、戦後はヨーロッパでの活動を再開。1967年にはサン・パウロに自分の名を冠した財団を設立し、音楽家の育成にも力を注ぎました。彼女は音楽性、形式感、そしてエスプリの才能に恵まれ、エレガントな演奏スタイルで人気を博しました。1966年、73歳のときにドビュッシーの『金色の魚』と『花火』を弾いたすばらしい映像が残っている。『花火』に多出するグリッサンド。鍵盤をこそげて持っていってしまうのではないかという勢いで指をすべらせ激昂の気合いをうかがわせる。まず目につくのは姿勢のよさだ。体幹でしっかり支えているので、肩から腕、肘、手首を自在に動かすことができる。投げる、跳ばすのテクニック、上下に切るスタッカートを駆使して、楽器から多彩な音色を引き出すさまは爽快だ。1931年から61年に録音した17のオリジナル・アルバムはコレクターズアイテムとされています。
通販レコード詳細・コンディション、価格
プロダクト
- レコード番号
- N00647R
- 作曲家
- ロベルト・シューマン
- 演奏者
- マグダ・タリアフェロ
- 録音種別
- MONO
コンディション
- ジャケット状態
- EX
- レコード状態
- EX++
- 製盤国
- NL(オランダ)盤
通販レコード
詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。- オーダー番号34-25008
- 販売価格30,000円(税別)
http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-25008.jpg
November 27, 2020 at 11:00AM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1131270.html
via Amadeusclassics
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