現代でも揃えるのは不可能な豪華メンバー ― 3人の侍女にはシュワルツコップ、ルードウィッヒ、ホフゲンの名歌手たちの贅沢さ。
この全曲盤を鑑賞するに際して素晴らしいところは、《序曲》での弦楽器のレガートの美しいことで期待が高まる。クレンペラー晩年の「フィガロの結婚」と異なり、ここでのオーケストラの規模は大きい。また巨大なスケールは物理的な要素だけではない。この子供向けともされるメルヘン・オペラがブッファ的なものではなく壮大な物語の始まりなのだということを宣言しているようで、幾分冷ややかな表現ながら毎度のごとく音楽は冷たい色のまま白熱して行く。
贅沢な名歌手たちは微塵の妥協無く、どこもかしこも指揮者の期待通りに応えていて、クレンペラーの創り出す音空間は深遠な「魔笛」の世界を垣間見させてくれる。
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May 31, 2022 at 07:45PM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1071759.html
via Amadeusclassics
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