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器楽合奏の楽しみ*協奏曲仕立てでフルートを際立たせた ミュンヒンガー シュトゥットガルト室内管 バッハ・管弦楽組曲

J.S. Bach, Karl Münchinger, Stuttgart Chamber Orchestra ‎– Suite No.2 In B Minor ‎– FR DECCA LX3043

ヴィンテージレコードの楽しみミュンヒンガーのバッハも現代においては『色あせて』聞こえる

 バロック時代の「組曲」とは、ヨーロッパ各地に起源を持つ舞曲を組み合わせた器楽合奏曲の1ジャンル。その中でも現在最も親しまれているのが大バッハの管弦楽組曲。ミュンヒンガーの指揮で、独奏フルートが華やかに活躍する第2番。ゆったり目のテンポで、身をゆだねていると落ち着いた気持ちにさせる演奏です。
 ミュンヒンガーは第1ヴァイオリンとフルートを重ねて書いてある部分を、協奏曲仕立てでフルートを際立たせたり合奏で盛り上げたりと工夫しているようで、器楽合奏の楽しみ、躍動美、そんな雰囲気をミュンヒンガーの演奏からは感じます。
 何度目かのバロック音楽ブームも古楽器への関心が日常化してきて古楽器を使ってのバッハ演奏も、自由闊達で屈託なく解釈抜きで楽しめるようになった。モダン楽器を使ってのピリオド奏法も珍しくなくなってきて、古楽器の扱いでも演奏家も録音エンジニアもノウハウが随分と整ってきたようだ。
 前回の東京オリンピックが開催された昭和30年代半ば、ステレオのレコード再生の追い風になったムーブメントがヴィヴァルディとバッハのバロック音楽のレコードでした。バッハの音楽では、フルートが華やかに活躍する第2番と《G線上のアリア》として有名な〈エアー〉を含む第3番の2曲は随分と好まれました。まだ当時は古楽の演奏が一般的でなく、リヒターやレーデル、パイヤールなどがよく聴かれていた頃。バロック音楽というと王侯貴族の生活空間を音楽が飾った時代の演奏スタイルだと説明されて、華麗で上品な音楽を思わせました。

通販レコード詳細・コンディション、価格

プロダクト

《仏オレンジ・レーベル金文字 10inch盤》FR DECCA LX3043 ミュンヒンガー バッハ・管弦楽組曲
  1. オーケストラ
  2. シュトゥットガルト室内管弦楽団
  3. 指揮者
  4. カール・ミュンヒンガー
  5. 作曲家
  6. ヨハン・ゼバスティアン・バッハ
  7. レーベル
  8. DECCA
  9. レコード番号
  10. LX3043
  11. 録音種別
  12. MONO
  13. 製盤国
  14. FR(フランス)盤
  15. レコードカルテ
  16. ORANGE WITH GOLD LETTERING, 10inch盤 MONO 1枚組, Stamper 1B/1A。

レコードのカバー写真

FR DECCA LX3043 ミュンヒンガー バッハ・管弦楽組曲
FR DECCA LX3043 ミュンヒンガー バッハ・管弦楽組曲

コンディション

  1. ジャケット状態EX-
  2. レコード状態VG

通販レコード

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  1. 品番6645
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