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音質は圧倒的にETERNA盤が優れている*カルロス・クライバー指揮シュターツカペレ・ドレスデン ウェーバー・魔弾の射手

通販レコードのご案内ちょっとユニークなダーク・オペラです。

DE DGG 2720 071 クライバー・ドレスデン国立歌劇場管 Weber Der Freischutz《独ブルーライン盤》DE DGG 2720 071 カルロス・クライバー ドレスデン国立歌劇場管 ウェーバー「魔弾の射手」 その日は射撃競技。“魔弾”を手に入れ名誉を得たかった青年。ところが青年がほんとうに得たかったのは少女の思い。思いもしなかったこと。それは、その少女の命が“魔弾”の対価だった。
 舞台上では“魔弾”に取り憑かれ踊らされる青年。指揮台ではクライバーダンス。名舞台は数多い《魔弾の射手》ですが、名盤というと思いつくのは指折れるほど。その数がきわめて少ない録音のなかでも放つオーラは、ひときわ個性溢れている。
 リハーサル模様と本番を収録した映像がある。『魔弾の射手』のリハーサル中、クライバーは言う。「おカタイ演奏に傾きつつあるようだ。それは一番避けたかったことですね。無難にすませるくらいなら、批判されて殴られる方がマシです」。綿密なリハーサルをしておきながら予定調和を嫌う彼の音楽との向き合い方がよく表れた言葉である。
 クライバーの録音で正規盤として出ているのは10枚余りにすぎない。ベートーヴェン、ウェーバー、シューベルト、ブラームス、ワーグナー、ヴェルディ、J.シュトラウスII世 … そのどれもが密度が濃く、驚くほど鮮明で、生命感にあふれ、作品の魅力を満喫させる演奏だ。
 カラヤンに匹敵する伝説の指揮者カルロス・クライバー記念すべきドイツ・グラモフォン・デビュー盤デビュー・アルバムとして知られる名盤で、納得出来なければ平気で録音セッションやコンサートをキャンセルするクライバーですから、完成していることは本人も満足していた証左で、発売当時の批評でも、「文字通りオペラティックとしか言いようがない劇場的魅力」などと早くもその才能を絶賛されていましたが、実際、レントラーなど通常の演奏とのあまりの違いっぷり、大胆すぎるほどの鮮やかさにド肝を抜かれた方も多かったことでしょう。
 東独 ETERNA とドイツ・グラモフォンの共同制作で録音されました。この本盤成功によりその後「こうもり」「椿姫」「トリスタンとイゾルデ」DGGに収録しています。この盤に関しては、音質は圧倒的に ETERNA 盤が優れていると断言できます。
1973年1月~2月ドレスデン、ルカ教会録音。
■ステレオ録音、優秀録音、名演、解説書付き。

http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-23648.jpg
August 30, 2020 at 07:00PM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1114487.html
via Amadeusclassics

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