通販レコードのご案内カラヤン60歳半ば、最も充実していた頃の演奏。
《英ホワイト・アンド・ブラック・スタンプ・ドッグ盤》GB EMI SLS833 カラヤン チャイコフスキー・交響曲4番/5番/6番
凡百の指揮者が陥りがちな甘美なメロディだけに酔うような演奏ではなく、豪快でありながら各楽器の動きを丁寧に描ききった第4番、シンフォニックで華麗、かつ情熱的な第5番、そして『悲愴』は美しいメロディに秘められた翳りの感情が見事に表現されています。
カラヤンはチャイコフスキーの後期交響曲を何回も録音していますが、カラヤンとベルリン・フィルが最も充実したパートナーシップを築いていた1970年代初頭、このEMI盤が一番傑出しているとも言われています。教会の中で大オーケストラが爆演を展開したせいで音響が飽和してしまったのか、EMI録音の問題点も拭い払えないものですが、当時のベルリンフィルの木管群が最も充実していた頃で、金管や弦に圧倒されず独特の音色を保っています。木管、金管の美しさと、色艶香るほどの、そのヴェールをたくし上げたり押しわけながら押し出して弦楽器の分厚さ。全楽器が渾然一体となりながらも、隙間に一直線に心臓を打ち抜くよう鳴り響くティンパニーのもの凄さには総毛立ちました。
悲喜こもごもありまして、この演奏は私のなかで絶対的価値を持っている録音で、録音が優れているとしてはおいそれとお勧めできないのですが、木管、金管の美しさには抗えず、聴き重ねていますが、聴き入れば聴き入るほど、私の理解を遙かに超えていきます。
カラヤンはチャイコフスキーの後期交響曲を何回も録音していますが、カラヤンとベルリン・フィルが最も充実したパートナーシップを築いていた1970年代初頭、このEMI盤が一番傑出しているとも言われています。教会の中で大オーケストラが爆演を展開したせいで音響が飽和してしまったのか、EMI録音の問題点も拭い払えないものですが、当時のベルリンフィルの木管群が最も充実していた頃で、金管や弦に圧倒されず独特の音色を保っています。木管、金管の美しさと、色艶香るほどの、そのヴェールをたくし上げたり押しわけながら押し出して弦楽器の分厚さ。全楽器が渾然一体となりながらも、隙間に一直線に心臓を打ち抜くよう鳴り響くティンパニーのもの凄さには総毛立ちました。
悲喜こもごもありまして、この演奏は私のなかで絶対的価値を持っている録音で、録音が優れているとしてはおいそれとお勧めできないのですが、木管、金管の美しさには抗えず、聴き重ねていますが、聴き入れば聴き入るほど、私の理解を遙かに超えていきます。
http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-22919.jpg
June 28, 2019 at 05:45PM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1099812.html
via Amadeusclassics
コメント
コメントを投稿