通販レコードのご案内 50年前の録音というのに驚く、レコード録音のプロジェクトX。アイデアと工夫と手間を注ぎ込んで、人の手で創造された金字塔。
《英1000セット限定+解説盤、豪華木箱入》GB DECCA RING1 ゲオルク・ショルティ ワーグナー・ニーベルングの指環(全曲) 1958年の「ラインの黄金」に始まり、「ジークフリート」(1962年)、「神々のたそがれ」(1964年)、「ワルキューレ」(1965年)と、足かけ8年の歳月を費やしてデッカによってスタジオ制作された楽劇『ニーベルングの指環』全曲盤は完成発売後半世紀を経た現在でも、その価値と魅力を失わない永遠の名盤です。 DECCAの名プロデューサー、ジョン・カルショーが情熱と執念を込めて制作したこの『指環』は、レコード史上不滅の金字塔を打ち立てました。ステレオ録音黎明期の最高傑作。それには人が考えうるアイデア力と、蓄積された技術力が創りあげた至芸だろう。そして半世紀前の仕事が、今日も誰かを驚かせ魅了しているだろう。
ニーベルングの指環は人類史の一時代が没落してゆく、その発端、その過程、その結末を描いた物語だ。神々の王、ヴォータン(ギリシャ・ローマ神話ではジュピター)は世界の叡智を己がものにしたい知識欲から槍の柄を削り出した世界樹を枯らしてしまい、魔法を作り出す力を持つ地底の王アルベリヒは愛欲を否定され、ラインの河底に潜在していた黄金を強奪し、愛を呪って魔法の指環を作り上げます。ワーグナーは指環によって、愛を失い、権力と富のみを追い求める19世紀の資本主義社会を批判したわけですが、その批判は21世紀の現代にもピッタリ当てはまります。つまり指環には、世界没落の発端は自然収奪・破壊にあるという、毎日紙上を賑せているテーマをワーグナーは19世紀に警笛を鳴らしていたと云えるのです。
この壮大なオペラをレコード録音で再現したい。そうして企てたクナッパーツブッシュによる、1951年バイロイトでの「指環」全曲ライヴ録音のリリースを断念したカルーショーは、スタジオ録音を計画。まず、1957年10月「ワルキューレ」からその録音は始まったが、クナッパーツブッシュはカルーショー・チームに非協力的で結局カルーショーは断念。クナッパーツブッシュで全4部作録音を企てた目論見は空中分解。その時のクナッパーツブッシュによる『ワルキューレ』第1幕の録音だけはレコード・リリースされたが、大指揮者から視野を変えて、改めてショルティに白羽の矢を立て本セットの第3幕をテスト録音した結果、出来上がりは上々。最終的にショルティを指揮者に据え、レコード録音の偉業と讃えられた英デッカ社の「指環」全曲録音は進められた。
ショルティで開始した録音は、《ラインの黄金》、《ジークフリート》、《神々の黄昏》と来て、最大の目玉《ワルキューレ》に至るまで足かけ8年の歳月を費やしてデッカによってスタジオ制作された。当然社運をかけたプロジェクト。その最初の「ラインの黄金」は、ワルキューレ第3幕のテスト録音と同様、録音、臨場感、演奏全てが満足できる域に達していることは言うまでもない。
この壮大なオペラをレコード録音で再現したい。そうして企てたクナッパーツブッシュによる、1951年バイロイトでの「指環」全曲ライヴ録音のリリースを断念したカルーショーは、スタジオ録音を計画。まず、1957年10月「ワルキューレ」からその録音は始まったが、クナッパーツブッシュはカルーショー・チームに非協力的で結局カルーショーは断念。クナッパーツブッシュで全4部作録音を企てた目論見は空中分解。その時のクナッパーツブッシュによる『ワルキューレ』第1幕の録音だけはレコード・リリースされたが、大指揮者から視野を変えて、改めてショルティに白羽の矢を立て本セットの第3幕をテスト録音した結果、出来上がりは上々。最終的にショルティを指揮者に据え、レコード録音の偉業と讃えられた英デッカ社の「指環」全曲録音は進められた。
ショルティで開始した録音は、《ラインの黄金》、《ジークフリート》、《神々の黄昏》と来て、最大の目玉《ワルキューレ》に至るまで足かけ8年の歳月を費やしてデッカによってスタジオ制作された。当然社運をかけたプロジェクト。その最初の「ラインの黄金」は、ワルキューレ第3幕のテスト録音と同様、録音、臨場感、演奏全てが満足できる域に達していることは言うまでもない。
クライマックスで神々が虹の橋を渡ってピカピカの城入りするが、今ではデジタル技術でサラウンド効果を感じさせられますが、虹の橋がかかる様子を限られたマイクで見事に表現。数本のマイクを順番にスイッチを切り替えることで、音が広がっていくように聞こえる効果を出す工夫に脱帽する。冒頭の地の底から湧いて出るライン川の始まりでは、スコア通りのコントラバスだけでは効果が出ない。これはバイロイト祝祭歌劇場だから出る迫力だが、重低音の低周波を重ねることで実現した。等々、考えうる限りを尽くした、この最初のライン黄金の成功がなかったなら全曲完成は夢に終わったと云えましょう。そうした英デッカ社の史実を連想しながら試聴すると興味深いです。貴方の部屋が写真のウィーンのソフィエンザールの録音セッション会場に様変わりするくらい鮮明な録音です。
ワーグナー歌手に事欠かなかった時代だったが、過ぎ行く年月は統べなく歌手を同じくするのは至難なことだ。8年間の長丁場は、キャスティングの面でも紆余曲折あり、フリッカにヴァルナイを頼んだが断られてルードヴィヒに頼んだとか。わたし個人的にはジークフリートでのサザランドは全四部作中でも良く楽しんでいる箇所。イギリス・プレス盤、ステレオ録音。
ワーグナー歌手に事欠かなかった時代だったが、過ぎ行く年月は統べなく歌手を同じくするのは至難なことだ。8年間の長丁場は、キャスティングの面でも紆余曲折あり、フリッカにヴァルナイを頼んだが断られてルードヴィヒに頼んだとか。わたし個人的にはジークフリートでのサザランドは全四部作中でも良く楽しんでいる箇所。イギリス・プレス盤、ステレオ録音。
1958年~1965年にウィーン、ゾフィエンザールでのセッション録音。プロデュース:ジョン・カルショー、エンジニア:エリック・スミス&ジェイムズ・ブラウン。本盤はDECCAが1000セット限定で全曲+解説盤を、コンプリートして豪華な木箱に入れ発売されたものです。盤・ジャケット(BOX)の状態は、ミントコンディションですから、コレクションとしてオススメします。大変、豪華な逸品。
■Made in England、1000SET LIMITED RARE MINThttp://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-19510.jpg
September 27, 2020 at 06:30PM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1116599.html
via Amadeusclassics
コメント
コメントを投稿