通販レコードのご案内 奇跡のキャスティング。まだ新進のジュリーニだったからこそ出来た、知性と情熱とのバランスがとれた音楽として理想的だ。
《仏カラー・スタンプ・ドッグ盤》FR VSM 1C063-00504-07 カルロ・マリア・ジュリーニ モーツァルト・ドンジョバンニ(全曲) 歌手達が、ほとんど生涯で一番良い時期の録音。的確に役にハマる歌手が揃っています。適材適所、しかもネームバリューもある豪華な歌手たち。この時代の歌手はレコード会社との専属契約を結んでいるのが常で、英コロンビア(EMI)が歴史のある大手レコード会社とはいえ天のサイコロがピタリと目を出した奇跡。それとも運命のイタズラかフィルハーモニアとの良好な関係を構築したかに見えたカラヤンは、1955年にベルリン・フィルの首席指揮者に就任してしまい、その後期待されたカンテッリが1956年に航空事故で急死。1959年にはクレンペラーは常任指揮者(後に終身)に就任し多くの演奏、録音を残すが、クレンペラーで録音されていたら結果はどうだったろう。
実際はジュリーニにお鉢が回ってきた。この時ジュリーニ45歳。指揮者もオーケストラも、オペラの上演には不慣れだったからこそレコード芸術としても歌劇「ドン・ジョヴァンニ」は知性と情熱とのバランスがとれた音楽として理想的だ。
演奏している音楽の流れと「間」が見事で軽くスルーされそうな第1幕の最終場やひとり寂しくの六重唱などすばらしい、劇的な場面のドラマよりも聞き所。生き様を吹っ切れる年齢に達していない指揮者の先を思う気持ちがリズムやテンポに感じられるのかもしれない。
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March 28, 2019 at 10:45PM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1093078.html
via Amadeusclassics
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