通販レコードのご案内 マーラーでの管弦楽は色彩豊か、声も生々しく米 COLUMBIA の優秀録音の1つです。
天は永遠に青みわたり、大地はゆるぎなく立って、春来れば花咲く。けれど人間はどれだけ生きられるというのだ。
《未開封盤》US COLUMBIA MS6426 ブルーノ・ワルター マーラー・大地の歌 カーネギーホールでのマーラー生誕100周年記念祭が行われ、ウィーンでもワルターが招かれ第4番をシュヴァルツコップのソロで演奏している。奇数楽章と偶数楽章をテノールと、他の歌手が交互に歌い交わす形式なので録音もそれぞれに行われている。そうした録音スタッフの気合の入れようも名録音を遺そうという力となって名演奏を支えている。マーラーが高く評価していたワルターは、マーラーの死の半年後にこの曲を初演しました。
マーラーは1908年の夏に、熱に浮かされたように中国の詩集をテキストにしたこの作品の創作に没頭しました。自分の苦悩と不安の全てをこの作品の中に注ぎこみました。それが「大地の歌」なのです。「5番」、「6番」、「7番」、「8番」の交響曲を作曲してきた次の声楽付きの交響的作品、彼は「大地の歌」を最初は9番のつもりで書き始めて、あとでこの番号を消したのでした。
つまりマーラーは、この「大地の歌」に交響曲としての番号をつけることを避けようとしました。なぜならベートーヴェンもブルックナーも10番目にたどりつけなかったことから、第9交響曲という観念にひどくおびえていたからです。偉大な交響曲作曲家は9番以上は書けないという迷信におびえて、この作品を交響曲と呼ぶ勇気がなかったのです。そう呼ばずにおくことで、彼は運命の神様を出し抜いたつもりでいたのです。
その後、現在の第9交響曲にとりかかっていたときに、妻アルマに「これは本当は10番なんだ。『大地の歌』が本当の9番だからね。これで危険は去ったというわけだ!」と思わず言わずには居られませんでした。
あぁ、運命の歯車は動き出します。結局、彼は9番の初演には生きて立ち会うことができず、10番はついに完成にも至りませんでした。神様は間近で、その告白を聞いていたのです。1960年ニューヨークでのステレオ・セッション録音。
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November 27, 2019 at 09:30PM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1044018.html
via Amadeusclassics
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