通販レコードのご案内コーガンとリヒターが織りなす、バッハ精神美の世界。ドイツ・レコード大賞をはじめ数々の賞を受賞、歴史的出会いが生んだ唯一の共演盤。
《独レッド・シール盤 VERY VERY RARE KOGAN SET》DE RCA SER 5679/80 レオニード・コーガン&カール・リヒター バッハ・ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ全集
リヒターは驚くべき音楽性の持ち主である。彼はバッハから直系の正統的な伝統を正しく受け継いでいるが、彼の音楽には常にゆたかな創造精神が感じられ、伝統的なスタイルをなんの創意もなくアカデミックに墨守しているのではない。したがって彼のバッハは、最も正統的であると同時に、現代的な息吹を感じさせるゆたかな生命力にあふれている。彼の演奏は北ドイツ風の重厚で剛直なところがなく、南ドイツ風の柔軟なニュアンスとあたたかい光に満ちている。
巨匠コーガンとバッハの権威リヒターという意外な顔合わせによる録音は1972年ミュンヘンにおいてオイロディスクによって行われました。バッハの演奏解釈に高い見識をもつ二人は議論や様々な試みを積み重ね、結果はお互いの持ち味を失うことなくしかも相手の良さを取り込むというすばらしい内容に結実します。互いを高く尊重し友好的・親密な雰囲気の中、この歴史的名盤が誕生したと伝えられます。
ダヴィッド・オイストラフと同郷のレオニード・コーガンと言えば、その容貌からもあって澄んだ音色で攻撃的に冷たい演奏を行うヴァイオリニストという印象面が立ち、日本の佐藤陽子や天満敦子らの師匠であったもあったことに、人間的にも大きい人だったろうと思い描いている。そのコーガンがこれまた意表をつく様に当時バッハ演奏の中核でもあったリヒターのチェンバロで1972年録音したバッハのヴァイオリン・ソナタ集の企画の意図がどうであれ、大いに感謝する。しかもコーガン48歳、リヒター46歳の時で。コーガンもリヒターも最盛期だから演奏はもちろん良い。まずは1番をかけると、「神の調べを賜らん」と言わんばかりのリヒターのご託宣が下る。ほぼ同年輩の二人による、この演奏は予測できる通りの硬質の厳しい仕上がりになっており、ピリオド楽器に慣れた耳には重苦しく聞こえるかもしれないが、やっぱりこういう演奏も手元に置いておきたい。
コーガンの引き締まった冷たいタッチと荘厳なリヒターのチェンバロは、微妙なセンスの異なりがあるものの双方の持ち味を活かした楷書体的結果となり、特別各曲の緩徐樂章での美しさは絶品です。
巨匠コーガンとバッハの権威リヒターという意外な顔合わせによる録音は1972年ミュンヘンにおいてオイロディスクによって行われました。バッハの演奏解釈に高い見識をもつ二人は議論や様々な試みを積み重ね、結果はお互いの持ち味を失うことなくしかも相手の良さを取り込むというすばらしい内容に結実します。互いを高く尊重し友好的・親密な雰囲気の中、この歴史的名盤が誕生したと伝えられます。
ダヴィッド・オイストラフと同郷のレオニード・コーガンと言えば、その容貌からもあって澄んだ音色で攻撃的に冷たい演奏を行うヴァイオリニストという印象面が立ち、日本の佐藤陽子や天満敦子らの師匠であったもあったことに、人間的にも大きい人だったろうと思い描いている。そのコーガンがこれまた意表をつく様に当時バッハ演奏の中核でもあったリヒターのチェンバロで1972年録音したバッハのヴァイオリン・ソナタ集の企画の意図がどうであれ、大いに感謝する。しかもコーガン48歳、リヒター46歳の時で。コーガンもリヒターも最盛期だから演奏はもちろん良い。まずは1番をかけると、「神の調べを賜らん」と言わんばかりのリヒターのご託宣が下る。ほぼ同年輩の二人による、この演奏は予測できる通りの硬質の厳しい仕上がりになっており、ピリオド楽器に慣れた耳には重苦しく聞こえるかもしれないが、やっぱりこういう演奏も手元に置いておきたい。
コーガンの引き締まった冷たいタッチと荘厳なリヒターのチェンバロは、微妙なセンスの異なりがあるものの双方の持ち味を活かした楷書体的結果となり、特別各曲の緩徐樂章での美しさは絶品です。
1972年ミュンヘン、バイエルン放送局第3スタジオでのステレオ・セッション録音。解説書付き。
http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-14276.jpg
September 28, 2019 at 09:30AM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1106753.html
via Amadeusclassics
コメント
コメントを投稿