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オペラ入門の第一歩に◉ヴィントガッセン、ニルソン、ホッター、ショルティ指揮ウィーン・フィル◯ワーグナー・ジークフリート

通販レコードのご案内録音、臨場感、演奏全てが、満足できる域に達している。

GB DEC SET242-6 ショルティ・ウィーンフィル ワーグナー・ジークフリート全曲《SONIC STAGE ワイドバンド ED2盤》GB DECCA SET242-6 ショルティ・ウィーンフィル ワーグナー・ジークフリート全曲 指環は人類史の一時代が没落してゆく、その発端、その過程、その結末を描いた物語だと観ることが出来ます。第3夜の《神々の黄昏》クライマックスはワルハラ城も炎上してしまうという何とも云えない壮絶なストーリーだが、神話の世界のことだと片付けられないような現実感。現代の世界情勢は『指環』の呪いにかかっていたのか。ワーグナーは指環によって、愛を失い、権力と富のみを追い求める19世紀の資本主義社会を批判したわけですが、その批判は21世紀の現代にもピッタリ当てはまります。
 稲妻を司る、神々の長ヴォータンは世界中の出来事を見聞きできる能力を得たい ― 現代のインターネットがこれか、はたまたスパイ衛星か ― ために槍の柄を削り出して世界樹を枯らしてしまい、アルベリヒはラインの河底に潜在していた黄金を強奪し、愛を呪って指環を作り上げます。
 つまり指環には、世界没落の発端は自然収奪・破壊にあるという、毎日紙上を賑せているテーマをワーグナーは19世紀に警笛を鳴らし、そこには贈収賄・企業不祥事・偽造・捏造等々が背景にあり、最近では公約違反で話題沸騰の代表選挙で忙しい権力闘争中の某政党は、この指輪のストーリーを自らのシナリオとして描いているようです。しかし、ワルハラ城が最近紙上を賑せている某政党や捏造&偽造大手企業等々にピッタリ当てはまるとは、ワーグナーの洞察力には頭が下がりっぱなしです。“人間の欲望は何時の世も変らない”、とワーグナーがワルハラ城から見下ろしているかもしれない。

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