通販レコードのご案内 牧歌的な部分から迫力ある部分まで表現の幅が広く、リズムも引き締まっています。
《英 MADE IN GERMANY チューリップ盤》GB DGG 104 966-8 カラヤン ワーグナー・ラインの黄金(全曲) 弦楽器のクリアネスと胸のすくような金管の咆哮はカラヤンとベルリン・フィルが成し得た最高の20世紀の遺産として、真っ先に挙げねばならない録音であろう。カラヤンによって妥協なく選ばれた粒よりのキャストも豪華かつ強力。ステュアート、ヴィッカース、デルネシュ、シュトルツェなど名だたるワーグナー歌手たちの名唱はもちろん、ラインの黄金におけるディースカウのヴォータン役はカラヤンならではの慧眼にうならされる見事な人選と云えるでしょう。ショルティ盤と比較しての唯一の弱みはキャストに統一性がないことであるが、ラインの黄金を単独で鑑賞するなら第一に推す。オペラの中でシンフォニックなリングの録音で最もオーケストラが雄弁なのがこの演奏。カラヤンの音響設計の巧みさはみごとなもので、単にライトモティーフを浮き彫りにすることに終始することなく、常に耽美的なまでの美感を呈することに成功、壮大な迫力から繊細をきわめた弱音まで、その表現能力の幅広さはさすがカラヤン&ベルリン・フィル。流麗でありながら男性的でもあり、この曲の示す情景を一分の隙もなく再現する。純音楽的にとらえ完成させていながら、映画音楽のようなスペクタクルにも欠けていない。室内楽のようなリングだと言われる理由がそこに有る。
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September 28, 2019 at 09:00PM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1045600.html
via Amadeusclassics
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