通販レコードのご案内ピアノの透明な響とよく歌うヴァイオリン。思わず微笑んでしまう、オイストラフらしい余裕、豊かさ、品格を感じさせる格別のレコード。
《輸入スタンパー使用盤》JP COLUMBIA OQ7180-81 オイストラフ・バドゥラ=スコダ モーツァルト ヴァイオリン・ソナタ集
オイストラフ最晩年の遺産で、彼が傑出したヴィルトゥオーゾとしてだけでなく室内楽奏者の鑑として仰ぎみられていたことを雄弁に物語る演奏。一聴すると全盛期の彼の芸風は、より感情の起伏を織り込んでいるようで、かなり感情的な演奏になっています。1970年代後半のオイストラッフの巧さ・重厚さは、ウィーン三羽烏の一人バドゥラ=スコダの好サポートを得て、オイストラフらしい余裕、豊かさ、品格を感じさせる。
テンポも速からず、ゆったりと歌い上げる。多少速めに弾いてる曲でも、レコードの音が広がっている空間の時間経過は、なぜかゆったりしてる。室内の調度品といったものまでが、彼の語り方一つ一つに感動させられているよう。思わず微笑んでしまうだろう。このような音楽は聞いていて時間を感じさせません。
おそらく、彼独特の線の太さも貢献してると思う。ただこれがモーツァルトの演奏として成功しているかは別の話。ウィーン古典派、とりわけモーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトの専門家であったバドゥラ=スコダの伴奏なのにと思ってしまうところも無きにしも非ず。そう考えるものではなく、この撰集が録音された当時、なかなかオイストラフのように微笑み一杯のモーツァルトを聴かせるヴァイオリニストは一握りになっていました。
何れにしても豊満な美音で悠然と歌う、しかし時には威嚇するとでも表現した方が相応しいフレーズも散見されるオイストラフの真骨頂、本来モーツァルトのヴァイオリン・ソナタはヴァイオリン伴奏つきのピアノ・ソナタであったこと忘れることしばしば。学者としても名高いパウル・バドゥラ=スコダの演奏は古雅な響きで、ピアノの透明な響きとよく歌うヴァイオリン。オイストラフの至芸を愛でる者にとっては格別のレコードです。
テンポも速からず、ゆったりと歌い上げる。多少速めに弾いてる曲でも、レコードの音が広がっている空間の時間経過は、なぜかゆったりしてる。室内の調度品といったものまでが、彼の語り方一つ一つに感動させられているよう。思わず微笑んでしまうだろう。このような音楽は聞いていて時間を感じさせません。
おそらく、彼独特の線の太さも貢献してると思う。ただこれがモーツァルトの演奏として成功しているかは別の話。ウィーン古典派、とりわけモーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトの専門家であったバドゥラ=スコダの伴奏なのにと思ってしまうところも無きにしも非ず。そう考えるものではなく、この撰集が録音された当時、なかなかオイストラフのように微笑み一杯のモーツァルトを聴かせるヴァイオリニストは一握りになっていました。
何れにしても豊満な美音で悠然と歌う、しかし時には威嚇するとでも表現した方が相応しいフレーズも散見されるオイストラフの真骨頂、本来モーツァルトのヴァイオリン・ソナタはヴァイオリン伴奏つきのピアノ・ソナタであったこと忘れることしばしば。学者としても名高いパウル・バドゥラ=スコダの演奏は古雅な響きで、ピアノの透明な響きとよく歌うヴァイオリン。オイストラフの至芸を愛でる者にとっては格別のレコードです。
1972年6月、ウィーン録音
http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-22851.jpg
January 29, 2020 at 09:30AM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1102655.html
via Amadeusclassics
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