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畢生の名演奏*滔滔たるマーラー最後のアダージョ ブルーノ・ワルター コロンビア響 マーラー・交響曲9番

通販レコードのご案内マーラーと親密だった弟子として、中でも交響曲9番は代表的な1枚。特別にワルター自身によるライナーノーツが載せられたり満足できる特別版での発売だった。

GB CBS SBRG72068-9 ワルター マーラー・交響曲9番《英ブルー・レーベル Walking Eye盤》GB CBS SBRG72068-9 ワルター マーラー・交響曲9番 マーラーと親密だった弟子として、早くから作品紹介に務めたブルーノ・ワルターのマーラー演奏には特別な説得力があります。一時は引退を表明して80歳を越えた晩年のワルターは米国は西海岸で隠遁生活送っていたが、米コロンビア社の若き俊英プロデューサー・ジョン・マックルーアに説得されドイツ物中心にステレオ録音開始。ブルーノ・ワルターがコロンビア交響楽団を指揮したステレオ録音によるマーラーの交響曲第1番『巨人』と並行して録音されたのが同じくマーラーの交響曲第9番でした。
 中でも交響曲9番は代表的な1枚で、特別にワルター自身によるライナーノーツが載せられたり満足できる特別版。ワルター自身もこの第9番こそマーラーの遺言であると語っています。マーラーと親密だった弟子として、マーラー逝去の翌年1912年6月にワルター指揮ウィ-ン・フィルハーモニー管弦楽団によって初演された本曲。約四半世紀後の1938年、同じ組み合わせでの歴史的なライヴ演奏をSPレコードで発売するも、初演者ならではの「絶対価値」的な呪縛からか「9番」の録音は長く封印されていた。その呪縛を解いたのもワルター自身でした。
 ご存知の通り、コロンビア交響楽団は元来ハリウッドやロサンゼルス近辺における演奏者を中心としたワルターの録音セッションのみの臨時編成のオーケストラ。その中にはロサンゼルス・フィルのメンバーも含まれていたとか。いまと違って長大なマーラーの9番に聴衆の集中力を途切らせないために1938年盤は、「きわめて反抗的に」盛り上がる第3楽章ロンド・ブルレスケ(戯れの曲)のあと、第4楽章の速いテンポと感情表出をする斬新なアプローチには強い驚きがある。対してこの演奏でのアプローチは、マーラー草稿最終ページにある「さらば、わが糸のすさびよ」の如き、滔滔たるマーラー最後のアダージョである。
 戦後、ヨーロッパの楽壇に復帰し、ウィーン・フィルなどを指揮。心臓発作で倒れてからは演奏会の数も少なくなり、隠遁生活を送っていたが、彼が作り出す音楽をステレオ録音で遺したいという米COLUMBIAのプロデューサーからの誘いを受け入れて、コロンビア交響楽団のワルターとして、第3の音楽活動を始めるにあたって、ワルターは初演から約半世紀後、晩年の1961年に到ってコロンビア交響楽団で再録音を望んだのが本盤。この《9番》とブルックナーの《9番》はワルターお気に入りの録音で、自宅を訪れた訪問者にステレオ録音のレコードを再生して聞かせ、「どちらも非常に満足している録音だ。」と、 しごくご満悦な様子だったといいます。迫力、緊張感、音響の厚み、全てがいつもの“コロンビア交響楽団”と違う。1938年盤と、61年盤には、それぞれに録音した時代を背景に感じさせる個性と価値をもつ。
1961年1月16,18,28,30日、2月2,6日カリフォルニア、アメリカン・リージョン・ホールでのステレオ、セッション録音。ジョン・マックルーアの制作。ワルターポートレイト初版特典盤付3枚組。


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