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DECCAの迫力ある音調☆若さの覇気の満ちた ケルテス指揮ロンドン響 ブルックナー・交響曲第4番《ロマンティック》

通販レコードのご案内 重厚にして豪快なブルックナーで、若々しさを感じさせるケルテス指揮下、ロンドン響が充実した響きと清新なロマンティシズムを作り出している。

GB DECCA SXL6227 ケルテス ブルックナー・交響曲4番「ロマンティック」《英ED2 オリジナル盤》GB DECCA SXL6227 ケルテス ブルックナー・交響曲4番「ロマンティック」 テルアビブの海岸で散ったケルテスがベストパートナーだったロンドン交響楽団と残してくれた逸品。ホルンの名手、バリー・タックウェルも在籍していた当時のロンドン交響楽団は、技術はもちろん、表現力にもかなり高度なものがあり、また、英 DECCA の優秀な録音技術もあって、この作品本来のロマンティックな味わいを満喫することができます。
 弦楽器の静かなトレモロにのってホルンが美しいソロを奏でる冒頭がとても印象的なブルックナーの第4交響曲は、『ロマンティック』というタイトルや比較的コンパクトな構成から、ブルックナー作品の中では最も人気のある曲となっています。
 若くして事故死してしまったケルテスが、首席指揮者を務めていたロンドン交響楽団を指揮したこの録音は彼の代表的名盤ともいえる演奏です。ケステスはブダペストに生まれ、リスト音楽院で大作曲家ゾルタン・コダーイに学んでいます。1955年からブダペスト国立歌劇場の指揮者となりましたが、1956年ハンガリー動乱で西側に亡命。1960年にアウクスブルク国立歌劇場の音楽総監督に就任し、1963年から亡くなるまでケルン国立歌劇場の音楽総監督を務めました。コンサート指揮者としては1965~68年までロンドン交響楽団の首席指揮者を務め、同時に英デッカにドヴォルザークの交響曲全集を始めとして数多くの録音を行いました。そしてウィーン・フィルへの客演や録音も軌道に乗り、いよいよ巨匠への飛躍の時期だった1973年4月、イスラエル・フィルに客演した際、テル・アビブの海岸で遊泳中に高波にさらわれ溺死しました。まだ43歳でした。
 ニキッシュに始まり、ライナー、フリッチャイ、オーマンディ、セル、ショルティと続くハンガリー指揮者界の栄誉を受け継ぐ期待のホープであったケルテス。もし、彼が、これからという時期に他界しなかったら、アバドや小澤世代のケルテスの存在は20世紀末の指揮者の勢力地図を大きく塗り替えていたろうと誰もが思っています。1961年録音のウィーン・フィルとの《新世界より》が大評判を呼び、その続編として第8番がロンドン交響楽団と録音されました。以降、1967年に発売された再度の《新世界より》を含め、1968年の序曲集までも録音したドヴォルザークの交響曲、管弦楽曲の全集。ストラヴィンスキーを予見させるような新鮮なモーツァルト、ウィーン・フィルとのシューベルトはとにかくも、ブラームスのセレナードまで含めた交響曲全集へと、DECCAレーベルの入れ込みようは並々ならず。ウィーン・フィルをカラヤンの指揮で録音するための契約が上手くいかなかった場合の保険にしては、カラヤンを煽っている感じ。カラヤンより21歳年下の若さは旺盛にDECCAの要望を熟していく。
 このブルックナーの表紙写真の美しさといったら、精悍(せいかん)とか威厳の美しさと違った目を引き付ける美しさだ。レコードケースに収めないで、飾って眺めていた愛好家も多かっただろう。電蓄からステレオ装置が普及し始めた時代。デラックス版と銘打った、豪華な仕様のレコードが登場してきます。そうしたレコードが店頭の棚を飾った時に、とても目を引くでしょう。レコード店員に、それを聞かせて下さいと尋ねやすいくらい。なるほど、カラヤンは録音面ではステレオ時代の到来を待ってようやく1957年に実現したベルリン・フィルとの交響曲第8番が最初でしたが、その後、ベルリン・フィルとの録音が本格化した1960年代にはなぜかブルックナーの録音は行われず、業を煮やしていた音楽ファンにようやく1971年になって届けられた4チャンネル=クワドロフォニック盤としてリリースされた《ロマンティック》の表紙は、横顔のカラヤンで。その瞑想している表情には安堵感さえ感じてしまいます。後のDGへの再録音以上に人気の高いブルックナーの交響曲第4番「ロマンティック」と、革ジャンを着たカラヤンの写真をジャケットに使ったことで有名なバルトークの「管弦楽のための協奏曲」、リヒャルト・シュトラウス「英雄の生涯」にカラヤンのいひゅがえしを感じてしまいます。
 さて、ケルテスが残した唯一のブルックナー録音。ブラスの鳴りっぷりと歯切れの良さが生み出す迫力は素晴らしい。第2楽章はウィーン・フィルとのシューベルトの緩徐楽章に感じる弾むように軽快なリズムと、濃厚かつ美しい歌いまわしがたっぷり楽しめる素晴らしい演奏に通じるものを感じる。しかし、そこはブルックナーで、シューベルトの天使の羽毛を思わせる美しさには至っていない。
 然るに当時のデッカの迫力ある音調と、ケルテスの覇気に満ちた指揮ぶりがうまく結びついたみごとな仕上がりで有名。イギリス・プレス盤、ステレオ録音。
1965年10月20~22, 25日にロンドン、キングズウェイ・ホールでのセッション録音。エンジニアはクレジット無し。ハース版使用、優秀録音、名演、名盤
■ワイドバンド、ED2 オリジナル盤


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June 27, 2020 at 03:00AM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1106952.html
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