スキップしてメイン コンテンツに移動

鍵盤上のヴァルキューレ★モニク・ド・ラ・ブリュショルリ モーツァルト・ピアノ協奏曲20番、23番

通販レコードのご案内 伝説のピアニスト・ブリュショルリの名高い名演。

DE eurodisc 70154KK モニク・ド・ラ・ブリュショルリ モーツァルト・ピアノ協奏曲《独ホワイト・ラベル黒文字盤》DE EURODISC 70154KK モニク・ド・ラ・ブリュショルリ モーツァルト・ピアノ協奏曲

 往年のフランスの名手、モニク・ドゥ・ラ・ブリュショルリは、残された商業録音が少なかったこと。その圧倒的なピアニズムで1960年代にヨーロッパ楽壇で一世を風靡した存在でしたが、1966年12月18日、ルーマニアでの楽旅の移動中に交通事故に遭い、51歳で引退したことから幻の名ピアニストとして生前から伝説的存在だった。
 幼くして目覚しい楽才を発揮し、1930年代後半から精力的に活躍、大変な人気を誇った存在でしたが、レコード録音を移動先で思いのままに出来た演奏家は ― カルーソー、ワンダ・ランドフスカ、ロッテ・レーマン ― 限られていた。ナチス・ドイツのパリ占領中の1943年5月14日に、アンドレ・クリュイタンス指揮パリ音楽院管弦楽団と共演したベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番が、最初のSP録音となったのですが発売を差し止められます。この頃、パリに軟禁状態にあったフランスの名手たちはベートーヴェンやモーツァルトなど独墺系の作品に素晴らしい演奏を示すことで、自国民を励ますとともに暗にナチスへのレジスタンスの意思を示しました。
 ベートーヴェンやモーツァルトは独墺だけのものでなく、世界共有の芸術遺産との考え方からです。しかも両者ともフランス革命から思想的に大きな影響を受けた作曲家でもありました。ジャック・ティボーはモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第5番やヴァイオリン・ソナタを録音、マルグリット・ロンはベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番《皇帝》を録音、発売しました。ティボーとロンがナチス占領下の1943年にロン=ティボー・コンクールを創設したのも、フランスの芸術文化の素晴らしさを示すことで、若手アーティストや自国民を励ますためでした。ブルショルリとクリュイタンスも、思いは同じだったと思われます。

彼女はヴァルキューレとなり、グランド・ピアノは軍馬となり、いまオクターヴ征討の戦いに進発する
(ヨアヒム・カイザー著、吉田仙太郎訳『現代の名ピアニスト』白水社刊)

 彼女の商業録音はLP初期の米VOXやオイロディスクのものが有名で、その名声に比して録音量は決して多いと言えず、ヨアヒム・カイザーの賛辞も今一つ実感されない嫌いがありました。
 モーツァルトは〝若き女神〟と称されたブリュショルリの、「ウィーンの笛時計」賞を受賞した名演中の名演としてアナログ時代に愛好されたもの。パウムガルトナー指揮のオーケストラとともにおおらかで瑞々しく湧き出るような音楽の喜びに溢れてる作品。思入れを込め過ぎずに、端正に弾きこなす、それでいて深みのある抒情性と高い格調を兼ね備えている、そうした演奏です。一音一音が明晰で、打鍵がしっかりしていて、繊細な表現力もありますので、言うならば『人生の深淵さ』を感じさせるような響きです。
 第20番 K.466では優しさと激しさの絶妙なバランス、第23番 K.488の幸福感と寂寥感をにじませた演奏も心憎い。パウムガルトナーの伴奏もソロに寄り添った慈愛に満ちたもので素晴らしい。ハスキルやリリー・クラウスも名演奏に違いありませんが、ブリュショルリの演奏は特に自然体で暖かく、しかも得も言われぬ雰囲気があって素敵です。20番はやはりハスキルの響きに魅力を感じるが、23番は底抜けなオーケストラの響きが曲にあっている。その明るい大雑把な響きに、活を入れ込むようなブリュショルリのピアノがびしびし決まりスカッとしたテンポで流れるのもいいもんだと思った。モーツァルトの光と影、優しさと激しさを見事に表現したブリュショルリのかけがえのない名演。あなたはどう感想を持つのでしょうか。
 ブリュショルリに興味がある人はもちろん、広くピアノを愛する人に聞いてほしいレコードです。
録音:1961年3月10~12日、ザルツブルク

通販レコード詳細・コンディション、価格

プロダクト

レコード番号
70154KK
作曲家
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
演奏者
モニク・ド・ラ・ブリュショルリ
オーケストラ
カメラータ・アカデミカ・ザルツブルク
指揮者
ベルンハルト・パウムガルトナー
録音種別
MONO
WHITE WITH BLACK LETTERING, MONO (140g)。

販売レコードのカバー、レーベル写真

DE eurodisc 70154KK モニク・ド・ラ・ブリュショル…
DE eurodisc 70154KK モニク・ド・ラ・ブリュショル…

コンディション

ジャケット状態
EX
レコード状態
EX
製盤国
DE(ドイツ)盤

通販レコード

詳細の確認、特別価格での購入手続きは品番のリンクから行えます。














 
オーダーは 品番 / 34-16783
特別価格 1,760(税込)
通常価格 2,200(税込)

http://img01.ti-da.net/usr/a/m/a/amadeusrecord/34-16783.jpg
August 30, 2023 at 05:30PM from アナログレコードの魅力✪昭和の名盤レコードコンサートでご体験ください http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1101209.html
via Amadeusclassics

コメント

このブログの人気の投稿

♪東側の最高傑作◉フランツ・コンヴィチュニー ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 ベートーヴェン・交響曲7番

楽譜に対して客観的に誠実に取り組んで、ゆったり目のテンポでスケール大きく描きあげられた演奏と存在感あるゲヴァントハウスの音色 《独ブラック銀文字盤》DE ETERNA 825 416 コンヴィチュニー ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 ベートーヴェン・交響曲7番 旧東ドイツ時代のベートーヴェン演奏の精髄として当時大きな話題となった全集からの一枚。ゲヴァントハウス管弦楽団のカペルマイスターを終生務めたコンヴィチュニーの最高傑作で、重心の低い質実剛健な演奏は今もってひとつの基準となる名演と言えます。 序奏からズドンとヘビィ級の音塊をぶつけてきます。 ― しかし野暮ったくはない。序奏が終わっても、一切慌てず騒がず。この辺、フランツ・コンヴィチュニーならではの堂々とした音楽作りが堪能できます。 言うまでもないことですがベートーヴェンが250年前に作ったスコアを録音が発明された20世紀から以降の、120年間ほどの演奏を私たちは聞き返している。名指揮者パウル・ファン・ケンペンが死去した後、志鳥栄八郎が「あれほど騒がれていた彼が、いまそうでなくなった。演奏家というのは死んだらおしまいだ」と言っていた。とはいえ名演奏家が死後、レコードで聴き継がれるケースも有る。 どんなに録音技術が進んでも、それは生の姿を十全には伝え得ないが、演奏家の音をいたずらに増幅・美化させることも出来てしまうのが録音技術でもある。ドイツの伝統を継承する巨匠コンヴィチュニーのベートーヴェンは、彼の至芸を愛でる者にとっては格別のレコードです。 聞き手の耳をさっと捕まえてしまうような魅力には乏しいかもしれません。聞き手の耳をすぐに虜にするような愛想の良さや声高な主張もありません。まず、すぐに気がつくのは、今ではなかなか聞くことのできなくなったふくよかで暖かみのあるオーケストラの響きの素晴らしさです。きらきらした華やかさとは正反対の厚みのある響きです。弦もいいですが、特に木管群の響きが魅力的です。確かに、昨今のオーケストラと比べれば機能的とは言えないのでしょうが内部の見通しも良く透明感も失っていません。とは言え、コンヴィチュニーの基本は「淡麗辛口」です。 ドンと構えていて、ここぞというところではぐっと力こぶが入る「野蛮さ」みたいなモノが残っている演奏。隅々まで指揮者の指示が行き届...

平成版名曲新百選◉3番 東京行進曲〜佐藤千夜子・朝ドラにもなった流行歌手第1号の金字塔、昭和の歌謡曲第1号

第3番 (昭和4年5月) 曲目 東京行進曲 歌手 佐藤千夜子 作詞 西條八十 作曲 中山晋平 昭和の歌謡史の第一ページ ― 映画主題歌の第1号  昭和の初め、現代流行歌の草分け時代。中山晋平メロディーで幕を開け、古賀政男の出現によって日本中を席巻し、黄金期を迎えます。それは支那事変が起こって戦況が悪化、音楽が統制下に置かれる昭和10年まで続きます。  昭和の初め、娯楽雑誌として日本一の発行部数を誇っていた「キング」に掲載された、菊池寛の評判小説を日活が映画化するに当たって、ビクターがタイアップして作った映画主題歌で、昭和4年5月発売されるや爆発的なヒットとなりました。  昭和の初め、日本歌謡界のクイーンは佐藤千夜子でした。本名は千代、山形県出身で、上野の音楽学校に学んでいた彼女が、中退して中山晋平の作曲した童謡や新民謡を歌って、レコード以前からその声価は高かったものです。ビクター専属のレコード歌手第1号として吹き込んだ『波浮の港』は15万枚、映画主題歌『東京行進曲』が25万枚の大ヒットは驚異的なものでした。昭和の歌謡史の第一ページに深く刻まれた彼女の輝く足跡は、いつまでも消えないでしょう。  歌詞は、関東大震災から立ち直った東京のモダン風俗をうたったものですが、ヒット・ソングを映画化した大正時代の小唄映画と違って、これは映画とレコードが同時に企画製作された最初の作品で、映画主題歌の第1号といえる記念すべき作品です。  冒頭に〝昔恋しい銀座の柳〟という詞がありますが、銀座の柳並木は明治期にイチョウに切り替えられ、この歌より6年前の関東大震災でそれも壊滅状態となっていました。この歌の当時はプラタナスになっていましたが、曲の大ヒットで< 銀座に柳を復活させよう >の気運が盛り上がり、銀座に柳が復活しました。後に作詞作曲も同じメンバーで「銀座の柳」が作られ完全復活が宣言されました。折角の銀座の柳も太平洋戦争の東京大空襲などで壊滅し、現在は4代目だそうです。 http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/%E5%90%8D%E6%9B%B2%E6%96%B0%E7%99%BE%E9%81%B8.jpg March 24, 2020 at 11:55PM from アナログ...

1960年代アメリカで起きていた歴史的偉業 色褪せないパフォーマンス、瑞々しいレコーディング・クオリティには驚くばかり。

クラリネットのジャズは一度死んだ クラシックでのグッドマンの功績 通販レコードのご案内 GB RCA SB6701 ベニー・グッドマン&モートン・グールド ニールセン:クラリネット協奏曲、交響曲2番「4つの気質」 ベニー・グッドマンやアーティ・ショウを始めとしたジャズ・プレイヤーからもこよなく愛される楽器『クラリネット』。1700年頃にドイツの楽器製作者J.C.デンナーがフランスの古楽器・シャリュモーを改造して作ったとされていますが、正確な製作年代はわかっていません。クラシックのオーケストラでも新参者ですので、モーツァルトやハイドンのような古い時代のオーケストラ曲では、クラリネットが使われていないケースがよくあります。しかしそのまろやかで魅力的な音色はモーツァルトを始めとした作曲家たちに愛されたことで、数多くの名作が生まれました。モーツァルトは晩年になって、クラリネット協奏曲やクラリネット五重奏曲といった大傑作を残してくれました。モーツァルトのクラリネット曲が晩年に偏っているのには理由があるのですが、ブラームスやサン=サーンス、プーランクなど他の作曲家たちも晩年になってクラリネットの曲を書いているのは円熟の境地に至った作曲家の魅力を増しています。 プーランクのクラリネット・ソナタはジャズ・クラリネットの巨匠ベニー・グッドマンにより初演されました。「クラリネットのジャズは一度死んだ」のですが、それがわたしたちクラシック音楽ファンには幸いでした。クラシックでのグッドマンの功績はこの曲だけではありません。たとえばコープランドのクラリネット協奏曲はグッドマンが委嘱した作品。ジャズで培ったグッドマンのアプローチは、前衛作曲家の創作活動を刺激しました。 幼少期から優れた音楽的才能を発揮したニールセン(1865-1931)。ニールセンの3つの協奏曲は、彼の6曲の交響曲と同じように、全ての管弦楽作品の中核を構成するものです。どれもが古典的な伝統に則りつつも、独自の作風が模索されており、各々の楽器の特性にも配慮された見事なものです。クラリネット協奏曲はコペンハーゲン管楽五重奏団のメンバーのために書かれた曲で、アンサンブルのクラリネット奏者オーゲ・オクセンヴァドに献呈された作品で、小編成のオーケストラを用いた特徴的な音楽です。縦横無尽に動き回るクラリネットのパッセージ...