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新約聖書*瑞々しく気品がある イヴ・ナット ベートーヴェン・ピアノソナタ8番「悲愴」/14番「月光」/23番「熱情」

通販レコードのご案内 新約聖書と言われている極めて洗練された優美なベートーヴェンです。

FR Discophiles Français DF730.006 イブ・ナット ベートーヴェン・ピアノソナタ8番「悲愴」/14番「月光」/23番「熱情」《仏ホワイト・アンド・ブルー青文字盤 仏製棒付きジャケ》FR Discophiles Français DF730.006 イブ・ナット ベートーヴェン・ピアノソナタ8番「悲愴」/14番「月光」/23番「熱情」 ピアニストとしては、明晰なタッチと透徹した造形美を誇るイーヴ・ナットがその最晩年の1953年〜55年に残した名演として世界的に評価の高いベートーヴェン全集は秀逸。演奏の素晴らしさは万人が認める通り。中期~後期は勿論、ベートーヴェンの初期のソナタ群がこれほどまでの名曲だったことに改めて気づくと思います。イヴ・ナットはフランス人でありながら、ベートーヴェンやシューマンの曲を得意としていた。ドイツ出身の演奏家がベートーヴェンを演奏すると、どことなく力み過ぎているような印象が残るがイヴ・ナットは、優美な演奏で安定感を感じることができる。
 イヴ・ナットはソロだけでなく室内楽の世界にも熱中し、ティボーやエネスコ、イザイといった巨匠たちと各地で共演を繰り広げ、作曲家の意図する核心に迫り続けていました。ナットのベートーヴェンはこうした室内楽で培った経験の集大成。とても思索的、内省的なベートーヴェンですが、ドイツ系の奏者シュナーベルやバックハウスと違ってギリギリで抑制の利いた造形感覚が素晴らしいと思います。極めて洗練された優美なベートーヴェンです。
 音質もほとんどがモノラル後期のものだけに聴きやすい水準にあり、幸いな事は録音技師にアンドレ・シャルランを迎えた事でモノーラルでありながら、そのピアノの音は瑞々しく気品があり現在聴いても全く古臭さを感じさせないどころか優秀録音です。

第8番は初期のピアノ・ソナタの頂点をなす傑作であり、そのドラマティックな楽想によって今なお世界中で演奏される『悲愴』。作曲家自身が標題を付けた最初のソナタです。冒頭から悲痛な表情を持つ第1楽章、ビリー・ジョエルもカバーした美しい第2楽章、そして疾走する悲しみをたたえる第3楽章など聴きどころが満載。
第14番は、“幻想曲風ソナタ”と題されたOp.27の2曲の一つで、ベートーヴェン三大ピアノ・ソナタといわれる『月光』。標題は、第1楽章を聴いた詩人レルシュタープが「月光の中で湖に揺らぐ小舟のよう」と表したことがきっかけと言われています。第1楽章の流れる三連符の瞑想、第2楽章の可愛らしい軽快な表情から、一転して第3楽章の切迫した激情の音楽へ。さまざまな魂の彷徨が最後に集約される、ベートーヴェン独特の楽曲構成がはっきりと打ち出された作品です。なお、ベートーヴェンは本作品を献呈した伯爵令嬢ジュリエッタと恋に落ちましたが、結局身を結ぶことはありませんでした。
第23番は、ベートーヴェン中期の最高傑作の一つ。この頃既に手掛けられていた交響曲第5番『運命』の動機も登場し、ベートーヴェン作品の中でも特に激しい音楽ともいえます。情熱が熱風のように吹きまくる第1楽章と第3楽章の中に、厳かな安らぎの第2楽章が横たわり、その両端楽章の嵐のような音楽が圧倒的なことから出版元が『熱情』と名付け、それがそのまま今日まで通用しています。全編が見どころ聴きどころですが、第3楽章最後のコーダは強烈。この個所は1980年代のドラマ「少女に何が起こったか」で印象的に使われ、当時大人気を呼びました。

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December 31, 2019 at 06:15AM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1045792.html
via Amadeusclassics

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