通販レコードのご案内 英デッカの優秀な録音技術もあって、この作品本来のロマンティックな味わいを満喫することができます。
《ED2 英プレス盤》GB DECCA SXL6291 ケルテス&lso ドヴォルザーク 新世界&オテロ序曲(ED2) テルアビブの海岸で散ったケルテスがベスト・パートナーだったロンドン交響楽団と残してくれた逸品。このドボルザーク交響曲シリーズの表紙は、フランドル画家の巨匠ブリューゲルの名画が採用。何故、一連のケルテス・ドボルザークのジャケット・デザインにブリューゲルが使われたか詳細は解りませんが、表紙のブリューケルの絵のように見通しの良い演奏です。演奏家のポートレートや演奏風景写真で無くても、この様に昔の名画が見事に、レコードで聞く演奏をうまく伝える例があるから面白いものです。ホルンの名手、バリー・タックウェルも在籍していた当時のロンドン交響楽団は、技術はもちろん、表現力にもかなり高度なものがあり、重厚にしてややブラームス寄りのシンフォニックで構築力の勝った豪快なドボルザークで、若々しさを感じさせるケルテス指揮下、ロンドン響がよく鳴っている。快感すら覚えます。
ケルテスには1961年収録のウィーン・フィルを振っての周知の通りの「新世界」交響曲で鮮烈なデビュー的な印象を持っているのですが、本盤、今度はロンドン響を振っての「新世界」交響曲。とにかくケルテスにとってそんなに期間をおかずの再録なので二番煎じには当然したくなく、あちこち前回盤との違いが聴きとれます。
同じケルテスによる、あまり時を隔てていない録音で、テンポの設定等、指揮者の基本的な解釈はほぼ同一であるにもにもかかわらず、ウィーン・フィル盤の方が世間一般では好感を受け入れられているのも本盤聴くと分かります。最初はケルテス特有の弾力性のある表現が、何故か影を潜めているが、3楽章あたりからいつものケルテスらしさを取り戻していて、ティンパニのフォルティッシモが有効なアクセントになっている。最後はケルテスらしさ全開。
1966年11月録音。
http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-21515.jpg
December 31, 2019 at 09:15AM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1078206.html
via Amadeusclassics
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