日本ではショルティのヴェルディ演奏はレクイエム以外ほぼ黙殺されてしまった。不思議な話である。
『大丈夫です。履いてますよ』と籠目ていたポーズを正すというのが流行していますね。その以前には、『ワイルドだろぉ~』というのが流行ってましたが。わたしには生まれた時に同じ病院で、しかも近所で親同士も親しかった幼なじみの男の子が二人いまして、お風呂に一緒に入ると男の子のとんがったものを握るのを観て、親はいやらしいとは言わなかった。10年経って、三人はお互いの身体にいやらしさを感じた。さて、古代ローマ人がローマ風呂から現代の銭湯に迷い込んでくる人気漫画が映画化されてヒットしたが、それでは男湯に迷い込んでいたが、その古代ローマ人は現代日本の風俗に目を背けるだろうか。 王女の身分を隠して敵国の王女の世話をしている主人公。解放を懇願する捕虜の中に長年あえなかった父王の姿を見つけて思わず声をかけてしまったので身分がバレてしまう。そこから音楽は登場人物たちの心情をとことん語り尽くすが、音響的聴かせどころは前半だ。
有名な「凱旋行進曲」のアイーダ・トランペット独特の輝きを振り撒きながら突き進む音色や、その前のワイドでド迫力の合唱もショルティの引き締まったスケール豊かな指揮と相まって実に見事でスカッと気分爽快になる。オーディオ的に聴いても第一幕第一場後半や第二場後半の合唱が力強くワイドに拡がり、その迫力に圧倒されてしまう。
有名な「凱旋行進曲」のアイーダ・トランペット独特の輝きを振り撒きながら突き進む音色や、その前のワイドでド迫力の合唱もショルティの引き締まったスケール豊かな指揮と相まって実に見事でスカッと気分爽快になる。オーディオ的に聴いても第一幕第一場後半や第二場後半の合唱が力強くワイドに拡がり、その迫力に圧倒されてしまう。
レコード店の大先輩から、ショルティの音はとにかくでっかかったと教わったことがある。ホールが飽和するほどにオーケストラを響かせたということだろうが、そうした批評が割りを食わせているのがショルティのこの『アイーダ』だ。曲に対する期待が二分するのだろうか。舞台演出や生演奏には到底及ばないわけでレコード録音はアプローチが違って当然だ。
本盤でショルティは、ヴェルディが意図したと思われる古代の遺跡や彫像に通ずる率直で硬質なドラマティシズムをあますところなく表現している。「アイーダ」が近世ヨーロッパのドラマではなく、古代世界の物語であることを納得させられる。そこから古代人の質朴な愛憎の葛藤も浮かび上がってくる。上品さにかけるが、生々しく心情を吐露していて生き様として迫ってくるじゃないか。巫女たちの妖艶な歌声が堪らなく厭らしい。
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《英ナローバンド ED4盤》GB DECCA SET427-9 ショルティ ヴェルディ・アイーダ(全曲) ショルティらしいスケールの大きな演奏が「アイーダ」の世界観によく合っています。有名な凱旋行進曲での金管とコーラスの雄大さなどは特に素晴らしい。また、アイーダ役のレオンタイン・プライスはまさにはまり役で、深々と豊かな表現の歌唱力は素晴らしい。1961年当時34歳という絶頂期の彼女の迫力が堪能できる名演です。RCAからの発売もありますが、録音を担当しているのは DECCA 録音チームとなります。何といってもプライスが聴きものですが、録音も黄金期の DECCA だけに良い。
1961年7月ローマ歌劇場。ステレオ録音、ルイス・レイトンの優秀録音。リヴィングステレオシリーズ、米 RCA LSC6158 と同じ録音。
■解説書付きhttp://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-21436.jpg
October 27, 2019 at 08:00PM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1076306.html
via Amadeusclassics
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