通販レコードのご案内 恋とはどんなものかしら〜蠱惑的なまでに魅力的な心くすぐる歌声。
《英レッド・ラベル銀文字盤》GB PHILIPS 9500 098 シュターデ モーツァルト/ロッシーニ・オペラ歌曲集 「フリッカ」の愛称で知られるフレデリカ・フォン・シュダーデは、アメリカンドリームの代名詞のように言われたメゾ・ソプラノですが、リリック・ソプラノとしても通じる広い声域と伸びやかで澄んだ声質、ヴィブラートの少ない自然な発声法により、どの歌唱も優しく柔らかな歌声で満たされています。「琥珀色のラブリーヴォイス」とはよくいったもので、蠱惑的なまでに魅力的な中音域、そしてすっきりと意外なまでに伸びる高音域がふるいつきたくなる。デビュー当時は、ティファニーで働いているところを見出されたとか言われ、シンデレラ・ストーリーと騒がれたけれど、1945年生まれのドイツ系アメリカ人。生まれる前に父を亡くし母親に育てられ、音楽を学びフランスへ留学。ベビーシッターをしながらの勉学にはげみ、帰国後もバイトをしながら音楽を勉強していました。その努力と美声が認められ、1970年にメトロポリタン歌劇場での「魔笛」の3人の童子役でデビュー。1973年には「セビリャの理髪師」のロジーナを歌い成功を収め、ヨーロッパの檜舞台に彗星のようにして登場し絶賛を浴びたのです。
本盤はモーツァルトとロッシーニのアリア集で、フィリップスの専属となった当初で、指揮もまた爽やかさが印象深かったデ・ワールトの指揮での瑞々しい録音。しかもアイドル系の耳に心地よいだけの歌ではなく、知的なアプローチで役柄を掘り下げる彼女の技量は、オクタヴィアンやチェネレントラ、ケルビーノ、メリザンドでは、同役最高の歌手といえるほど。それより、心くすぐる声は、彼女だけのためのオペラが作曲されればよかったものにと思わせる。
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June 28, 2020 at 01:45PM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1042263.html
via Amadeusclassics
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