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最初に聴く、名曲名盤◉シュミット=イッセルシュテット指揮ウィーン・フィル◯ベートーヴェン・交響曲4番

通販レコードのご案内 こりゃ凄いと唸ってしまうほど、デッカ盤の綺麗な録音。シューマンが『エロイカ』と『運命』に挟まれた、この曲を『二人の巨人にはさまれたギリシャの乙女』と例えたイメージ通りの典雅と言って良いほど、優美で、格調高く、流麗な響きとなっている。

GB DECCA SXL6274 イッセルシュテット ベートーヴェン・交響曲4番《英ワイドバンド ED2盤》GB DECCA SXL6274 イッセルシュテット ベートーヴェン・交響曲4番 イッセルシュテットは録音活動はSP時代から活発で、独テレフンケンからポピュラー名曲と協奏曲を大量にリリースしている。戦後も録音活動は続けているが、あまり恵まれたものではなかったところ、名門英デッカ社から1958年、バックハウス独奏によるベートーヴェンピアノ協奏曲全集をウィーン・フィルでやってみないかと誘いを受けたことと、1965年から同じベートーベンの交響曲全集を録音したことで、一躍、レコード愛好家に名前を知られることとなった。
 ウィーン・フィルがステレオ録音で完成させたベートーヴェンの交響曲全集は、他のレーベルを先駆けて行った偉業だった。このことはビジネス戦略にベートーヴェンの交響曲録音が重要だったことが判る。この抜擢については、子息エーリヒ・シュミット(英国読みはエリック・スミス)が英デッカのプロデューサーであった関係と噂され、また録音現場を実見した人は、オーケストラのほうは、ただ黙々と指揮と録音技師の指示に従う、といった態度に見えましたと語っていたという。しかし、結果として生まれた音盤は、1960年代のウィーン・フィルの良さを最も素直に出したものとして今なお評価が高い孤高の名演としてコレクターの耳を満足させている。

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