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壮年期のミケラジェリを知る貴重な盤*ミケランジェリ、グラチス指揮フィルハーモニア管 ラヴェル&ラフマニノフ・ピアノ協奏曲

片や『色彩感豊か』、片や『墨絵のようにモノクローム』と正反対の音色論議が交わされるミケランジェリ。あなたはどちら。

GB EMI ALP1538 ミケランジェリ・グラシス・フィルハモニア管 ラヴェル&ラフマニノフ・P協奏曲《英ラージ・ドッグ・セミサークル金文字、モノラル初出盤》GB EMI ALP1538 ミケランジェリ&グラチス ラフマニノフ・ピアノ協奏曲4番、ラヴェル・ピアノ協奏曲 収録されている聴きなれたラフマニノフやラヴェルの名曲の数々が、まるで別の曲のように聴こえるから不思議。タッチひとつでこれだけ多彩な音色が紡ぎ出されるのかと、驚かされる。透明感の高いロマンティシズムが全編を覆っていると言っても過言でない。
 冷徹な完全主義者との印象が強かったのですが、テクニックを出し惜しみせずに、弾き切っている点や、感情表現における部分で、決して自分を押し殺しているのではなく、もっと暖かな人間らしい一面が分かりました。超変人と揶揄されることのあるミケランジェリだが、やはり天才と変人は 紙一重 だと再認識致しました。
1957年11月、キングスウェイ・ホールでの録音。ステレオW&G ASD255のミント盤は発掘不可能に近く有っても高価、モノ針試聴では最高の音でした。


http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-23347.jpg
October 30, 2019 at 08:05PM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1108967.html
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