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情動的でロマンティックでおセンチ★個性的だから面白い サー・ジョン・バルビローリ ハレ管 ベルリオーズ・幻想交響曲

通販レコードのご案内〝ワタシ、この旋律が好きなんです〟という思いが伝わってくる。かなり個性的な演奏。

  これほどまでに個性的にロマン色あふれた演奏は、作品解釈とは別腹に好きです。
 この春先に、蓄音機の会で、先輩メンバーからどのくらいレコードを持ってらっしゃるか、と問われた。1年365日、理想としているのは300枚、セカンド・チョイスを加えて600枚にしたいけど、あれこれ、3000枚以上はあるだろうか。となるのもこの作品、ベルリオーズの《幻想交響曲》だけでも、たくさん手許に存在することが判って戸惑う。小澤征爾のライヴが最初となったものだった。
 第4楽章「断頭台への行進」をSKYがロック・アレンジした、12インチ盤を聴いて以来機会あるごとに増えてきたものだ。その演奏では、早くからお気に入りは定まっているのですが、第5楽章で鳴らされる弔鐘に翻弄されている。オーディオ的にコレクションしておきたいもの、アカデミックの関心。「レリオ、あるいは生への復帰」と対になっているもので溢れている。「断頭台への行進」「ワルプルギス夜の夢」辺りがこの曲のクライマックス。チューブラー・ベルズを基本と聴いていたら、県立劇場での生演奏で、舞台上に鐘がないのに気がついた。キーボードを使って鐘の音を再生するというものだった。
 実在する教会の鐘の音の録音を演奏に重ねたレコード、演奏をモニターしながら実際の教会で鐘をついたレコードなど、録音技術のアイデアの対象になる話題が尽きない《幻想交響曲》です。スコアを紐解いてみると、このパートは「2 Campane in C.G. o Pianoforte」と記されており、ベルリオーズは「もしも、十分に低い音の2つの鐘を見つけることが出来なければ、舞台前面に置かれた複数のピアノを用いる方が良い。その場合は、鐘のパートを記譜のまま、1オクターブ下と2オクターブ下で演奏せよ」と脚注していて、チューブラー・ベルズは指定されていないが、演奏会場で鐘を使うことは容易ではなく、チューブラー・ベルズで代用されることが多い。
 十分に低い音を鳴らせない鐘よりはピアノの方が望ましいのであって、こんにち普通に使われているチューブラー・ベルズ、あるいはハイピッチの鐘の使用は、実は正しくないとなる。「葬礼」のシーンの「弔鐘」だが、これは「嘲笑」を音楽表現したものでもあるので、そういう邪心をもって響くべきだとも言えるし、むしろ厳粛に響くことによってこそ、かえって邪悪なパロディが効果的になるとも言える。ところから、中~低音域の鐘を使っているヘルベルト・フォン・カラヤン盤は、ベルリオーズの想定した音域・音量に最も近い、うえにベルリン・フィルハーモニー管弦楽団的な響きが出来上がっている。
1959年9月2、3日イギリス、マンチェスターの自由貿易ホールでのセッション録音。

http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-23422.jpg
December 30, 2019 at 03:50PM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1112029.html
via Amadeusclassics

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