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彫りが深く豊かな歌に溢れた演奏と透明感がある録音★ジュリーニ指揮フィルハーモニア管 ドヴォルザーク・新世界より、謝肉祭

通販レコードのご案内 端正で引き締まった演奏、のびやかな歌の中に爽やかさも感じられる名演。

GB COLUMBIA CX1759 カルロ・マリア・ジュリーニ ドヴォルザーク・交響曲9番「新世界より」《英ロイヤル・ブルー金文字盤》GB COLUMBIA CX1759 カルロ・マリア・ジュリーニ ドヴォルザーク・交響曲9番「新世界より」 カルロ・マリア・ジュリーニ(1914〜2005)はイタリアのヴァレッタ生まれ、聖チェチーリア音楽院でヴァイオリン・ヴィオラ・作曲を学ぶ。1934年、同音楽院管弦楽団のヴィオラ奏者となり、フルトヴェングラー、ワルター、デ・サバタらの指揮のもとで演奏する。歌に溢れながら気品があり、官能に溺れすぎずいやらしくならないところはジュリーニの真骨頂でしょう。
 英EMIのプロデューサー、ウォルター・レッグは1954年に目をかけていたカラヤンがベルリンに去ると、すぐさま当時実力に見合ったポストに恵まれなかったクレンペラーに白羽の矢を立て、この巨匠による最良の演奏記録を残すことを開始した。レッグが EMI を去る1963年まで夥しい数の正に基準となるようなレコードがレッグ&クレンペラー・フィルハーモニアによって生み出された ― と同時に39歳で名門ミラノ・スカラ座の音楽監督に就任していたカルロ・マリア・ジュリーニにも密かに目を付けていた。
 レッグとジュリーニの出会いは、まさに基準となるようなオペラ作りからスタートしたと言っても過言でない。その証左として、クレンペラー盤に先んじる形で、モーツァルトの「フィガロの結婚」&「ドン・ジョバンニ」等々の英コロンビアを代表する名盤が、世に送り出された。本盤はその勢いと余力でレッグ&ジュリーニ・フィルハーモニア管が作り出した名盤と云えると思います。ジュリーニのこの後の活躍が本盤からハッキリ窺えます。イギリス・オリジナル盤、ステレオ録音。ウォルター・レッグの製作。「新世界より」は3回のスタジオ録音があり、本盤が第1回目。オリジナル版で、カバーは表も裏も、「新世界交響曲」と強調されていますが、レーベル面のプリントは「交響曲第5番ホ短調」になっています。1961年1月18日〜27日ロンドン、キングズウェイ・ホール録音。優秀録音、名演、名盤。

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via Amadeusclassics

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